ケミカルピーリングのおすすめクリニックをご紹介!効果や副作用は?

マスク生活が当たり前になった昨今、痕が隠せるという理由で約4割の女性が美容治療に興味を持ちはじめたといわれています。中でも、肌の悩みを改善するケミカルピーリングに興味がある方がいるでしょう。

この記事では以下について紹介します。

  • ケミカルピーリングとは
  • リスクや副作用
  • クリニックの選び方
  • 料金や注意点

ケミカルピーリングを病院で受ける方は参考にしていただけますと幸いです。
ぜひ最後までお読みください。

出典:『@コスメ調べ』|@コスメ/美容整形

ケミカルピーリングとは

ケミカルピーリングとは、薬剤を顔に塗ることで肌の表面にある角質を取り除く治療方法です。肌の表面の角質を取り除くことによって、ターンオーバーを促し正常な肌に再生させます。

施術後は表面の角層が取り除かれたことにより、少しの間肌が乾燥したり炎症をおこしたりする可能性があります。

しかし2~3日で改善するといわれているため、次の肌が再生されるまでケアを入念にしていれば問題ないでしょう。

薬剤は多岐にわたり、ニキビやシミ、毛穴詰まりなどそれぞれの肌の悩みに合わせた薬剤を使用します。

この治療方法は医師がおこなうことを義務付けられているのでエステやサロンで施術をうけてはいけません。

専門的な肌の悩みを改善させる治療方法の一つが、ケミカルピーリングなのです。

ケミカルピーリングの効果

ケミカルピーリングの効果について、それぞれの肌悩みにどのように作用するか解説します。
「自分の肌の悩みがケミカルピーリングで改善できるか分からない」という方は参考にしてください。

毛穴悩みに

ケミカルピーリングは、毛穴の黒ずみの改善に効果が期待できます。

毛穴の黒ずみの原因は、鼻の皮膚で分泌された皮脂と角質です。皮脂と角質は、毛穴の内部で混ざりあうと角栓になります。角栓は毛穴に詰まって皮脂を外へ排出できなくさせてしまいます。

そして空気に触れた角栓が酸化することで毛穴の黒ずみになるのです。

ほかの原因は、紫外線を浴びることです。色素沈着をおこし毛穴が黒ずんで見えます。

ケミカルピーリングは薬剤を用いて角栓の基となる古い角質を取り除き、くすみや色素沈着の改善へと導きます。そのため、毛穴の黒ずみの原因に直接作用する効果を期待できるでしょう。

ニキビやニキビ跡に

ケミカルピーリングは下記の作用があるため、軽度のニキビ跡であれば改善が見込めます。

  • 角栓を取り除く
  • ターンオーバーを正常化する
  • 色素沈着の改善

ニキビの原因は、角栓をエサにするアクネ菌という菌が原因です。

ケミカルピーリングは角栓を取り除く作用があるため、ニキビを抑えます。ケミカルピーリングは肌の表面をピーリングすることにより、正常なターンオーバーを促します。肌の表面が生まれ変わることによって、ニキビ跡が改善されるという仕組みです。

また、色素沈着の改善により赤いニキビ跡を薄くさせる効果が期待できるでしょう。

しかし、クレーターのような深い凸凹はケミカルピーリングのみでの改善は難しいため、複数回施術したりほかの施術法を選んだりする必要があります。

しわやハリの改善に

ケミカルピーリングは下記の作用によって肌にハリをもたせ、しわの改善に期待できます。

  • 角質を除去する
  • コラーゲンの生成を促す

しわの原因は肌の表面に古い角質がたまり、ターンオーバーができない状態になってしまうことです。
ターンオーバーができないと肌の細胞は古いままになり、肌はハリを失い、しわができてしまいます。

ケミカルピーリングは表面の角質を取り除き、ターンオーバーを促します。新しい細胞に生まれ変わることで、しわが改善されハリのある肌が目指せるでしょう。

ケミカルピーリングの中には、皮膚の奥にある真皮まで薬剤が浸透する商品があります。薬剤が真皮の神経を刺激することでコラーゲンが生成され、ハリやしわの改善につながるのです。

ケミカルピーリングのリスクや副作用

ケミカルピーリングによっておこるリスクや副作用について解説します。

リスクや副作用は起こりうるものです。あらかじめ理解して施術を受けるだけでも心構えが変わると思うので参考にしてください。

赤みや炎症

ケミカルピーリングは赤みや炎症を起こす可能性があります。

原因は2つあります。

  • 皮膚が薄く剥がれることで炎症がおきる
  • アレルギーを起こす

ケミカルピーリングは薬剤で薄く皮膚を剥がす治療法であるため、肌に炎症が起こる方が多いです。
また、薬剤にアレルギー反応を引き起こし肌に炎症が起きてしまう場合もあります。

アレルギーが心配な方や体調が優れない方はあらかじめ医師に伝えましょう。

日本皮膚科学会によると、基本的には炎症は2〜3日で治るそうです。それ以上続くようであれば、皮膚科を受診することをおすすめします。

色素沈着

ケミカルピーリングを受けた後に、薬剤が色素沈着するおそれがあります。
理由はアジア人特有の肌質です。

厚生労働省の研究結果で、アジア人の肌の表面部分は白人の3分の2の厚さしかないということが判明しました。

そのため、アジア人は、濃度や酸性が高い薬剤を使用すると白人と比べて色素沈着を起こしやすいといわれているのです。

色素沈着を起こさないために以下のことに気をつけましょう。

  • 事前にカウンセリングをしっかり行う
  • 治療中は酸性度・濃度・肌の変化を入念に観察する

皮膚の乾燥

ケミカルピーリングによって肌が乾燥しやすい状態になります。

ケミカルピーリングは、角質層を取り除く働きがあります。しかし、角質層は肌を刺激から守る役割を果たしているため、次の角質層が完成するまでは以下のような入念なケアが必要です。

  • 保湿剤を多めに使う
  • 紫外線対策をおこなう

2〜3日あれば乾燥は改善されるでしょう。
ケミカルピーリング後は肌が刺激に敏感な状態になっているため4週間は紫外線対策をおこなうことをおすすめします。

薬剤の種類

ケミカルピーリングは、それぞれの肌の悩みに合った薬剤を使用します。その人の肌質や悩みに合わせるため濃度や種類は多様にあります。

今回は、その中の主な4種類を紹介します。

  • グリコール酸ピーリング
  • サリチル酸マクロゴールピーリング
  • マッサージピーリング
  • 乳酸ピーリング

薬剤によって効果は変わります。薬剤の特徴を理解して、自分の肌に合う薬剤を知る際の参考にしてください。

グリコール酸ピーリング

グリコール酸ピーリングは、肌のくすみ減少に効果が期待できます。

主な働きは以下の通りです。

  • 毛穴の角栓化を抑制する
  • 新陳代謝を活発にする
  • コラーゲンを増幅させる

グリコール酸は、皮脂と角質の結合を抑制し、角質層を取り除きます。また分子が小さいため、肌の隙間から入り奥まで浸透することが可能です。

肌の奥にある神経を刺激することで、新陳代謝を活発化させコラーゲンを増幅させます。

以上の特徴から、グリコール酸は肌のくすみを改善させる効果が期待できるでしょう。

サリチル酸マクロゴールピーリング

サリチル酸マクロゴールピーリングは、毛穴詰まりやニキビ治療の効果が期待されています。

主な特徴は以下の通りです。

  • 痛みや炎症が少ない
  • 角質をムラなく取り除くことができる

サリチル酸は、角質を溶かす作用があり、毛穴詰まりやニキビ治療にアプローチします。一方、痛みや炎症が起こりやすいことがデメリットです。

そのためマクロゴールという薬剤を混ぜることにより炎症や痛みを比較的抑えることを可能にしました。

ニキビに悩んでいるものの、施術後の炎症が不安な方におすすめです。

マッサージピーリング

マッサージピーリングは、毛穴の引き締めやニキビ・くすみの改善に期待できます。

使用する主な薬剤の効用は以下のとおりです。

トリクロロ酸コラーゲンの増幅を促す
過酸化水素トリクロロ酸による炎症反応を抑制する
コウジ酸メラニンを抑制する

出典: ケミカルピーリングとは?美容効果や料金、おすすめの併用治療について解説

コラーゲンの増幅やメラニンの抑制により、様々な肌の悩みの改善につながります。マッサージピーリングは毛穴の引き締めやニキビの改善をしたい方におすすめです。

乳酸ピーリング

乳酸ピーリングは、シミや肌のムラ改善に効果が期待できます。

特徴は以下の通りです。

  • 肌への作用がマイルドである
  • 美白に特化した作用をもつ

乳酸ピーリングで用いる薬剤は分子が大きいため、薬剤が肌の奥まで入らず、肌に対する刺激が比較的マイルドです。そのため、ほかの薬剤と比べて短期間に施術を受けられるでしょう。

使用する薬剤は美白や収れん作用に特化したものを使っています。シミや肌のムラが気になる方におすすめです。

後悔しないクリニックの選び方

ケミカルピーリングはリスクや副作用がおこる可能性があります。
そのため、リスクを避けて理想の肌質を得るにはクリニックの選び方が重要です。

ここでは後悔しないクリニックの選び方について解説します。

信頼できる実績はあるか

以下の理由から、エステ等の医療機関ではない場でケミカルピーリングを施術することはおすすめしません。

  • ケミカルピーリングは医師の業務であると2000年に厚労省が発表している
  • 経験のない医師の施術ではリスクや副作用のおそれがある

経験や知識のある医師ならば、安全にケミカルピーリングをおこなってくれるでしょう。
思わぬリスクを避けるためにホームページやSNS等で実績を確認することが大切です。

出典: ケミカルピーリングの危険性・リスク・副作用とその5つの対策

自分に合った薬剤を使用できるか

ケミカルピーリングで使用する薬剤は多岐にわたります。
自分に合った薬剤を使用するためには、薬剤の種類や濃度を変えることが必要です。

  • 自身の体調
  • 肌質
  • どのような肌の悩みがあるのか

これらを医師に把握してもらうには、プロの視点による問診が不可欠になります。
事前のカウンセリングを丁寧におこなってくれるクリニックを選び、自分に合った薬剤で納得のできる施術を受けましょう。

日本人と外国人の肌の違い

日本人と外国人の肌の違いは、角質層の厚さです。

日本人は、外国人に比べて角質層の厚さが3分の2しかありません。その代わりに肌の内側の真皮という部分が厚いです。

日本人は、真皮を作るはたらきをもつといわれている皮脂腺の量が外国人の約2倍あるからです。

ケミカルピーリングは皮膚の表面の角質層を取り除きます。ゆえに外国人と同じ濃度の薬剤を使用すると、肌が火傷のような炎症を起こしてしまいます。

したがって、日本人は濃度の濃いケミカルピーリングはおこなうことができません。

医師とのカウンセリングの下で適切な種類•濃度の薬剤を使用することが重要です。

出典: 日本人の肌と外国人の肌

ケミカルピーリングに関するよくある質問

ケミカルピーリングに関する、よくある質問と回答をまとめました。施術を受ける前に疑問を無くすことは重要です。

この先ケミカルピーリングを施術する予定の方は参考にしてください。

1回で効果はでるの?

個人差はありますが、一回でも効果の実感は見込めるでしょう。
ただし、以下の方は複数回の施術が必要です。

  • 中等度・重度のニキビ
  • 中等度・重度のシミ

ケミカルピーリングは表面の角質層を取り除きますが、さらに深い凸凹やシミは一度では改善しきれません。

中等度は約6回、重度の場合は約10回は通う必要があるといわれています。
カウンセリングで肌の状態を確かめてもらい、複数回通うか他の手段を選ぶか医師と相談しましょう。

ダウンタイムはあるの?

個人差はありますが以下のような症状が現れることがあります。

  • 皮むけ
  • 肌の赤み
  • 乾燥

ケミカルピーリングは表面の角質層を取り除きます。そのため次の角質層が作られるまでは症状が続きますが、2〜3日で消失します。

保湿剤を多めに使ってケアしたり刺激から守ったりしましょう。
ケミカルピーリング後は日焼けしやすくなると言われているので、特に紫外線からの刺激には注意が必要です。

しばらく経っても良くならない方は、皮膚科を受診することをおすすめします。

料金はどのくらい?

ケミカルピーリングは保険適用外の治療法で、使用する薬剤やクリニックによって異なりますが、おおよそ1回あたり5,000円~2万円程度です。

肌の状態によっては1回だけでは改善されず、複数回施術する必要な場合があります。
もしくは、レーザー治療法など他の施術法と併用して治療する可能性も考えられるでしょう。

したがって、予算は1回あたりの値段より多めの値段で設定しておくと安心です。

心配な方は、カウンセリングの際に尋ねることをおすすめします。

出典: ケミカルピーリングとは?美容効果や料金、おすすめの併用治療について解説

施術前に注意することは?

施術前は以下のことを避けてください。

  • 顔剃り
  • パック
  • スクラブによる洗顔

角質層がいたんでしまい、必要以上にピーリングしてしまうおそれがあります。肌の炎症の悪化に繋がるため施術前日は避ける必要があります。

また、以下のことに当てはまる方は施術前に医師に相談しましょう。

  • 妊娠中の方
  • 持病がある方
  • アトピーを持っている方
  • 傷が治りづらい体質の方
  • ハイドロキノン、トレチノインを処方されている方

ケミカルピーリングまとめ

ケミカルピーリングについて解説しました。
要点は以下のとおりです。

  • ケミカルピーリングとは、肌の角質層を取り除いて肌質改善を目指す治療方法
  • リスクや副作用は起こる可能性があるが、2~3日で良くなる
  • クリニックは実績やカウンセリングの丁寧さを判断材料にする
  • 料金はクリニックによる。注意点を守って施術を受けることが重要

少しでも参考になれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。