ワキガは何歳から発症するの?その理由と予防法を徹底紹介!!

ワキガは何歳から発症するかについて

ワキガは、別名「腋臭症」や「アポクリン臭汗症」と呼ばれます。

アポクリン汗腺から出る脂質などを含んだ汗が、細菌に分解されるときにワキガ特有の臭いを発します。

本記事ではワキガは何歳からなるのかについて以下の点を中心にご紹介します。

  • ワキガは何歳からなるのか
  • ワキガの原因
  • ワキガの治療法
  • ワキガの予防対策

早い段階からワキガの治療をしたい方や、お子さんがワキガではないかと不安なご家族の参考になれば幸いです。

ぜひ最後までお読みください。

 

ワキガとは

汗が出る汗腺にはエクリン汗腺とアポクリン汗腺という2種類があり、ワキガはアポクリン汗腺から出る汗が原因です。

アポクリン汗腺から出る汗には、タンパク質・脂質・脂肪酸などを多く含んでおり、これらの成分が体表面の常在菌と一緒になるとニオイが発生します。

ワキガは生まれつき持っているアポクリン汗腺の数とホルモンの分泌量に関係があるため、ホルモン分泌量が増え始める思春期になると、徐々にワキガが気になり始める場合がほとんどです。

 

ワキガは何歳からなる?

そもそもワキガは何歳からなるものなのか、発症しやすい年齢はあるのでしょうか。

ワキガの原因となるアポクリン汗腺は、ホルモンの働きが活発になると発達するとされていて、ホルモンの働きが活発になる13歳以降にワキガを発症しやすいと言われています。

逆に言うと、生まれたばかりの赤ちゃんや未就学の乳児や幼児はワキガになりません。

しかし、成長が早い子どもは早い段階から性ホルモンの働きが活発化し、近年では小学校5~6年生でもワキガを発症するケースも出てきています。

 

ワキガの原因

ワキガは日本人ではおよそ10人に1人の割合で発症すると言われているため、悩んでいる方も多いかと思います。

ワキガが発症する原因にはどのようなものがあるのでしょうか。

ここからはワキガの原因についてご紹介していきます。

 

アポクリン汗腺によるワキガ

ワキガはアポクリン汗腺から出る汗が細菌に分解されることにより臭いが発生するとされています。

10~40代以上の男女それぞれ200名に行われた「あなたは自分の体臭が臭いと思ったことはありますか?」というアンケートでは、男女それぞれ69%の方が「はい」と回答しました。

実際に汗の臭いを気にしている方はとても多いようです。

汗の臭いが気になる方は次のような対策をしています。

  • 制汗剤を使用
  • こまめに汗を拭きとる
  • 通気性の良い服を着る
  • 香水などをつける
  • 朝シャワーを浴びる

ワキガが気になる方もワキガではない方も、上記のような対策を行うことにより汗の臭いを軽減させることが期待できます。

出典:「プレスリリース 女性の78%が男性をクサイと思ったことがある?!200人中126人の女性が選んだ恋人にしたい男は「臭いイケメン」よりも「いい匂いのブサイク」」

 

性ホルモンにから起こるワキガ

性ホルモンにはアポクリン汗腺の働きを活発にする作用があります。

そのため、性ホルモンの分泌量が増える思春期以降にワキガが気になり始めるのです。

年齢でいうと大体10代後半から20歳頃にかけてがワキガ発症のピーク年齢だと考えられていて、年齢を重ねるとホルモン分泌量が減り、ワキガも徐々に治まっていくことが見込めます。

女性の場合は、妊娠や出産、月経などの性ホルモンの分泌量が普段と変わる時期だけ一時的にワキガの症状が出るケースもあります。

 

遺伝により起こるワキガの発生

ワキガの原因であるアポクリン汗腺の数は生まれたときから変化することはなく、両親からの遺伝子で決定します。

アポクリン汗腺の数は優性遺伝とされているため、両親がワキガ体質ならその子どももワキガ体質になる確率は高くなるとされています。

片親がワキガだと遺伝する確率は約5割〜7割、両親がワキガの場合は、遺伝する確率は8割以上まであがるとされています。

ワキガの原因は遺伝だけではありませんが、両親がワキガだとその子どもも発症する可能性が高いということになります。

 

ワキガ治療方法

ワキガを改善するためにはどのような治療方法があるのでしょうか。

ワキガ治療の方法や持続期間、リスク、何歳から治療が可能なのかをまとめました。

ワキガ治療を検討している方や治療を検討している方のご家族の参考にしていただければと思います。

 

ミラドライ

ミラドライとは、皮膚表面を切らずに施術ができ、マイクロ波を皮膚に照射して、汗腺を破壊する治療法です。

皮膚を切らないので傷跡が残らず、お子様の治療にもおすすめされています。

ミラドライは切開手術でないため術後安静の必要がなく、施術後はほぼ普段通りの生活が送れるとされているので周りにばれづらい施術と言えるでしょう。

ミラドライの治療で破壊された汗腺は元に戻ることはなく、半永久的に臭いを抑制する効果が期待できます。

ミラドライのリスクは、術後に内出血、痛み、腫れ、脇の違和感などが出る場合がありますが、日常生活に影響が出る程のものではなく大体1週間で回復することがほとんどとされています。

 

ボトックス法

ボトックス注射は、汗腺の1つであるエクリン線の働きを抑えて、汗の量を減少させることにより、ワキガの症状の軽減に繋がる効果が期待できます。

手術を受けることに抵抗がある場合や、症状が軽度の方、一時的に汗の量を抑えたい方におすすめです。

脇に注射を打つだけのため、治療時間が10分程度と短時間なので、手術時間を取れない方や、施術後のダウンタイムが不安な方に向いている治療です。

効果の持続期間は半年程度が目安となり、効果を持続させたい場合は、定期的に通院をして注射をする必要があります。

 

剪除法

剪除法は脇の下を数cm切開し、アポクリン汗腺をひとつひとつ取り除いていく方法です。

目視で確認しながら取り除いていくので、すべてのアポクリン汗腺を除去でき、ワキガの高い抑制効果が見込めるとされています。

ただし、切開手術になるため入院の必要まではないものの、1〜2週間は脇を固定して安静にする必要があります。

また、傷は徐々に目立たなくなるものの、個人差はありますが傷跡が一生残る場合もあります。

剪除法はワキガの症状によっては保険適用となります。

 

超音波法

超音波法は、超音波で振動する「超音波メス」を使ってアポクリン汗腺を除去する手術方法です。

皮膚を数mm〜1cm程度切開し、超音波メスを挿入してアポクリン汗腺を除去していきます。

剪除法と同じくアポクリン汗腺を除去する手術方法なので、高い臭いの抑制効果が期待できるとされています。

ただし、超音波法は目視で確認しながら行う手術ではないため、すべてのアポクリン汗腺を除去できない場合もあります。

切開の範囲が少ないため傷も小さく済み、術後の回復が早いのが特徴です。

超音波法も症状によっては保険適用になります。

 

ワキガの何歳からでもできる予防対策

美容クリニックの施術は年齢的に敷居が高いという方もいらっしゃるかと思います。

ここでは、ワキガの何歳からでもできる予防対策をご紹介します。

まずは自分でできる対策を試してみたいという方はぜひチェックしてみてくださいね。

 

汗をこまめに拭く

ワキガの臭いの原因は、アポクリン汗腺から分泌される汗が、体表面の常在菌に分解されるときに発生する臭いです。

汗をこまめに拭くことにより、汗の成分の分解が起こりづらくなりワキガの臭いの発生を抑える効果が期待できます。

汗を拭くときはただ拭き取るのではなく、殺菌作用のある汗拭きシートやアルコール綿などを使って拭き取るとより臭いの発生を抑えられます。

汗を拭き取り、細菌や分泌物を取り除いて身体を清潔に保つよう心がけましょう。

 

制汗剤の使用

汗の分泌を抑えるタイプの制汗剤を使用するのもおすすめです。

制汗剤には、軟膏やスプレー、ローション、パウダーなど様々なタイプがあります。

そして、制汗剤には市販の物以外にも、汗の分泌を抑制する薬として病院で処方されているものもあります。

自分の症状にあった使いやすいものを選びましょう。

殺菌効果が期待できる制汗剤を使用すれば汗の成分を分解する細菌が減り、ワキガの症状を和らげることに繋がります。

制汗剤を使用する際は、汗の上から使用しても効果は実感しづらいため、汗を拭いてから使用すると良いでしょう。

 

ワキ毛の処理

ワキ毛が生えていると、雑菌が繁殖しやすくなり、ワキガの原因になります。

冬場はついついさぼりがちになってしまうワキ毛の処理ですが、冬場は厚着をして通気性が悪くなり、臭いがこもってワキガが悪化してしまうこともあります。

また、冬は汗をかかないと思っていても、厚着をしたまま電車や室内に入ってしまうと外よりも暖かいため意外と汗をかく場面は多いものです。

こまめにワキ毛の処理をしてワキを清潔に保つようにしましょう。

 

ワキガの予防対策や治療についての注意点

ワキガの予防対策や治療方法をご紹介してきました。

実際に予防や治療を試してみようか検討している方は、注意点についても気になっているのではないでしょうか。

ここでは、ワキガ予防対策や治療の代表的な注意点をご紹介します。

 

体にメスなどの傷跡が残る

ワキガの治療方法の中では、身体にメスを入れて切開するタイプのものもあります。

切開手術となると大抵の場合は傷跡が残り、傷がある程度治るまではテーピングで固定したり安静にしたりする必要があるため、日常生活に多少なりとも制限がかかり、周囲に知られてしまう可能性が高くなります。

また、切開手術となると心身への負担も大きく、場合によっては術後の痛みや腕への違和感を覚えることもあります。

メスを入れる手術でのワキガ治療は高い効果が期待できますが、このようなデメリットについてもしっかり考えて判断する必要があるといえるでしょう。

 

食生活の乱れ

肉類や糖類、牛乳やバターなど、乳脂肪分が豊富に含まれる食品は、アポクリン汗腺や皮脂腺の働きが活発になるとされています。

上記の食品はワキガの原因になる可能性があり、一切食べてはいけないわけではありませんが、摂りすぎには注意が必要です。

ワキガに悩んでいる場合は、野菜や魚などもバランス良く食べるように心がけて、たんぱく質の摂取は肉類や乳製品ではなく、大豆製品や魚などをメインに変えてみるのもおすすめです。

 

ワキガは何歳から?に関するよくある質問

ワキガは何歳から発症するのかや、ワキガの治療は何歳からできるのかについて興味がある方からよくある質問と回答をまとめました。

これから治療を考えている方や予防対策をしたいという方はぜひご確認ください。

 

ワキガは何歳から発症しますか?

ワキガの発症は、アポクリン汗腺の働きが性ホルモンによって活発になることで起こるとされています。

一般的に、性ホルモンの働きが活発になるのは第二次成長期を迎える10歳〜13歳ごろで、大体その時期にワキガを発症するケースがほとんどです。

ワキガは遺伝による影響も大きいため、両親がワキガで遺伝の確率が高い場合などは、発症する前に備えておくのもおすすめです。

例えば、汗をこまめに拭いてワキを清潔にする習慣を身に着けたり、脂肪分の多い食事を控えて、野菜や魚などもバランスよく摂るなども効果的でしょう。

 

何故ワキガになるのでしょうか?

ワキガになる原因は複数あります。

  • 両親、または片親がワキガで遺伝によるもの
  • ワキ毛や陰毛が濃く処理していない
  • 不規則な生活やストレスの影響
  • 脂肪分の多いバランスのよくない食生活
  • 喫煙(ヘビースモーカー)
  • 過度な飲酒

遺伝によるワキガは、生まれつきアポクリン汗腺の数が多いことが原因ですが、

その他の原因は生活習慣を変えることによって改善できるものです。

ワキガは遺伝によるものだからと諦めずに、生活習慣や食生活を見直してみるのもおすすめです。

 

ワキガは自力で治せますか?

ワキガの症状を軽減する方法はありますが、ワキガを自力で完治するというのは残念ながらほぼ不可能でしょう。

ワキガはアポクリン腺という汗腺から分泌される汗が細菌に分解されるときに発生する臭いが原因であるため、ワキガを完全に治すにはアポクリン腺を取り除くか再生しないように破壊する必要があります。

症状の程度にもよるため一概には言えませんが、完全にワキガを無くしたいと思った場合は、医療機関で専門的な治療をしてもらう方が良いでしょう。

 

子供のワキガは何歳ぐらいで治療すべきでしょうか?

お子さんのワキガが心配で中学校にあがる前などに早めに治療をしたいというご家族は少なくなりません。

ワキガ治療の手術(切開するもの)を受けるという場合は、成長期が終わる成人直前くらいの年齢での手術がおすすめです。

メスを使った手術の場合は術後にガーゼ交換などのケアが必要になり傷跡が残る場合もあるため、ある程度自分で判断ができる年齢になってからの判断が必要になります。

腫れや傷跡がほとんどない治療法の1つであるミラドライは身体の大きさや成長によって小学校中学年くらいから治療が可能とされています。

ワキガの症状や期待する効果によって治療方法は異なるため、悩んでいる場合はまずはクリニックで相談するのも良いでしょう。

 

ワキガは何歳からなるのかまとめ

ここまでワキガは何歳からかについてお伝えしてきました。

ワキガは何歳からかの要点をまとめると以下の通りです。

  • ワキガは第二次成長期を迎える10歳〜13歳ごろの発症が多い
  • ワキガの原因はアポクリン汗腺から出ると汗の分解によるもの
  • アポクリン汗腺は遺伝により数が決定し生まれたときから変わらない
  • 汗の臭いに悩んでいる方は多い
  • ワキガの治療法にはミラドライとボトックス注射、切開、超音波がある
  • ワキガは生活習慣や食生活の見直しである程度軽減できる

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。