脂肪吸引のダウンタイムとは?その効果と治療法をご紹介!
脂肪吸引のダウンタイムについて
脂肪吸引に興味があるけど、「ダウンタイムが心配…」という方は多いのではないでしょうか。
脂肪吸引のダウンタイムは痛みや内出血、むくみ、腫れなどがあります。
本記事では、脂肪吸引のダウンタイムについて以下の点を中心に紹介します。
- 脂肪吸引がおすすめな方の特徴
- 脂肪吸引のダウンタイムが起こる原因
- 脂肪吸引のダウンタイムが起こるメリットとデメリット
- 脂肪吸引後に気を付けること
脂肪吸引のダウンタイムについて理解するためにもご参考いただけますと幸いです。
ぜひ最後までお読みください。
脂肪吸引のダウンタイムとは
ダウンタイムとは、手術や皮膚レーザー治療などを受けたあとに起こる痛みや腫れ、むくみなどから回復し、日常生活に戻るまでの期間のことです。
脂肪吸引のダウンタイムは施術する部位によって異なりますが、期間は1〜2週間程度の場合が多いです。
脂肪吸引のダウンタイムの主な症状はむくみ、内出血、腫れなどが挙げられます。
女性が持っている脂肪吸引のイメージ
20代〜50代の女性を対象の「脂肪吸引のイメージ」に関する調査アンケートでは、9割以上が脂肪吸引をすることに“不安を感じる”と回答しました。
理由は、手術後の痛みや、腫れ、傷跡が心配というダウンタイムについての不安と、施術の失敗に対する不安が多いということです。
出典:「PR TIMES【脂肪吸引へのイメージ調査を実施】脂肪を減らしてキレイになりたい?脂肪吸引に抱くイメージとは?」
脂肪吸引がおすすめな方の特徴
脂肪吸引がおすすめな方とはどのようなタイプの方でしょうか。
脂肪吸引がおすすめな方の特徴を紹介します。
ダイエットが長続きしない方
ダイエットといえば食事制限や運動などが挙げられますが、「なかなか長続きしない…」「やってみたけど痩せることができなかった…」という方も多いのではないでしょうか。
脂肪吸引は脂肪を物理的に除去するのでダイエットにつきものの食事制限や運動などは必要ありません。
また、特定の部位を指定して施術を行うため、ダイエットで落ちづらい脂肪を部分的に減らすことができます。
このような理由から、ダイエットが続かなかった方には脂肪吸引が向いているといえるでしょう。
短時間で痩せたい方
毎日仕事や勉強が忙しくてダイエットのための運動や食事制限に時間がさけないという方もいらっしゃいますよね。
脂肪吸引は施術を行う時間は必要なものの、基本的に1度の施術で完結することが期待できるため、忙しくてダイエットのための時間がとれないという方にもおすすめです。
また、結婚式や卒業式など、特別な日のために「この日までに痩せたい!」という明確な期限がある方にも向いています。
ダウンタイムを考慮したスケジュールを立てれば痩せる必要がある日までにサイズダウンすることができるでしょう。
皮下脂肪が多い方
内臓脂肪は胃、腸などの臓器のまわりにつく脂肪で、見た目にはわかりづらいという特徴があります。
皮下脂肪はおなか、太もも、おしりなど皮膚のすぐ下にある皮下組織に蓄積する脂肪で、見た目にもわかりやすい脂肪のことをいいます。
脂肪吸引は皮下脂肪層の脂肪細胞を吸引する施術で、内臓脂肪は取れません。
脂肪吸引では皮下脂肪の脂肪細胞の数を減らすため、術後は脂肪細胞が少なくなり、リバウンドの可能性が低くなります。
皮下脂肪がつきやすい箇所である二の腕やおなか、太ももなどは、ほとんどの部位で施術が可能です。
皮下脂肪が多い方が脂肪吸引をするとその分見た目に大きな変化が期待できるでしょう。
脂肪吸引のダウンタイムの主な原因
脂肪吸引のダウンタイムの原因はどのようなものがあるのでしょうか。
ダウンタイムの主な原因を紹介していきます。
手術によって麻酔液や止血剤が体にたまる
脂肪吸引の施術は、患部に麻酔液・止血剤を注入し、痛みや出血を抑えながら行います。
麻酔にはいくつか種類があります。
局所麻酔や硬膜外麻酔は手術中意識があるため、痛みや恐怖を感じやすいという注意点があります。
一方で、全身麻酔や静脈麻酔は手術中意識がなく術中は痛みや恐怖を感じることはありません。
麻酔液や止血剤は身体にとっては水分で、体内に残っていると術後むくみや腫れ、痛みの原因となる場合があります。
患部に不要な水分が溜まり、むくみが現れて痛みを感じるということもあります。
手術による体への負担が大きい
麻酔専門の医師がいないクリニックでは投薬量をしっかり管理できていないことがあり、麻酔による身体の負担が必要以上に大きくなってしまう場合もあります。
麻酔の負担が大きすぎると、呼吸困難が原因で最悪の場合死に至るケースも存在します。
技術的なミスが発生しない限り以上のような場合になることはありませんが、他にもカニューレという脂肪を吸い込む管で内臓を傷つけてしまい、死亡事故に発展してしまうという事例もあります。
少しでもリスクを減らすためにも、クリニックを選ぶ際は麻酔専門の医師が在籍しているかどうかの確認や、医師選びをしっかり行いましょう。
脂肪吸引ダウンタイムのメリット
脂肪吸引にはダウンタイムなどのデメリットはあるものの、どのようなメリットがあるのでしょうか。
脂肪吸引のメリットを紹介していきます。
リバウンドがしにくい
脂肪吸引は皮下脂肪層の脂肪細胞を取り除く施術です。
除去した脂肪細胞の数は一定のままでその後増えたり元に戻ったりすることはないとされています。
通常のダイエットの場合、生活をダイエット前に戻してしまうとリバウンドすることも少なくありませんが、脂肪吸引では脂肪細胞の数が少なくなるため、生活習慣が元のままだったとしてもリバウンドはしにくいといえるでしょう。
たとえリバウンドしても、脂肪細胞の数が減っているので吸引した箇所が以前と同じくらいまで戻ってしまうことはないと言えるでしょう。
傷が目立ちにくい
施術の種類によりますが、ほとんどの脂肪吸引では皮膚を数mm程度切開したところからカニューレという管で脂肪を吸引するため、傷口も数mmの小さなものになります。
たとえば、二の腕の場合肘のしわといったように目立ちづらい場所を選び、傷自体を目立たせないように工夫もされます。
また、クリニックによっては切開箇所への配慮に加えて傷口が目立たないように切開箇所の数を極力減らす努力や、火傷を防ぐための保護機器を使用しているところもあります。
短時間で効果が見込める
食事制限や運動などのダイエットは効果がでるまでに早くても数週間はかかり、ほとんどの場合は数か月単位で時間がかかります。
脂肪吸引の場合は、たった1度の手術で効率的にサイズダウンすることが期待できます。
また、数か月がかりでダイエットしても落としづらい箇所の脂肪でも、大抵の箇所は脂肪吸引が可能だということもメリットの1つといえるでしょう。
脂肪吸引は時間をかけずにサイズダウンできるため、時間がない方にも向いています。
ダウンタイムは短い
従来の脂肪吸引は身体にかかる負担が大きく、ダウンタイムが長いというデメリットがありましたが、近年「ベイザー脂肪吸引」という手法が導入されてダウンタイムが大幅に減少しました。
ベイザー脂肪吸引は脂肪の周りの皮膚などの組織をほとんど傷つけない、刃のないカニューレを使用します。
そのため、皮膚の損傷が最小限で、ダウンタイム中の痛みや内出血、腫れが少なく済み、個人差はありますが、早い方だと3日程度で回復できる場合もあります。
脂肪吸引ダウンタイムのデメリット
脂肪吸引にはダウンタイム以外にどのようなデメリットがあるのか、脂肪吸引を検討している方は気になりますよね。
脂肪吸引に関するデメリットをまとめて紹介します。
失敗することがある
近年さまざまな機械が導入されてはいますが、脂肪吸引は医師の技術によって結果を大きく左右する施術です。
そのため医師の技術不足が原因で満足のいく仕上がりが得られないこともあります。
下記は一例です。
- 太ももの施術の失敗によりお尻が垂れた
- 二の腕やおなか、腰などの施術の失敗により皮膚がたるんだ
- 脂肪吸引の施術後皮膚がでこぼこになった
- 脂肪吸引をしたが細くならなかった
このような失敗で後悔する結果にならないように、クリニック選びは慎重に行いましょう。
腫れがある
脂肪吸引の施術後は最低でも2週間程度は専用のサポーターや圧迫衣を常に付けている必要があり、その間施術を受けた部位を露出した服装はできなくなります。
痛みのピークは1〜2週間程度で徐々に治まりますが、内出血や腫れが2週間〜1ヶ月程度続きます。
その後むくみがとれて効果を実感できるようになるまではさらに少し時間がかかります。
脂肪吸引をする場合は、腫れや痛みなどのダウンタイムがあることも頭に入れておきましょう。
内出血が生じることがある
個人差はありますが、脂肪吸引のダウンタイムでは腫れの他にも内出血がでて施術箇所の肌が赤紫色になることがあります。
大抵の場合は1〜2週間程度で治ることが多く、痛みが引いたあとは温めると内出血が消えるのが早くなるとされています。
また、内出血を早く治したい場合、タンパク質、ビタミン、ミネラルなどの栄養素を摂るのもおすすめです。
太ももやおなかなどは洋服で隠すことができますが、顔まわりなどの施術の場合はメイクで隠せない場合なども考えて、帽子や眼鏡、マスクなど対策を考えておくと良いでしょう。
むくみができる
脂肪吸引では、脂肪を除去して空いたスペースに、リンパ液やなどの水分が停滞することが原因でむくみが起こるとされています。
むくみは脂肪吸引のダウンタイムで代表的な症状で、術後すぐに効果を実感できないのはむくみが原因である場合があります。
むくみを少しでも早く解消するためには、着圧タイツの活用や、痛みが治まったあとはマッサージで血行を良くするなどがおすすめです。
着圧タイツやマッサージは痛みや内出血が治ってから行うようにしましょう。
脂肪吸引後に気を付けること
脂肪吸引のダウンタイムをなくすことは難しいかもしれませんが、少しでも症状を軽くするためにできることはあるのでしょうか。
脂肪吸引の後に気をつけた方が良いポイントや過ごし方を紹介します。
入浴と洗顔は避ける
施術直後は患部が熱を持ち、痛みや場合によってはかゆみなどが現れます。
このような症状が出た場合は、施術部位を冷やすことで手術によって損傷を受けた箇所の血管を収縮させ、周辺の代謝を抑えられるため、症状を緩和することが期待できます。
入浴や洗顔など、身体を温めてしまうと血行が促進され、腫れや内出血、痛みなどを悪化させる原因になります。
施術後しばらくは湯舟に浸からずシャワーで済ませるなど、できる限り温めすぎないように気をつけましょう。
激しい運動は避ける
痛みや腫れが落ち着くまでは激しい運動は避けた方が無難です。
運動は全身の血流を良くしてしまうので、痛みや腫れが長引いたり悪化の原因になる可能性があります。
痛みや腫れが治まってからは積極的に身体を動かすことによってむくみ対策になり、傷の治りも良くなりダウンタイムの短縮効果が期待できます。
運動する習慣がある方や運動によってダウンタイムの症状を少しでも軽くしたい場合などは、医師にアドバイスを求めてみるのもおすすめです。
脂肪吸引のダウンタイムに関するよくある質問
脂肪吸引をやろうか悩んでいる方は、ダウンタイムについて不安なことも多いですよね。
ここからは脂肪吸引のダウンタイムについてよくある質問と回答を紹介します。
脂肪吸引の手術後は何をすればいいでしょうか?
脂肪吸引のあとは皮膚と皮膚層をつなぐ拘縮(こうしゅく)と呼ばれるしこりができます。
拘縮が始まると肌の表面が硬くなり、治癒するまでは肌の凸凹が目立ってしまう場合もあります。
拘縮は長い場合でも術後半年程度で自然に治まりますが、拘縮が始まって痛みが治まったあとは、できる範囲で運動やマッサージを行い、血流を良くすることでダウンタイムの短縮が期待できます。
また、脂肪吸引で脂肪細胞がなくなったスペースにリンパ液などの体液が流れ込んでむくみが発生しやすくなるため、着圧タイツなどを使用するとむくみを和らげられるでしょう。
デスクワークですが、支障はないでしょうか?
個人差はありますが、施術後しばらくは貧血や食欲不振、発熱などの可能性があり、3〜5日程度は安静にする必要があります。
施術箇所に痛みがあり、トイレなどの日常動作にもいつもより時間がかかる場合もあります。
そのため、デスクワークであっても一定期間休まなければいけない場合もあることも視野に入れてスケジュールを立てましょう。
手術後に無理をしてしまうとダウンタイムが長引いてしまう可能性もあるため、無理せず安静に過ごしましょう。
もともと運動して筋肉質なのですが、細くなりますか?
脂肪吸引では、皮膚のすぐ下にある皮下組織に蓄積した皮下脂肪と、皮膚の浅い部分にあるLFDという脂肪を吸引する施術です。
LFDには血管などはほとんどなく、一度蓄積してしまうと運動や食事制限などで自力で除去することは難しくなります。
脂肪吸引で筋肉を減らすことはできませんが、皮下脂肪とLFDをしっかりと吸引すればその分サイズダウンが期待できます。
吸引できる脂肪の量や部位などは個人差があるため、まずはご自身の細くしたい箇所などをクリニックで相談してみると良いでしょう。
ベイザー脂肪吸引と一般の脂肪吸引は何が違いますか?
一般の脂肪吸引とベイザー脂肪吸引の違いは、脂肪以外の周辺組織のダメージの大きさです。
一般の脂肪吸引はチュメセントという液体を注入します。
チュメセントは脂肪を柔らかくして吸引しやすくし、麻酔や止血剤の役割も担っています。
一方ベイザー脂肪吸引は超音波で脂肪細胞を分解して脂肪がドロドロに溶けてからカニューレという管を挿入して脂肪を吸引します。
ベイザー脂肪吸引は脂肪がドロドロになってから吸引するため、使用するカニューレに刃が付いていないため、周辺組織へのダメージを最小限に抑えることが期待できるのです。
脂肪吸引のダウンタイムについてまとめ
ここまで脂肪吸引のダウンタイムについてお伝えしてきました。
脂肪吸引のダウンタイムの要点をまとめると以下の通りです。
- ダウンタイムとは施術後腫れや痛み、むくみなどから回復するまでの期間のこと
- 脂肪吸引がおすすめなのはダイエットが長続きしない方や皮下脂肪が多い方
- 脂肪吸引のダウンタイムは麻酔液や止血剤、身体に負担が大きいことが原因
- 脂肪吸引のメリットはリバウンドのしにくさ、傷の目立ちづらさ
- 脂肪吸引のデメリットはダウンタイムがあること
- 脂肪吸引後は入浴や洗顔、激しい運動は一定期間避ける
これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。