糸リフトのダウンタイムとは?ダウンタイムで起こる症状や過ごし方などをご紹介!
本記事では糸リフトについて以下の点を中心にご紹介します。
- 糸リフトのダウンタイムとは
- ダウンタイム中の過ごし方
- ダウンタイム中のリスク
糸リフトについて理解するためにもご参考いただけますと幸いです。
ぜひ最後までお読みください。
糸リフトとは
糸リフトには主に2種類の糸が使われており、それぞれアプローチ方法が異なります。
「コグつき糸」は
- 下がってしまった皮下脂肪を元に戻す
- 皮膚の下で引き上げて留めておく
「コグなし糸」は
- 溶ける糸によってコラーゲン生成を促す
- 引き締めと肌質改善が期待できる
また、使用する糸の本数が多ければ多いほど、引き締め効果が期待できます。
基本的には、片側4〜5本程度入れると思っておくとよいでしょう。
糸リフトのダウンタイム
糸リフトの施術を受けた場合、ダウンタイムはどのような期間・症状になるのでしょうか。
今回は期間と症状について詳しくまとめてみたので、ぜひ参考にしてみてください。ただし、ダウンタイムに関しては個人差があり、全てあてはまるわけではありません。
期間と症状
糸リフトの施術後は、痛みや顔の動きにくさを感じます。ただし、痛みに関しては内服薬を服用すれば軽減できるレベルです。また、術後はダウンタイムの中で最も顔のむくみや腫れを感じるでしょう。麻酔の量が多い程、むくみや腫れを感じる傾向にあります。
術後2〜3日が経過すると、顔の動かしにくさはほとんど感じなくなりますが、内出血を目視できる場合があります。ただし、コンシーラーやファンデーションでカバーできるレベルなので、日常生活にさほど支障は出ません。
術後1週間後からむくみや腫れが治まり、糸リフトの効果がしっかり確認できるようになります。2週間後にはダウンタイムも終了するでしょう。
ダウンタイム中の過ごし方
糸リフトのダウンタイム中は、以下の点に気をつけて過ごしてください。
- 血行を良くしない
- マッサージなど外部からの刺激を避ける
- お酒を避ける
- 口を大きく動かさない
糸リフトのダウンタイム中、体を温めてしまうと腫れる可能性があります。そのため長風呂やサウナ、飲酒やハードな運動はなるべく避けるのがおすすめです。
また、術後は糸が不安定な状態なので、マッサージやその他の美容施術は止めましょう。
ダウンタイム中のリスク
糸リフトの施術によって、感染症を発症するリスクがあります。
その際は顔に熱を持ったような感覚があり、場合によっては糸を抜かなければなりません。
感染症の主な原因は、手術環境や糸の取り扱い方が不衛生だったことによって引き起こされます。そのため、糸リフトを受けるクリニックは、感染症対策や衛生面への配慮を徹底している場所を選ぶのがおすすめです。
リスクはゼロではないと覚えておきましょう。
糸リフトのダウンタイムに関するよくある質問
皮膚のたるみや肌質の改善が期待できる糸リフトは魅力的ですが、やはりダウンタイムについて不安な方も多いでしょう。
今回は、糸リフトのダウンタイムに関して寄せられがちな質問をいくつかピックアップしてみました。ぜひ、施術を受ける前にチェックしてみてください。
いつからメイクが可能か?
糸リフトは、術後すぐにメイクをすることができます。ただし、施術を受けた当日は、針を刺した場所を避けてメイクしてください。
術後翌日からは、針を刺した場所にもメイクを施せるので、いつもと変わらない化粧が楽しめるはずです。
ダウンタイムを早く終わらせることはできる?
糸リフトのダウンタイムを早く終わらせるためには、技術力のある医師に担当してもらうのがおすすめです。技術力のある医師だと出血量も少なく、施術時間も短いので腫れが比較的少ないとされています。
なるべく糸リフトの経験が多い医師を選ぶと、ダウンタイムを早く終わらせられるでしょう。また、体調を万全にして施術に臨んだり、施術後に患部を冷やしたりすることも、ダウンタイムを早く終わらすためのポイントです。しっかり睡眠をとり、食事をして体調を整えておきましょう。
ダウンタイム中に起こりうることとは?
糸リフトのダウンタイム中に起こりうることとして、以下が挙げられます。
- 顔のひきつり
- 糸が透ける
- 肌がデコボコする
糸を強く引っ張ってしまうことによって、うまく顔が動かせなかったりひきつったりするリスクがあります。
また、薄い皮膚に太い糸を挿入したり、糸を挿入する位置が浅かったりすると、糸が透けて見える場合があります。
さらに、糸を入れた位置やバランス、感染症やアレルギーによって肌のデコボコを感じる可能性もあるので、覚えておきましょう。
痛みが生じる場所は?
糸リフトによって、こめかみ・頭皮・頬骨・口の中が痛む可能性があります。
こめかみは糸を挿入する場所なので、術後は痛みを感じやすいです。痛み止めによって痛みを抑えられるので、医師と相談しましょう。また、洗髪の際に頭皮の痛みを覚えるケースもあります。症状が落ち着くまでは、医師の指導通りの洗髪を心がけてください。
頬骨の痛みに関しては、マッサージなどといった外部からの刺激を避けることが重要です。
さらに術後は口内の痛みを感じるケースもありますが、痛み止めで対応できる場合がほとんどです。
糸リフト後に生じる合併症は一時的?!
糸リフトによって引き起こされる合併症は、一時的なものであり、時間の経過とともに改善されることが美容医療指針(令和3年版)にて掲載されています。そのため、皮膚のたるみやしわの改善には、糸リフトの施術を受けることがおすすめです。
また、合併症の主な症状に関しては以下が挙げられるので、事前にチェックしておきましょう。
- 皮膚のくぼみ
- 左右の非対称
- 内出血
- 痛み
ただし、重篤な合併症として以下の症状も報告されています。
- 肉芽腫形成
- 顔面神経麻痺
- 浅側頭動脈の仮性動脈瘤
- 耳下腺管の損傷
これらの合併症に関しては、溶ける糸よりも溶けない糸の方がリスクが高いです。
心配な方は、医師と相談の上、体内に吸収される糸での施術を検討してください。
出典: 「厚生労働科学研究補助金(地域医療基盤開発推進研究事業)49, 50ページ」
糸リフトのダウンタイムまとめ
ここまで糸リフトのダウンタイムについてお伝えしてきました。
糸リフトのダウンタイムの要点をまとめると以下の通りです。
- 腫れ・痛み・顔のひきつりといった症状
- ダウンタイムは2週間程度で収まる
- ダウンタイム中は刺激や血行の促進を避ける
- ダウンタイムを早く終わらすためには、経験の豊富な医師がおすすめ
- 合併症のリスクは溶ける糸の方が軽減される
これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。