マッサージピールのやりすぎは危険!?デメリットや適切な頻度を解説!
お肌のケアをしたい時に最近人気があるのがマッサージピールです。
お肌にハリや弾力を与えることはもちろん美白効果も高いのでシミやニキビ跡、さらに肉割れや毛穴でお悩みの方にもとてもおすすめのお手入れです。
様々なお肌悩みにアプローチするマッサージピールですが、正しいお手入れのペースを守らないと、以下の様な肌トラブルが起こってしまいます。
- 極度の乾燥状態
- 肌に赤みが出る
- ビニール肌になる
最大限のマッサージピールの効果を実感するためにも、正しいケアを受ける様にしてください。
マッサージピールとは
マッサージピールは別名「コラーゲンピール」とも呼ばれています。
特別なピーリング薬剤をお肌に塗布し優しくマッサージしながらお手入れをしていきます。
皮膚を剥離することなくお肌の深い層にある”真皮細胞”にアプローチすることで、繊維芽細胞を活性化させて新しくコラーゲン線維の形成を促し、お肌にハリと弾力を取り戻すお手入れです。
また、”コウジ酸”も配合されていてメラニン生成抑制作用もあるのでシミやくすみ・肝斑やニキビ跡など色素沈着の改善、さらには、妊娠線や肉割れ、毛穴の開きやざらつき等の毛穴トラブルの改善にも役立ちます。
剥離も起こらず痛みも少ないのでダウンタイムも最小限に抑えられ、手軽にお手入れを受けることができます。
マッサージピールの効果とメリット
ハリ艶・弾力へのアプローチはもちろん、美白ケアやニキビ跡・シミケア、毛穴ケアなどあらゆるお肌のトラブルの改善に効果が期待できます。
即効性も高くお手入れ直後から変化を実感できるのと、首元など機械では難しい箇所のお手入れも可能です。
毛穴の開きや肌のたるみを改善
20歳をピークに加齢と共に真皮層にあるコラーゲンが減少してしまいます。
お肌のハリや弾力が失われてしまうことにより皮膚は下方に引っ張られて、それに伴いお肌の毛穴も縦の楕円のように広がってしまいます。
さらに、毛穴開きを放置してしまうと角栓が詰まり毛穴の黒ずみの原因にもなってしまいます。
マッサージピールは真皮層のコラーゲン線維の生成を促す働きがあるので、お肌にハリや弾力を与えて、毛穴の開きや黒ずんだ毛穴、肌のたるみ等の改善にも繋がります。
シミやそばかす、肝斑の改善
シミやそばかすは表皮にある黒い「メラニン色素」が原因です。
メラニン色素は本来は紫外線からお肌を守る働きがありますが、過剰に生成されて肌に蓄積されてしまうとお肌に沈着し、シミやそばかすを引き起こしてしまいます。
コラーゲンピールに含まれる成分の「コウジ酸」にはメラニン色素の生成を抑制してくれる働きがあります。
紫外線を浴びた際に発生する「活性酸素」を抑制する働きもあります。
さらに、「コウジ酸」が色素にアプローチし色素を薄くすると、美白効果も期待できるので、ホルモンバランスの影響を受けやすい「肝斑」にも有効的とされています。
妊娠線や肉割れの改善
体重や体形が急激に変わることにより、皮膚が引き延ばされます。
真皮が耐えきれなくなると、ダメージを受けて断絶し、”肉割れ”や”妊娠線”などの赤紫色の線が発生します。
皮膚の下にある毛細血管が透けて見えるため、このような見た目をしています。
主に太ももやお腹、二の腕などに現れます。
特に妊娠中にできる妊娠線は、産後も残りやすい症状です。
一度できてしまうと保湿などのセルフケアではあまり効果は期待できません。
コラーゲンピールの主成分である「トリクロロ酢酸」は真皮の再生を促す働きがあります。
個人差はありますが、お手入れを継続することでこのような「肉割れ」や「妊娠線」を薄くする効果も期待できます。
マッサージピールの危険性とデメリット
マッサージピールは一時的な副反応として赤みやヒリつき、乾燥・敏感肌に傾く、皮むけやかさぶたなどの症状が起こる場合があります。
他には、施術中にほてりやピリピリとした痛みを感じることもあります。
マッサージピールの痛み
マッサージピールは、基本的にダウンタイムはありません。
過酸化水素の働きで痛みも少なくお手入れを受けることができますが、薬剤が浸透していくにつれてお手入れの途中にほてりやピリピリとした痛みなどの刺激を感じることもあります。
また、個人差もありますが軽い灼熱感を感じる場合もあります。
一時的な症状のため、薬剤を拭き取り冷やすことで症状は落ち着きます。
お手入れから数日間はしっかりと保湿ケアを行ってください。
ただし、アレルギー反応を起こしている場合もありますのであまりにもひどい場合は医師に伝えることも大切です。
肌の赤みや乾燥、皮むけ
お手入れ中からお手入れ後1~2日の間はお肌に赤みや乾燥・皮剥けなどの症状が出ることがあります。
薄皮になる程度であれば問題ありません。
基本的には1週間程度で落ち着きますので保湿などを意識して行うことが大切です。
その間はアルコール成分入りのスキンケアやスクラブ剤などは使用できませんので注意してください。
「コウジ酸」は、シミのもとになる「チロシナーゼ」の活性化を抑え、肌の透明感が失われる黄ぐすみなどの原因である“AGEs"の生成を抑えてくれる働きがあります。
まれに接触性のアレルギー反応により赤みや腫れ、かゆみが発生する場合がありますので、赤みが長引く場合は医師へ相談するようにしましょう。
やりすぎは危険!?
ピーリングは手軽にできて、満足度の高いお手入れではあります。
ですが、最適なペースを守らずに過剰なお手入れを行ってしまうと肌に負担がかかり様々な肌トラブルの原因になってしまうこともあります。
ケミカルピーリングをやりすぎると
ケミカルピーリングを必要以上に行ってしまうと、次の3つのお肌トラブルが出てきてしまいます。
まず一つ目はお肌が荒れることにより極度の乾燥状態になることです。
新陳代謝が促され過ぎることで水分を保つ層が薄くなり結果的に乾燥へと繋がります。
二つ目は、お肌に炎症が起こりやすくなることです。
ピーリングのし過ぎでターンオーバーが早まり角質層が薄くなって炎症が起こりやすくなります。
バリア機能も低下するので紫外線の影響を受けやすくなり、炎症の赤みと相まってシミができやすくなることもあります。
三つ目はビニール肌になってしまうことです。
テカテカとしていて艶と間違えてしまうこともありますが、乾燥を防ぐために皮脂を作り出し結果的に炎症やニキビの原因になってしまいます。
ヒリヒリとしたり傷が治りにくくなったりすることもあります。
マッサージピールとケミカルピーリングの違い
ケミカルピーリングは表皮に作用し古い角質を剥離させることで、滞ったターンオーバーを活性化させて美肌に導きます。
脂性肌の皮脂分泌をコントロールし、ニキビやざらつき、くすみにアプローチします。
マッサージピールは皮膚を剥離することなく、より深層にある真皮細胞に働きかけてコラーゲンの生成を促します。
その結果、お肌のハリや弾力を回復させます。
コウジ酸も配合されているので美白効果も高くなっています。
マッサージピールは個人差もありますが、ケミカルピーリングに比べ痛みや腫れ、ダウンタイムも少ないので手軽に受けることができます。
過剰なお手入れはよくありませんが、まずは1~4週間間隔で合計4~6回のお手入れがとてもおススメです。
セルフマッサージピールの危険性
通う時間がない・面倒などの理由で、薬剤を個人輸入してマッサージピールを行っている方もいてます。
ですが、そもそも医療機関でするお手入れを医療の知識が乏しい一般人が見よう見まねで、お手入れをするのはとても危険です。
薬剤は本物?
マッサージピールの薬剤は本来医療機関のみが購入できるものですが、個人輸入で購入もできます。
ですがその薬剤が本当に本物かどうかは分からないのです。
そして仮に本物であったとしても個人輸入の場合は温度管理なども徹底されておらず、品質に問題がある場合もあります。
しっかり冷蔵保管をしていても開封すると少しずつ薬剤は劣化してしまいます。
そして、肌状態の見分けや使用頻度が正しくないとお肌に悪影響が出てしまう場合もありますが補償もありませんので、セルフでのお手入れは危険です。
出典: 「マッサージピールをセルフで行う事が危険な理由を医師が解説」
出典: 「コラーゲンピール(マッサージピール)の効果|セルフ・個人輸入は効果なし?」
施術は適切?
ただマッサージをするだけのように思っていても、実際は研修を行った医師や看護師等ができる施術ですので、適当にマッサージを行うだけではやり方や圧などに問題がある場合もあります。
早く結果を出したいが為に施術頻度を守らない、自分の肌には施術頻度が多すぎるなど適切ではない場合があります。
カウンセリング込みで施術を行う医療機関では、患者一人ひとりに合わせて塗布の仕方やマッサージの方法を変えていくのでその人にピッタリなお手入れになっています。
しかしセルフマッサージピールだとそういった調整をすることもできないので肌の状態が適切に理解できず肌トラブルの原因にもなり危険です。
そのため、医療機関で施術を受けることを強くおすすめします。
マッサージピールに関するよくある質問
高い美肌効果が期待でき、最新のピーリング法として人気の出てきているマッサージピール。
この施術を受けるにあたって出てくるよくある質問をまとめ、詳しくご紹介していきます。
ダウンタイムはあるの?
マッサージピールの施術は、赤みや軽いヒリつき感が出ることもありますが、多くの場合は施術後数分~数時間程度で収まってきます。
また、従来のケミカルピーリング等に比べ皮がむけてしまう可能性はかなり低いです。
まれに個人差はありますが口周りなどの周りと比べ皮が薄い部分に関しては、皮が剥けてしまうこともあります。
肌状態により、数日後に遅れてお肌に症状が出る場合もあります。
施術後のケアは?
ピーリング後はお肌が敏感になっていて乾燥しやすくなっていることもあるので、特に数日間の間はいつも以上に保湿のお手入れと紫外線の対策を行う必要があります。
施術の当日から洗顔やシャワー浴は可能ですが、熱い温度での入浴、激しい運動やサウナなどで汗をかくのは控えるようにしてください。
プールや海水浴等も控えるようにしてください。
マッサージピールは肝斑があっても大丈夫?
マッサージピールはピーリング作用はもちろん、コウジ酸による美白作用も期待できますので、肝斑へのお手入れも可能となっています。
ですが、肝斑は摩擦などの刺激によって状態が悪化してしまう場合もありますので、カウンセリング等でしっかりとお肌の状態をチェックしてから施術をする必要があります。
マッサージピールのコウジ酸の作用により、今後のシミを予防する働きも期待できます。
他のピーリングを行っている場合でも施術は可能?
他の種類のピーリングのお手入れを行っていても基本的にはお手入れの間隔を2週間程度あければ問題はありません。
マッサージピール自体はお肌表面への刺激は少ないですが、ピーリングの薬剤の種類は、その方のお肌が乾燥しているかどうかによって変わります。
お肌の状態を確認することがとても大切です。施術の際には必ず医師に他でピーリングを行っている旨を伝えるようにしてください。
マッサージピールのやりすぎに関するまとめ
ここまでマッサージピールについてお伝えしてきました。マッサージピールのやりすぎについてまとめると以下の通りです。
- 肌が荒れ極度の乾燥状態になる
- 炎症が起こり肌に赤みやシミの原因になる
- ビニール肌になり別の肌トラブルの原因になる
クリニックで正しいペースでお手入れを受け、理想のお肌を手に入れましょう。
これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。