ケミカルピーリングの副作用とは!?注意点や施術後のケアについても徹底解説!
本記事ではケミカルピーリングの副作用について以下の点を中心にご紹介します。
- ケミカルピーリングの副作用とは
- 施術前後に注意することは
- ケミカルピーリングの現状とは
ケミカルピーリングの副作用について理解するためにもご参考いただけますと幸いです。
ぜひ最後までお読みください。
ケミカルピーリングとは
ケミカルピーリングとは、酸性の薬剤を用いて肌表面の古い角質を取り除く治療です。
ニキビ・ニキビ跡、毛穴の開きや黒ずみ、小じわ、肌のくすみやハリの改善が期待できます。
健康的な肌は約28日周期で生まれ変わり(ターンオーバー)、古い角質がはがれていきます。
しかし、年齢とともに周期が乱れて古い角質が溜まり、肌トラブルの原因になります。
肌に塗布した薬剤でターンオーバーを整え、新しい皮膚の再生を活性化するのがケミカルピーリングです。
皮膚科や美容外科、美容皮膚科など、多くの医療機関で施術が行われています。
施術は30分程度で終了し、施術後も普段どおりメイクが可能ですが、人によっては副作用が出ることもあります。
注意すべきケミカルピーリングの副作用
手軽に肌質の改善を目指せるケミカルピーリングですが、副作用が出ることもあります。
ここでは、ケミカルピーリングの副作用について詳しく紹介していきます。
ニキビの増加
ケミカルピーリング後にニキビが増えたと感じる方もいます。
これは肌表面の古い角質を取り除くことで、もともと肌の内部にあったニキビが表面に出てくるためです。
また、毛穴を覆っていた角質が除去されると、肌が急いで毛穴をふさごうとします。
皮脂が多いと皮脂が溜まった状態で毛穴がふさがれてしまうため、ニキビができやすくなる場合があります。
ピリピリとした痛みやかゆみ
ケミカルピーリングを受けている際に、ピリピリとした痛みやかゆみが出ることがあります。
これは個人差はありますが、施術中に古い角質が取り除かれることで感じるものです。
施術後、ケミカルピーリングに用いた酸性の薬剤を中和すればおさまることがほとんどです。
シミが目立つ
ケミカルピーリング後、シミが目立つようになったと感じることもあります。
これはシミが濃くなってしまったからではありません。
ケミカルピーリングをすることで顔全体のトーンが明るくなり、相対的に色の濃いシミが目立つように見えている可能性があります。
赤みやほてり
肌が弱い方やピーリングが初めての方、体調が万全でない方は施術後に赤みやほてりが出ることがあります。
ケミカルピーリングでは酸性の薬剤を使って古い角質を取り除いていきますが、赤みやほてりは角質がはがれる際に炎症が起きることが原因です。
何日も長引く場合は医師へ相談しましょう。
施術にあたり注意すること
ケミカルピーリングの施術を検討するにあたり、いくつか注意する点があります。
ここでは施術にあたり注意することを説明していきます。
施術前の禁止事項
ケミカルピーリングは肌表面の古い角質を除去します。
そのため、肌に必要以上にダメージを与えないことが大切です。
ケミカルピーリングの施術前は、直射日光や紫外線を極力避けるようにしましょう。
また、パック、スクラブでの洗浄、顔剃り、あかすり、脱毛も、前日あるいは可能であれば2~3日前から避けてください。
期待する施術の効果を得るためにも、肌に刺激を与えずに過ごすことが大切です。
予約を入れたら、当日までの行動に注意しましょう。
施術を受けられない人
ケミカルピーリングの施術を受けられない方もいます。
自己免疫疾患患者の方は、使用する薬剤に対して身体が異常に反応し、臓器などに異変を起こす可能性があるため受けられません。
また、ウィルス性疾患患者の方は、二次感染、三次感染の恐れがあるため不可となります。
アトピーなどの皮膚疾患患者の方やケロイド体質の方、妊娠中・授乳中の方も施術を受けられません。
治療中の病気がある方、傷跡が残りやすい方も注意が必要です。
状態やクリニックによっては受けられる可能性もありますが、施術前は自分の状況をきちんと把握し、医師と入念にカウンセリングを行いリスクを理解することが重要です。
施術後のケア
ケミカルピーリング後の肌は敏感な状態になっており、施術後のケアが大切です。
ここでは施術後のケアで気を付けるべき点を解説していきます。
日焼け対策
ケミカルピーリング後は肌の感光性が高まっているため、日焼けしやすくなっています。
そのため、日焼け止めや日傘などの紫外線対策が必要です。
ケミカルピーリングは肌表面の古い角質を取り除きます。
角質は紫外線から肌を守る働きを担っているため、ケミカルピーリング後の肌は紫外線が通過しやすい状態です。
皮膚の老化、しみの原因になるため、日中に施術を受ける方は施術直後から紫外線対策を行ってください。
なお、日焼け止めを使用する際は刺激が少ないものをこまめに塗り直しましょう。
保湿対策
ケミカルピーリング後は古い角質がはがれ肌の保湿力が低下します。
保湿対策をしっかり行ってください。
施術後の赤みやほてりを抑えるため、刺激の少ない化粧水等で水分補給することが大切です。
保湿力が低下して肌が乾燥しやすくなっており、いつも以上の保湿ケアが必要です。
また、ケミカルピーリング後は肌が敏感な状態です。
スクラブを使用する、肌をこするといった物理的な刺激は加えないように注意しましょう。
顔剃り、あかすり、脱毛も同様です。
ケミカルピーリングの現状
ケミカルピーリングは、日本では1990年代から広く普及した施術です。
ここでは、ケミカルピーリングの現状として医療機関とエステの施術の違い、よく使用されるピーリング剤について説明していきます。
医療機関とエステの施術の違い
医療機関とエステでは、ケミカルピーリングの目的が異なります。
医療機関ではニキビや色素沈着、小じわ、シミ、そばかすといった皮膚疾患の治療を目的として用いられます。
一方エステでは、肌の状態を整えたり、化粧乗りをよくしたりすることを目的として用いられています。
もともと医療機関での治療として取り入れられたケミカルピーリングですが、肌をより美しくしたいという目的でエステでも多く取り入れられるようになりました。
医療機関とエステでは使用する薬剤にも違いがあるため、自分の目的に合わせて医療機関とエステを検討しましょう。
よく使われるピーリング剤
ピーリング剤としては、AHA(アルファハイドロキシ酸)やTCA(トリクロール酢酸)がよく使用されています。
AHAは、サトウキビや玉ねぎから抽出されるグリコール酸や、青リンゴから抽出されるリンゴ酸等のことで、通称フルーツ酸とも呼ばれます。
AHAは作用がマイルドで、ケミカルピーリングの薬剤として多く使われています。
TCAは浸透度が深く、AHAよりも効果が強力と言われるためエステサロンではあまり使われません。
日本ではケミカルピーリングの薬剤濃度に関する規制等はありませんが、濃度が高くなればなるほど肌へのリスクは増します。
そのため、市販、エステ、医療機関のそれぞれで使用できる薬剤の種類、濃度は異なります。
ケミカルピーリングに関するよくある質問
これまでケミカルピーリングの効果や注意事項について説明してきました。
ここでは施術を検討する際のよくある質問について解説していきます。
どのくらいで効果が出るの?
ケミカルピーリングの効果には、施術直後に感じるものと数日間かけて出てくるものがあります。
施術直後は、古い角質が除去されることで肌がなめらかになり、トーンも明るくなることが期待できます。
その後数日間は新しい皮膚の細胞が再生し、角質層が本来の構造・機能を取り戻す期間です。
肌の保湿力が上がり、ハリや弾力が生まれやすくなります。
どのくらいの頻度で治療ができるの?
施術間隔には個人差もありますが、施術から最低2週間は空けるようにしましょう。
ケミカルピーリングは、肌表面の古い角質を除去してターンオーバーを活性化する施術です。
施術後はごくわずかですが肌が薄く敏感になります。
ターンオーバーの促進により皮膚のバリア機能や乾燥が改善され、皮膚がしっかり再生されるのを待つ必要があります。
間隔については施術前後の肌状態を見ながら、医師としっかり相談することが重要です。
ダウンタイムはあるの?
ケミカルピーリングのダウンタイムはほぼないといわれていますが、個人差があります。
人によっては皮むけや肌の赤み、乾燥といった症状があらわれることがあります。
症状は1~3日程度でおさまる方が多いです。
施術後の肌は非常にデリケートです。
摩擦に気を付けしっかり保湿をすること、紫外線対策を徹底することを意識しましょう。
料金はどのくらい?
ケミカルピーリングの料金は、1回あたり5,000円~2万円程度が相場です。
ただし、保険適用外治療のため薬剤や施術内容、クリニックによって異なります。
クリニックによっては真皮層まで作用するマッサージピール、イオン化した有効成分を皮膚の深部に浸透させるイオン導入といったメニューを扱っているところもあります。
こういった特殊なメニューを組み合わせたり、個人差はありますがより効果が期待できる薬剤を選んだりすることで料金に幅が出ます。
出典: ケミカルピーリングとは?美容効果や料金、おすすめの併用治療について解説
ケミカルピーリング副作用のまとめ
ここまでケミカルピーリングの副作用についてお伝えしてきました。
ケミカルピーリング副作用の要点をまとめると以下の通りです。
- ケミカルピーリングの副作用には、ニキビの増加、痛みやかゆみ、シミが目立つ、赤みやほてりなどがある
- 施術前後は肌に刺激を与えず紫外線対策と保湿をしっかり行うことが大切
- 医療機関とエステでは施術の目的や使用する薬剤が異なる
これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。