ほくろ除去の部位とは?気になるケアの種類や治療法をご紹介!
ほくろ除去部位について
ほくろ除去をしたいけど、部位によって治療方法が異なったり、痛みが大きかったりするのではないか、気になりますよね?
本記事では、ほくろ除去の部位について以下の点を中心に紹介します。
- ほくろにはどのような種類があるか
- ほくろ除去はどのような施術があるか
- ほくろ除去のケアで気をつけたいこと
部位ごとのほくろ除去について理解するためにもご参考にしていただけますと幸いです。
ぜひ最後までお読みください。
ほくろ除去部位とは
ほくろ除去の部位とは、ほくろのできた場所ごとに、どのような除去施術ができるのか指したものです。
一口にほくろ除去といっても、顔や首、手足の体の部位によって、どの様な施術方法があるのか気になりますよね。
顔にできたほくろを無闇に除去した結果、一生傷が残ったなど、悲しい経験をしないために、以下の部位ごとにおすすめの施術についてのご紹介をぜひ参考にしてみてください。
周囲がほくろ除去部位に対しての意識
美容メディアLiTYが2022年7月にアンケート調査を行いました。
40代男女でほくろ除去に5,000円以上支払えると回答した方の割合は、合計71.7%となっています。
つまり、7割の方が、ある程度お金を支払っても、ほくろを除去したいと考えています。
さらに、6割近い方がクリニックの対応や口コミなどを参考に施術先を決めたいとも回答しています。
多くの方々が、ほくろ除去に関して高い興味と関心を示していることがわかりました。
出典:【40代アンケート】ほくろ除去に関する意識調査(PR TIMES)
※LiTY:医療脱毛や美容整形など多くの男女の美容に関する悩みをお手伝いするためのメディア。
ほくろの種類
ほくろは、紫外線や刺激によりメラニン色素から発生した「メラノサイト」という細胞が変化し、生まれた母斑細胞が一部に固まることでできます。
ほくろは医学用語で、母斑細胞母斑と呼ばれる良性腫瘍で、皮膚層のどこに母斑細胞が発生したのかによって種類があります。
種類によって施術方法にも影響があるため、ここでは種類ごとの特徴について詳しく解説します。
境界母斑
境界母斑とは、表皮と真皮の接合部分に母斑細胞ができた状態のほくろで以下の様な特徴があります。
- 皮膚の浅い層にある
- 非常に小さく、ほとんど目立たない
- 複合母斑へと変化していくことがある
皮膚は、表皮・真皮・皮下組織の大きく3つの層で構成されており、各層の働きで肌はターンオーバーを行います。
表皮の中には、さらに5つの層があり、真皮は表皮のさらに数十倍の厚さを持っており2つの層の接合部分を表皮真皮接合といいます。
表皮真皮接合にできる目に見えない非常に小さなほくろが、境界母斑です。
複合母斑
複合母斑とは、境界母斑と真皮内母斑の混合型のほくろで以下の様な特徴があります。
- 境界母斑と同じく皮膚の浅い層にできる
- 色味が濃く黒っぽい
- 子供にできやすい傾向にある
皮膚の真皮内のさらに深い場所にできます。
経過としては、自然に消えていく場合と、真皮内母斑へ成長する場合があります。
真皮内母斑
真皮内母斑とは、皮膚の真皮内にのみできるほくろで以下の様な特徴があります。
- 境界母斑、複合母斑が成長してできる
- 成人にできやすい
- 黒く半球上に盛り上がっている
真皮内母斑は、自然と消滅する可能性は極めて低く、大きさによっては手術での除去が必要な場合があります。
Miescher母斑
Miescher(ミーシャー)母斑は、顔や頭、首などにできやすいほくろで以下の様な特徴があります。
- 淡い茶色〜黒色で半球状に膨らんでいる
- 毛が生えている場合もある
- 若年時期に発生する後天性のほくろである
- 歳を重ねるにつれて、より黒く成長する
Miescher母斑は、生まれつきある先天性のものではなく、若年時期に皮膚の浅い部分で発生する後天性のほくろであることも特徴です。
年を重ねるにつれて真皮内のさらに深い部分へと沈んでいき、それに伴い色も濃くなっていく経過をたどります。
母斑細胞が脂肪の層まで達成し、母斑細胞が脂肪化することで、柔らかく膨らんだ状態で皮膚にあらわれることがあります。
Unna母斑
Unna(ウンナ)母斑は、上腕やふともも、首などにできやすいほくろで以下の様な特徴があります。
- 色は淡い茶色~黒色
- 表面には凹凸があり柔らかく膨らんでいる
- 半球状から楕円型のものが多い
Miescher母斑と同様に後天性のものですが、母斑細胞が浅い位置にできる複合母斑と真皮内母斑に分類されます。
Clark母斑
Clark(クラーク)母斑は、手のひらや足の裏を含め全身にできるほくろで以下の様な特徴があります。
- 色は黒褐色と濃い
- 楕円形で、薄く平らなほくろ
- 5mm程度の小さなものから、10mmを超える大きなものまで様々
母斑細胞の深さは、境界母斑と複合母斑の2タイプがあります。
さらにClark母斑には、病気が隠れている場合があり、早期病変したものが、単純黒子ではないかと考えられています。
ほとんどの場合は、若年期に発生し、成長とともに消えていきます。
Spitz母斑
Spitz(スピッツ)母斑は、全身どこにでもできる可能性のあるほくろで以下の様な特徴があります。
- 黒だけではなく、赤い色の場合もある
- 急速に大きくなる
- ほとんどが幼児期に発生する
その多くは幼児期に発生し、黒色だけでなく赤色をしているものもあります。
その色合いと成長速度から病気が隠れていると心配になりますが、Spitz母斑そのものには良性の母斑細胞です。
しかし、悪性黒色腫(メラノーマ)と症状が似ていることから、発見したらすぐに受診することをおすすめします。
母斑細胞の深さは、境界母斑、複合母斑、真皮内母斑どの位置にも発生する可能性があります。
悪性黒色腫メラノーマ
悪性黒色腫は、足の裏や爪の下、顔などに稀にできることのある悪性腫瘍で以下の様な特徴があります。
- ほくろがんと呼ばれている
- 黒みを帯びている
- 悪性黒子型、表材拡大型、結節型、末端黒子型の大きく4つの病型に分類されている
日本人では発生は稀で10万人に1〜2人の割合と言われています。
形や色味の特徴が不規則で病変の境界線も不明瞭とされており、ほくろと区別が難しい場合があるため、病院への受診が必要です。
鼻腔や口唇などの粘膜にも生じることがあります。
ほくろ除去部位の治療方法
ほくろ除去には、主にレーザー方法や電気メス、くりぬき方法などがあります。
ほくろの種類や母斑細胞の深さによって、治療方法が変わるので、自分のほくろにどの方法があっているのかご参考になれば幸いです。
他にも、痛みや傷が塞がるまでどのくらの期間、施術を受ける前に注意しておきたいことを解説します。
レーザー方法
レーザー方法は、ほくろに直接レーザーをあてて、母斑細胞を焼却し除去する方法です。
以下の様な特徴があります。
- 3mm以下の平らなほくろを除去するのに使用する
- 施術時間は5分〜30分と短い
- 抜糸は不要
- ダウンタイムは2週間程度
レーザーの痛みも感じにくく、麻酔なども行いません。
しかし、皮膚の表層にある小さなほくろにのみアプローチができるため、真皮内に残った母斑細胞を除去しきれず、再発するリスクがあります。
また、レーザーはクリニックごとに、炭酸ガスレーザーやヤグレーザー、Qスイッチレーザーがあります。
電気メスによる手術方法
電気メス方法は、ほくろに電気メスを当てて、熱でほくろを焦がして除去する方法です。
以下の様な特徴があります。
- 5mm以下の盛り上がったほくろを除去するのに使用する
- 局所麻酔を行うため痛みが少なく、抜糸は不要
- ダウンタイムは2週間〜3週間程度
施術後は、くぼみができかさぶたになっていきますが、医師の指示に従いテープで保護するなど正しくケアを行う必要があります。
また、ほくろの根本の細胞から焼き切るため再発の可能性が低い治療方法です。
くりぬき方法
くりぬき方法は、メスやパンチ機械を使って、ほくろを根本からくりぬく方法です。
以下の様な特徴があります。
- 6mm以下で皮膚の深い部分で固まったほくろやイボを除去するのに使用する
- 局所麻酔を行うため痛みが少なく、抜糸は不要
- 傷跡が綺麗な状態へ戻るまでは半年近くかかる
施術後は軟膏やテープで保護するため、正しいケアを行う必要があります。
大きめのほくろに対応していることもあり、通院は1〜2回と多くなるというデメリットがあります。
ほくろの根本の細胞からくりぬくため再発の可能性が低い治療方法です。
ほくろ除去部位の治療メリット
ほくろを除去することで、美しい容姿を手に入れられたり、気持ちが前向きになったりと大きなメリットがあります。
顔や身体にあるほくろを、コンプレックスに感じている方は多いですよね。
自分の容姿を損ねてしまう様な形や大きさ、部位によって悩みの大きさもそれぞれです。
ここでは、ほくろ除去に関する治療のメリットをご紹介します。
治療時間が短い
ほくろの施術は、短時間で完了するものが多く、ダウンタイムも意外と短いのがメリットです。
レーザー、電気メス、くりぬき法とどれも30分以内に完了し、ダウンタイムも2〜3週間と短いです。
突発的に大きくなったほくろや、急なイベントで急いでほくろを除去したくなった場合にも施術に臨めます。
痛みが少ない
どの治療方法でも局所麻酔を使用するため、痛みを最小限に抑えた施術が可能です。
レーザーのみ、麻酔を利用しない場合がありますが、レーザー方法は、サイズが小さいものの表面を焦がす治療のため、痛みはほとんどないとされています。
出血が少ない
ほくろ除去の施術は、ほとんど出血はないとされています。
しかし、ダウンタイム中はあくまで傷口ですので出血の可能性ゼロではないので注意が必要です。
医師の指示に従い、軟膏やテープで保護することで、自然かさぶたとなっていくのがほとんどです。
ほくろ除去部位に関するデメリット
ほくろ除去は、難しい施術ではないとされており、多くが悩みの元であるほくろを綺麗に除去できて完了します。
しかし、理解しておくべきリスクも存在することを把握しておく必要があります。
ここでは、ほくろ除去に関するデメリットをご紹介します。
再発する可能性がある
ほくろ除去は、再発の可能性があることを念頭に入れておく必要があります。
電気メスやくりぬき方は再発の可能性は低いとされています。
しかし、皮膚細胞を完全に除去するわけではないため、同じ場所に新たにほくろができる可能性はあると理解しておく必要があります。
紫外線や刺激の対策を行い、ほくろやシミのケアを行っていても、母斑細胞が固まりほくろとなってしまった場合、スキンケアでは改善が見込めないでしょう。
炎症による菌の繁殖
施術後のダウンタイム中に、傷口に細菌が入り込み炎症や感染症を起こしてしまうリスクがあります。
せっかく除去したほくろの傷跡が一生ものにならない様、クリニックへ連絡をしてください。
また、レーザー方法の場合、ほくろの大きさに合わせて威力を強めることで、一時的に皮膚が赤くなってしまうことがあります。
大抵の場合は長くても半年以内に綺麗な肌の状態へ近づいていくようです。
半年以上経っても、赤みが引かない、膿んでいるなどの症状が見られる場合も、クリニックへ連絡しましょう。
治療によってはへこみができる
レーザーや電気メス治療で、一時的に見られる症状です。
電気や熱の力で処置を行っているため、周辺の細胞にも影響が出てしまいます。
そのため一時的に傷跡がへこんでしまいますが、3〜6ヶ月以内に元の平らな肌の状態へ戻るとされています。
万が一半年以上経過してもへこみが戻らない場合は、クリニックへ連絡しましょう。
ほくろ除去おすすめ クリニック 3選
実際にほくろ除去には、どのクリニックがおすすめなのでしょうか。
対応できる施術内容や、評判、価格の観点から3社をご紹介します。
自身のほくろのタイプにあった治療ができる様、ご参考にしていただければ幸いです。
東京美容外科(TKC)
東京美容外科(TKC)は、所要時間は20分、1回の施術でほくろを根本から除去してくれるクリニックです。
全国に店舗を構え、全国約19箇所の店舗がほくろ除去に対応しています。
レーザーでは対処できない大きなほくろを、切開法を用いて完全に除去します。
ほくろのサイズごとに設定された料金で施術を受けられます。
アブレーション※ (1mmごと) | 5,500円(税込) |
切除縫合 (1mmごと) | 8,800円(税込) |
※アブレーション…特殊な電気メスを用いてほくろを除去する方法
アフターサービスも充実しており、施術を受けた方であれば、術後のあらゆるトラブルにも対応します。
東京中央美容外科(TCB)
東京中央美容外科(TCB)は、患者のカウンセリングに力を入れたクリニックです。
施術前に、患者の悩みに寄り添い、不安を解消して施術に臨めます。
メニューも豊富で、レーザー、電気メス、くりぬき法、切開法と全ての処置があります。
自分がどの施術を受けたらいいか迷っている方でも、カウンセリングから相談できるのでおすすめです。
電気メス (2mm以下) | 4,980円(税込) |
電気メス (4mm以下) | 7,640円(税込) |
電気メス (6mm以下) | 10,200円(税込) |
レーザー方法 (1mm以下)※1 | 4,980円(税込) |
レーザー方法 (1mmを超えるもの)※2 | 9,800円(税込) |
切開法 (1mmあたり) | 19,800円(税込) |
くりぬき法 (1mmあたり) | 10,200円(税込) |
※1.2…新宿三丁目院のみの取扱となります。
学生やシニアの方でも利用しやすいプランが充実しています。
聖心美容クリニック
聖心美容クリニックは、電気凝固法という、ほくろに高周波の電気を流し、蒸散させる方法で除去を行います。
局所麻酔で、数分で終わる施術のため痛みに敏感な方にもおすすめです。
複数のほくろに同時にアプローチできるのも特徴です。
電気凝固法 (1mm) | 10,780円(税込) |
炭酸ガスレーザー※1 (1mm) | 10,780円(税込) |
切除法※2 | 85,800円(税込) |
※1…熱海院限定
※2…大きさにより金額が変動する場合があります。
アフターケアのメニューも充実しており、施術後数週間までの間に、医師による経過チェックを無料で受けられます。
施術後の保証はもちろん、24時間緊急サポートにも対応しています。
ほくろ除去部位に関するよくある質問
次に、ほくろの除去に関して、知っておいたほうがいいことや注意すべきことはあるのでしょうか?
ほくろ除去当日のメイクや術後に注意すべきこと、今あるほくろの対応などよくあるご質問について回答します。
ほくろ除去をする際、手遅れにならない様ご参考になれば幸いです。
ほくろを除去した後お化粧はできますか?
施術後当日は、傷跡に触れない様にメイクを行うことがおすすめです。
施術内容やクリニックにより指示が様々で、多くのクリニックでは傷口を避けて行う様注意を促しています。
クリニックによっては、目立たない様、肌色のテープでの処方を行ってくれるクリニックもあります。
施術後すぐにメイクが必要な場合は、クリニックへの確認をおすすめします。
また、ダウンタイムが明けてからも、肌に炎症が出ている場合は注意が必要です。
施術を受けたクリニックへ相談し、メイクをして問題ないか確認しましょう。
ほくろが成長とともに大きくなりましたがどうすればいいでしょうか?
幼少期にできたほくろが成長し、母斑細胞がより皮膚の深い部分へ沈み濃くなった可能性があります。
紫外線や刺激により成長したほくろは、今後もさらに成長する可能性があるため治療の検討をおすすめします。
ほくろが大きくなりすぎると、その分除去に費用がかかり、できる施術内容にも変化が生まれます。
除去をするかお悩みの場合は、無料カウンセリングのあるクリニックへ相談へ行くと良いでしょう。
施術後に注意する点はありますか?
施術後に処方されるテープや軟膏を、医師の指示に従って自身で貼り替えるなどの対応が必要です。
さらに、傷口から細菌などが入り、炎症や感染症を起こす場合もあります。
ダウンタイム中は傷口の清潔さにも注意して過ごすようにしてください。
また、紫外線や刺激を与えてしまうことで、再発やシミの原因になることがあります。
日常から保湿やUVカットを意識して対策してください。
施術後の状態はどうなりますか?
施術後は、傷口がくぼみや少量の出血、赤みが気になる場合があります。
1週間〜2週間かけて徐々に収まっていき、3週間程度で平らな肌へと戻ります。
ダウンタイム中、傷が目立つ場合は保護テープを貼り、隠すなど対応するのがおすすめです。
また、一般的にレーザーや電気メスのダウンタイムは2週間程度とされていますが、個人差があります。
多くのクリニックがアフターケアを行っておりますので、心配事があればすぐに連絡しましょう。
ほくろ除去部位のまとめ
ここまでほくろ除去部位についてお伝えしてきました。
ほくろ除去部位の要点をまとめると以下の通りです。
- ほくろは、母斑細胞のできる場所によって3種類にわけられる
- レーザーや電気メス、くりぬき法など短時間で処理できる施術がある
- 紫外線や刺激の対策と、施術後はテープなので清潔を保つ必要がある
これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。