赤ら顔の原因とは?自分でできる改善方法や治療法をご紹介!
赤ら顔 原因について
「顔が赤いね」と言われる・少し顔をこすっただけで赤くなるなど、赤ら顔に悩んでいる方も少なくないでしょう。
赤ら顔には様々な種類や原因がありますが、適切な方法で改善が目指せます。
本記事では、赤ら顔について以下の点を中心にご紹介します。
- 赤ら顔の種類と原因
- 赤ら顔の改善方法
- 赤ら顔の治療法
- 赤ら顔 原因に関するよくある質問
- 肝臓の機能低下が赤ら顔を引き起こす
赤ら顔について理解するためにもご参考いただけますと幸いです。
ぜひ最後までお読みください。
赤ら顔の種類と原因
赤ら顔とは顔全体のほてりや、顔が赤みを帯びている状態が続くことを指します。
肌を少しこするなどちょっとした刺激でも顔が赤くなる、鼻や頬を中心に顔全体が赤くなるなど症状は様々です。
ここでは赤ら顔の種類と原因について1つずつ詳しく説明していきます。
①毛細血管拡張症
毛細血管拡張症とは、血液を心臓から全身へ送る「動脈」と全身から心臓へ戻す「静脈」を繋ぐ毛細血管が拡張し、血管が皮膚から透けて見える症状をいいます。
特に、鼻や頬といった毛細血管が多く集まる部位にできやすい傾向にあります。
原因は大きく分けると体質によるものと生活習慣によって引き起こされるものと2つあります。
▼体質によるもの
- もともと持って生まれた皮膚の薄さ
- 加齢によって皮膚の脂肪量が減った
- 女性ホルモンの影響
- 妊娠
▼生活習慣によるもの
- 飲酒
- 香辛料などの刺激物
- 寒暖差
②脂漏性皮膚炎
脂漏性皮膚炎とは、鼻のまわりや頭皮など皮脂が多い箇所に湿疹や赤みが出る皮膚炎のことです。
鼻や頬などは赤いポツポツとした湿疹が出たり、頭皮の場合はフケがポロポロと出たりします。
原因は、主に下記が影響しているといわれています。
- 洗顔や洗髪においてしっかり洗えていない、逆に洗い過ぎている
- 寝不足や食事の偏りなど生活サイクルの乱れ
- ホルモンバランスの乱れやストレス
- マラセチア菌という常在菌の増加
③酒さ
酒さとは、鼻や頬や顎など皮膚の赤みやほてり、時にはブツブツとした小さな出来物のような赤い盛り上がりが見られる症状をいいます。
原因は、主に下記が影響しているといわれています。
- 香辛料などの刺激物
- アルコールやカフェインの過剰摂取
- 寒暖差
- 日光の下などで紫外線を長時間浴びる
- ホルモンバランスやストレス
④酒さ様皮膚炎
酒さ様皮膚炎とは、かゆみや赤み、出来物のような丘疹ができる症状をいいます。
原因は、ステロイド外用剤を長期間に渡り使用したことにより発症すると考えられています。
しかし、最近ではステロイドを使用していない外用剤でも、まれに酒さ様皮膚炎を発症するという事例もあるようです。
酒さと似たような症状が出ますが、発症の原因などは異なり別の病気として区別されています。
⑤乾燥やニキビなどの肌トラブル
乾燥やニキビなどの肌トラブルが、赤ら顔を引き起こす場合もあります。
乾燥により肌のバリア機能が低下して肌が自ら潤そうと皮脂が過剰に分泌することによるかぶれやかゆみが、原因の1つです。
バリア機能が正常に働いていないと、ちょっとした刺激でも炎症を起こしたりかゆみを伴ったりすることがあります。
また、皮脂を分泌する働きのある毛穴が赤く炎症を起こしニキビができたり、花粉症のアレルギー反応により顔がかゆくなったり炎症を起こしたりすることもあります。
赤ら顔の改善方法
赤ら顔の多くは日々の生活の中で、自分で改善させる方法があります。
3つの対策をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
①生活習慣を見直す
赤ら顔を改善するために、まずは生活習慣を見直して規則正しくしましょう。
▼睡眠不足にならないこと
睡眠不足が続くと肌の代謝が悪くなり、乾燥しやすく赤ら顔を悪化させる可能性がありますので適度な睡眠時間の確保が大切です。
▼過度な飲酒や喫煙を避ける
過度な飲酒や喫煙は毛細血管が拡張しやすくなり、乾燥の原因ともなるため避けた方が良いでしょう。
②食生活を見直す
赤ら顔の改善には食生活の見直しも大切です。
香辛料などの刺激物や脂質、糖質の摂り過ぎは皮脂の過剰分泌の原因となり、赤ら顔を悪化させる可能性があるので摂取量に注意が必要です。
赤ら顔を改善するには、タンパク質や必須脂肪酸、ビタミンなどが含まれたバランスの整った食事を摂ることを意識することが重要なポイントです。
③丁寧なスキンケアを心がける
赤ら顔の改善には、丁寧なスキンケアを心掛けることも大切です。
肌に刺激を与えないように優しくクレンジングや洗顔をして、そのあとも優しくハンドプレスして十分に保湿をしましょう。
しっかりとスキンケアをしようと思うがあまり何度も洗顔をしてしまいがちですが、必要以上の洗顔は、必要な皮脂まで落ちてしまい逆効果になってしまいます。
洗顔の回数は朝晩2回にとどめるなど、洗顔のし過ぎに気を付けましょう。
赤ら顔の治療法
自分でできる改善方法を実践しても改善が見られない場合には、クリニックに通い治療を受けることが大切です。
ここでは、クリニックで行っている主な治療法を3つご紹介します。
①Vビーム
Vビームとは、血管等ヘモグロビンの赤色素に反応するため赤ら顔や赤あざなどの改善が期待できるレーザー治療法です。
異常な毛細血管のみを破壊するので、照射した際周囲の肌へのダメージが少ないのも特徴です。
▼治療期間
1回で解決することは難しく、3ヶ月ごとに3回〜5回ほどの施術が有効とされています。
▼副作用
皮膚の腫れ、内出血、赤みや痛み、かさぶた、色素沈着など
腫れ、内出血、赤みは基本的には数日〜1、2週間程度で治まることがほとんどです。
②フォト治療
フォト治療とは、特殊な光を肌に照射することでヘモグロビンやメラニン色素などに反応するため、赤ら顔やシミそばかすなど複数の肌トラブルに効果が期待できる治療法です。
▼治療期間
1回で解決することは難しく、1ヶ月ごとに5回〜6回ほどの施術が有効とされています。
▼副作用
軽い痛みや赤み、ヒリヒリ感、数日で施術箇所がかさぶたになり剥がれ落ちるなど
③ジェネシス
ジェネシスは、表皮層に作用して肌の新陳代謝を促すことで赤ら顔の他にもくすみや小じわなどに効果が期待できるレーザー治療法です。
照射中の痛みが少ないため、痛みが心配な方にもおすすめな施術です。
▼治療期間
1回の治療で効果を実感できる場合が多いが、2週間ごとに照射することで更に高い効果が期待できます。
▼副作用
ほとんどなく、一時的な赤みやほてりが出る程度
赤ら顔 原因に関するよくある質問
赤ら顔の原因に関するよくある質問4つについて回答します。
気になる方はぜひ、参考にしてください。
赤ら顔は治せますか?
赤ら顔は、クリニックで治療をすれば治すことが可能です。
主に治療方法は光治療やレーザー治療があり、いずれも効果が期待できる治療法です。
治療法にはそれぞれ特徴や注意点もあり、クリニックによって取り扱っている治療法も違います。
自分の症状にはどの治療法が合っているか、自己判断をせずに医師に相談することがおすすめです。
酒さはアルコールと関係がありますか?
アルコールの過剰摂取は、毛細血管が拡張するため酒さを引き起こす原因の1つです。
しかし、必ずしも関係しているとは限りません。
アルコール以外にも、体質や寒暖差によるもの、紫外線で受けた影響など複合的な要因が重なって酒さの症状が出るといるといわれています。
赤ら顔のレーザー治療は保険適用されますか?
赤ら顔のレーザー治療は、赤あざのような血管腫や赤ら顔のような毛細血管拡張症など皮膚疾患の治療を目的とした場合、基本的に保険適用となります。
しかし、美容目的の場合や、症状の度合いや治療方法によっては保険適用外となる場合もあるので、保険適用になるかどうかも事前に医師に確認しておくと良いでしょう。
光治療とレーザー治療の違いは何ですか?
光治療とレーザー治療の違いは主に2つあり、1つ目が波長(光の長さ)で2つ目がパルス幅(照射時間)の違いであるといわれています。
光治療は、波長が短くパルス幅が長いという特徴があり、ターゲットの周囲にも浅く広くアプローチできます。
レーザー治療は、波長が長くパルス幅が短いという特徴があるため、ピンポイントでダイレクトにアプローチできます。
それぞれ、症状や悩みに合わせた治療法がおすすめです。
肝臓の機能低下が赤ら顔を引き起こす?
肝臓の機能低下と赤ら顔。
一見すると無関係のようにみえますが、実は密接に関わりがあるといわれています。
肝臓はコレステロールを体外に排出する働きを担う胆汁の分泌、食べた栄養素の不要なものを尿などで排出する働きなどを司る大切な臓器です。
赤ら顔を引き起こすと考えられる肝臓疾患は、食べすぎなどで脂肪が肝臓に溜まる脂肪肝やアルコールの過剰摂取によるアルコール性肝炎です。
肝臓が機能低下をおこすと血液がドロドロと変化するため血行が滞り、毛細血管の正常な働きをする機能が不十分となり、赤ら顔の原因の1つになると考えられています。
肝臓の機能低下が原因の赤ら顔改善には、
- アルコールや刺激物などを控え肝臓を休ませる
- ビタミン・ミネラル・タンパク質や血流を良くする栄養素を摂る
- 水分を十分に摂取する
など、肝臓機能を高めて正常に戻すことがとても大切になります。
赤ら顔 原因まとめ
ここまで赤ら顔の原因と改善方法についてお伝えしてきました。
赤ら顔の要点をまとめると以下の通りです。
- 赤ら顔には毛細血管拡張症や酒さなど複数種類があり、原因も異なる
- 赤ら顔はセルフケアでの改善も見込めるが、難しい場合クリニックでの治療が大切
- 赤ら顔の治療にはレーザー治療やフォト治療が有効である
- 肝臓の機能低下も挙げられるため、肝臓機能を正常に保つことが大切
これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。