眉間プロテーゼで立体的な顔になりたい!リスクはどんなものがあるの?

目元付近の特徴が第一印象に与える影響は大きいです。輪郭を滑らかに整えることを目的とした施術として眉間プロテーゼがあります。

本記事では、眉間プロテーゼについて以下の点を中心にご紹介します。

  • 眉間プロテーゼの手術方法にはどのようなものがあるのか
  • 眉間プロテーゼのメリットやデメリットは何か
  • 眉間プロテーゼに関するよくある質問

眉毛プロテーゼについて理解するためにもご参考いただけますと幸いです。
ぜひ最後までお読みください。

眉間プロテーゼとは

眉間プロテーゼは額から鼻の付け根の眉間にかけてプロテーゼと呼ばれる人工軟骨を挿入し、眉間を高くする手術です。
眉間プロテーゼを単独で行うことは稀で、多くは隆鼻術と合わせて行います。

眉間プロテーゼと隆鼻術と組み合わせることでバランスのとれた立体的な輪郭に整えることができます。

眉間プロテーゼの手術方法

眉間プロテーゼの種類には、シリコンとゴアテックスの2通りがあります。

それぞれの術式についてご紹介します。

ゴアテックス

ゴアテックスは心臓や脳の手術でも使用されています。異物を挿入した形跡が出づらく、鼻の形にフィットしやすいです。

理想としている鼻の形に近づけやすい術式であり、立体的かつ自然体な輪郭になります。
ゴアテックスは微調整を加えやすい特徴をもちます。
オーダーメイドシリコンに加えて、価格が抑えられ、手間もかかりづらいことからゴアテックスより使用されることの多い術式です。

オーダーメイドシリコンプロテーゼ

オーダーメイドシリコンプロテーゼは3D実体モデルと呼ばれる顔の骨格の模型を作成し、鼻の骨格に合ったプロテーゼをシリコンを用いて作ります。
実体モデルを用いるので、より骨格に合った正確なプロテーゼを作成できるのです。

シリコンプロテーゼは骨とプロテーゼの間に隙間ができてしまうとカルシウムが蓄積し、石灰沈着が起きてしまうリスクがあります。
オーダーメイドシリコンプロテーゼで石灰沈着のリスク低下を図ります。

眉間プロテーゼのメリット

眉間プロテーゼは第一印象に重要な目元付近の輪郭を整えられる手術です。
眉間が低いことに悩んでいる方や平べったい輪郭に悩んでいる方におすすめの方法です。

眉間プロテーゼを行うメリットをご紹介します。

立体的な顔立ちになれる

日本人は欧米人に比べて鼻根部が低く、横顔が平べったい輪郭が特徴です。
平べったい顔はメイクが上手くいかなかったり、暗い印象を与えてしまったりします。
プロテーゼを挿入することで眉間が立体的になり、凹凸のある立体的な顔立ちになります。

眉間や鼻の高さを上げることで横顔もハッキリします。目元がはっきりして印象を大きく変えることができます。
立体感が生まれたことによって、メイクの効果も実感しやすくなります。

半永久的な効果の持続が期待出来る

プロテーゼを挿入すると、その効果は20〜30年続くと言われています。
プロテーゼは人工的なものなので、経年劣化による変性の可能性がありますが、医療用シリコンを採用しているのでリスクは低いとされています。

1度、プロテーゼ手術を受けることで眉間や鼻の綺麗な形状を維持することができるので年齢を重ねても凹凸のある輪郭をキープできます。凹凸のある輪郭を維持できていると、年齢を重ねても若々しく見えます。

鼻プロテーゼ挿入済でも新しく一体型で作り直せる

以前に鼻プロテーゼを挿入していても作り直すことが可能です。

経年劣化により交換を求める方やプロテーゼの形を変更したいと考える方が実際にいらっしゃいます。
プロテーゼ同士の繋ぎ合わせは、繋ぎ目が目立つ可能性があるため、鼻に挿入済みのプロテーゼを取り出します。
新たに眉間プロテーゼを挿入し、隆鼻術を行う一体型の方法での手術が綺麗に仕上がる方法となります。

眉間プロテーゼのデメリット

眉間プロテーゼは人工的な素材を挿入すること、体に侵襲を加えることなどから、体に負担がかかる可能性があります。
眉間プロテーゼのデメリットをご紹介します。

額にしびれや感覚麻痺

眉間にプロテーゼを挿入するポケットを作る作業で神経が引き伸ばされる可能性があります。

神経が引き伸ばされることで額に痺れや感覚が鈍くなるといった症状が出現します。神経が引き伸ばされても1〜6ヶ月間で自然治癒します。

感染のリスク

プロテーゼを挿入することで数日は炎症所見が続きます。

通常、炎症は数日で落ち着いてきますが、長引く場合は感染が疑われます。

皮膚が破れてプロテーゼが飛び出してしまったり、表面がへこんだりするなどの症状がでた場合は治療を要します。内服や抗生剤投与で感染症状を抑えます。
感染の徴候が改善しない場合は再手術の可能性があります。

眉間プロテーゼが曲がる・ズレる

眉間プロテーゼの術後1週間は挿入したプロテーゼを固定するためにギプスを使用します。
しかし、それでもプロテーゼが曲がったり、ズレてしまったりする可能性は消えません。

眉間プロテーゼが曲がったりズレたりした場合は麻酔で眠った状態で皮膚の上から処置します。
改善が見られない場合は鼻の中の傷を切開して修正します。

本人に合わせた眉間・鼻整形ならバレない!?

日本人の顔は眉間より鼻根部の方が低くなっています。鼻を高くするための手術はプロテーゼのほかに、ヒアルロン酸注射やアクアミド、バイオアルカミドの注射などがありますが、いずれも鼻を高くしすぎてしまっては違和感が生まれます。特に、ヒアルロン酸は注入しすぎると横にも広がる可能性があります。

芸能人の整形疑惑が取り沙汰されるのは過剰に鼻を整形しすぎてしまったためです。
ヒアルロン酸は時間の経過とともに体内に吸収されるため、元に戻ったと錯覚し注入を繰り返してしまい、次第にアバター鼻になっていきます。
眉間や鼻の整形をする際は顔の他のパーツとのバランスを考え、自身にあった鼻の高さを目指し手術することが大切です。

出典: 「女性タレントの「アバター鼻」化はなぜ起こる? Dr.高須幹弥が“整形バレ”する鼻を語る

眉間プロテーゼに関するよくある質問

眉間プロテーゼを挿入することを考えている方がもちやすい疑問点をご紹介します。

プロテーゼが飛び出すことはある?

プロテーゼが飛び出す確率は非常に低いです。

感染が起こり赤く腫れ上がる、鼻尖部が赤く盛り上がるといった症状がない限り、突然飛び出すことはありません。
感染徴候が疑われ、必要があればプロテーゼを除去することにより皮膚に穴ができることはありません。

プロテーゼがズレることはある?

プロテーゼを挿入するための必要なスペースのみ骨膜下を剥離し、プロテーゼを留置するのでズレる心配はありません。
クリニックによってはズレの対策として、術後にギプス固定を1週間程度する場合があります。

触った時に不自然な感触はある?

プロテーゼは人工軟骨と呼ばれ、鼻の軟骨の硬さと大きな違いはありません。
実際に触っても、触り心地に違和感はなく、不自然な感触を懸念する必要はないです。

術後の腫れはどれくらいで引きますか?

術後はプロテーゼ挿入部分が腫れます。
手術当日〜手術翌日をピークに腫れは経過とともに引いていきます。

早い方であれば術後2〜3日程度で大きな腫れは引き、遅い方でも1週間程度で大きな腫れは引きます。
大きな腫れがなくなれば、人前にでても違和感をもたれる心配がありません。

眉間プロテーゼまとめ

ここまで眉間プロテーゼについてお伝えしてきました。

眉間プロテーゼの要点をまとめると以下の通りです。

  • 眉間プロテーゼに使用されるシリコンは医療用
  • 立体的な顔立ちを維持することができる
  • 経年劣化や形を変えたい場合も再挿入ができる

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。