ボトックス注射の種類は1つ?メリットや注意点もご紹介!

ボトックス注射は、注射のみで手軽にできるため人気の高い施術の1つです。

しかし、クリニックによって扱っているボトックス注射の種類は様々なので

「どれを選べば良いのか」「それぞれ何が違うのか」など迷われる方も多いのではないでしょうか。

本記事ではボトックス注射の種類について以下の点を中心にご紹介します。

  • ボトックス注射とは
  • ボトックス注射の種類
  • ボトックス注射のメリット
  • ボトックス注射の注意点
  • ボトックス注射が保険適用される場合
  • ボトックス注射に関するよくある質問

ボトックス注射の種類について理解するためにもご参考頂けますと幸いです。

ぜひ最後までご覧ください。

ボトックス注射とは

ボトックス注射とは、ボツリヌス菌が持つボツリヌス毒素から毒素を除去して精製された製剤を注射器で注入する施術のことです。

ボトックス注射には筋肉をリラックスさせる働きがあるため、注射を打つ部位によって期待できる効果が異なります。

医療治療として様々な症状の改善に用いられていますが、特に美容医療の分野では

表情じわの改善など多くの場面で利用されています。

▼期待できる主な効果

  • シワやたるみの改善
  • エラ張りの改善、小顔効果
  • 多汗症やワキガの改善
  • ふくらはぎの張り改善
  • 肩こりの改善
  • 花粉症の改善

ボトックス注射の種類

ボトックス注射に使用される製剤は様々な種類がありますが、どのような違いがあるのでしょうか。

ここではボトックス注射の種類とその違いについて詳しく説明します。

ボトックスという名前の薬剤は一つ

「ボトックス」とは、米国アラガン社が製造したボツリヌストキシン製剤の製品名のことです。

「ボトックス」は商標登録をしているため、他の製品はボトックスという名前を使用してはいけないことになっています。

正式に「ボトックス」と呼べるのは、アラガン社製の「ボトックス」と「ボトックスビスタ」のみです。

アラガン社製以外のボツリヌストキシン製剤を利用した注射については、本来ボトックス注射ではなくボツリヌストキシン注射と言えますが、ボトックスの名前が広く知られているため一様にボトックス注射と呼ばれる傾向にあります。

ボツリヌストキシン製剤はいくつもある

アラガン社製のボトックス以外にも、ボトックス注射に使用されるボツリヌストキシン製剤は複数種類があります。

ボツリヌストキシン製剤は世界各国で製造されており、毒素の型や原料などの特徴に違いがあります。

医療用としてA型ボツリヌストキシン製剤とB型ボツリヌストキシン製剤の2種類が用いられますが、美容医療では主にA型ボツリヌストキシン製剤が利用されています。

ヒト血清アルブミン、動物由来原料は多くのボツリヌストキシン製剤に含まれている添加物です。

各製剤の製造元や特徴は以下の通りです。

▼A型ボツリヌストキシン製剤

 製造元特徴動物由来原料 

ヒト血清アルブミン

ボトックスアラガン社/米国厚生労働省が承認している使用
ボトックスビスタアラガン社/米国厚生労働省が承認している使用
ボツラックスヒューゲル社/韓国韓国⾷品医薬品安全庁が承認

ボトックスのジェネリックに該当

ボトックスと比較して安価である

使用
コアトックスメディトックス/韓国韓国⾷品医薬品安全庁が承認

世界60か国以上で利用されている

使用
リジェノックスハンズバイオメイド社/韓国韓国⾷品医薬品安全庁が承認

ボトックスビスタと同等の効果が期待できる

ボトックスと比較して安価である

使用
ニューロノックスメディトックス/韓国韓国⾷品医薬品安全庁が承認

ボトックスと比較して安価である

使用

出典: ボトックスの種類と比較

同等の効果の製品

ボトックス注射に利用されるボツリヌストキシン製剤には、同一成分の製品を国内販売用と海外販売用で分けたり、他の製薬会社へライセンスの継承をおこなったりすることがあり、同一成分でも別名の製品として販売される場合があります。

▼同一成分だが名称が異なる製品

  • ボトックスとボトックスビスタ
  • リジェノックスとボツラックス
  • ゼオマインとボーコチェア(ゼオミン)

以下のボツリヌストキシン製剤のように、バイオ後続品として様々な試験にクリアして

ボトックスと品質、効果、安全性が同等だと認められた製品があります。

▼バイオ後続品

  • ニューロノックス
  • ヒュートックス
  • ボツラックス
  • リジェノックス

ボトックス注射のメリット

ボトックス注射にはどんなメリットがあるのでしょうか。

3つのメリットについてご紹介します。

施術時間が短い

ボトックス注射は注射を打つ回数や施術部位によって異なりますが、施術時間は10分程度で終わることが多いです。

施術時間が短いため、忙しい方やまとまった時間の確保が難しい方でも気軽に施術を受けられることがメリットの1つです。

ダウンタイムがほとんど無い

ボトックス注射は、ダウンタイムがほとんどないこともメリットです。

ボトックス注射は極細の針を利用するため、施術直後でも注射の跡は分からない場合が多いです。

個人差によってむくみや内出血を起こすことはありますが、ファンデーションなどで隠せる程度で数日で改善されることがほとんどです。

痛みがほとんど無い

3つ目のメリットは、ボトックス注射はメスを使わない施術のため痛みがほとんどない施術という点です。

施術は注射器を使用するので人によっては針を刺した際の痛みを感じる場合がありますが、その場合は麻酔をすることで痛みの軽減が期待できます。

多くのクリニックで麻酔を使った施術が可能なので、痛みが心配な方は事前に麻酔が使用できるかを確認すると良いでしょう。

ボトックス注射の注意点

ボトックス注射の施術を受ける際は注意点の理解も大切になります。

施術前、施術当日、施術後とそれぞれ分けて説明しますので、ぜひ参考にしてください。

施術前に注意すること

ボトックス注射は薬を服用中、病気で治療中、体質などにより施術が受けられない方もいます。

以下の内容に該当する方は、ボトックス注射を受けられない場合がありますので

施術前に一度、当てはまる項目がないかを確認してみましょう。

  • 妊娠中・授乳中の方
  • 近日で妊娠を希望している方
  • 妊娠の可能性がある方
  • 神経・筋疾患や緑内障などの病気にかかっている方
  • 過去にボトックス注射でアレルギー反応があった方
  • ボトックスと相互作用のある薬を服用されている方
  • 3ヶ月以内にボトックス注射を受けた方

上記に該当がなくても、服用中の薬などある方は必ずクリニックの医師へ相談しましょう。

ボトックス注射が受けられるかどうか事前に医師がチェックすることは、適切に施術を受けるためにとても大切なことです。

何か少しでも気になることがあれば、医師に確認するようにしましょう。

施術当日に注意すること

ボトックス注射の施術直後からその当日、注意しなければならないことがあります。

下記のようなことに気を付けて過ごしましょう。

  • 長時間の入浴や温泉、サウナは入られない
  • 施術箇所を揉んだりこすったり、マッサージをしない
  • 飲酒はしない
  • 激しい運動は控える

施術後に注意すること

ボトックス注射の施術後のダウンタイム中の過ごし方にも注意点があります。

▼施術後1週間ほどは、サウナやホットヨガなどは控える

ボトックス注射で使用するボツリヌストキシン製剤は熱に弱いという特徴があります。

ボトックス注射の効果を最大限活かすために、体温が高温となることを控えるようにしましょ

う。

また、汗をかくような激しい運動も施術後3日程度は避けるのがおすすめです。

▼施術箇所周辺のマッサージやエステは数日は避ける

薬剤が分散してしまうことを防ぐためにマッサージやエステの他、施術箇所を枕に押し付けて寝ることも避けましょう。

施術後に発熱や冷や汗、動機や胸の痛みなどが出たときや気になる症状が続いた場合には自己判断せず、すぐに医師に相談して適切な対処法を教えてもらうことがとても大切です。

ボトックス注射が保険適用される場合

ボトックス注射は多くの場合自由診療となりますが、重度の原発性腋窩多汗症(えきかたかんしょう)と診断された場合は保険適用で治療を受けられます。

腋窩多汗症とは

腋窩多汗症とは、汗の量が必要量を超えて異常に脇汗をかいてしまう疾患です。

発症の原因は、

  • 遺伝的要素
  • 精神的ストレスや緊張感
  • 自律神経の乱れ

などがありますが、はっきりとした原因は分からないといわれています。

原因不明の過剰な脇汗が6ヶ月以上続くことに加えて、以下6項目のうち2項目以上を満たし日常生活に支障をきたす場合に「重度の原発性腋窩多汗症」と診断され、保険適用となります。

▼腋窩多汗症の診断

  • 最初に症状が出たのは25歳以下であること
  • 左右対称に発汗がみられること
  • 同じような症状がみられる家族がいる
  • 睡眠中は発汗が止まっていること
  • 1週間に1回以上多汗の症状が現れること
  • 脇の多汗によって日常生活に支障をきたしていること

出典: 夏を前に『わきの汗』でお悩みの患者様は多いのではないでしょうか

なぜボトックス注射が効果的か

脇汗はエクリン腺という汗腺から出ていて、発汗を促しているのが神経伝達物質のアセチルコリンです、

ボトックス注射を脇の下に打つことで、アセチルコリンを抑制することができるので

その結果汗の量を減らすことが期待できます。

ボトックス注射の施術後数日で汗の量は減りはじめ、脇など多汗症への作用期間は個人差はありますが4ヶ月〜9ヶ月程度といわれています。

汗の気になる季節にだけ限定的に施術を受けることもでき、効果が薄れてきたタイミングで再度ボトックス注射を打つことで継続して効果を保つことも期待できます。

ボトックス注射に関するよくある質問

ボトックス注射に関するよくある質問をまとめました。

ぜひ参考にしてください。

どのくらい持続する?

ボトックス注射の効果持続期間は、個人差や施術部位にもよりますが3ヶ月~6ヶ月程度です。

ボトックス注射施術後2日〜3日後から徐々に効果が現れ、2週間程で効果が安定し、効果持続期間を経て徐々に元に戻っていくという経過をたどる場合が多いです。

内出血はある?

ボトックス注射施術後の内出血はほとんどないといわれていますが注射による施術のため、体質などによっては内出血が起こる場合があります。

しかし、起こったとしても目立たない程度で済むことが多く、ファンデーションなどメイクで隠せることがほとんどです。

洗顔後に化粧や洗顔はしていい?

ボトックス注射後の洗顔やメイクは普段通りに行っても問題ありません。

ただし注意点として、メイクを落としたり洗顔の際は施術箇所を強くこすったりマッサージをしないようにしましょう。

注入した製剤を周囲に広げないためにも、施術後3日〜4日程度は避けましょう。

アレルギー反応はある?

ボトックス注射は安全性が高く重度な副作用がほとんどないといわれています。

しかし製剤を使った施術のため、発生頻度は低いですが何かしらのアレルギー反応が起こる可能性はあります。

また、製剤の量を必要以上に増やしたり短い期間で頻繁に施術を受けたりすると、ボトックスに対する抗体ができて効き目が弱まったりアレルギー反応も起こしやすくなります。

ボトックスに限らず医療行為とされるもので、100%安全な施術は存在しません。

リスクも理解したうえで、知識や経験のある医師やクリニックを事前にリサーチすることが大切です。

ボトックス注射の種類まとめ

ここまでボトックス注射の種類についてお伝えしてきました。

ボトックス注射の種類について要点をまとめると以下の通りです。

  • ボトックス注射は製造元や毒素の型や原料によりそれぞれ製剤の違いがある
  • ダウンタイムが短いなど手軽に施術を受けられることがボトックス注射のメリット
  • 施術前~施術後の注意点があるためしっかり確認することが大切
  • ボトックス注射は主に自費の施術だが腋窩多汗症の場合保険適用される場合がある

これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。