Anti Aging

アンチエイジングと予防医療
(01)

人には生まれながらに「再建」のシステムがある

人間には本来、身体を維持するための素晴らしいシステムが備わっています。
私たちの持つ40兆個もの細胞(正常細胞)は、絶えず小さな損傷を繰り返し、その都度自らの身体のシステムによって「清掃/解毒=Cleanup/Detox」「修復=Repair」「排除(免疫)=Scrap」、そして「再生=Build」を行っています。「清掃/解毒による正常細胞の維持と、必要箇所(細胞)の修復、害となる細胞の排除を経ての身体の再生」……それはまさに20年に一度のペースで古くなった御社殿を新しいものに造り替え、永遠に御神体を守り続ける伊勢神宮の「式年遷宮」のようなものといえるでしょう。私たちの身体には、このような素晴らしいシステムが備わっているのです。
とはいえ、こうした細胞のシステム=自己治癒力は、老化とともに確実に衰えていくものです。また、当然のことながら人の身体の状態は十人十色。自己治癒力維持のために何が足りないのか? 何が過剰なのか? なども、人によって違うものです。
当クリニックでは、細胞の持つ自己治癒力のメカニズムに着目し、それぞれの人に合った栄養調整、睡眠、運動、腸内生成物の補充(水素)で、「清掃/解毒」「修復」「排除」「再生」の4つのエレメントの活動を守ります。当クリニックは、予防医療の基本に沿った最適なアプローチを常に考えていきます。

(02)

人の身体は細胞の集合体

私たちの身体の最小単位は「細胞」。その数は40兆個にもおよび、細胞の集合体が、臓器を含む人間の身体です。
今では多くの人が当たり前に知るこの事実も、かつては解明されないままでした。そもそも人間の身体の中に臓器があることがわからなかった時代の医療は「人を診る」、つまり医師ではなく宗教家の領域でした。その後「体内には臓器があり、臓器ごとに役割がある」ということがわかった時代に、「臓器を診る=現代の臓器医療」へと変わりました。その臓器についても「実はそれぞれ特有の細胞の集合体であり、それらが働くことで臓器機能を発揮している」ということがわかりました。それによって「最小単位である細胞を治すべき」という概念が生まれました。こうした研究の発展から、現代の医療が「臓器医療」から「細胞医療」へと変化しているのです。
細胞はその種類によって役割や機能は違いますが、どんな細胞にも共通する基本的機能は「清掃/解毒」「修復」という機能です。この基本機能が崩れることで、各細胞が本来の機能を発揮できなくなっていきます。そこで重要となってくるのが「免疫細胞」による「幹細胞」です。有害物質の排除と「幹細胞」による細胞の再生機能ですが、私たちが最も大切にしなければならないのは、根本である細胞の「解毒/清掃」「修復」という機能の維持、すなわち「正常細胞の働きをキープしていくこと」なのです。

(03)

私たちに備わる「4つのエレメント」

私たちが自身の身体を自ら再建させるという素晴らしいシステム。このシステムにあるのが、「清掃/解毒=Cleanup/Detox」「修復=Repair」「排除(免疫)=Scrap」、そして「再生=Build」という「4つのエレメント」です。
 
清掃/解毒:
生活習慣(過度な運動や運動不足、睡眠不足、精神的ストレス……など)、外部からの侵入(過剰カロリー、紫外線、添加物、アレルゲン、細菌/ウィルス……など)によって発生する、細胞を損傷させる「毒(因子)」を清掃/解毒する機能です。

修復:
臓器や細胞、遺伝子を“リペア”すること。損傷してしまった、あるいは寿命を迎えてしまった正常細胞を修復してまた使えるようにする機能を、私たちは持っているのです。
排除:私たちが持っている「免疫細胞」の働きによって有害な物質(老化した細胞、がん細胞……など)を排除=追い出すことです。

再生:
文字どおり新たな細胞を作り出すこと。「再生医療」というものが近年注目されていますが、細胞の再生はそもそも人間にもとから備えられていた機能なのです。
 
そして、この4つのエレメントを機能させていくことにおいて最も大切なことが、栄養調整、睡眠、運動といった「アンチエイジングの基本」だと考えます。