About Clinic

当クリニックについて
(01)

自らを輝かせるためのアンチエイジング

あなたは、「アンチエイジング」というものを、どのようにとらえているでしょうか?
古(いにしえ)の時代より数々の建築物・高級工芸品に使われてきた「銅」。酸化していない若い新品の銅は「赤褐色」と呼ばれる輝いた色をしています。一方、年月が経ちエイジングが進んだ銅は、酸化して「褐色」や「暗褐色」に変化し、やがては格別の味わいを持ちとても美しい「緑青色」となります。
人もまた同様です。エイジング(老化)とは、決してすべてが悪いことではなく、これまでには得ることのできなかった新たな美しさを増す要因ともなります。本来あるべきアンチエイジングとは、単に老化を憂い抗い、単純に若返りを図ることではなく、加齢とともに自らの魅力を昇華させていくことが大切……。私はそう考えます。
銅の美しいエイジングをモチーフとした当クリニックのロゴマークには、そのような思いが込められています。

(02)

「兀兀(こつこつ)」こそがアンチエイジングの基本

アンチエイジングのアプローチとは、決して魔法や一発勝負のようなものではなく、グラデーションのようなものです。「高いお金さえかければすぐに若返る、健康になれる」。そう考える人も多いかもしれません。しかし本当のアンチエイジングとは、日々、心身に良い地道な生活管理と継続的な治療を積み重ねることによって小さな変化が得られ、その結果なされるものでしょう。長年予防医療の世界で働き、実に多くの人々の身体を診てきた経験からもわかったことですが、いつまでも若々しく健やかな人は、まずこうした毎日の生活の積み重ね、アンチエイジングのための生活習慣の実践がベースにある人でした。
当クリニックに飾られている書家の吉川壽一先生による書。これは「兀兀(こつこつ)」と読みます。こつこつとした行いを積み重ねることが最も大事であるという、私たちの理念の表れです。
身体に良い食事をする。良質な睡眠を摂る。適度な運動を続ける。昔からよくいわれ、当たり前のことに思われるかもしれませんが、この当たり前の日々の行いこそが、アンチエイジングの基本中の基本であることをしってください。

(03)

「予防」と「治療」の違いをしる

一言でアンチエイジングといっても、それには2つの側面があります。
1つめは「予防医療(抗老化)」としてのアンチエイジング。栄養調整(食生活の改善等)、睡眠、運動、ストレス管理、さらには抗酸化作用を持つ腸内生成物である水素の補充などのことで、あえて簡単な言葉にすれば「できるだけ老化が進まないようにする」というアプローチのものです。
もう1つが「治療医療」としてのアンチエイジング。老化によって自ら作り出すことができなくなった物質や細胞をプラスすること(治療医療補完物質)、そして老化現象として出現する「病気」(疾患)の治療というアプローチです。
アンチエイジングといって注目されがちなのが、後者です。日々進化する医学のなかで次々と開発される素晴らしい医療技術。かつては自然の摂理としてあるがままにされていた老化現象や病気への打ち手が存在するようになった、というわけです。このことからどうしても「治療」のみが多く取りざたされるのですが、アンチエイジングには2つの側面があり、あえて順序をつけるのであれば、まず取りかからなければならないのは前者の「予防」であると、私は考えています。

(04)

大切なのはあなたが持っている「自己治癒力」

「エネルギッシュに動く身体とメンタル」「病気、衰えのない機能」「フレッシュな見た目」……。これら「気 (Energy/Feel)」「能 (Function)」「美 (Beauty)」が保たれていることが、「若さ」の象徴でしょう。当クリニックも、この「気・能・美」へアプローチする予防医療がコンセプトとなっています。
そして、これらを支えている最大の要因は何かといえば、それは一人ひとりに備わった「自己治癒力」にほかなりません。まっさらな状態ともいえる赤ちゃんのころから始まり、人の身体は、さまざまな要因(損傷因子)から、細胞にちょっとした、それこそミクロレベルの損傷を受け続けます。この損傷を自らの力で修復するのが、自己治癒力です。しかしながら、自己治癒力は加齢とともに落ちていくもの。若いころはいくら活発に動き回ってもピンピンしていたのに、歳を重ねる毎にそうはいかなくなった、すぐに疲れるようになった……これが自己治癒力の低下のわかりやすい例です。
若さとはすなわち「強い自己治癒力」であり、自己治癒力が落ちることが「老化」なわけです。