脂肪吸引ができる部位とは?部位別の特徴や料金相場を徹底解説!
脂肪吸引の部位について
脂肪吸引は基本的に皮下脂肪がある部位であれば施術可能です。
脂肪吸引は脂肪が少なくほとんど効果が見込めない部位や脊髄や神経などが多く通っている部位は施術ができません。
今回は脂肪吸引の部位について以下の点を中心にご紹介します。
- 脂肪吸引できる主な部位について
- 脂肪吸引できない部位について
- 脂肪吸引の部位別料金相場
- 脂肪吸引の失敗事例と回避方法
脂肪吸引の部位について理解するためにもご参考いただけますと幸いです。
ぜひ最後までお読みください。
脂肪吸引できる主な部位
脂肪吸引は皮下脂肪のある部位であればほとんど施術可能とお伝えしましたが、
実際どのような部位なら脂肪吸引ができるのでしょうか。
施術箇所に併せて施術方法やダウンタイム、リスクなどもご紹介していきます。
顔
顔の脂肪吸引は、頬と顎下の2箇所から行うことができます。
そのため、頬の脂肪が気になる方と二重顎が気になる方では、料金や施術方法が異なる場合があります。
顔の脂肪吸引の施術は、脂肪を溶かしながら吸引を行うベイザー脂肪吸引で行われることが多いです。
ダウンタイムは個人差はありますが1〜2週間ほどで、その間入院等は必要ないものの腫れや内出血の症状がでることも多く、ある程度まとまった休みが取れる方や腫れが出ても支障なく生活ができるという方に向いています。
顔周りの脂肪吸引は二重顎やフェイスラインのたるみ、頬まわりの脂肪が気になる方におすすめです。
リスクは、施術に失敗すると皮膚が凸凹になってしまうことがあるため、クリニック選びは慎重に行いましょう。
腕
腕周りの脂肪吸引は肩がガッチリしている方や、二の腕が太くてノースリーブを着ることができないなどの悩みを持っている方におすすめの施術です。
腕周りの脂肪吸引は、クリニックによって吸引している範囲が異なります。
腕の吸引範囲は4つに分けて考えられていて、振袖部分、つけ根・背中(腕を閉じた時に膨らむ背中の一部分)、上腕二頭筋側(ひじ上)の脂肪、肩の張り出し(きをつけした時に膨らむ後ろ側の部分と肩)があります。
施術内容を選ぶ際は自身の解決したい悩みに合っているか施術範囲をしっかり確認しましょう。
腕の脂肪吸引のダウンタイムは、平均1〜2週間ほどです。
よくある失敗例は吸引前と変化が少ない、形が不自然などが挙げられます。
施術を行う際は、どのような効果を求めているか医師としっかり相談するようにしましょう。
お腹
お腹の脂肪吸引はウエストのくびれが欲しい方やお腹をぺったんこにしたい方におすすめの施術箇所です。
お腹は他の部位に比べて範囲が広く、吸引する脂肪の量も多くなるため脂肪吸引の中でも脂肪の除去量が多い施術を選ぶ必要があります。
また、上腹部の脂肪は硬く取り残しが出やすい部分のため、しっかりと吸引するためには、クリスクロス法という2方向からまんべんなく脂肪を吸引する施術が向いています。
ダウンタイムは他の箇所と変わらず1〜2週間ほどで、傷が完全に改善するまでは一般的に1〜6ヶ月程度かかります。
お腹の脂肪吸引のリスクとしては傷跡が残ってしまう、カニューレで腹膜を傷つけてしまったことによる腹膜損傷などがあります。
リスクや不明点などは事前に医師に確認し納得した上で施術を受けるようにしましょう。
背中・腰
スッキリとした後ろ姿に憧れている方や、肩甲骨が見えないので見えるようにしたいなどの悩みを持っている方におすすめなのは背中や腰の施術です。
背中は背骨周辺ですが、脂肪の除去が可能な部位です。
背中は意外に脂肪成分が少なく、硬い線維性の結合組織が多く含まれていて脂肪の除去が難しい箇所です。
そのため手術中の出血なども他の場所より多くなりがちで、血腫などのリスクがあります。
リスクを回避するため、ベイザー脂肪吸引で行われることが多く、脂肪を溶かして周辺組織から分離させてから吸引を行い、周辺組織へのダメージを軽減します。
ダウンタイムは腫れや痛みが2週間程度あり、その後2ヶ月ほどはつっぱりや皮膚の硬さがあり徐々に元に戻るでしょう。
太もも・お尻
太ももの内側に隙間が欲しい方や、お尻を小さくして、形を整えたい方におすすめの部位です。
太ももやお尻の脂肪吸引は、身体の負担を抑えながら多くの脂肪を除去できるベイザー脂肪吸引が向いています。
太ももの脂肪吸引を行なう場合、隣接部位のお尻をそのままにすると、お尻だけ大きく見えてしまい身体のバランスが悪くなってしまうことがあるため、一緒に施術される場合もあります。
太ももやお尻は大きい部位なので他の部位に比べて凸凹や不自然なラインになると目立ちやすく、医師の技術力が特に必要とされる部位です。
ダウンタイムには個人差がありますが、術後は内出血や軽度の浮腫みが約2週間ほど出現し徐々に落ち着いていきます。
膝・ふくらはぎ
膝やふくらはぎはししゃも脚に悩んでいる方や、脚を細くして足長効果を狙いたい方などに向いています。
ふくらはぎは一般的に筋肉量が多く、吸引できる脂肪の量が少ないのが特徴です。
脂肪をたくさん取るのではなく、ふくらはぎの形に合わせて、脂肪吸引で脂肪の付き方(バランス)を整えることにより綺麗な脚に見せる効果が期待できます。
ふくらはぎは他の部位に比べると取る脂肪の量が少なくなるため、ダウンタイムが軽く済む傾向にあります。
脂肪吸引できない主な部位
脂肪吸引ができる部位についてご紹介しましたが、反対に脂肪吸引ができない部位とはどこなのでしょうか。
脂肪吸引ができない主な部位をご紹介します。
内臓脂肪
脂肪には内臓脂肪と皮下脂肪の2種類があります。
内臓脂肪は「普通預金」にたとえられるほど、燃焼されやすい脂肪だと言われていて、空腹時に消費されやすい脂肪です。
一方皮下脂肪は、その名の通り皮膚の下にある脂肪で、筋肉の上にあります。
内臓脂肪との見分け方は簡単で、皮下脂肪は指でつまむことができます。
皮下脂肪は燃焼しづらく、1度付いてしまうと簡単には落とすことができません。
内臓脂肪は胃や腸など内臓を守っている脂肪で、脂肪吸引は周りの臓器を傷つけるリスクがあるため、安全性の問題で脂肪吸引は出来ません。
そのため脂肪吸引で取ることができるのは皮下脂肪のみとなります。
神経に近い部位
首など神経に近い部位や、血管が多く通っている背骨に近い部分の背中などは脂肪吸引を行うことができません。
理由は、万が一神経や血管に傷が付いてしまうと重大な後遺症や出血などのリスクがあり、安全性が担保できないためです。
また、脚の脛(すね)周辺なども筋肉や骨がありそもそも脂肪が少ない場合が多いため、脂肪吸引には向いていません。
もともと脂肪が少ない部位
たとえば、おでこやこめかみ、手足の甲、指などもともと脂肪が少ない部位は期待する効果が得られないことが多いため、脂肪吸引できないクリニックもあります。
指や甲では元々が小さい部位なので付く脂肪も限られており、脂肪吸引で取れる脂肪の量も少ない部位では効果を実感しづらく、クリニックとしてもおすすめできないのでしょう。
部位別の料金相場
脂肪吸引できる部位とできない部位についてご紹介しましたが、実際脂肪吸引をする場合費用はどのくらいかかるのでしょうか。
各部位の料金相場をご紹介します。
顔
顔の脂肪吸引の料金は頰と顎下に分かれている場合が一般的です。
両頬+顎下の施術では14万〜50万円と大きな差があり、30万円台の価格帯が多いようです。
顔の脂肪吸引は部位が小さいため他の箇所よりも費用が低めですが、クリニックによって料金が大幅に異なるため、注意して選びましょう。
腕
二の腕両腕全体の脂肪吸引は、12万〜34万円程度で、25万円くらいの価格帯が多いようです。
二の腕は解決したい悩みによって肩や肩甲骨横、上背部なども同時に施術を行うことがあり、その場合費用は50万円以上になる場合もあります。
お腹
お腹の脂肪吸引の料金設定は、上、下腹部、側腹部、腰部と細かく分かれていて、全体の場合は50万〜80万円ほどになります。
一番多い価格帯は70万円台ですが、中には100万円以上になるクリニックもあります。
また、おなかの脂肪は量が多く、吸引した脂肪の量によって追加料金がかかるクリニックもあるので事前にしっかり確認しましょう。
背中・腰
背中の脂肪吸引は肩甲骨上と肩甲骨下に分けて料金設定されている場合が多いです。
費用相場は各部位20〜30万円ほどで、背中は大きさのわりに意外に脂肪が少ないため、他の部位と金額差はさほどありません。
背中側と併せてお腹側の脂肪も取る場合は120万円ほどかかることもあります。
太もも・お尻
太ももの脂肪吸引は、太ももを前面から見たときの内側、太ももを後面から見たときの内側、前面、外側と細かく分かれていることがあります。
太もも全体(両脚)の場合35万〜78万円で、一番多い価格帯は60万円台です。
また、太ももと併せてお尻の脂肪吸引も行う場合はプラスで20〜40万円ほどかかります。
全体ではなくいずれか1部位、または2部位のみ脂肪吸引する場合は料金が安くなりますので、太ももの脂肪吸引を考える際はどこの脂肪を減らしたいのかよく考えて決めましょう。
膝・ふくらはぎ
ふくらはぎの脂肪吸引は、両ふくらはぎ+両足首で9万〜38万円となっており、一番多い価格帯が30万円台です。
また、膝の脂肪吸引は20万〜30万ほどです。
ふくらはぎは脂肪吸引の難易度が高いため、吸引量が少ない割には料金が高くなる傾向にあります。
脂肪吸引の部位に関するよくある質問
脂肪吸引の部位や料金についてご紹介してきましたが、実際脂肪吸引をする方や検討中の方からよくある質問をまとめました。
脂肪吸引って何回もできるの?
脂肪吸引を1度行ったあとでも、取れる脂肪があれば2回目の脂肪吸引を行うことは可能です。
複数の部位を脂肪吸引する場合や、医師が安全を考慮して2回に分けた施術を判断した場合、1回目の脂肪吸引で失敗してしまった場合などは2回目の脂肪吸引を行うことがあります。
ただし、脂肪吸引で除去した脂肪細胞は元に戻ることはなく、脂肪がまったくない状態では美しい見た目を目指しづらい場合が多いため、脂肪吸引を何回も行う必要はないことの方が多いでしょう。
脂肪吸引のリスクにはどんなものがあるの?
最新の機器の導入や医療技術の向上によりリスクは下がってきてはいますが、脂肪吸引にはリスクがつきものです。
脂肪吸引のリスクには下記のようなものが挙げられます。
- 脂肪を吸引する際、血管が破傷することが原因で起きる皮下出血
- 脂肪吸引で皮下組織が損傷し治癒するために起こる腫れ
- 治療後の圧迫と腫れの相互作用のため起こる肌の凸凹
- カニューレが末梢神経を損傷してしまい起こるしびれ
脂肪吸引のリスクをゼロにすることは難しいですが、脂肪吸引のクリニックを選ぶ際は、値段だけではなくクリニックの症例数の多さやドクターの技術などを見極めて慎重に判断しましょう。
一度にどのくらい吸引できるの?
脂肪吸引で1度に取れる脂肪の量には限度があります。
一般的には3000〜4000CCくらいで、それ以上に脂肪を取り過ぎてしまうと貧血や皮膚のたるみなどのリスクが高くなります。
3000〜4000CCは全身でいうと、おなかから1600CC程度、太ももで1300CC、お尻が1200CC、残りはふくらはぎや二の腕、顔などを少しずつとっていくと、ちょうどこれくらいの量になります。
たくさん脂肪を取った方がより大きい効果を得られるように思えますが、やりすぎは禁物です。
脂肪吸引とダイエットって違うの?
脂肪吸引と食事制限や運動などをして行う一般的なダイエットは似ているように思えますが、実は全く違います。
脂肪吸引は今ある脂肪細胞を体内から除去し数を減らします。
一度減らした脂肪細胞は元に戻ることはないので、脂肪吸引後に食べ過ぎや運動不足が続いてもリバウンドしづらくなります。
一般的なダイエットの場合は、脂肪細胞の数を減らすのではなく、脂肪細胞を小さくして見た目をスリムにしていきます。
ダイエットの場合は食事制限や運動などをやめると元の体型に戻ってしまうということも少なくありません。
ダイエットでなかなか減らせなかった脂肪や、ダイエットをしてもリバウンドしてしまうという方には、脂肪吸引は悩みを解決する手段になるかもしれません。
脂肪吸引失敗!?よくある失敗事例と回避方法
脂肪吸引をやろうか悩んで色々調べている方も多いと思いますが、施術箇所や施術方法に併せてよく目にするのは脂肪吸引の失敗事例かと思います。
脂肪吸引でよくある失敗事例とは、「バランスの不自然さ」「皮膚のたるみ」「皮膚の凸凹」「思ったよりも細くならなかった」など、さまざまな事例がネット上に溢れているので怖くなってしまいますよね。
失敗する確率を完全にゼロにすることはできませんが、失敗するリスクを少しでも減らして回避するためにはクリニック選びと医師選びが重要です。
たとえば、カウンセリングやアフターケアが充実しているクリニックを選ぶ、施術実績の多い医師を選ぶなどがクリニック選びのポイントになります。
「勇気を出して脂肪吸引を受けたけど、後悔する結果になった…」ということがないようにクリニックのサイトや口コミなどで情報をしっかり集めて納得してから施術を受けるようにしましょう。
脂肪吸引の部位まとめ
ここまで脂肪吸引の部位についてお伝えしてきました。
脂肪吸引の部位の要点をまとめると以下の通りです。
- 脂肪吸引は皮下脂肪のある部位であればほとんどが施術可能
- 内臓脂肪や神経に近い部位、脂肪が少ない部位は脂肪吸引ができないことがある
- 脂肪吸引は部位やクリニックごとに料金が大きく異なる
- 脂肪吸引の失敗を回避するにはクリニックと医師選びが重要
これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。