ワキガの診断方法とは?セルフチェックや病院での診断方法をご紹介!

ワキガの診断について

ワキガについて、誰しも一度は気になったことがあると思います。

「自分の脇は臭い?」「これってワキガなの?」と疑問になったことがあるでしょう。

本記事では、ワキガの診断について以下の点を中心にご紹介します。

  • ワキガとは
  • ワキガの診断方法
  • 自分でできるワキガチェック
  • ワキガの診断に関するよくある質問

ワキガの診断について理解するためにもご参考いただけますと幸いです。

ぜひ最後までご覧ください。

ワキガとは

ワキガ(腋臭症)とは、独特な脇の臭いのことで、制汗剤を使っても匂いを取ることができない症状を言います。「硫黄のような臭い」、「ネギ類の臭い」、「鼻にツンとする臭い」など人によって臭いは様々です。

アポクリン汗腺という部分から出る汗がワキガの主な原因で、アポクリン汗腺の多い人に見受けられる症状です。

遺伝や生活習慣、ホルモンの関係で臭いが出てしまいます。

ワキガの診断方法

どのようにして、ワキガを判断すればよいでしょうか。

診断方法にはセルフチェックと病院の診断があります。

以下で詳しく説明します。

セルフチェック

次に当てはまる方は、ワキガの可能性が高いです。

セルフチェックしてみてください。

  • 家族がワキガである

遺伝する確率が高い症状です。

  • 脇毛の毛量が多い

体毛が多いことは、アポクリン汗腺も多いのでワキガの可能性が高いです。

  • よく脇汗をかく

臭いの原因であるアポクリン汗腺が多い可能性があります。

  • 耳垢が湿っている

アポクリン汗腺によって耳垢が湿った状態になるので、湿った耳垢の人はワキガの可能性が高いです。

  • 服に黄ばんだ汗ジミができる

独特な脇汗で洗濯してもなかなか落ちません。

  • 脇に挟んだガーゼが臭う

離れたところから鼻に近づけてみましょう。遠くから臭えば重症度が高いです。

  • 高カロリー、脂肪の多い食生活をしている

脂肪がアポクリン汗腺の活動を促し、悪臭に繋がってしまいます。

病院で診断

皮膚科か形成外科での診断になります。

病院での診断は、おもに問診とガーゼテストになります。

問診では、上記のセルフチェックと同じように、耳垢が湿っているかや脇の毛量が多いか、生活習慣はきちんとしているか、家族にワキガの人はいないかなど聞かれます。

また、他人に臭いを指摘されたことがあるか、自覚症状があるかなども判断基準とされています。

ガーゼテストでは、脇にガーゼをはさみ、その臭いでワキガであるか判断します。

ガーゼについた臭いの強さや汗の色などでワキガの重症度を知ることができます。

ワキガレベルは5段階

ワキガのレベルは次の5段階に分かれます。

  1. まったくにおわない
  2. 脇に挟んだガーゼから少し臭う
  3. よくかげばわかる
  4. 近くにいるとわかる
  5. 人を挟んでも臭いがわかる

出典:形成外科診療ガイドライン

自分でできるワキガ対策

自分でできるワキガ対策として以下のような対策があげられます。

  • 汗をかいたらこまめに拭く
  • 汗取りパットなどを使用し脇を清潔に保つ
  • 毛が生えていると細菌が繁殖するため、脇毛を剃る
  • 高カロリー、高脂質な食事を控える
  • ストレスを減らす
  • 十分な睡眠を取る
  • 制汗剤やクリームを使用し、臭いを抑えるようにする

日本人のワキガの割合は10%?

ワキガは遺伝、耳垢の湿り具合、生活習慣などさまざまな原因により症状があらわれます。

日本人の約16%が耳垢が湿っています。そのうちの80%の人がワキから臭いがするため、耳垢が湿っている人のほとんどがワキガである可能性があります。

日本人全体で言えば10%の人がワキガであると考えられています。

しかし、人種によってワキガの割合は変わるようで、ヨーロッパやアメリカ、アフリカは70〜100%の方がワキガのようです。

原因としては、肉食であるからと考えられています。

湿った耳垢の男女差はないと考えられています。

よって男女比は半々くらいのようですが、実際、病院やワキガの治療には女性の方が多いようです。

ワキガの診断に関するよくある質問

診断にはお金がかかるのか?どういう人がワキガになるのか?など、ワキガの診断に関するよくある質問を以下にまとめましたので参考になると幸いです。


診断にはお金がかかる?

皮膚科や形成外科では診断の際、初診料がかかります。大きな病院にかかる際には、紹介状があると良いでしょう。

ワキガの治療を行っている自由診療のクリニックでは、無料でカウンセリングを行っている場合がありますので、調べてみると良いでしょう。

どういう人がワキガになる?

ワキガは女性の方に多く見受けられますが、男女比はほとんどありません。

ワキガを気にするようになるのは、ホルモンバランスが変化する思春期の頃が多いようです。

しかし全員が臭うようになるわけではなく、臭いが強くなる原因としては、ストレスを多く抱える方や乱れた生活習慣をする方に多いです。

臭いを強くしないためには、ストレス発散や整った生活習慣を心がける必要があります。

また、女性は妊娠時にホルモンバランスの変化によりワキの臭いを感じることがあります。

ワキガは遺伝するのか?

両親がワキガの場合、子どもは75%以上の確率で、どちらかの親がワキガの場合、50%以上の確率でワキガになるようです。

遺伝の確率は高いようなので、家族もご自身も臭いに気づいたときには、ケアを心がけることが大切です。

ワキガの診断まとめ

ここまでワキガについて、ワキガの症状や診断方法などをお伝えしてきました。

ワキガについて、要点を以下にまとめます。

  • ワキガはワキから独特な臭いがすること
  • 耳垢の湿っている人はワキガの人が多い
  • 乱れた生活習慣やストレスを抱えている人は臭いが強い
  • ワキガは遺伝するが、ケアをしたり整った生活をすることで臭いを抑えられる可能性がある

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。