ダーマペンで毛孔性苔癬を治療！二の腕のぶつぶつを改善する？

2023年2月22日

本記事では毛孔性苔癬について以下の点を中心にご紹介します。

• 毛孔性苔癬の症状や原因
• 毛孔性苔癬の治療方法
• ダーマペンによる毛孔性苔癬の治療

毛孔性苔癬について理解するためにもご参考いただけますと幸いです。
ぜひ最後までお読みください。

※ ダーマペンは自由診療のため保険適用外です。

毛孔性苔癬とは？

毛孔性苔癬とは、毛穴から小さな盛り上がりが生じ、ブツブツとした発疹ができる状態を指します。
小児期以降に発症し、思春期に症状が顕著となり若者世代に多く見られることから、審美面で気にされている方も多いのではないでしょうか。

毛孔性苔癬の症状と原因

毛孔性苔癬ができる原因としては、角質の蓄積により毛穴が塞がれ角栓が表皮に突出するためといわれています。
表皮に突出した丘疹には色がないこともあれば、軽度の炎症が起こり赤くなることもあります。

そもそもなぜ毛穴を中心に角質がたまるのか、原因については明らかになっていませんが、体質の遺伝によるターンオーバーが関与していると考えられています。

二の腕にあるぶつぶつはなに？

「知らない間に二の腕にぶつぶつができていた」
一見ニキビのようにも見えますが、実はこれこそが毛孔性苔癬であり、古い角質が毛穴に溜まりぶつぶつになったものです。

皮膚は約1ヶ月の周期で表面の角質が剥がれ落ち新しい肌に生まれ変わります。
この肌の機能をターンオーバーといいます。

肌荒れや肌トラブルはターンオーバーにより改善されることがほとんどですが、体質によってはターンオーバーが上手く機能せず、数ヶ月経っても二の腕のぶつぶつが改善されないことがあります。

二の腕にできたぶつぶつを治す

毛孔性苔癬は体質であり病気ではないため、放置をしても健康上の問題はないとされています。

見た目が気になる場合は治療することが可能です。

どのようなアプローチがあるのか、以下で詳しく解説します。

経過をみる

毛孔性苔癬は若者世代に多く見られますが、年齢を重ねることで消退することがあります。

個人差はありますが、30代以降は自然軽快する傾向にあるといわれています。

市販されている外用薬を塗る

毛孔性苔癬は市販薬でも改善することができます。

市販薬を使用する場合は、保湿効果や角質を溶解する作用を持った外用薬を選択することがいいとされますが、自己判断ではかえって症状を悪化させてしまう可能性があります。

市販薬は手軽に入手することができますが、リスクを回避するためには医師の診察を受け、処方薬を使用した方が良いでしょう。

一般皮膚科に通院する

医師に薬を処方してもらう場合、市販の外服薬の効果が薄かった場合は一般皮膚科に相談するようにしましょう。

皮膚科に通院することで、角質を除去する外服薬や、患部の乾燥防止に効果のあるヘパリン類似物質を配合したヒルドイドの処方を同時に受けることができます。

皮膚科で処方された薬には健康保険が適用されるため、治療にかかる金銭的負担を軽減することもできます。

また、漢方薬を希望する場合も皮膚科を受診するようにしましょう。
漢方の処方は体質によって適用できるものが異なるため、自己判断で市販薬等を購入することはおすすめできません。

美容皮膚科に通院する

毛孔性苔癬は美容皮膚科の施術でも改善することができます。

効果が期待できる施術法として、「ケミカルピーリング」「フラクショナルレーザー」「ダーマペン4」「ピーリング」が挙げられますが、いずれも健康保険適用外での施術となります。

健康保険が適用される治療法に対して費用が高額となりますが、皮膚科での処方・処置では改善が見込めない場合は検討してみても良いでしょう。

生活習慣を改善する

外服薬や内服薬で一時的に症状が改善したとしても再発の可能性はあります。
毛孔性苔癬は古い角質が毛穴に溜まることで引き起こされるため、再発防止には肌荒れを起こさないことが重要です。

肌荒れを引き起こす要因は様々ですが、身近なところでは生活習慣が大きく関係しているとされています。
偏った食事内容、夜遅い時間の飲食、睡眠不足やアルコールの摂取などは肌荒れの原因となります。

自身の生活習慣の中で改善すべき点がないか、一度見直してみると良いでしょう。

治療方法

美容皮膚科で施術可能な毛孔性苔癬の治療方法について、以下でそれぞれ解説します。

ピーリング

ピーリングとは、皮膚に専用の薬剤を塗って角質を除去する治療方法です。
余分な角質を除去することで肌の新陳代謝を高め、肌の再生を促進します。

使用される主な薬剤はグリコール酸や乳酸などの酸性薬剤であり、肌の表面をなめらかにする効果が期待できます。
肌の表面を整えることを目的とした治療方法のため、毛孔性苔癬の根本的な改善には至らない場合が多いとされています。

ダーマペン 

ダーマペンとは、極細針で目に見えないほどの小さな穴を肌の真皮層に一時的に作り、肌本来の自然治癒力を向上させる治療方法です。

肌に小さな穴を開けることで、皮膚が本来持っている治癒能力により肌のターンオーバーを促進し、肌の奥深くから細胞を生まれ変わらせる効果を期待できます。

施術時には、肌に麻酔クリームを塗布するため痛みを感じることはほとんどありません。
また、針の穴はとても小さいため、痕が残る心配もほとんどありません。

ダーマペンの針は、用途、皮膚の状態や場所、皮膚の厚さによって使用する針の長さを変えて治療します。

 ダーマローラー

ダーマローラーとは医療用のステンレス製のローラーで、ローラーに200本程の細かい針が取り付けられた機器を使用した治療方法です。
ローラーを使用して肌の表面に無数の微小な刺傷をつけることで、肌のターンオーバーを促進する効果が期待できます。

施術時にはダーマペン同様に肌に麻酔クリームを塗布するため、痛みを感じることもほとんどなく、針の痕が残る心配もほとんどないでしょう。

レーザー

毛孔性苔癬の治療には、ダイレーザー、アレキサンドライトレーザー、ヤグレーザー、CO2フラクショナルレーザーなどが用いられます。
医療脱毛にも使用されているレーザーです。

CO2フラクショナルレーザーは、物理的に毛孔性苔癬の丘疹を破壊するため、効果が実感しやすいとされています。
しかし、炎症を伴うことがあり肌に色素沈着が起こる可能性があります。

ダーマペンの施術の流れ

ダーマペンの施術の流れは以下の通りです。

1. 医師の診察・カウンセリング

施術前に担当医師が症状や部位についてカウンセリングを行い、注入部位や量などを決めていきます。
疑問や不安なことがあれば相談するようにしましょう。

1. 施術部位の撮影

施術の経過観察のために施術部位の撮影を行うことがあります。
撮影時は服装指定がありますので確認するようにしましょう。

1. 施術

ダウンタイムもほとんどなく、施術後はそのまま帰宅できます。

ダーマペンによる毛孔性苔癬治療の値段相場

ダーマペンの1回あたりの費用は3万円程度といわれています。

ただし、施術回数や施術範囲によって金額が異なることがあるため注意が必要です。

医師とのカウンセリングの際に、完了までの施術回数や大体の予算について確認しておくと良いでしょう。

ダーマペンで毛孔性苔癬を治すのがおすすめな方

毛孔性苔癬は本来治療しなくても問題ないとされていますが、ぶつぶつが気になる方や周囲の見方が気になる方は治療を受けることをおすすめします。

ダーマペンと臍帯幹細胞培養液との併用治療によりダウンタイムが軽減

近年の研究において、傷跡の改善などに使用されるCALECIM®︎をダーマペン施術後に使用することで、施術後の赤みや腫れ、ダウンタイムの軽減への効果が確認されました。

CALECIM®︎とは、アカシカ臍帯幹細胞が配合された化粧品シリーズです。
また、間葉系幹細胞と上皮幹細胞の２種類の幹細胞が使用されているため「表皮」「真皮」の両方にアプローチすることが可能です。

施術後の肌は非常に敏感になっているため、使用する際は必ず医師に相談してから使用するようにしましょう。

ダーマペンで毛孔性苔癬を治す際の注意点

ダーマペンで毛孔性苔癬の施術を受けた後は、肌が非常に敏感になっているため、しっかりとケアをする必要があります。

刺激のあるスキンケア・洗浄剤などを使わない

ダーマペンの施術後は刺激のあるスキンケア洗浄剤の使用は控えましょう。

スクラブ入りの洗顔料やアルコールが入った化粧水などを使用すると、肌に刺激を与えてしまう可能性があります。
敏感肌用など、アルコール成分が入っていないスキンケア用品を使用し、肌に刺激を与えすぎないように注意しましょう。

ただし、施術後12時間はスキンケアを禁止しているクリニックもあるため、施術後のスキンケアについては医師に確認するようにしましょう。

しっかりと紫外線対策や保湿をする

紫外線や乾燥は施術後の肌トラブルを引き起こす要因となります。
そのため、いつも以上に紫外線対策と保湿ケアを行う必要があります。

日焼け止めや保湿剤が肌への刺激となる場合もあるため、使用する際にはなるべく肌への負担が少ないものを選ぶようにしましょう。

ダウンタイムが必要

ダーマペンの施術後にはダウンタイムが必要になります。
概ね2〜3日で赤みや痛みは解消されてきますが、人によってはダウンタイムが長引くことがあります。

施術を受ける際は直後に用事を入れることは控え、可能であれば長期休暇中などに施術を受けると良いでしょう。

ダーマペンを受ける美容クリニックの選び方

ダーマペンは美容クリニックで施術を受けることができます。
クリニックを選ぶ際には通いやすさや評判、実績を確認するようにしましょう。

ダーマペン毛孔性苔癬に関するよくある質問

ダーマペン毛孔性苔癬に関するよくある質問をまとめてきましたので、ぜひご覧ください。

効果が実感できるのは何日後から？

ダーマペンの効果が実感できるまでには、概ね1〜2週間かかるといわれています。

ヒアルロン酸注射などのような繰り返しの施術は不要ですが、効果が不十分な場合は1ヶ月程度の時間を空けて再度施術を受けることもできます。

何回の治療で効果を実感できる？

ダーマペンの施術による毛孔性苔癬の改善には、5回程度施術を受けることで効果が期待できるといわれています。

必要となる施術回数は個人差があるため、医師と相談しながら進めるようにしましょう。

 再発の可能性は？

毛孔性苔癬は古い角質が毛穴に溜まることで発症するため、再発の可能性はあります。

再発予防のためには治療だけではなく、日々の生活習慣の改善やスキンケアが重要です。
治療効果を長続きさせるためにも怠らないようにしましょう。

ダーマペン治療は痛みを伴う？

ダーマペンでは極細とはいえ針を使用するため、何もしない状態では当然痛みを伴います。
そのため、施術の際には肌の表面に麻酔クリームを塗布することで施術中の痛みを軽減します。

施術後は赤みや痛みが出てくることがありますが、概ね2〜3日程度で落ち着いてくるといわれています。