ニキビ跡治療、おすすめの治療方法は?ニキビ跡の種類やクリニックの選び方を徹底解説!

気になるニキビ跡は、クリニックで治療することができます。ニキビ跡の種類や肌質によって、適した治療法があります。

本記事ではニキビ跡の治療について以下の点を中心にご紹介します。

  • ニキビ跡の種類
  • ニキビ跡の代表的な治療法
  • ニキビ跡のセルフケア
  • クリニック選びのポイント

ニキビ跡の治療について理解するためにもご参考いただけますと幸いです。
ぜひ最後までお読みください。

ニキビとは

ニキビとは、おでこや頬、くち周り、顎などにできる発疹のことです。
ホルモンバランスが関係しており、思春期から青年期にかけて発生しやすいとされています。
大人になってからできるニキビのことを吹き出物といいます。

原因

ニキビは、皮脂が過剰に分泌して毛穴が詰まり、アクネ菌が繁殖することで発生します。ニキビができる原因はいくつかあり、ストレスや睡眠不足、食生活の乱れなどがあります。
また、間違ったスキンケアが原因でニキビを引き起こすこともあります。過労や不規則な生活によってホルモンバランスが崩れ、ニキビができやすくなります。

いくつかの原因が重なってニキビが発生するため、どれか1つを改善しただけではニキビを防ぐことはできません。

ニキビの種類

ニキビには白ニキビ、黒ニキビ、赤ニキビ、黄ニキビがあります。

白ニキビは炎症のないニキビで、毛穴に皮脂が溜まっている状態です。ニキビになりたての段階で、放置すると症状が進行します。
黒ニキビは、白ニキビが進行し、毛穴に詰まった皮脂や角質が空気に触れて黒く見えるようになった状態です。
赤ニキビは、黒ニキビが進行して、さらにアクネ菌が繁殖し炎症を引き起こした状態です。
黄ニキビは、赤ニキビが進行して、黄色ブドウ球菌が繁殖し膿が発生した状態です。

ニキビ跡の種類

ニキビ跡は、炎症が落ち着くころに発生します。ニキビ跡にはいくつか種類があります。
それぞれ症状や原因が違うので、1つずつ詳しくご説明します。

赤みタイプ

赤みタイプは、ニキビの炎症が落ち着いても肌に赤みが残っている状態です。肌の内部で炎症が続いているか、ニキビによるダメージで肌が薄くなり皮膚が赤くなっていることが多いです。
赤ニキビの炎症が長引くことで発症します。ニキビ跡の中では軽症で、放置していても自然に回復します。

回復する期間は個人差がありますが、約半年から1年ほどかかります。
炎症が悪化しており、肌の深い部分までダメージが及んでいる場合は、さらに時間がかかります。

色素沈着タイプ

色素沈着タイプは、シミのような色素沈着が残ってしまう状態です。赤ニキビの炎症を放置し、半年ほど経過すると発症します。
過剰にメラニンが発生することにより発症します。また、紫外線が影響して悪化することもあります。

肌のターンオーバーにより放置していても回復しますが、長い期間がかかります。
改善するには、メラニンの排出を促すことが必要です。

クレータータイプ

クレータータイプは、肌に凹凸が残った状態です。炎症したニキビを放置したり、悪化することで発症します。
ニキビの炎症が真皮の細胞を破壊したあと、修復できなかった部分がクレーターのようにくぼんでしまいます。

ニキビを潰したり、絞ったりすることでクレーターができやすくなります。とくに化膿しているニキビはクレーターになりやすいため、要注意です。

放置しているだけでは回復することは難しいため、クリニックでの治療が必要です。

しこりタイプ

しこりタイプは、ニキビが発症していた部分が硬くなり、肌の表面が膨れることでしこりが残る状態です。
ニキビの炎症が肌の深いところにまで及び、皮膚が過剰に再生を繰り返すことで発症します。そこまで悪化していないニキビでも、触れたり潰したりすることで発症します。触ると違和感はありますが、痛みは感じません。

セルフケアや放置することによる自然回復は難しいため、クリニックでの治療が必要です。

ケロイドタイプ

ケロイドタイプは、皮膚が赤く盛り上がり、腫れた状態です。しこり状のニキビ跡を放置することで発症します。
ニキビによる炎症が長く続き、同じ場所に何度もニキビができるなどした結果、皮膚を過剰に再生しようとすることが原因です。
また、ニキビを触ったり潰したりすることが原因で発症することもあります。

おもにフェイスラインや胸、腕、背中にできることが多いです。
体質による発症が多く、自然回復は難しいため、クリニックでの治療が必要です。

ニキビ跡の代表的な治療

 

ニキビ跡はクリニックで治療できます。
さまざまな治療法があり、ニキビ跡の種類によって異なります。ニキビ跡の治療法の特徴や効果を、それぞれ詳しくご説明します。

Vビーム

Vビームは、赤みタイプのニキビ跡に効果的です。
赤血球に含まれるヘモグロビンに反応するレーザー色素で、血管を破壊し、赤みの原因を改善します。
施術時の痛みは麻酔を使用しなくても我慢できる程度ですが、痛みが心配な方は麻酔を使用することもできます。

治療回数には個人差がありますが、1回で終了する場合もあれば、3〜8回ほど治療を繰り返す場合もあります。
ダウンタイムは約1〜3週間ほどです。赤みや腫れ、むくみ、内出血などが見られる場合があります。また、肌の状態によりヒリヒリと痛むこともあります。
施術後はしっかりと保湿し、紫外線を避けるようにしましょう。

イオン導入

イオン導入は、赤みタイプのニキビ跡がある場合によくおこなわれます。
微弱電流によって、イオン化した美容成分を肌に浸透させます。施術中の痛みはほとんどありません。
ニキビ跡の改善だけでなく、ニキビの悪化を防ぐ効果も期待できます。

他の治療法と組み合わせて施術することも可能です。治療回数には個人差がありますが、1回で終了する場合もあれば、3〜4回ほど治療を繰り返す場合もあります。

イオン導入は、肌にダメージを与える治療法ではないため、ダウンタイムはありません。痛みや腫れなどはなく、施術後すぐにメイクができます。施術後は紫外線を避け、肌を刺激しないよう注意してください。

ケミカルピーリング

ケミカルピーリングは、色素沈着タイプのニキビ跡がある場合によくおこなわれます。
顔に酸性の薬剤を塗り、古い角質を取り除くことで、肌の新陳代謝を促進させます。ニキビ跡の改善には、サリチル酸マクロゴールピーリングが良いとされます。施術中の痛みはほとんどなく、ムラなく角質を取り除くことができます。

治療回数には個人差がありますが、6〜10回ほど治療を繰り返すことで効果が現れるとさています。

ダウンタイムは軽く、2〜3日で落ち着きます。体質によっては肌が乾燥したり、ヒリヒリする場合があります。
施術後1〜2週間は日焼けしやすいので、UVカット効果のある日焼け止めを使用してください。

光治療

光治療は、赤みタイプや色素沈着タイプのニキビ跡がある場合によく採用されます。
IPLという光を当てて、ニキビ跡の原因であるヘモグロビンやメラニン色素に直接働きかけます。他の治療法と組み合わせて施術することも可能です。
瞬間的な痛みはあるものの、我慢できないほどではありません。

治療回数には個人差がありますが、5回ほど治療を繰り返すことで効果が期待できます。

光治療は、肌にダメージを与える治療法ではないため、ダウンタイムはありません。一時的に赤くなる場合がありますが、数時間ほどで落ち着きます。施術後はしっかりと保湿をし、紫外線は避けましょう。

ピコレーザー

ピコレーザーは、非常に短い時間の照射でニキビ跡の改善を目指す治療法です。
3つの照射モードがあり、それぞれに特徴があります。

レーザートーニングは色素沈着タイプに適しています。低出力のレーザーを顔の広い範囲に照射することで、メラニン色素を破壊します。
通常5〜10回ほどで期待する効果が現れます。
ダウンタイムはほとんどありません。敏感肌、乾燥肌の方でも安心して受けられる点が魅力的です。

ピコフラクショナルはクレータータイプに適しています。肌の深部にレーザーを当て、皮膚の再生を促し、新しい肌へと導きます。
4〜5回ほどで期待する効果が現れます。
ダウンタイムは1〜2週間ほど続きます。肌に赤みが生じたり、点状出血が起きたりする場合があります。

ダーマぺン

ダーマペンは、色素沈着タイプやクレータータイプのニキビ跡に適しています。肌に複数の穴を開け、肌の回復力を向上させます。
コラーゲンを生成させることでニキビ跡の改善や、ニキビ予防にも繋がります。
施術時の痛みは、部位や針を刺す深さによって変わります。骨が近いところに当てる場合、または針を深く刺す場合は痛みが強くなります。痛みが心配な方は、麻酔クリームを使用することができます。

治療回数には個人差がありますが、5〜6回ほどで効果が期待できます。
ダウンタイムは2〜3日ほど続きます。副作用が落ち着くまでは、入浴や飲酒、激しい運動などは避けましょう。

ニキビ注射

ニキビ注射は、しこりタイプのニキビ跡に適しています。抗炎症作用のある薬剤をニキビ跡に直接注射します。
膨らみの大きいニキビや、しこりが固いニキビでも、短期間で炎症を抑えるよう働きかけます。
自然回復より早いペースでの改善が目指せる点が魅力的です。一刻も早くニキビ跡を治したいという方におすすめの治療法です。

施術時の痛みは、一瞬チクリとする程度です。
治療回数は、通常は1回で終了します。

ダウンタイムは1〜2日ほど続きます。赤みや腫れ、かゆみが生じる場合があります。

ニキビ跡のセルフケア

ニキビ跡は、適切なセルフケアによって改善できます。
毎日のスキンケアや食事など、生活習慣を整えてニキビ跡が悪化しないよう心がけましょう。

ニキビに適した化粧品を使う

ニキビのセルフケアには、ノンコメドジェニック化粧品がおすすめです。
ノンコメドジェニックとは、ニキビの原因となるコメドができにくい化粧品です。低刺激で、普通の化粧品とは違い油分が少ない製品です。

保湿をしっかり行う

ニキビ跡のセルフケアは、保湿が欠かせません。乾燥した状態では、肌のバリア機能を低下させ、外部の刺激を受けやすくなります。
また、保湿が不十分だと皮脂が過剰に生成され、ニキビ跡を悪化させる原因となります。

紫外線対策をする

紫外線は肌にダメージを与え、赤みや色素沈着が長引く原因となります。ニキビ跡を悪化させないよう、刺激の弱い日焼け止めやUV化粧品を選びましょう。
日焼け止めだけではなく、帽子やUVカット加工のストール、日傘などを使い、紫外線防止を徹底しましょう。

食生活を見直す

ニキビ跡の改善には、皮膚細胞の元となるタンパク質や、皮膚を正常に保つビタミンB2、肌のターンオーバーを促進させるB6などが効果的です。また、黒ずんだニキビ跡を改善するにはビタミンEを摂取するとよいでしょう。

出典: ニキビ跡は消せる?自宅できるケアのポイント

クリニック選びのポイント

ニキビ跡の治療を受ける際には、失敗しないクリニック選びが重要です。施術方法の種類や通いやすさ、価格など、クリニック選びに大切なポイントをいくつかご紹介します。

施術方法が豊富か

ニキビ跡の種類によって、適した施術方法があります。 自分の肌質を踏まえて、最適な治療方法を提案してくれるクリニックを選びましょう。

通いやすいか

ニキビ跡の治療は、複数回施術を繰り返すことがほとんどです。そのため、通いやすい場所にクリニックがあることが重要です。
継続的に通うことで効果が期待できるため、自宅や勤務先に近いクリニックを選びましょう。

無理なく通える価格か

ニキビ跡の治療は、長期的な施術が必要です。治療費が予算を超えてしまうと、途中で断念せざるを得なくなります。
カウンセリング時に1度にかかる費用や施術の回数をしっかりと確認し、無理のない範囲で治療しましょう。

施術前に確認すべき4つのこと

美容医療では、身体的・金銭的なトラブルが起こる事例が多いです。

皮膚障害を起こしたり、リスクや副作用を理解せず施術を受けたりするなど、あらゆる事例があります。
そこで、ニキビ跡の治療をする前に確認すべき4つのポイントをご紹介します。

  • 使用する薬は安全か?
  • リスクや副作用について理解したか?
  • カウンセリングは十分だったか?
  • セルフケアでは改善できない症状か?

いくつかのクリニックでカウンセリングを受け、自分に合った治療法はどれか、よく考えることが重要です。
また、ニキビ跡治療の施術後トラブルがあった場合の相談窓口として、医療安全支援センターや消費者ホットラインがあります。

出典: 美容医療サービス

出典: 確認してください!美容医療を受ける前にもう一度

ニキビ跡治療おすすめに関するよくある質問

ニキビ跡の治療についてよくある質問にお答えします。保険の適用や副作用、痛みなどが気になる方はぜひ参考にしてください。

ニキビ跡の治療は保険適用されますか?

ニキビ跡の治療には、保険が適用される場合と、適用されない場合があります。
美容皮膚科であれば自費負担ですが、重度のニキビ跡であれば保険が適用される場合があります。

ニキビ跡の種類や症状によって変わるので、カウンセリング時に確認しましょう。

ニキビ跡の治療で副作用が起こることはありますか?

ニキビ跡の治療では、副作用が起こる可能性があります。

肌質や治療法によって異なりますが、よくある副作用には赤みやヒリつきなどがあります。
副作用には個人差があるため、心配な方はカウンセリング時に確認しておくことをおすすめします。

治療の際に痛みはありますか?

ニキビ跡の治療法によって、感じる痛みは異なります。

ケミカルピーリングやイオン導入ではほとんど痛みは感じませんが、Vビームや光治療、ダーマペンなどは痛みを感じます。
痛みが不安な方は麻酔クリームを使用できる場合があるので、カウンセリング時に確認しておきましょう。

ニキビ跡を未然に防ぐ方法はありますか?

ニキビは触ったりつぶしたりすると、悪化しニキビ跡ができる原因となります。
なるべく刺激を与えないよう、薬を塗り、丁寧なスキンケアと保湿を心がけましょう。

食生活や睡眠など生活習慣を見直し、ニキビのできにくい肌を目指しましょう。

ニキビ跡治療のおすすめまとめ

ここまでニキビ跡の治療についてお伝えしてきました。
ニキビ跡の治療の要点をまとめると以下の通りです。

  • ニキビ跡は主に4種類に分けられる
  • ニキビ跡は種類によって治療法が変わる
  • ニキビ跡は生活習慣を見直すことで改善できる
  • クリニックを選ぶ際は治療法の種類、価格や立地などを確認することが重要

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。