脂肪吸引失敗!?リスクや失敗を防ぐコツを徹底解説
脂肪吸引は、医師のスキルや経験によって効果が大きく変わる施術です。
脂肪吸引の施術が失敗すると、体型が不自然になることや、後遺症が発生することもあります。
本記事では脂肪吸引の失敗について以下の点を中心にご紹介します。
- 脂肪吸引の主な失敗とは
- 脂肪吸引の失敗を防ぐには
- 脂肪吸引とダイエットの違いとは
脂肪吸引の失敗について理解するためにもご参考いただけますと幸いです。
ぜひ最後までお読みください。
脂肪吸引とは
脂肪吸引とは皮膚を小さく切開し、細い管を使用して余分な皮下脂肪を取り除く施術です。
ここでは、施術の方法や施術箇所、施術料金の相場について具体的にご紹介します。
脂肪吸引の方法
脂肪吸引の方法は主に「シリンジ法」と「機械を使う方法」の2種類があります。
シリンジ法は、シリンジと呼ばれる注射器の押し子を引くことにより、注射器内の圧力を抑えて陰圧にする方法です。
機械を使う方法は、ベイザーやアキ―セルなどと呼ばれる吸引機器を取り付け、スイッチだけで陰圧を作り出す方法になります。
ベイザーやアキ―セルは電気のモーターで動く真空ポンプの役目になります。
ベイザーの特徴に、皮下脂肪のおよそ90%を取り除けることが挙げられます。
アキ―セルは、周辺組織への損傷が低く、体に負担があまりかからないことが特徴です。
脂肪吸引できる部位
脂肪吸引はどこの部位でも施術が受けられる印象がありますが、施術に適さない箇所もあります。
施術ができる箇所として以下が挙げられます。
顔周辺や顎下 | 肩や二の腕 |
---|---|
お腹周りや腰 | 背中から腰にかけて |
太ももやお尻 | 膝やふくらはぎ、足首 |
脂肪吸引の値段相場
脂肪吸引の値段はクリニックによりさまざまですが、施術箇所別の値段相場を以下にてまとめました。
施術部位 | 料金 |
顔や顎 | およそ18万円~30万円 |
二の腕 | およそ20万円~40万円 |
背中から腰 | およそ20万円~30万円 |
おなか周り | およそ20万円~30万円 |
太ももやお尻 | およそ20万円~30万円 |
膝やふくらはぎ、足首 | およそ13万円~30万円 |
脂肪吸引の失敗事例
脂肪吸引の失敗事例として、主に以下の5つが挙げられます。
- 不自然なバランス
- 皮膚のたるみ
- 施術による凹凸
- 傷跡が目立つ
- 変化が感じられない
それぞれの事例を具体的にご紹介します。
バランスが不自然
経験が少ない医師が起こしてしまう失敗で、最も起こりうる失敗が不自然なバランスです。
施術箇所としては二の腕や太もも、お腹や腰でよくみられます。
主な原因として、ボディラインのデザインを十分に理解せず、吸収しやすい脂肪だけを過度に除去してしまったことが挙げられます。
その結果、不自然に段差があるボディラインや左右で異なるボディラインなど、明らかに違和感のある仕上がりになってしまいます。
皮膚がたるむ
皮膚のたるみは二の腕やお腹周りの施術を受けた際によくみられます。
原因として、施術箇所の表面付近の皮膚に近い部分の脂肪を過度に吸引したことや、個人差を考えず、画一的に脂肪を吸引してしまったことが挙げられます。
施術後の皮膚のたるみを防ぐには、まず担当医にしっかりと相談することをおすすめします。
過度な脂肪吸引はたるみの原因となりますが、経験が豊富な医師であれば、取り除く脂肪の適切な量を見極めることが可能になるからです。
また、施術を受けた後の圧迫を十分に行うことでたるみを防ぐ効果が期待できます。
凹凸ができる
凹凸ができやすい箇所としてお腹や太もも、二の腕などが主に挙げられます。
凹凸は担当医のスキル不足もしくは機材のスペックの低さにより、除去する脂肪にムラがある場合に起こる可能性があります。
脂肪吸引の傷跡でできた凹凸のことを瘢痕拘縮(はんこんこうしゅく)と言います。
施術後、皮膚と皮下組織が定着する過程で出来てしまう可能性があります。
凹凸をなるべく生じさせないためにも、しっかりと施術箇所を圧迫し、拘縮予防に効果的なマッサージなども行うことをおすすめします。
傷跡が目立つ
脂肪吸引は、細い管を皮膚に挿入し脂肪を吸引しますが、その挿入口が術後に傷跡として残る場合もあります。
一般的には目立ちにくい部位を選んで切開するので、傷が目立つリスクは軽減されますが、吸引する場所や傷が目立ちやすい体質の方は傷跡が目立つ可能性もあります。
また、少ない挿入口で脂肪を吸引することや、施術箇所の火傷を防ぐために保護機器を装着したもので施術を受けることによって、傷跡が目立つリスクは軽減されることが見込まれます。
細くならなかった
脂肪吸引を受けたあとを見て「細くなっていない」と感じる方も見うけられます。
主にお腹やふくらはぎなどの施術を受けた際に起こりうる失敗事例です。
原因のひとつとして、担当医がきちんと患者に対し説明を行わなかったことが挙げられます。
脂肪吸引では、皮下脂肪のみ除去することが可能ですが、内臓脂肪を減らすことはできません。
また、ボディバランスや体への負担を考慮し、施術を受ける方が希望しているほど脂肪を取らない場合もあります。
どちらにしても、担当医と施術を受ける方のコミュニケーションがうまく行われていないことによって起こることがほとんどです。
尚、ふくらはぎのように他の部位よりも筋肉質な部位は、脂肪吸引による効果は得られにくいと考えられます。
脂肪吸引の失敗を防ぐコツ
脂肪吸引の失敗を防ぐコツとして、主に3つが挙げられます。
- 信頼できるクリニック選び
- 正しい知識を身に付ける
- 適切なアフターケア
それぞれのコツを具体的にご紹介します。
信頼できるクリニックを選ぶ
脂肪吸引を取り扱う美容クリニックはたくさんあります。
クリニックの中には、脂肪吸引を専門としているクリニックもあれば様々な施術を取り扱うクリニックもあります。
高い技術力を持つ医師を選ぶことで失敗するリスクを軽減することができます。
そのためにもクリニックの専門性の高さや主に取り扱う施術なども重要視するといいでしょう。
また、カウンセリングを受けた際に親身に相談に乗ってくれたり、施術時に起こりうるリスクなどもきちんと説明してくれたりするクリニックを選ぶこともポイントのひとつになると言えます。
脂肪吸引について正しい知識を得る
脂肪吸引を受ける際にはご自身でも正しい知識を身に付けることが大切です。
脂肪吸引には色々な施術の方法や施術方法に伴うメリット、デメリットがあります。
また、施術の方法により副作用なども色々あります。
ご自身がどこの箇所の脂肪吸引を受けたいかを明確にし、正しい知識を身に付けたうえでカウンセリングを行うとより、施術を受けたあとの失敗を未然に防ぐことが見込まれます。
適切なアフターケアを行う
脂肪吸引を行ったあとのアフターケアとして主に以下の取り組みがあります。
- 施術箇所の圧迫固定
- 施術後のケアとしてアイシングやマッサージ
- 鎮痛薬などの処方
特に、施術箇所の圧迫固定がしっかりされているかによって、仕上がりがかなり変わる可能性があります。
担当医の指導のもと、アフターケアは適切に行うように心がけましょう。
脂肪吸引に関するよくある質問
脂肪吸引に関する質問として、主に以下の4つが挙げられます。
- リバウンドする可能性
- 起こりうるリスクと防ぐ方法
- 痛みの持続期間
- 最新の吸引機器のほうが良いのか
それぞれの質問について具体的にご紹介します。
脂肪吸引したらリバウンドすることはない?
脂肪の細胞を減少させる脂肪吸引はリバウンドがしにくいという特徴があります。
ただし、残った脂肪の細胞が以前よりもさらに大きくなることによって、元の体型に戻ってしまう可能性があります。
リバウンドを防ぐには、バランスの良い食事と適度な運動が大切です。
食事は和食をメインに考え、塩分も取りすぎないように注意するといいでしょう。
運動は腕立て伏せやスクワットなど、筋肉量を増やすことで代謝を上げられるため、リバウンドがしづらい体になる可能性があります。
脂肪吸引のリスクにはどんなものがある?
脂肪吸引のリスクとして主に以下の通りとなります。
傷跡のケロイド化 | 傷口の化膿 | 施術箇所の凹凸 |
色素沈着 | 筋膜の損傷 | しびれや感覚の鈍さ |
傷跡が目立つ | 血腫 | 麻酔による合併症 |
出典: 脂肪吸引で起こる後遺症とリスクを最小限まで抑える方法
こうしたリスクを未然に防ぐためにも、カウンセリングを受ける際にきちんとリスクについて医師に確認し、十分理解をした上で施術を受けることが大切です。
脂肪吸引の痛みはどのくらい続く?
脂肪吸引の施術後の痛みの持続期間は、個人差がとても大きいですが、それに加えて元の体型や脂肪の吸引量、吸引する機械によっても大きく変わります。
痛みの持続期間の平均は以下の通りです。
状態 | 期間 |
家の中での生活が自分でできるようになるまで | 平均3日 |
仕事や家事に復帰できるまで | 平均1週間 |
違和感なく運動ができるようになるまで | およそ1ヵ月 |
出典: 脂肪吸引の痛さのピークは?痛くない人も居るって本当?【Q&Aまとめ】
最新の吸引機器の方が失敗しない?
脂肪吸引が成功するか失敗するかは、施術を行う医師の技術力によって決まります。
機械によって仕上がりが左右されるものではないということを認識しておく必要があります。
ベイザーなどの最新機器はベイザー波という超音波を出す機械であり、医師が使いやすいという目的で使う道具になります。
施術方法が手作業の場合、最新機器を使用したとしても、医師のスキルが脂肪吸引の結果を左右します。
そのためにも、施術を受ける際に優れた技術を持っている医師を見つけられるかがとても重要となります。
脂肪吸引とダイエットってどう違う?
脂肪吸引は「皮下脂肪」を除去する施術に対し、ダイエットは脂肪の細胞ひとつひとつを小さくすることを言います。
体内にある脂肪細胞の数は変わらないため、脂肪吸引によって脂肪細胞の数を物理的に減らすと部分痩せの効果が期待できます。
また、施術を受けた箇所は一度でも効果を実感しやすく、リバウンドもしにくいことが、脂肪吸引のメリットと言えます。
一方、ダイエットは脂肪細胞を小さくする方法になるため、脂肪を落とすには適度な食事制限と運動がとても大切になります。
脂肪吸引のようにすぐに効果を得ることは難しいですが、健康的な体づくりを目的とするならダイエットを行うことをおすすめします。
出典: 脂肪吸引を受けたら何キロ痩せる?脂肪吸引と体重の関係を深掘りします
出典: 脂肪吸引とダイエットの違いとは?
脂肪吸引の失敗まとめ
ここまで脂肪吸引の失敗についてお伝えしてきました。
脂肪吸引の失敗の要点をまとめると以下の通りです。
- 皮膚がたるんでしまうほか、施術箇所に凹凸ができる、傷跡が目立つ、効果があまりでないなどがある
- 症例実績が豊富なクリニックとスキルの高い医師を選び、アフターケアをしっかりと行う
- 脂肪細胞の数を物理的に減らすか、脂肪細胞自体を小さくするかの違い
これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。