フラクショナルレーザーとダーマペンの違いを徹底解説!
フラクショナルレーザーとダーマペンの違いについて
フラクショナルレーザーとは、炭酸ガスレーザーを照射して自己再生能力を高めることが期待できる治療法です。
ダーマペンとは、微細な針で肌に穴を開けて様々な肌質改善に効果が期待できる治療法です。
本記事では、フラクショナルレーザーとダーマペンの違いについて以下の点を中心に紹介していきます。
- フラクショナルレーザーの期待できる効果
- ダーマペンの期待できる効果
- フラクショナルレーザーとダーマペンの通院回数
- 術後注意する点について
フラクショナルレーザーとダーマペンについて理解するためにもご参考いただけますと幸いです。
ぜひ最後までお読みください。
フラクショナルレーザーとは
フラクショナルレーザーの仕組みやどんな方にお勧めの治療法なのか具体的に解説します。
フラクショナルレーザーの仕組み
フラクショナルレーザーにはノンアブレイティブとアブレイティブの2種類のタイプがあります。
- ノンアブレイティブタイプ
皮膚の表面に傷をつけず、皮膚深部へ熱ダメージを与えて新しい肌を再構築することが期待できる治療です。
ニキビ跡・毛穴の開きが気になる方にはおすすめとされています。
- アブレイティブタイプ
皮膚の真皮層まで微細な点状の穴を開けて熱ダメージを与え、新しい肌を再構築することが期待できる治療です。
傷跡を修復したい・1回の治療で高い効果を実感したい方にはおすすめですが、ダウンタイムは長くなる傾向にあります。
フラクショナルレーザーはこんな悩みを持つ方におすすめ!
フラクショナルレーザーがおすすめの方は、
- 毛穴の開きが気になる方
- ニキビ跡が気になる方
- しわ・たるみが目立つ方
- ハリが不足していると感じる方
- 傷跡を修正したい方等
熱エネルギーを真皮層まで送り、コラーゲン・エラスチンが生成されターンオーバーを促進してくれるので、様々な肌質改善に効果を発揮するとされています。
ダーマペンとは
ダーマペンの仕組みやどんな方におすすめの治療法なのか具体的に解説します。
ダーマペンの仕組み
ダーマペン3は、12本の極細の針で1秒間に1,300個の穴を肌に開けていたのに対し、
ダーマペン4は16本の極細の針で1秒間に1,920個の穴を開けることができます。
肌へ垂直に針が入るため、従来のもの(ダーマペン3)より肌の負担が少なく、痛みや出血が抑制されることが期待できます。もちろん個人差はあります。
ダーマペンはこんな悩みを持つ方におすすめ!
ダーマペンがおすすめの方は、
- 毛穴の黒ずみが気になる方
- ニキビ・ニキビ跡・クレーターが気になる方
- 肌がくすんで見える方
- ざらつき・ごわつきが気になる方
- 肌へハリ・弾力を与えたい方等
ダーマペンは、傷ついた肌を再生しようとコラーゲンやエラスチンが活性化され、肌にハリを与えたり滑らかにしたりする効果を発揮することが見込めます。
フラクショナルレーザーとダーマペンの違い
フラクショナルレーザーとダーマペンの違い(施術方法・効果・痛み・ダウンタイム・通院頻度・費用)について、具体的に解説します。
施術の方法
ダーマペンは針で肌に穴を開けるのに対し、フラクショナルレーザーは熱エネルギーを与えながら点状のレーザーで肌に穴を開けます。
熱を与えるか与えないかで違いがあります。
治療目的と肌トラブルの状態によって針の深度やレーザー照射の強さは調整可能です。
肌の状態が良くない場合、真皮や皮下組織まで刺激を受けているということなので、ダーマペンの針の深度は深くなり、フラクショナルレーザーの熱ダメージは大きくなる傾向にあります。
効果
フラクショナルレーザーとダーマペンの効果は共に、以下の通りです。
- ニキビやニキビ跡の改善
ニキビが悪化して色素沈着になることを防ぎながら、ニキビのできにくい肌へと導いてくれます。クレーター状のニキビ跡にも効果が期待できます。
- くすみ・たるみの改善
乱れた肌にコラーゲンを生成し、ターンオーバーを整えることで肌にハリやツヤが生まれ肌質改善に繋がります。
- 毛穴の開きを改善
角質を除去しターンオーバーによって肌が整われ、毛穴汚れができにくい肌へと導いてくれます。
同じような効果が期待できますが、熱エネルギーを与えて肌の引き締めを促すフラクショナルレーザーの方が高い効果が見込めるとされています。
痛み
痛みの感じ方には個人差があります。
使用する機材や施術者によっても痛みに差が出てきます。
施術時 | 施術後 | |
フラクショナルレーザー | 施術前に麻酔を行うが、レーザー照射時にチリチリとした痛みを感じる場合があります。 | ヒリヒリとした日焼けをしたような痛みを感じる場合があります。 |
ダーマペン | 極細の針で肌に穴を開けるので多少の痛みは感じます。 チクチクとした痛みを感じる方が多いです。 | 術後数日間ヒリヒリ、痒みを感じる場合があります。 |
肌の状態に合わせて施術を行うため針の深度が深い・熱ダメージが大きい分、痛みが強くなり肌への負担は大きくなります。
ダウンタイム
ダウンタイムには個人差がありますが目安をお伝えします。
ダウンタイム期間 | 症状 | |
フラクショナルレーザー | 1週間~10日程度 | 数日間赤みが生じ、その後かさぶたができて自然と剥がれます。 |
ダーマペン | 5日程度 | 内出血・腫れ・痛み |
フラクショナルレーザーは熱エネルギーの影響で肌にダメージを与えます。
ダーマペンは使用する薬剤や針の深度によってはダウンタイムが長引くこともありますが、一般的にダーマペンよりフラクショナルレーザーの方がダウンタイム期間が長いと言われています。
通院頻度
肌の状態・年齢によって効果・通院頻度は異なり、症状が重い方は理想の肌となるまでの施術回数が増えます。
1度の施術で効果が出る方もいれば、数回通ってから効果が出る方もいますので、以下では目安をお伝えします。
通院頻度 | |
フラクショナルレーザー | 1か月~2か月に1回通院 肌の変化を感じるのは3〜4回 安定感のある肌にするには5〜6回 |
ダーマペン | 3~4週に1回通院 ニキビ跡や肌質の改善には少なくとも5回 深いクレーターや傷跡・瘢痕には5~8回 |
一般的にフラクショナルレーザーよりダーマペンの方が通院頻度が多い傾向にあります。
費用
1回あたりの費用相場 | |
フラクショナルレーザー | 2万~5万円程度 |
ダーマペン | 1万5.000~3万5.000円程度 |
費用は施術回数・クリニックによって差があります。
初回のみ安い場合・複数回のセット料金で安くなる場合もあります。
フラクショナルレーザー・ダーマペンどちらも複数回施術を行うことで効果が期待できる治療法なので、カウンセリング時にどのくらい施術が必要なのか確認しておきましょう。
施術を受けるために大切なこと
理想の肌になるためにはクリニック選びはとても大切です。
選ぶポイントを解説します。
信頼できるクリニックを選ぶ
有名なクリニックが必ず良いとは限らないので信頼できるクリニックを探しましょう。
選ぶポイントとしては、
- カウンセリングが丁寧であり、時間をかけてくれる
- 優れた医師・技術力の高い医師が在籍している
- 術後の相談を行ってくれる・トラブルにすぐ対応してくれる等アフターケアが充実している
- 費用や内訳等料金設定が明瞭である
納得できるまでカウンセリングを受ける
事前カウンセリングは納得行くまでしっかり受けましょう。
- 施術の方法や機械の種類について説明がきちんとある
- 自分の悩みに親身に向き合ってくれる
- 自分の希望を受け取ってくれる
- メリット・デメリットについてしっかり教えてくれる
- アフターケアや保証について説明がある
不安・疑問点は残さずカウンセリング時に確認し、安心した状態で施術に臨みましょう。
正しい知識を身に付ける
ネット上の情報は全て正しいということではありません。
全てを鵜呑みにせず、正しい知識を身に付けてから施術を受けることが大切です。
クリニックを選ぶ際に、効果だけでなくリスクもしっかり聞いておくことで失敗やリスクを回避できる可能性があります。
フラクショナルレーザーとダーマペンの違いに関するよくある質問
よくある質問をまとめました。
施術前に確認してみてください。
効果はすぐに出るの?
肌の状態・年齢によって効果の感じ方には個人差があります。
フラクショナルレーザーは、1回で効果を感じる方もいますが、多くのクリニックでは5回以上の施術を推奨しています。
ダーマペンは、初めの数回は変化を実感できないこともあり、平均して3〜5回の施術で効果を感じる方が多い傾向にあります。
肌トラブルの状態が重いと効果を実感できるまで時間がかかりますが、施術回数を重ねていくうちに肌状態は徐々に良くなっていくでしょう。
効果を感じにくい方もゆっくり時間をかけて治療を受けましょう。
施術が受けられない方は?
施術を受けることが難しい方は、
- 妊娠中・妊娠している可能性が高い方
- 授乳中の方
- 金属アレルギーの方
- アトピー体質の方
- ペースメーカーの方
- 施術部が炎症している・傷がある方等
クリニックによって治療を受けられないことがあるので、カウンセリング時に必ず確認を行いましょう。
施術を受けるのに処置の安全性が確保されていることが大切になります。
施術後のアフターケアは?
術後のアフターケアをしっかり行うことで早く良くなる傾向にあります。
- 紫外線対策を行う
術後の患部は敏感なので日焼けしやすい肌になっており、紫外線を浴びてしまうと皮膚が炎症する恐れがあります。日焼け止めをこまめに塗る・日傘や帽子・マスクを使用する等で対策しましょう。
- 保湿する
施術後は肌が乾燥しやすくなります。
バリア機能が乱れないよう肌を整えることが大切です。
- 患部に刺激を与えないようにする
施術後は軽いやけどをした状態なので、こすったり掻いたりする等、刺激を与えないようにしましょう。
安く施術を受ける方法はある?
- モニターで施術を受ける
公開する範囲によって割引料金は異なりますが、施術前後の写真をホームページに公開する代わりに施術代が通常より安くなります。
- クリニックのキャンペーンを利用する
クリニックによっては期間限定サービスや割引クーポンの配布・公式LINE登録で割引される等、様々なキャンペーンを行っています。
気になっているクリニックのホームページを確認してみましょう。
- クリニックの会員になる
会員になることで施術代が割引になるサービスを行っているクリニックもあるです。
セルフダーマペンができるってホント!?その危険性とは
セルフダーマペンの危険性について具体的に解説します。
- セルフダーマペンはダーマペンの類似品である
ダーマペンは医療機関のみで購入できるものです。通販サイトで販売されているセルフダーマペンは肌トラブルを悪化させる恐れがあります。
- 針を垂直に刺すことが難しい
真っすぐ刺さらず、必要以上に肌を傷つけてしまう恐れがあります。
- 説明書が日本語表記ではない
セルフダーマペンは類似品であるので説明書が日本語表記のものでないことが多いです。
誤った使い方で使用してしまい、肌を傷つけてしまう恐れがあります。
- 衛生的ではない
セルフダーマペンは針を何度も使いまわしている方が多く、1度使用した針にはバイ菌が付着しているので感染リスクが高いです。
コストを少しでも抑えたいと思いますが、肌を悪化させないためにも技術力の担保された医師に施術を委ねることは重要です。
フラクショナルレーザーとダーマペンの違いまとめ
ここまでフラクショナルレーザー・ダーマペンの違いについてお伝えしてきました。
フラクショナルレーザー・ダーマペンの要点をまとめると以下の通りです。
- ニキビやニキビ跡・くすみ・たるみ・毛穴の開きの改善等、同じような効果が期待できるが、熱エネルギーを与えて肌の引き締めを促すフラクショナルレーザーの方が高い効果が期待できるとされている
- フラクショナルレーザーの通院頻度は1か月〜2か月に1回・ダーマペンの通院頻度は3〜4週に1回であり、ダーマペンの方が通院頻度が多い傾向にある
- 術後は紫外線対策を行う・乾燥しやすいので保湿をする・患部に刺激を与えないことが大切である
これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。