毛穴の黒ずみの原因は何?予防策と対処方法を知ろう!
肌の悩みはさまざまありますが、中でも気にしている方が多いのが「毛穴」ではないでしょうか。
黒ずんだ毛穴は顔全体がくすんだ印象になる原因にもなるため、きれいにしたいと思っている方も多いはずです。
本記事では、毛穴の黒ずみの原因について以下の点を中心にご紹介します。
- 毛穴の黒ずみの原因とは
- 毛穴の黒ずみ対策とは
- 開き毛穴について
毛穴の黒ずみを正しく理解してケアしていくためにもご参考にしていただければ幸いです。
是非最後までお読みください。
毛穴が黒ずむ原因って何?
毛穴の黒ずみを解決するためには、まずはその原因を知ることが欠かせません。
黒ずみの原因を正しく理解して、有効なケアをしていきましょう。
毛穴の黒ずみの原因は主に以下の3つであると言われています。
- 過剰な皮脂分泌
- メイク残りや汚れの酸化
- メラニンの蓄積
これらについて、それぞれ詳しく解説していきます。
過剰な皮脂分泌
毛穴が黒ずむ原因の1つとして挙げられるのが、皮脂の分泌による毛穴のつまりです。
小鼻周辺は、顔の中でも特に過剰に皮脂が分泌しやすい部位です。
皮脂の分泌が過剰になってしまうと、皮脂の排出がスムーズに行われなくなり毛穴にとどまることで毛穴が広がって詰まります。
詰まった毛穴に、さらに角質などの皮膚の老廃物が混ざったものが「角栓」です。
こうしてできてしまった角栓が酸化することにより、毛穴が黒ずんで見えてしまうのです。
メイク残りや汚れの酸化
過剰に分泌された皮脂の他にも、毛穴のつまりや角栓の原因になってしまうものがあります。
それが、落とし残したメイクなどの汚れです。
気になる黒ずみを隠すことができるファンデーションはとても便利なアイテムですが、しっかりと落としきらないとそれ自体が毛穴の汚れの原因になってしまいます。
ファンデーションなどのメイク下地は油分が含まれており、洗顔では完全に落とすことができません。
クレンジングが不十分だったことによるメイク残りが、毛穴に皮脂や角質とともに詰まってしまい、酸化することによって黒ずみに発展してしまいます。
メラニンの蓄積
過剰に分泌された皮脂や落としきれなかった汚れによる毛穴の詰まりのほかにも、メラニンの蓄積によって毛穴が黒く見えてしまうことがあります。
メラニン色素が沈着してしまうのは、何かしらの要因があって毛穴まわりの皮膚が炎症を起こしてしまうことが原因です。
紫外線、過剰な皮脂やニキビ・吹き出物のほか、触りすぎや過度なケアなどの物理的な刺激も炎症を起こす要因になります。
このような原因によって発生した炎症によりメラノサイトが活性化され、異常にメラニンが蓄積された結果として黒ずみができてしまいます。
毛穴の黒ずみ対策を知ろう!
ここまで、毛穴の黒ずみの原因が
- 過剰な皮脂分泌
- メイク残りや汚れの酸化
- メラニンの蓄積
であることをお伝えしてきました。
原因が分かったら次は黒ずみを予防するための対策方法を知りたいですよね。
ここでは、毛穴の黒ずみを予防するための方法を知り、正しいケアをしましょう。
毎日のクレンジングと洗顔
黒ずみ毛穴の対策として、なによりも基本となるのが「クレンジング」と「洗顔」です。
毎日のクレンジングと洗顔を丁寧に行うことで、汚れの蓄積を防ぎ、毛穴が黒ずむのを予防することができます。
クレンジングのポイントは、
- クレンジングを行う前に蒸しタオルで肌を温める
- クリームタイプやオイルタイプのクレンジングを使用する
の2点があります。
蒸しタオルで毛穴を開かせると、クレンジングに含まれる油分と皮脂などの汚れになじんでするりと落としやすくなります。
洗顔のポイントは、以下の2つです。
- よく泡立て、こすらずに泡で洗う
- 洗いすぎない
毛穴の汚れを取ろうとしてゴシゴシとこすってしまうと、摩擦によって肌が傷つき、毛穴の黒ずみが悪化してしまいます。
また、洗顔の時間は20~30秒にとどめ、回数も一日2回までにしておきましょう。
洗いすぎてしまうと、必要な皮脂まで流れてしまって皮膚が乾燥し、かえって皮脂の過剰分泌につながってしまいます。
出典: Maison KOSE「黒ずみ毛穴の原因は?黒ずみ毛穴対策ケア&おすすめアイテムをご紹介」
保湿
皮脂の分泌が多い人は、余計に毛穴が詰まるのではないかと保湿を怠りがちです。
実は、皮脂の分泌は、乾燥から肌を守ろうとすることによっても過剰になってしまうのです。
また、乾燥そのものも、肌のきめが粗くなり毛穴が目立ちやすくなることの原因にもなってしまいます。
そのため、水分と油分のバランスを整えるための保湿が欠かせません。
保湿の際には、化粧水だけでなく、潤いを閉じ込める役割の乳液やクリームもプラスすることをおすすめします。
また、毛穴が気になる肌には収れん化粧水を使うとよいでしょう。
肌を引き締め、余分な皮脂を抑えてくれます。
スプレータイプの化粧水で日中もこまめに保湿するのもおすすめです。
紫外線対策
紫外線にはA波とB波の2種類が存在しており、中でも波長の長いA波は肌の組織を破壊してしまいます。
そのため、紫外線を浴びると肌が老化し、毛穴の開きやたるみの原因にもなります。
紫外線によって肌の組織がダメージを受けることでバリア機能が低下して乾燥し、皮脂が過剰に分泌してしまうことにもつながります。
また、紫外線の刺激によってメラニンが増え、黒ずんでしまうということもあります。
紫外線を防ぐには、
- 日焼け止めを使う
- 外出時は日傘や帽子、袖や襟のある服を着用する
- なるべく日陰を歩く
などの対策があります。
また、紫外線対策は夏だけすれば良いと思われがちですが、4~8月の間を通して紫外線が最も多くなるといわれています。
真夏以外にも紫外線の強い時期が続くので、一年を通して対策することが欠かせません。
毛穴のお手入れでやってはいけないこと
毛穴をきれいにしたいと思っているときこそ、焦らず日々のお手入れをコツコツと行うことが大切です。
黒ずみを一刻も早くなくそうとしてついついやってしまいがちな、実はNGな毛穴のお手入れについて紹介していきます。
角栓を押し出す
毛穴に詰まった角栓を見るとついつい押し出したくなってしまいますが、角栓を押し出すとさらに毛穴の状態が悪化してしまう可能性があります。
角栓を押し出すと、肌には強い刺激が生じます。
傷がついてしまったり、刺激によって炎症が起きてしまったり皮脂分泌が活性化してしまったりと、より毛穴が詰まりやすくなります。
毛穴の詰まりを押し出すことは絶対にやめましょう。
どうしても詰まった角栓をきれいにしたいという場合には、押し出すのではなく、蒸しタオルで毛穴を開き、クレンジングで落とすようにしましょう。
クレンジングや洗顔時に強くこする
クレンジングや洗顔の目的はあくまでメイク汚れやほこりなどを落とすことです。
それだけでも十分毛穴の黒ずみの対策としては効果的です。
毛穴の黒ずみが気になっているときにはどうしても毛穴の中まできれいにしようとしてごしごしと擦ってしまいがちですが、これはかえって逆効果。
擦ったことによる摩擦で肌が傷つき、さらに、肌を守るのに必要な皮脂まで流れてしまいます。
結果として肌が乾燥し、皮脂の分泌が過剰になったりターンオーバーが乱れたりして毛穴が黒ずむ原因になってしまうだけでなく、しわなどの他のトラブルを招く恐れもあります。
クレンジングはくるくると円を描くようにやさしくなじませ、洗顔はたっぷりの泡で洗うようにしましょう。
はがす毛穴パックを繰り返す
はがすタイプの毛穴パックは、肌に大きなダメージを与えてしまうため、使いすぎには注意が必要です。
メリットとしては、洗顔では落とすことができないような角栓であっても、広範囲にわたって一気に取り除けることが挙げられます。
しかし、デメリットとして、肌に必要な角質まで剥がしてしまい、皮膚が刺激に弱くなってしまう可能性があります。
適切な頻度で正しく使用すれば有効なケアの1つでもあるので、毛穴パックを行う場合には以下の点に気をつけて取り入れていきましょう。
- パック後の保湿
パックの後は肌がダメージを受けている状態です。
しっかりと保湿することでダメージを最小限に抑えましょう。
- パックの頻度
毛穴パックの使用は週一回程度までにとどめましょう。
それ以上に行ってしまうと、ニキビや湿疹などのリスクが高まります。
毛穴の開きにはタイプがある!
毛穴が黒く見えることの原因は、メラニン色素や酸化した角栓だけではありません。
毛穴が開いていることも、毛穴が黒ずんで見えることの原因の1つです。
毛穴が開いていると、肌のきめが粗く見えるため黒ずんで見えてしまうことがあります。
また、開いた毛穴には汚れがたまりやすく、黒ずみやすいということもあります。
毛穴の開きにはタイプがあるので、それぞれのタイプによって適切なケアを取り入れていきましょう。
出典: 美容外科形成外科川崎中央クリニック「年齢肌の毛穴の開き!タイプ別の原因と対策」
出典: 小顔&骨盤矯正サロンkinoe「よく聞かれる毛穴の黒ずみについてのご質問に美容のプロとしてお答えしました」
皮脂毛穴
皮脂の過剰分泌によって毛穴が詰まり、そのことによって毛穴が開いてしまっている状態が「皮脂毛穴」です。
詰まった毛穴の角栓が酸化すると、より黒ずみが目立ちます。
また、はがす毛穴パックの使用や毛穴を押し出すことによるメラニンの蓄積が原因の黒ずみが生じやすいのも、このタイプの特徴です。
10~20代の若い世代に比較的多く見られますが、どの年代にも起こりうる状態です。
肌のターンオーバーを正常化するようなスキンケアを使用したり、油分が少なく落としやすいコスメを使用したりするなどのケアを心掛けましょう。
乾燥毛穴
乾燥毛穴は、肌の内部が乾燥することによって皮脂の分泌が過剰になり、その結果として開いてしまった毛穴の状態のことをいいます。
インナードライ肌の人に多いのがこのタイプです。
乾燥毛穴のケア方法としては、肌に優しいクレンジングや洗顔料を使うことで潤いを洗い流しすぎないようにすることや、スキンケアにセラミドを取り入れることなどがあります。
また、このタイプの方はべたつきや油っぽさを恐れて乳液を使わずに化粧水でスキンケアを終わらせてしまいがちです。
乳液は化粧水で補充した潤いを逃さないよう蓋をする役目があるので、必ず使用するようにしましょう。
乾燥を予防することで皮脂の過剰分泌もしにくくなっていきます。
たるみ毛穴
たるみ毛穴は、肌のたるみによって毛穴が開いてしまっている状態です。
年齢を重ねた肌に多く見られる状態です。
加齢に伴うコラーゲンの減少、長年蓄積した紫外線によるダメージ、乾燥によるターンオーバーの乱れが原因となります。
これらの原因によって、肌のハリや潤いのキープ力が低下し、毛穴がたるんで開いてしまいます。
たるみ毛穴の対策としては、いわゆるエイジングケアのスキンケアを取り入れることが有効です。
保水力の低下をしっとりタイプの化粧水で補い、コラーゲンの生成を促進するためにレチノールやペプチドの配合されたスキンケアを行いましょう。
また、抗酸化作用のある食品を積極的に摂るなど、体の内側からのエイジングケアも有効です。
毛穴黒ずみの原因に関するよくある質問
ここまで、毛穴の黒ずみの原因やその対策、開き毛穴のタイプ別の対処法についてご説明してきました。
毛穴の黒ずみに関する疑問は解消されましたか?ここからは、毛穴の黒ずみに関するよくある質問とその答えをお伝えしていきます。
毛穴の黒ずみの原因に関して、分からないことはここで解消しましょう。
毛穴の開きとマスクは関係がありますか?
マスク生活によって毛穴の状態が悪化してしまった実感のある方も多いのではないでしょうか。
マスクで毛穴が開くということについて、ある皮膚科医は、マスクによる摩擦が肌への刺激となることや、マスク生活自体が精神的なストレスとなることなどが原因で、肌のバリア機能が乱れて皮脂分泌が増え、毛穴が開いてしまうのではないかと推測しています。
また、そもそもマスクを着用すると汗や皮脂の分泌が活発になるため、毛穴の開きが目立ちやすくなってしまう、とも考えられています。
毛穴の黒ずみ誰に相談すれば解決する?
ご紹介してきたような黒ずみケアの方法を試しても悩みが消えないという方は、皮膚科にかかってみるのも1つの方法です。
その場合、一般皮膚科でも毛穴の治療が可能である場合もありますが、美容皮膚科を選ぶと治療の選択肢がより幅広く存在します。
一般皮膚科ではクリームの使用やビタミンCの内服による治療が主に行われますが、皮膚疾患の場合のみ治療を受けられるという対応が取られている場合もあります。
美容皮膚科では、ピーリングやレーザー、ダーマペン等の自分に合った治療を受けることが可能です。
このような治療によって黒ずみの悩みが改善する可能性もあります。
クリニック選びは慎重に行い、信頼できるクリニックに任せるとよいでしょう。
肌の状態は遺伝?それとも環境?
肌の状態は個人差がありますが、これは遺伝による差なのか、それとも環境による差なのか、疑問に思っている方も少なくないでしょう。
肌質には遺伝の影響も大きいですが、生活習慣やスキンケアなどの要因により後天的に改善可能な性質です。
今、肌の状態が良くないという方でも、今後の生活週間やスキンケアによってきれいな肌を手に入れることができる可能性は大いにあります。
まずは自分の肌の状態を把握することから始め、自分に合ったケアを取り入れていくとよいでしょう。
今すぐ毛穴の黒ずみを隠したい!お役立ちアイテムは?
気になる毛穴の黒ずみは、ベースメイクを工夫することである程度隠すことも可能です。
パウダーファンデーションを、毛足が短く密度が高いブラシを使ってふんわりとのせることで、毛穴を目立ちにくくすることが可能です。
ポンポンとスタンプするようにファンデーションをのせ、くるくるとなじませます。
時間が経ってメイクが崩れ、毛穴が目立ってきたら、化粧水を染みこませたティッシュで崩れた箇所を抑えてからパウダーを同じ手順で乗せましょう。
この方法はあくまでも根本解決までの間の応急処置にしか過ぎません。
スキンケアで毛穴を根本的に改善していけば、よりメイク乗りの良いきれいな肌になっていきます。
毛穴黒ずみの原因まとめ
ここまで、毛穴の黒ずみの原因についてお伝えしてきました。
毛穴の黒ずみの原因の要点をまとめると以下の通りです。
- 毛穴の黒ずみの原因は、皮脂の過剰分泌やメイク残りなどの汚れの酸化、メラニンの蓄積である
- やさしく丁寧なクレンジング・洗顔、保湿、紫外線対策をすることによって、毛穴の黒ずみを防ぐことにつながる
- 開き毛穴も黒ずみの一因となるため、タイプごとに自分に合ったケアをすることが重要
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。