ニキビ跡治療の種類は?ニキビを予防する方法も徹底解説!
ニキビ跡とはニキビの炎症が長期間続いたことにより、赤みや色素沈着、クレーターが肌に残ることです。
ニキビ跡治療はニキビ跡を目立たなくさせ、ニキビができにくい肌を目指せます。
本記事ではニキビ跡治療の種類について以下の点を中心にご紹介します。
- ニキビ跡治療はどのような種類があるか
- ニキビができる原因は何か
- ニキビ跡を作らないために意識する習慣
ニキビ跡治療の種類について理解するためにもご参考にいただけますと幸いです。
ぜひ最後までお読みください。
ニキビ跡の種類
ニキビ跡の種類は主に以下の4つがあります。
- 赤みがあるニキビ跡
- 色素沈着しているニキビ跡
- クレーター状のニキビ跡
- しこりがあるニキビ跡
ニキビ跡の種類について1つずつ詳しくご紹介します。
ニキビ跡で悩んでいる方はご参考にいただけますと幸いです。
赤みがあるニキビ跡
赤みがあるニキビ跡は、最も代表的なニキビ跡です。
赤みがあるニキビ跡とは、ニキビは治ったけれども炎症が肌に残っている状態です。
また炎症によって肌表面が薄くなり、毛細血管が見えている状態でもあります。
ニキビの炎症が長期化するとニキビが治っても赤みが引かず、赤みがあるニキビ跡になることが多いです。
赤みがあるニキビ跡を無理に潰そうとすると、肌を傷つける可能性が高くなります。
赤みがあるニキビ跡ができてしまった場合、早めにクリニックで治療することで、赤みを目立たなくさせられます。
色素沈着があるニキビ跡
色素沈着があるニキビ跡は、ニキビの炎症後に茶色いシミのような跡が肌に残る状態を指します。
メラノサイトは、紫外線のダメージから肌を守るためメラニンを生成する役割を持っています。
しかしメラノサイトがニキビの炎症の刺激を受けると、メラニンが大量に生成されて茶色いシミのようなニキビ跡になります。
ニキビができた場所は肌のターンオーバーが乱れるので、古い角質が残りメラニンが排出されず色素沈着してしまいます。
紫外線対策をしないとメラニンが再び生成されるので、色素沈着があるニキビ跡は改善しにくくなります。
クレーターがあるニキビ跡
クレーターがあるニキビ跡は、ニキビの炎症後肌表面に凸凹が残った状態を指します。
クレーターがあるニキビ跡の原因は、ニキビの炎症によって肌の真皮層にある細胞組織が破壊されることです。
真皮層はターンオーバーが遅く、細胞が完全に修復されないことが多いです。その結果、肌表面に凸凹ができてしまいます。
赤みや色素沈着よりも重度のニキビ跡で、自然治癒やホームケアなどのように自力で治すのは難しく、クリニックでの治療が必要です。
しこりがあるニキビ跡
ニキビの炎症が肌の奥深くまで及んだ場合、皮膚の再生が過剰に起こります。その結果、肌がふくれてしこりがあるニキビ跡になります。
しこりがあるニキビ跡が重症化した場合、まれにケロイド状のニキビ跡になることもあります。
ケロイドとは、ニキビを修復するために生成された皮膚が、ミミズ腫れのように赤く盛り上がった状態を指します。ケロイド状のニキビ跡は自然治癒やホームケアで治すのは難しく、クリニックで治療する必要があります。
出典:ニキビ跡の種類や原因は?治療方法や料金についても解説|アイシークリニック
出典:ニキビ跡の症状と治療法|品川スキンクリニック【公式】
出典:ニキビ跡の種類と原因|美容皮膚科 フェミークリニック(大阪梅田・心斎橋)
ニキビ跡治療の種類
ニキビ跡治療は、主に以下のニキビ跡別に種類があります。
- 赤みがあるニキビ跡の治療方法
- 色素沈着があるニキビ跡の治療方法
- クレーターがあるニキビ跡の治療方法
ニキビ跡治療について1つずつ詳しくご紹介します。
治療方法やどのような効果が期待できるかもご紹介しますので、ご参考にいただけますと幸いです。
赤みのニキビ跡治療
赤みがあるニキビ跡は、主に以下の治療方法があります。
- イオン導入
- エレクトロポレーション
- 光治療・レーザー治療
赤みがあるニキビ跡の治療には、ビタミンC美容液を浸透させる治療法が向いています。
ビタミンCには肌のターンオーバーを促す効果が期待でき、赤みのあるニキビ跡が目立たなくなります。
イオン導入やエレクトロポレーションは、電気の力でビタミンCが配合されている美容液を浸透させる治療法です。
イオン導入はビタミンCやプラセンタなどの粒子が小さい美容成分を、浸透させることに適しています。
エレクトロポレーションは、浸透率が高く肌の奥深くまで美容成分を浸透させることに適しています。
また光治療やレーザー治療も、赤みがあるニキビ跡に効果的な治療方法です。
光治療やレーザー治療は、ヘモグロビンに反応するので、赤みがある部分にピンポイントに働きかけることができます。
イオン導入は3〜4回程度、光治療・レーザー治療は5回以上の治療で効果が見込まれます。
出典: ニキビ痕(ニキビ跡)の赤みは消すには?諦めずに皮膚科に相談を
色素沈着のニキビ跡治療
色素沈着があるニキビ跡の治療には、ターンオーバーを促す治療法が向いています。
主に以下の治療方法があります。
- ケミカルピーリング
- 光治療・レーザー治療
- 外用薬
ケミカルピーリングは、肌に専用の薬剤を塗りターンオーバーを促進させ、古い角質を剥がす治療方法です。
ターンオーバーを整える効果が期待できるので、色素沈着の改善だけでなくニキビのできにくい肌を目指せます。
光治療・レーザー治療は、メラニンにダメージを与え肌に沈着したメラニンを剥がす治療方法です。
色素沈着があるニキビ跡にはビタミンC誘導体が配合されている外用薬も効果的です。ビタミンC誘導体には炎症や色素沈着を抑える効果が期待できます。
ケミカルピーリングは約6回程度、光治療・レーザー治療は5回以上、外用薬は数ヶ月で効果が見込まれます。
出典: ニキビ痕(ニキビ跡)の赤みは消すには?諦めずに皮膚科に相談を
クレーターがあるニキビ跡治療
クレーター状のニキビ跡は、肌の真皮層までダメージを受けている状態です。そのため真皮層まで働きかけ肌の再生を促す治療法が向いています。
クレーター状のニキビ跡は主に以下の治療方法があります。
- ダーマペン4
- CO2フラクショナルレーザー
ダーマペン4やCO2フラクショナルレーザーは、極細の針で肌表面に穴を開けることで、一時的に肌の回復力を高める治療方法です。
肌を再生する際にコラーゲンやエラスチンが生成されるため、クレーター状のニキビ跡の改善が見込まれます。
一時的に肌に穴を開けるので、赤みや出血、皮むけなどのダウンタイムが起きる場合もあります。
一度できれいな肌にするのは難しいため、効果が実感できるまで4〜5回ほどの治療が必要です。
出典:ニキビ跡の症状と治療法|品川スキンクリニック【公式】
出典:ニキビ跡の赤みを改善する方法|美容皮膚科ゴリラクリニック
出典:エレクトロポレーション(電気穿孔法)とイオン導入の効果の違い|セブンビューティー
ニキビはなぜできるのか
ニキビができるのは主に以下の原因があります。
- 毛穴の詰まり
- 皮脂が過剰に分泌される
- アクネ菌の増殖
ニキビの原因について1つずつ詳しくご紹介します。
肌トラブルにお悩みの方は、ご参考にいただけますと幸いです。
毛穴の詰まりがニキビの始まり
ニキビは毛穴が詰まり、皮脂が排出されなくなることから始まります。
毛穴詰まりは主に以下の原因が挙げられます。
- ターンオーバーの乱れ
- 皮脂汚れが残っている
ターンオーバーはストレス、生活習慣の乱れ、ホルモンバランス、紫外線ダメージなど様々な要因で乱れます。ターンオーバーが乱れると古い角質が肌に残ったままになります。
洗顔やクレンジングが不十分で、皮脂の汚れが落とし切れていないと、毛穴に皮脂汚れが詰まってしまいます。
皮脂の過剰分泌
食生活の乱れや肌の乾燥、ホルモンバランスが崩れることで、皮脂が過剰に分泌されることがあります。
またストレスも、皮脂が過剰に分泌される原因の1つです。
ストレスを感じると、男性ホルモンやアドレナリンが分泌されます。男性ホルモンやアドレナリンは、皮脂を分泌させ皮膚を厚くする作用があります。
通常皮脂は毛穴から肌表面に排出されます。しかし皮脂が過剰に分泌されると、排出が上手くされず毛穴が詰まってしまいます。
アクネ菌の増殖
アクネ菌は本来は肌の常在菌の1つで、誰の肌にも存在する菌です。アクネ菌はニキビ菌と呼ばれており、皮脂を餌に増殖します。
アクネ菌が増殖する原因は主に以下が挙げられます。
- 肌のバリア機能の低下
- 毛穴の詰まり
- 皮脂の過剰分泌
肌のバリア機能の低下は肌トラブルの原因になります。肌バリアが低下すると、肌を守ろうと皮脂を過剰に分泌します。
毛穴が詰まると、皮脂が毛穴に溜まりアクネ菌が増殖します。アクネ菌は増殖すると皮脂を分解する際に、遊離脂肪酸とグリセリンを分泌します。
分解の際に分泌される物質の量が適度な場合は、肌の保湿の重要な物質となります。
しかし皮脂の過剰分泌によりアクネ菌が増殖し、分解の際に分泌される物質の量が増えます。分泌される物質が増えると、毛穴が刺激され皮膚が炎症を起こしニキビの原因となります。
出典:ニキビの原因菌アクネ菌とは?ニキビとの関係を知って正しいケアを!|ニキビ・ニキビ跡治療のKM新宿クリニック
出典:ニキビって何でできるの?ニキビができる原因と流れについて解説します|新宿/渋谷のニキビ治療専門ビューティースキンクリニック
出典:細菌 ニキビの原因と予防法・ニキビ研究室【医師監修】|ニキビ治療はニキビ専門皮膚科のアクネクリニックへ(新宿・横浜・名古屋)
ニキビ跡を作らない生活習慣
ニキビ跡を作らないためには、以下の生活習慣を意識することが大切です。
- 正しいスキンケア
- 紫外線対策
- ビタミンを摂取する
ニキビ跡を作らないための生活習慣について、1つずつ詳しくご紹介します。
ニキビ跡を少しでも改善したい方は、ご参考にいただけますと幸いです。
スキンケア
ニキビ跡を作らないためには、正しいスキンケアを行うことが大切です。
クレンジング | メイクや皮脂汚れを残さないように、クレンジングは素早く丁寧に行う。 メイクが落ちやすいジェルタイプやオイルタイプのクレンジングを使う。 |
洗顔 | 洗顔料は刺激の少ないものを選び、よく泡立てる。 強くこすらずに優しくマッサージするように顔を洗う。 ぬるめのお湯ですすぎ残しがないように、しっかりと洗い流す。 |
保湿 | 洗顔後はすぐに保湿する。 保湿が足りない場合、皮脂が過剰に分泌される可能性がある。 化粧水と乳液、クリームを使用し、水分を肌に閉じ込め乾燥を防ぐ。 |
紫外線対策 | ニキビがある状態で紫外線に当たると、炎症が悪化する。 日焼け止めを使用し、室内でも紫外線対策を心掛ける。 |
紫外線対策
ニキビ跡を作らないためにも、紫外線対策はとても重要です。
紫外線を浴びると、刺激から肌を守ろうと角質を溜めて、皮膚が厚くなります。角質が溜まると毛穴が詰まるため、ニキビの原因になってしまいます。
日焼け止めを使用して紫外線を予防しましょう。
日傘や帽子で紫外線を遮断するのも紫外線対策になります。
日焼けをしてしまった場合は、すぐに冷やすことが大切です。また抗炎症成分を摂取してケアするのも効果が見込まれます。
ビタミンを摂取する
ニキビ跡を作らないために、ビタミンを摂取するのも重要です。
ニキビ跡には、特にビタミンCやビタミンB群がおすすめです。
ビタミンCにはターンオーバーを正常化する効果が期待できます。ターンオーバーが整うと古い角質が排除されるため、ニキビ跡が薄くなる効果が見込まれます。またニキビの炎症・赤みを抑えるので色素沈着が起こりにくくなります。
ビタミンB群には皮脂の分泌を抑える効果が期待できます。
ビタミンB群は
- 脂質の代謝を助ける
- 皮膚の再生に役立つ
- 免疫機能の維持
- 皮膚の抵抗力を作る
などの作用があります。
ビタミンB群を積極的に摂取することで、皮脂の過剰な分泌を抑え、肌の再生をサポートし、ニキビ跡が目立たなくなる効果が見込まれます。
出典:綺麗な肌を諦めない!「ニキビ跡」の原因とそのケア方法とは|Ageless+|健康的な身体づくりサポートメディア
ニキビ跡治療にも使われる外用薬の輸入
ニキビ跡治療に使用される外用薬を個人輸入し、使用するのは危険性が高くおすすめできません。
海外製品の外用薬は、どのような物質が含有されているかは明らかではないので、健康被害が起きる可能性があります。
また正規代理店を介さずに外用薬を個人輸入した場合、医薬品医療機器等法に適合しているか確認できません。
そのため製品の成分や配合量の安全性が認められておらず、本来なら日本で販売できない製品の可能性もあります。
出典:並行輸入品のリスク|Exuviance-エクスビアンス-
ニキビ跡治療に関するよくある質問
ニキビ跡治療に関するよくある質問は以下が挙げられます。
- どのくらいで効果が出るか
- マスクでニキビが悪化するか
- ダウンタイムはあるか
- 保険適用の治療はあるか
ニキビ跡治療に関するよくある質問について、1つずつ詳しくご紹介します。
治療を始めてどれくらいで効果が出ますか?
ニキビ跡治療の効果は、症状や肌質などの個人差、満足度、治療法で変わりますが、3〜6ヶ月程度の通院で効果を実感しやすいです。
ニキビ跡治療は複数回治療することで、より効果が実感できると言われています。
治療法により期間は変わりますが、2〜3週間おきに約5回ほど治療を行うので、最低でも3ヶ月は治療が必要です。
クレーター状やケロイド状など重度のニキビ跡の場合は、治療の組み合わせが必要となるケースもあり、効果が実感できるまでに1年程かかる可能性もあります。
マスクでニキビは悪化しますか?
マスクを着用すると、肌とマスクが触れ合い摩擦が起こります。マスクによる摩擦は肌のバリア機能を低下させ、肌は刺激に敏感になります。
またマスクの中は湿度が高くなり、皮脂が増えやすくなります。皮脂が増えるとアクネ菌が増殖し、ニキビができる原因になります。
摩擦から肌を守るために、マスクが触れる頬や鼻の部分に、こまめに保湿クリームを塗るなどして対策するといいでしょう。
マスク中の菌の繁殖を防ぐために、顔の汗をこまめに拭くのも大切です。
マスクが擦れて肌に痛みがある場合は、肌トラブルが悪化するので、無理にマスクを着用しない方がいいです。
ダウンタイムはありますか?
ニキビ跡治療に外用薬を使用する場合、外用薬の刺激により皮膚の乾燥や皮むけ、かゆみが起こることがあります。
またピーリングやダーマペンなどは、施術後に赤みやひりひり感が出る場合もあります。
特にダーマペンは一時的に肌に小さな穴を開けるので、赤み、出血、腫れ、熱感が起きる可能性もあります。
施術箇所や肌質などの個人差はありますが、数日から1週間ほどでダウンタイムの赤みは落ち着きます。
光治療・レーザー治療の場合は、施術の2〜3日後に施術した部分に「黒浮き」と呼ばれる現象が起きます。黒浮きは10日程度で自然に剥がれ落ちます。
保険適用の治療はありますか?
ニキビ跡治療では主に内服薬や外用薬で治療する場合は、保険が適用されます。しかし肌を美しくすることが目的のニキビ跡治療の場合は、保険適用になりません。
そのためダーマペン、イオン導入、ケミカルピーリング、光治療・レーザー治療などは保険適用外の治療となります。
またニキビ跡治療は肌を美しくすることが目的なので、一般の皮膚科では治療できない可能性もあります。
ニキビ跡を目立たなくさせたい方は、美容皮膚科の自由診療が適しています。
出典:ニキビ跡の治療方法をご紹介!治療期間についても解説!|はなふさ皮膚科
出典:マスクで肌あれ・ニキビが急増中!? 原因や予防・対策法をチェック|医肌研究所|医師監修の肌ケア情報サイト
出典:ニキビ跡の症状と治療法|品川スキンクリニック【公式】
ニキビ跡の治療まとめ
ここまでニキビ跡治療の種類についてお伝えしてきました。
ニキビ跡治療の種類の要点をまとめると以下の通りです。
- ニキビ跡治療には、イオン導入、ケミカルピーリング、光治療・レーザー治療、ダーマペン、外用薬などの種類がある
- ニキビの原因は、毛穴が詰まることで皮脂が溜まりアクネ菌が増殖すること
- ニキビ跡を作らないためには、正しいスキンケア、紫外線対策、ビタミンを日常的に摂取することが大切
これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。