ヒアルロン酸注射の効果は?美容面でのメリットや注意点を解説!?
近年、美容雑誌やWebサイトでの掲載が増え、ヒアルロン酸注射という言葉を耳にすることも増えてきたのではないでしょうか。
ヒアルロン酸注射は、しわやたるみの改善などエイジングケアの目的だけでなく唇や胸などのボリュームアップ効果も期待できるため、年齢問わず人気の高い施術です。
本記事ではヒアルロン酸注射について以下の点を中心にご紹介します。
- ヒアルロン酸注射の効果と種類
- ヒアルロン酸注射の各部位ごとの美容効果
- ヒアルロン酸注射のメリット
- ヒアルロン酸注射の注意点
ヒアルロン酸注射を理解するためにもご参考いただけますと幸いです。
ぜひ最後までご覧ください。
ヒアルロン酸とは「保湿のイメージがあるけど実際の成分は分からない」という声も多いヒアルロン酸。
ヒアルロン酸とはいったいどんな成分なのでしょうか。
ヒアルロン酸の成分
ヒアルロン酸とは、もともと体内に存在するムコ多糖類というねばつきのある物質で1gのヒアルロン酸は約6リットルの水分を保持することができるといわれています。
コラーゲン・セラミドと並んで「3大保湿成分」と称されるほど保湿・保水性が高く、顔や身体の各部位の潤いを保つ重要な役割を持っています。
しかし、年齢や紫外線などの影響と共に減少していく性質があります。
ヒアルロン酸はその特性を活かして、下記の様々な場面で活用されています。
- 化粧品
- サプリメント
- 食品
- 美容整形
- 医療現場
使用方法の違いで変わる効果
ヒアルロン酸は、どのように使用するかによって効果も様々です。
ヒアルロン酸の使用方法を大きく分けると、「飲む」「塗る」「貼る」「注射する」と4つに分かれます。
クリニックでのヒアルロン酸注射は、セルフケアでは難しい即効性が期待できるため、
施術後比較的すぐ効果を実感される方もいらっしゃいます。
効果の持続時間も長く、4ヶ月〜36ヶ月ほどといわれています。
▼ヒアルロン酸の使用方法と効果
使用方法 | 種類 | 効果 |
飲む | サプリメントやドリンク | 補助的な役目として有効な可能性もあるが、それ以外に食事・睡眠など基本のケアが大切 |
塗る | スキンケア化粧品など | 肌の表面を保湿できるが体内に浸透するわけではないので、効果は一時的 |
貼る | 針状ヒアルロン酸を使ったニードルパッチなど | 角質層までは浸透するため、保湿や小じわへの効果が見込める可能性あるが、深いシワの改善は難しい |
注射する | 肌に直接ヒアルロン酸を注入 | 真皮に注入することで肌に長時間水分を蓄えられるので、1回の治療でハリや深いシワの改善にも期待できる |
出典: 「飲む」「塗る」「貼る」ヒアルロン酸の効果はいかに?正しく知って賢く使うヒアルロン酸
ヒアルロン酸注射の効果と種類
ヒアルロン酸注射には、具体的にどんな効果が期待できるのでしょうか。
下記2点に分けてそれぞれ解説します。
- 美容に対する効果
- 関節痛や変形性膝関節症などに対する効果
美容に対する効果
ヒアルロン酸注射は、おでこや目元などのシワ改善、ハリや弾力のある肌に近づけるなど様々な肌の悩みにアプローチできます。
それ以外に、バストアップやヒップアップなど顔以外の部位へも効果が期待できるため加齢に伴う肌の変化が気になる方や気になるパーツを理想の形に近づけたいという方におすすめの施術です。
▼ヒアルロン酸注射がおすすめの方
- 目元・口元のシワが気になる
- ほうれい線が目立ってきた
- 頬のたるみを改善したい
- 鼻の高さを出したい
- 顎をシャープにしたい
- 唇にボリュームや涙袋がほしい
- 手のシワや血管が目立ってきた
関節痛や変形性膝関節症などに対する効果
ヒアルロン酸注射は、美容目的のほか医療目的でも活用されています。
変形性膝関節症や半月板損傷の方、肩や膝に痛みのある方への治療としてヒアルロン酸を注入することで、痛みの緩和や炎症を抑える効果が期待できます。
また軟骨を保護し、関節の滑りを良くする効果も見込めます。
ヒアルロン酸注射の各部位ごとの美容効果
ヒアルロン酸注射の製剤はクリニックによって様々です。
施術する部位によって使い分けられ、期待できる効果もそれぞれ違います。
ここでは、部位別の期待できる施術効果についてご説明します。
ヒアルロン酸は部位ごとに使い分ける
ヒアルロン酸注射に使用する注入製剤は様々な種類がありますが、クリニックによって
取り扱っているヒアルロン酸製剤のブランドや種類が違います。
ヒアルロン酸製剤を大きく分けると、硬いと柔らかいの2つに分類されます。
施術部位によって下記のように使い分けられています。
▼硬いヒアルロン酸製剤
鼻筋の形成、あごの形を整える、ほうれい線などの深いシワの改善、額やこめかみのリフトアップ、頬やあごの輪郭形成など
▼柔らかいヒアルロン酸製剤
浅いシワの改善、くぼみや溝の改善、涙袋の形成、小ジワの改善、唇や肌の弾力アップなど
各部位ごとの美容効果
部位別の、ヒアルロン酸注射の期待できる施術効果は下記の通りです。
部位 | 期待できる施術効果 |
ほうれい線 | ・顔全体が若々しい印象となる ・ほうれい線の周囲の皮下組織の下垂を予防 |
おでこ | ・横に入ったシワの改善 ・おでこが丸みを帯びるため明るい印象となる |
頬 | ・ふっくらと若々しい印象となる ・頬の位置があがるため顔が引き締まって見える |
目の下 | ・目が大きく見えて若々しい印象となる ・影がなくなり明るい印象となる |
鼻 | ・スラッと高い鼻になり美しい横顔が目指せる ・鼻先が細くなり小鼻も小さく見える |
顎 | ・輪郭がシャープになり小顔効果が期待できる |
唇 | ・厚くふっくらとした可愛らしい印象となる ・口角が上がったアヒル口も目指せる |
ヒアルロン酸注射のメリット
ヒアルロン酸注射は様々な部位のお悩み解決に期待できる施術ですが、施術を受ける上でもおすすめできるメリットがあります。
- 即効性がありダウンタイムが少ない
- ピンポイントで使用でき傷跡が残りづらい
- 施術時間が短く忙しい方にもおすすめ
即効性がありダウンタイムが少ない
ヒアルロン酸注射は即効性があり、施術をした直後から効果が期待できます。
施術にメスを必要としないので、術後の痛みや腫れ、ダウンタイムが少ないのも人気の一つです。
また時間の経過とともに身体に吸収されてなくなっていくため、治療を続けることもやめることも自分の好きなように選べます。
ピンポイントで使用でき傷跡が残りづらい
ヒアルロン酸注射は、気になる部位だけを部分的に施術できる上、メスを使わないので術後に傷跡が残りづらい利点もあります。
術後は個人差によって腫れや内出血が出る可能性もありますが、一週間程度で目立たなくなることがほとんどです。
施術時間が短く忙しい方にもおすすめ
注射を行うだけの施術なので、施術範囲にもよりますが通常5分〜10分程度で終了します。
短時間の施術なので、忙しくてあまり時間が取れない、まとまった時間をとるのが難しいという方にもおすすめです。
ヒアルロン酸注射の注意点
ダウンタイムがほとんどなく手軽にできるヒアルロン酸注射ですが、注意点もあります。
ぜひ、参考にしてください。
効果は永久ではない
ヒアルロン酸は、施術後少しずつ体内に吸収され時間の経過と共に消失していくため効果は永久ではありません。
しかし適度なペースで施術を続けることで持ちが安定したり、パーツを理想の形のままでキープしたりすることが期待できます。
注入する量に注意
ヒアルロン酸注入を、継続しておこなうこと自体は特に問題はありません。
しかし、ヒアルロン酸注入を継続していくうちに施術部位の変化に見慣れてしまい、現状に満足できなくなってしまうケースもあります。
医師の提案よりも1回の注入量を増やしてしまうと、
- 依存状態に陥る
- 仕上がりが不自然になる
- しこりができる
- 皮膚が伸びる
など問題が出てくる場合があります。
このようなことを防ぐためにも、医師と相談の上、適量を適度な頻度で打つことがとても大切です。
副作用について
ヒアルロン酸注射後の副作用として、体質により内出血・腫れ・むくみなどが起こる場合がありますが、数日~1週間程度で解消されることがほとんどです。
ごくまれに起こる可能性のある重篤な副作用は、下記があげられます。
▼チンダル現象
目の周りなど薄い皮膚に注入した際にヒアルロン酸が体内に吸収されずに残り、青っぽく透けて見える
▼血管閉塞
血管が塞がれて血流障害が起こり、進行すると施術箇所の組織に潰瘍や壊死する場合がある
▼感染症
下記に当てはまる方の場合感染を生じることがある
- 重度の糖尿病の方
- 病気を患っていて免疫力が低下している方
- 顔に化膿したニキビや嚢胞が多数ある方
上記の事態を回避するためにも、信頼できるクリニックを選ぶこと、知識と経験のある医師の指示のもと施術を受けることが大切です。
ヒアルロン酸注射はもはやメイク感覚!?
ヒアルロン酸注射といえば、以前は主に「シワを消す」というエイジングケア目的での利用が主流でした。
それが今では、「ヒアルロン酸メイク」と呼ばれるほど身近になり、気になるパーツはもちろん顔全体を自分の理想に近づけられるようになってきました。
切開を必要とする鼻翼縮小や鼻中隔延長などもヒアルロン酸注射だけでほぼ同じような効果が期待されるまでになっています。
その上ダウンタイムも短いため、メイク感覚で気軽に受けられる施術へとどんどん進化しています。
出典: 【美容医療の基本】ヒアルロン酸注入とは?いいクリニックの選び方は?
ヒアルロン酸注射の効果に関するよくある質問
ヒアルロン酸注射の効果に関するよくある質問をまとめました。
気になる方はぜひ参考にしてください。
効果の継続期間は?
ヒアルロン酸注射後の効果の継続期間は、だいたい4ヶ月〜36ヶ月といわれています。
継続期間には個人差はありますが、それ以外にも注入製剤の種類や注入量、注入部位によっても変わる場合があります。
アレルギーはおきる?
ヒアルロン酸は元々体内でも作られるものなので、アレルギーを起こすことはごくまれと言われています。
しかし、安価で粗悪なヒアルロン酸製剤の場合不純物などからアレルギーを起こし、腫れや赤みが出てくることがあります。
もしアレルギーが原因の場合は、ヒアルロン酸を分解する薬剤を注入してアレルゲンを除去することで改善を目指せます。
安全性は大丈夫?
ヒアルロン酸製剤には、厚生労働省認可のものから不純物が含まれている粗悪なものまで様々な製剤がありますので、「品質が保障されているヒアルロン酸製剤を選ぶ」ことがとても大切です。
安全性の高い製剤を見分けるには
- 厚生労働省の認可を受けている
- アメリカFDAによる許可
- ヨーロッパのCEマークを取得している
など、国から許可を受けているかどうかで選ぶことがおすすめです。
実際にヒアルロン酸注射を受ける際は、自分の悩みにはどの製剤が良いのかクリニックの医師に相談、指示のもと施術を受けるようにしましょう。
ヒアルロン酸注入後の過ごし方は?
ヒアルロン酸注射の施術後はすぐにメイクができ、その日にシャワーや入浴など普段通りの生活ができます。
注意点としては、ヒアルロン酸がしっかり肌に馴染むまでの約2週間は施術箇所のマッサージは控えるようにしましょう。
肌に馴染む前に施術箇所のマッサージをしてしまうと、腫れや赤みの悪化や注入されたヒアルロン酸の変形・移動が起こる恐れがあるためです。
ヒアルロン酸注射の効果まとめ
ここまでヒアルロン酸注射の効果についてお伝えしてきました。
ヒアルロン酸注射の要点をまとめると以下の通りです。
- ヒアルロン酸は、優れた保水力を持つ身体に重要な役割を担う成分
- 美容効果のほか関節痛などの炎症を抑える効果もある
- ヒアルロン酸製剤は種類が多数あり、施術部位により効果が変わる
- メリットは、施術時間が短くダウンタイムが少ないこと
- 効果維持に必要な再施術は、医師に相談の上、適度な頻度で適量を注入するのが大切
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。