ダーマペンでニキビ跡は治せる？ダーマペンのメリット・デメリットも解説！

2023年2月22日

ダーマペンはニキビ跡に効果が期待できる施術方法です。

また、ダーマペンは個人差はありますが、肌質の改善にも効果があると言われています。

本記事ではダーマペンについて以下の3つを中心にご紹介します。

• ダーマペンに向き・不向きはあるのか
• ダーマペンのメリット・デメリット
• ダーマペンを効果的にするには

ダーマペンが選ばれる理由についてもご紹介します。

ぜひ最後までお読みください。

※ ダーマペンは自由診療のため保険適用外です。

ダーマペンとは

ダーマペンとは、超極細針で肌の表面に穴を開け、肌が再生する力の向上を目指す治療です。

肌を傷つけることで自然治癒力が働き、コラーゲンやエラスチンが生成されます。

• 肌の弾力
• ハリの回復
• ニキビ跡
• 毛穴の開き・たるみ

などに効果が期待できる治療方法です。

ダーマペンはFDA（アメリカ食品医薬品局）の認可を得ている医療機器で、ダーマペン1に始まり、現在（2022年11月時点）ではダーマペン4まで発売されています。

ダーマペン4は従来のダーマペンに比べ、針の振動数や深さなどが改善され、効果が期待でき、個人差はありますが痛みも感じにくくなっています。

ダーマペンが効果的なニキビ跡とは

ダーマペンの治療に効果があるといわれているニキビ跡には以下のものがあります。

• 凸凹したクレーター状のもの
• 色素沈着したもの

それぞれについて具体的にご紹介します。

凸凹になったニキビ跡

凹凸状のニキビ跡はなぜ出来るのでしょうか。

ニキビによって皮膚に炎症が起きると炎症を抑えようとする働きにより、皮膚が傷つきます。

傷ついた皮膚は、コラーゲンなどの修復要因が足りなくなり、肌が完全に修復されずクレーターと呼ばれる凸凹状のニキビ跡が出来てしまいます。

凸凹状のニキビ跡は、皮膚の深い部分まで傷つけられている場合があるので、皮膚科へ通ったり化粧水をつけたりしても修復が難しいです。

その点、ダーマペンは深さ2.5㎜までアプローチが出来るので、深い部分まで治療ができ凸凹状のニキビ跡に効果が期待できます。

ダーマペンは肌に細かい穴を開け傷をつけ、傷の回復と共にコラーゲン生成を促すことで、クレーターが徐々に盛り上がりニキビ跡を目立たなくさせる効果が期待できます。

色素沈着したニキビ跡

ダーマペンは、色素沈着したニキビ跡にも効果が期待できます。

ニキビが出来ると炎症後色素沈着という現象が起こります。

炎症後色素沈着とは、ニキビによる肌へのダメージを受けた時に強い炎症が起こり、メラニンが過剰に出ることで起こる色素沈着のことです。

この過剰に出たメラニンをターンオーバーによって体外へ排出できないと、色素沈着が起こります。

ターンオーバーが正常に行われないことで起こった色素沈着は、

ダーマペンにより肌のターンオーバーを正常な周期に整えることで、改善が期待できます。

色素沈着したニキビ跡は、1回の治療で完全に消えることは少ないので、何度か治療を受ける必要があります。

ダーマペンが不向きなニキビ跡とは

ダーマペンに向いていないニキビ跡は以下のとおりです。

• 赤い状態のもの
• 膿が残っているもの

それぞれについて具体的にご紹介します。

赤い状態のニキビ跡

ダーマペンは赤い状態のニキビ跡には向いていません。

ニキビは治っているのに、いつまでも赤く跡が残っているのは、皮膚の下に炎症が残っているためです。

皮膚に受けたダメージを修復するために作られた血液の色が赤みを生じさせています。

赤みを帯びたニキビ跡は、非常にデリケートです。

炎症が残っている状態で肌に刺激を与えると、他の部分に細菌が入り、傷跡が残ったり炎症が悪化したりして、色素沈着する可能性があります。

膿が残った状態のニキビ跡

ダーマペンは膿が残った状態のニキビ跡には向いていません。

ニキビが悪化している、あるいは炎症が起きているように見えなくともニキビ跡にしこりが残っている場合は、中に膿が残っている可能性があります。

このような状態でダーマペンを行いニキビ跡に刺激を与えると、膿がつぶれ他の場所に細菌が入り悪化してしまう可能性があります。

膿やしこりがある場合は、医師に相談の上、他の治療法を考える必要があります。

ダーマペンのメリット

ダーマペンにはたくさんのメリットがありますが、特にメリットになるのは以下の3つです。

• 自宅では再現できない
• 自分にあった治療を選べる
• 美肌効果が期待できる

それぞれについて、具体的にご紹介します

家ではできない肌ケアができる

クリニックでダーマペンを行う場合、たくさん開いた穴に美容成分のある薬剤を塗るオプションを選ぶことが出来ます。

薬剤は開いた穴を通り皮膚の深くまで浸透し、

ターンオーバーを促すだけではなく、抱えている肌の悩みに沿った効果が期待できます。

最近は、自宅で手軽に出来るセルフダーマペンをする方がいます。

しかし、ダーマペンは針を刺すという医療行為です。

誤って使用すれば、悪化してしまう可能性もあります。

ご自分に合った美容成分を選択できるクリニックを探してみてはいかがでしょうか。

自身に最適な治療を受けられる

ダーマペンはニキビの状態や種類によって刺す針の深さを調節することができます。

• 針を深く刺せば美容効果は高いとされますが、痛みも強くダウンタイムが長くなります。重度のクレーター状のニキビ跡に適しています。
• 針を浅く刺せば美容効果は低いとされますが、痛みは弱くダウンタイムが短くなります。軽度の色素沈着などのニキビ跡に適しています。

以上のように、ダーマペンは自分に合った方法で最適な治療を受けることが出来ます。

美肌効果も見込める

ダーマペンの治療によって、美肌効果も見込めます。

ダーマペンの治療を行うと、肌のターンオーバーが促され皮脂やメラニンの排出がスムーズになります。

排出がスムーズになると、皮脂が毛穴に詰まりづらくなるので、新しいニキビが出来にくくなります。

また、ターンオーバーが正常になり新しい肌になると、緩んでいた細胞が健康に生まれ変わり、施術前の肌より毛穴が引き締まるので、美肌効果が期待できます。

ダーマペンのデメリット

ダーマペンにはメリットばかりではなく、デメリットもあります。

• 人によっては痛みを感じる
• 内出血がでることもある
• 金属アレルギーは要相談

それぞれについて具体的にご紹介します。

痛いと感じることがある

ダーマペンは、肌に細い針を刺して一定の圧力による振動を加えながら穴を開けていきます。

2022年11月時点に主流となっているダーマペン4は、今まで使われていた機器より腫れや痛みを抑えられるようにはなっていますが、人によっては痛みを感じることがあります。

特に凸凹のあるクレーター状のニキビ跡の治療は、深く針を刺すため痛みを感じやすくなっています。

病院によっては、痛みに配慮し麻酔をした上での施術が可能です。

内出血を起こす可能性がある

ダーマペンの施術は肌に針を刺すので、細い針とは言え赤みや内出血が起こることがあります。

内出血の起こりやすさは、針の太さや深さが関係しています。

特に凸凹のあるクレータ状のニキビ跡治療など、深く針を刺す施術の場合、内出血は起こりやすくなります。

この内出血は一時的なものなので、個人差はありますが数日もすれば消えることが多いです。

もし長期間経っても消えない場合や、最初から内出血をなるべく少なくしたい方は医師と相談して施術を行うことをおすすめします。

金属アレルギーの場合は施術できない

ダーマペンは針を使用するため、金属アレルギーがある場合は施術が受けられません。

知らずに施術を受けると、悪化することがあります。

アレルギーなどの金属で肌荒れの経験がある方は、施術前に検査を受けることをおすすめします。

しかし、ダーマペン4で使用しているのは医療用ステンレス針です。

医療用ステンレス針は、アレルギーが起こりにくいと言われており、金属アレルギーの方も施術を受けられるようになってきています。

アレルギーが起こるかは、個人差があるので、医師に確認することをおすすめします。

ダーマペンでニキビ跡を早く治すポイント

ダーマペンを行うだけではなく、もっと高い効果を目指すための方法は以下の3つです。

• 生活習慣
• ビタミン
• 美容施術の併用

それぞれについて、具体的にご紹介します。

生活習慣の見直しをする

ダーマペンは本来自分が持っている自然治癒力を利用して、肌を再生する方法です。

自然治癒力を利用するということは、正しい生活習慣を送っていないと効果が抑えられることになります。

ストレスや寝不足、不規則な生活習慣では、体の免疫が下がりターンオーバーが正常に機能しなくなります。

• 早寝、早起き
• 適切な食事
• ストレスを溜めない生活を送る。

このように、生活習慣を見直すことで、ダーマペンの効果を最大限発揮できるようにしましょう。

積極的にビタミンを摂る

ダーマペンの施術はコラーゲン生成を促しますが、元々のビタミンが不足しているとコラーゲンを作ることが出来ません。

コラーゲンの生成には

• タンパク質
• ビタミンC
• ビタミンA

が重要なので、施術後は積極的に摂取することをおすすめします。

食品から摂取するのが望ましいです。

以下にビタミンC、ビタミンAを多く含む食品を記載しますので、参考にしてください。

ビタミンC：柑橘類、ブロッコリー、赤・黄ピーマン、芽キャベツ

ビタミンA：緑黄色野菜、レバー、バター、鶏卵

どうしても難しい場合は、ビタミン剤で補給してください。

他の美容施術と併用する

ダーマペンは治療内容によっては、同日に他の施術を受けることが可能です。

例えば、コラーゲンピールを組み合わせたヴェルベットスキンという施術を行うと、小じわ、シミ、くすみを目立たなくしたり、肌のキメやツヤを出す効果が期待できます。

ダーマペンと同時に塗布を行うことで、肌内部までコラーゲンが浸透し、相乗効果が期待できます。

また、ケミカルピーリングと併用することも出来ます。

ケミカルピーリングは肌のターンオーバーを整え、シミやくすみの改善へと導く治療法です。

ダーマペンと併用することで、肌内部までケミカルピーリングの薬剤が浸透し、相乗効果が期待できます。

約３人に１人がダーマペンを希望？

【トリビュー調べ】によりますと、

夏休みを利用して美容医療を受けたいですか？という問いに対して、約90％の人が受けたいと答えています。そのうち約60％を占めるのが20代です。

夏休みを利用したい理由として、

• ダウンタイム期間が取れるから
• まとまった休みが取れるから
• 人と会う予定がないから

が挙げられました。

美容医療を受けたい部位は顔の肌が64％で第一位。

受けたい美容医療の種類は、ダーマペンが35％で約3人に1人がダーマペンを受けてみたいという結果となりました。

出典：株式会社トリビュー「【夏休み美容医療調査】9割の人が夏休みを利用して美容医療を受けたいと回答。約3人に1人がダーマペンを受けたい？！」

ダーマペンに関するよくある質問

ダーマペン治療を行うにあたって、よくある質問をまとめました。

• 効果はいつから
• 術後の痛み
• アフターケアについて
• 当日の洗顔について

それぞれについて詳しくご紹介します。

ダーマペンの効果はいつ頃から感じますか？

ダーマペンの施術を受けた後、効果を感じ始めるのに、個人差はありますが、5日～1週間ほどかかります。

施術から2週間後くらいに本来の効果を感じることができ、1か月後くらいには1回目の施術が落ち着きます。

ダーマペンはすぐに効果を実感することは難しいですが、日を追うごとに変化を感じられます。

ダーマペンは術後も痛みますか？

ダーマペン施術後はヒリヒリ、チクチクとした痛みを感じることがあります。

期間は個人差はありますが、2～4日程続くことが多いです。

また、以下のような症状が現われる場合もあります。

• 赤み
• 腫れ
• 発疹
• 内出血
• かゆみ
• 皮むけ

基本的には一時的なものですが、様子を見て症状が酷いようであれば医師への相談をおすすめします。

アフターケアは必要ですか?

ダーマペン施術後はアフターケアがとても大切です。

施術後は肌がとてもデリケートな状態なので、肌への刺激や負担には気を付けましょう。

紫外線は通常の肌にも負担があるものです。

施術後は特にダメージを受けやすいため、処方された薬を適切に使用し、日焼け対策はしっかり行ってください。

肌も乾燥しやすくなるため、保湿も十分に行いましょう。

コラーゲンやヒアルロン酸などが配合されたものがおすすめです

アフターケアをしっかり行わないと、ダウンタイムが長引いたり、悪化を招いたりしてしまうので注意してください。

当日に洗顔はしてもいいですか？

ダーマペン当日に洗顔をすることは出来ますが、施術後は肌が敏感になっているため、強く擦ったり洗顔料を使ったりすると、赤みが出たり色素沈着することがあります。

当日はお湯で優しく洗顔するのをおすすめします。

また、化粧水や日焼け止めクリームも当日から使用できます。

翌日からは普段通り洗顔・メイクも可能ですが、スクラブ入りの洗顔料や刺激の強いものは避けた方が良いです。

もし、施術後炎症などが起こった際は、ご自分で判断せずすぐに医師に相談することをおすすめします。