アートメイクの持続期間は?長持ちさせる5つのポイントを紹介!

アートメイクは、通常のメイクと違い、スッピンのままでもキレイな仕上がりを維持できるメイクです。皮膚の浅い部分に針でインクを注入するため、汗や水で落ちません。

この記事では、以下の点を中心にご紹介します。

  • アートメイクの施術方法
  • 部位や技法ごとの持続期間
  • 長持ちさせるポイント

アートメイクに興味がある方や、施術を受けるか迷っている方にも、参考にしていただけると幸いです。ぜひ最後までお読みください。

アートメイクとは

アートメイクとは、いつでもメイクした状態をキープできるメイクのことです。

通常のメイクと違い、皮膚の表面のごく浅い部分に針で着色するため、汗を掻いたり、水がついたりしても落ちません。

また、アートメイクの色素は肌のターンオーバーによって体外に排出されるため、時間の経過とともに徐々にインクが薄まっていきます。

アートメイクの持続期間はどのくらい?

アートメイクの持続期間は、個人差があるものの平均して1年〜3年です。肌の状態やインクとの相性、アフターケア、施術方法などによって効果の期間は変わります。

本記事では、施術部位や技法によって持続期間がどのように変わるか紹介します。

眉の持続期間

眉毛の持続期間は約1年〜3年で、技法によっても変わります。主な技法は以下の3種類です。

  • 手作業で1本ずつ色素を注入する「手彫り」
  • 医療用マシンを使用する「マシン彫り」
  • 手彫りとマシン彫りの両方を取り入れた「ミックス」

持続期間はマシン彫りの方が長い傾向にありますが、自眉のようなナチュラルな仕上がりを重視する場合は、手彫りが適しています。

ミックスの場合は、手彫りの自然な仕上がりとマシン彫りの持ちの良さがあり、両者のいいとこ取りができます。

アイラインの持続期間

アイラインの持続期間は約1年〜3年で、施術部位によって変わります。部位は以下の3種類です。

  • アウトライン(まつ毛の外側)
  • ナチュラルライン(まつ毛とまつ毛の間)
  • インライン(まつ毛の内側)

アウトラインとナチュラルラインは持続期間が長い傾向があり、インラインは短い傾向にあります。

リップラインの持続期間

リップラインの持続期間は、約1年〜3年ですが、他の部位と違い短い傾向があります。唇は他の皮膚よりもターンオーバーの周期が短いことや色素が定着しづらいことに起因します。

また、ターンオーバーのサイクルは人によって変わるため、持続期間に個人差も出やすいです。

アートメイクが消えるわけ

アートメイクは時間とともに消えていきます。皮膚のごく浅い表皮という部分にインクを入れて施術を行うため、皮膚のターンオーバーの影響を受け、徐々に体外に排出され薄くなっていきます。

一方、色素が半永久的に残り続けるタトゥーは、表皮よりも深い真皮にインクを入れて施術を行います。そのため、ターンオーバーの影響を受けず、体外に排出されづらく色素が抜けないのです。

アートメイクを長持ちさせる5つのポイント

アートメイクを長持ちさせるためには、施術前後のケアが重要です。

ケア方法や過ごし方など、ポイントを抑えることで長持ちさせることができます。
5つのコツをまとめたので、ぜひ参考にしていただけると幸いです。

保湿をする

施術後は皮膚は傷が付きダメージを負っている状態です。

施術した部位の傷がかさぶたになり完全に剥がれるまではかゆみが出ますが、かいてしまったり、無理にかさぶたを剥がしてしまったりすると色素の持続期間が短くなる可能性があります。

そのため、保湿をすることで皮膚の乾燥を防ぎ、かさぶたやかゆみの対策をする必要があります。

UVケアをする

紫外線に当たると色素の変色・退色や皮膚の炎症の原因になるため、UVケアが必要です。また、紫外線は体内に溜まるため、施術後だけでなく施術の2週間ほど前から対策することが大切です。

対策法として、日焼け止めを塗る、日傘や帽子を活用し紫外線に当たらないようにすると良いでしょう。

ピーリングを控える

ピーリングは肌のターンオーバー周期を早め、持続期間が短くなるため控えましょう。特に施術前後1ヶ月は避けるのがおすすめです。

古い角質を除去するピーリングは普段なら美容に効果的ですが、アートメイクの施術を受ける際は持続期間を短くさせてしまいます。

また、ピーリング効果のある化粧品、ターンオーバーを活性化させる化粧品やドリンクなどにも注意が必要です。

過度な運動や長時間の入浴を控える

過度な運動や長時間の入浴は、新陳代謝を高めるため肌のターンオーバー周期を早めてしまいます。そのため、皮膚に注入した色素が体外に排出されやすくなります。

色素が定着するまでの施術後1週間ほどは、過度な運動や長時間の入浴を控えることが大切です。運動は健康を維持するためにも、色素が定着し落ち着いてきたら適度に取り入れましょう。

リタッチをする

アートメイクは徐々に色素が薄まるため、リタッチといって薄くなった部分だけ色素を注入しムラを調整することができます。

また、1回の施術では色素が定着しづらいため、2回、3回と施術することで持続期間を長くすることにつながります。

リタッチの時期は、個人差があるものの色素が抜けてくる1~2ヶ月後です。また、リタッチを行うことでデザインや濃さなどの変更ができます。

アートメイクはアレルギーを起こす可能性がある

アートメイクは皮膚にインクを入れるため、使用する色素の安全性について気になる方も多くいらっしゃいます。ここでは、平成23年の国民生活センターの報道発表資料を基に、アレルギーを起こす可能性について紹介します。

結論からいうと、どんな色素もアレルギーを起こす可能性があります。

アートメイクを行うクリニックなどのサイトの中には、FDA(米国食品医薬品局)が認可している色素を使用していることを記載し、安全性の面で誤解を与えかねないケースが存在しています。

FDAが認可している色素は化粧品用であり、アートメイクのような皮膚の中に入れる色素としては認可されておらず、注意が必要です。

出典元:​​​​アートメイクの危害 独立行政法人国門生活センター(P5参照)2011年11月7日 平成23年度第3回生活衛生関係営業等衛生問題検討会議事録 厚生労働省

アートメイクに関するよくある質問

アートメイクに興味があっても、不安や疑問があるという方が多くいらっしゃいます。

アートメイクの施術を受ける際によく聞かれる質問をご紹介します。
最後までお読みいただき、参考にしていただけると幸いです。

アートメイクに痛みはありますか?

アートメイクの施術は、痛みの感じ方に個人差があり、全く痛みがないとは言い切れません。

施術が行えるのは医療機関であるため、専用の麻酔や麻酔クリームを使用し、できるだけ痛みを感じないよう工夫して施術を行うことができます。

ダウンタイムはどのくらいですか?

ダウンタイムとは、施術によってできた肌の傷が癒えるまでの時間のことで、1週間ほどで終わることが多いです。

しかし、施術部位やアフターケア、施術者の技術力、被施術者の回復力などにより、ダウンタイムは変わります。

施術後に洗顔や入浴はできますか?

施術後、当日の洗顔や入浴は可能です。ただし、洗顔は水かぬるま湯で優しく洗う程度でクレンジングの使用は控えること、入浴は汗をかきすぎない程度に抑える必要があります。

2〜3日はサウナや長時間の入浴は控えてください。

アートメイクを消すことはできますか?

アートメイクは以下4つの除去方法があります。

  • レーザー手術
  • 切除手術
  • 除去液
  • 色素注入

レーザー手術は、レーザーを当ててインクを分解します。メリットは、最も多く行われている方法で症例が多数あること、肌への負担が少ないということですが、デメリットは回数を重ねる必要があることです。

切除手術は、インクを注入した箇所を切除する方法で1回で完了します。レーザーで除去が難しい場合や、1度で施術を終わらせたい場合に行われます。

除去液は、インクが入っている部分に除去液を注入する方法です。色素の跡が残りにくいですが、肌へのダメージが大きいです。

色素注入は、除去するのではなく、上から色素を重ねることでアートメイクを目立たないようにするという方法です。

ただし、肌色のインクは除去しづらいため最終手段として用いられます。

アートメイクの持続期間まとめ

ここまでアートメイクの持続期間についてお伝えしてきました。
アートメイクの持続期間や長持ちさせる方法をまとめると以下の通りです。

  • アートメイクの施術方法は、通常のメイクと違い表皮に針で着色するため、キレイな状態をキープできる。
  • 眉、アイライン、リップラインといった部位ごとに持続期間が違い、リップラインが短い傾向にある。
  • 技法によって効果を長持ちさせることができる。眉はマシン彫り、アイラインはアウトラインとナチュラルラインが持続期間が長い傾向にある。
  • 長持ちさせるポイントは5つある。
    • ①保湿をする
    • ②UVケアをする
    • ③ピーリングを控える
    • ④過度な運動や長時間の入浴を控える
    • ⑤リタッチをする

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。最後までお読みいただき、ありがとうございました。