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加齢とともに『老化現象』として現れる関節の痛み(変形性関節症)は人間のQOLを低下させる大きな要因のひとつである。 以前「変形性関節症の軟骨壊死に活性窒素種(ONOO)が関与する」という論文をアップした。 活性窒素のひとつである「ペルオキシナノライト:ONOO」は細胞が発する「NO:一酸化窒素」と「SO:スーパーオキシド」の反応によって発生する。 これらの物質は生体を劣化させる悪性物質ではなく、血管拡張作用や免疫細胞の殺菌作用の元となる物質であり、生命維持には欠かせない物質である。 詳細は論文に譲るが、活性酸素/スーパーオキシド関連の論文を読んでいると、どのようなものでも『絶対悪』『絶対善』というものが存在しないのだということがよく解る。 ミトコンドリアから生成されるSOはミトコンドリアが作り出す酵素(SOD)を使って過酸化水素(H2O2)を生成し、それをカタラーゼによって水に変換している。 白血球などは *SOの生成量 *SOD量 *カタラーゼ量 などをコントロールすることによって、過酸化水素を増やし、細胞内で取込んだ細菌を殺菌している。 軟骨細胞の加齢性疾患である変形性関節症は *軟骨細胞のアポトーシスによる障害 *NO誘発性の障害 という説が存在したが、最近の研究では「NO誘発性である」という考えが主流となってきている。 何らかの原因でNOとSO、SOD、カタラーゼのバランスが変化し、過剰なペルオキシナノライト(活性窒素)が作られることによって、軟骨繊維芽細胞の機能障害と、軟骨組織の酸化劣化が進んだ結果であろうとしている。 (同様な論文が関節軟骨だけでなく、じん帯、関節包についても発表されている) 過飽和水素水を関節内に投与すると、長期的には *鎮痛作用 *抗炎症作用 *軟骨再生作用 を示すが、これは水素のペルオキシナノライト除去だけでなく、他の活性酸素種のバランスに影響するためなのかもしれない。 この論文においても「変形性関節症の進行に活性酸素の影響が大きい」としているが、生体の炎症反応に活性酸素が大きく作用している以上、当然の結果といえるであろう。 医療法人社団医献会 辻クリニック(四谷/麹町) Nitric oxide induced cell death in human osteoar