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放射線による細胞障害には直接障害と間接障害があり、低線量内部被爆物質による障害のほとんどは『間接障害:発せられる放射線が体内の水と反応することによって生じる活性酸素(ヒドロキシラジカル)による障害』であることが解っている。 放射性物質によって大量に発生するヒドロキシラジカルを捕捉/除去することができれば、内部被曝による細胞障害の多く(約80%)を除去できる。 つい先日『Biochemical Journal』に「放射線の副作用軽減薬:アミフォスチンの治療効果と水素による治療効果に遜色がなかった」という論文が発表された。 アミフォスチンはアメリカで唯一「放射線障害」に対する治療薬として承認されている薬剤で、この作用は『ヒドロキシラジカルの捕捉/除去』であるが、この薬剤には副作用が強く、なかなか利用できない。 水素は同等の作用を持つが、副作用がないことは大きな利点である。 この論文は『水素が放射線による免疫細胞のアポトーシス(細胞死)を保護した』というもの。 細胞に放射線などのストレスが加わると、細胞内小器官である「ミトコンドリア」や「小胞体」からカスパーゼ9→3が分泌される。 カスパーゼは細胞死を誘発する伝達酵素であり、これによって細胞のアポトーシスが誘発される。 論文内では、水素によってカスパーゼの活性が抑制され、白血球や血小板の減少を抑制することが出来たとしている。 放射線以外にも細胞は色々なストレスを受けている。 これらのストレスによって細胞は損傷を受けるが、そのストレスが *ミトコンドリア:エネルギー産生機能の低下 *その他の細胞内小器官:細胞機能の低下 を引き起こすこととなる。 以前、細胞の障害には『細胞自体の障害とエネルギー工場の障害がある』と書いた。 細胞自体の障害は *核遺伝子の障害:癌などの異常細胞の発生 *小胞体などの障害:タンパク合成障害による組織障害 であり エネルギー工場であるミトコンドリアの障害は *ATP産生障害による活動性の低下 となる。 これら『細胞ストレスによる障害』の多くが『活性酸素による障害』であるならば、それによる障害の治療/予防は『高い抗酸化力』ということになるであろう。 さらなる『抗酸化治療戦略』の研究がすすむことを期待したい。 医療法人社団医献会 辻クリニック (四谷 麹町) Hydrogen-rich saline protects immunocytes from

私が水素療法を勉強するもうひとつの目的は「放射線障害からの防護」であることは変わりない。 この論文は「放射線照射したマウスの心臓に対する防護作用」というものです。 この論文では、マウスに対し『7Gy:7000mSv相当』の放射線を浴びせ、水素投与軍と非投与群を比べている。 7Gyという量の照射は、人であれば確実に脂肪する量である。 非投与群では100%脂肪した照射量であっても、投与群では80%のマウスが生存した。 加えて、酸化ストレス障害の指標である『8-OHdG』『心筋MDA(マロンジアルデヒド)』を双方で検査したところ、水素投与軍で2つの酸化ストレス指標を低下させていた。 放射線障害には『直接障害:放射線が直接ダメージを与える』『と『間接障害:放射線によって発生した活性酸素(ヒドロキシラジカル)によってダメージを与える』があるが、このような高線量の場合であっても、間接作用による障害が主であることを示す論文である。 今後、どの程度の内被爆を抑える事ができるかは『拡散した放射性物質をどれだけ隔離できるか』にかかっている(多くは食物を育てる土壌と食品自体) もし、隔離がうまくいかない場合の防護策は『発生する活性酸素(ヒドロキシラジカル)をどれだけ消し去ることができるか?』ということになると考えている。 The potential cardioprotective effects of hydro