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今世紀初頭、世紀の大発見として注目された長寿遺伝子【サーチュイン遺伝子】は今でも多くの研究が行われています。 研究結果というものは、全く違う方向の研究が、ひとつの結語に収束することが多々あります。 今回の論文以外にも *サーチュイン遺伝子 *酸化/還元システム *免疫/炎症システム がすべてリンクして作用していることを示すものが多数存在することは、将来的にこれらが『ひとつの法則』の元にあることが証明されるかもしれません。この論文では、【活性酸素/免疫/炎症】に関与する『TNFα』が、その濃度によってサーチュイン遺伝子を抑制したり発動を促したりすることを示している。 詳細は論文に譲りますが、どのようなものにも「絶対悪」というものはなく、「そのバランス」が生命サイクルにとって最も大切なものであるという帰結となる可能性が高いのかもしれません。 当院で行う水素療法は「瞬間的に活性酸素を除去する」という作用だと考えていますが、その逆『オゾン療法』という全く逆(オゾンは活性酸素そのもの)の治療が同じ作用に帰結するのではないかとも考えられています。 この両方に言えることは「刺激」であり、急激に酸化/還元に振ることによって、自身のホメオスターシスを刺激している可能性も高いのではないかとも考えています。 何れにしても、水素は酸素、オゾン、一酸化窒素といった『生理機能ガス:メディカルガス』の作用やそれを使った治療は新しい分野の治療であり、今後も新たな発見が続くものと考えています。 医療法人社団医献会 辻クリニック 理事長 辻直樹 東京都千代田区麹町6-6-1長尾ビル8F(四ッ谷) 03-3221-2551 info@tsuji-c.jp Dose-specific effects of tumor necrosis factor a

今年9月にNatureに公開された論文です。サーチュイン遺伝子が寿命に関する遺伝子であることが発表されて数年が経過しますが、今回発表された論文はさらに踏み込んでいる。 この論文によると、サーチュイン遺伝子が寿命延長に関わるには、『ナイアシン:ビタミンB3』と『過酸化水素:H2O2』が関わる事が解ってきた。 詳細は論文をお読みいただくとして、興味深いのは、栄養学の研究が徐々に注目を浴びるようになり、エビデンスも揃いはじめていることでしょう。 生命とは本来、摂取した栄養から *組織 *伝達物質 *エネルギー などを作り出し、それを利用して『成長/破壊/修理/修復/活動/防御』を行っているわけである。 老化制御や病気の予防を考えるとき、「普段摂取されることはないが効果のあるもの」を見つけ出そうとするよりも、 *必要なものが欠乏していないか? *必要であっても過剰になっていないか? *不必要なものが入り込んでいないか? を中心に考えることは重要だと考えています。 よって、今回の論文であっても「必要量のビタミンB3」の話であって、「飲めば飲む程長寿になる」という話ではありません。 栄養療法の基本は『欠乏量の是正』であるという考え方は変わっていません。 しかし、高濃度ビタミンC療法のように「過剰投与による薬理効果」は別の考え方です。 これは「栄養素が栄養量を越えると、薬理効果を発揮し始める」という事実を利用しています。 今回のナイアシンが『欠乏の是正レベルか?過剰投与による薬理作用か?』は今後の研究が待たれるところである。 医療法人社団医献会 辻クリニック(四ッ谷) 東京都千代田区麹町6-6-1長尾ビル8F 03-3221-2551 info@tsuji-c.jp http://www.nature.com/nchembio/journal/vaop/ncurrent/full/nchembio.1352.html www.nature.com facebook.com