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こちらの『ガン幹細胞』に関する論文も大変まとまりがよく面白い。他の「ガン幹細胞」の論文を読んだうえでの考察とすれば、ガンの特徴と定義される *高い増殖力 *不死化 *転位/浸潤能 のうち『転位/浸潤能』を持ち合わせるのは『ガン幹細胞のみ』であるということだ。 ガン細胞が『高い増殖力』『不死化』を持っていたとしても、『転位/浸潤能』を持たなければ、それほど問題とはならない(あるいみ良性腫瘍とあまり変わらない) ということはガンの最大の問題点は『遠隔転位』である。 我々は今まで『がん細胞をいかに縮小するか』を治療の根本的考えとして来たが、そのガン組織に含まれるガン細胞のほとんどは『分化がん細胞』であり、転位/浸潤能を持たない。 たとえ、何らかの治療によって『99.9%のがん細胞を除去できた』としても、0.1%の残存したがん細胞が『分化がん細胞か?それともガン幹細胞か?』によってその後の成績が大きく変わるのだ。 目に見えないレベルである『ガン幹細胞をすべて除去できたかどうか?』がその後の治療成績に関わることを考えれば、今までのガン治療の方向性を変えていかねばならないことは明白である。 Cancer stem cells and their potential implicati

「ガン治療」が新たな展開を見せるかもしれません。 ここ最近『ガン幹細胞』という考え方が頻繁に出てくるようになってきた。 「幹細胞」というのは、山中先生の研究で一躍有名になったiPS細胞にもあるように、あらゆる臓器、組織の元となる細胞のことで、体内のあらゆるところに存在する。 これと同様に、がん細胞にも『ガン幹細胞』が存在し、それが元となってガンが増殖するというものだ。 我々が『ガン』と称するものは、ごく少数の「ガン幹細胞」を元に分化/増殖したもので、その細胞が「高い増殖力」「細胞の不死化」「周囲への浸潤/転位能」を持ったものだ。 この考え方では、がん細胞には *ガン幹細胞 *ガン幹細胞が分化した分化ガン細胞 が存在し、ガンの一番の問題である『浸潤/転位』を起こすのは『ガン幹細胞』のほうだとしている。 そして、ガンとして確認された組織のほとんどが『分化ガン細胞』であり、それらは「浸潤/転位能」を持たないガン細胞だ。 今までのガン治療は、ガン組織そのものの縮小が治療の目的としているが、実際のところ、治療後に「ガン幹細胞」が残存しているかどうかが最大のポイントとなる。 もし、目に見える範囲のガンを除去できたとしても、細胞レベルで『ガン幹細胞』が残っていたならば、そこを元としてガンが再増殖し『再発』というシナリオである。 そしてそのガン幹細胞が再増殖の際に『薬剤耐性』を持ち合わせたとするならば、新しいガン組織は、今までの抗がん剤などが効かないことになる。 今後、この『ガン幹細胞』をターゲットとする治療法が確立されてくれば、癌治療はまったく新しいステージへと進むであろう。 今のところ、この『ガン幹細胞』に対して効力を発揮するのは『自身の免疫細胞』以外にない。 「ガン幹細胞をターゲットとする治療薬」と「自身の免疫細胞強化によるガン幹細胞除去」のどちらの研究が早いか。 個人的には『自己免疫強化によるガン幹細胞治療」のほうが理論的にも、研究スピードからみても早いように思う。 予防医学的にみれば、自己の免疫細胞も『ひとつの細胞』にすぎず、この細胞の機能低下/劣化要因も *体温の低下(細胞が機能する体内の環境) *酸化劣化 *糖化劣化 *それによる微細炎症 に行き着く。 やはり *カラダを暖める *抗酸化 *抗糖化 *抗炎症 ということになるであろう。 The clinical and therapeutic impl