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即時型アレルギーは『Ⅰ型アレルギー』と呼ばれ、 *アトピー性皮膚炎 *じんましん *気管支喘息 *アレルギー性鼻炎(花粉症) などが有名です。 これらはIgEという免疫グロブリンが肥満細胞などの白血球に結合し、そこに抗原が結合することからヒスタミン、セロトニンなどの生理活性物質を放出する。 これにより、血管拡張や血管透過性亢進などが起こり、炎症反応(疼痛、発熱、発赤、浮腫)の症状があらわれる。 この論文では、マウスの実験において、水素が即時型アレルギー(1型アレルギー)を消失させるメカニズムを研究しています。 大まかに言えば、免疫-炎症反応において『NADPHオキシダーゼ』は反応の増幅作用(論文ではフィードフォワードループと呼んでいます)に関与しており、『そのNADPHオキシダーゼ活性を阻害する作用を水素が持つ』という部分がアレルギー抑制作用の主役であるとしています。 ようするに、水素のⅠ型アレルギーに対する作用は、抗ヒスタミン剤やNSAIDS、ステロイド等とは違い『免疫-炎症反応の本流を遮断/抑制するのではなく、それを増幅するメカニズム(フィードフォワードループ)の抑制によって症状を軽減するところある』としています。 言い方を変えるならば『免疫-炎症反応をシャットダウンするのではなく、過剰な部分(増幅作用)を抑制する』ということです。 当院においても、他目的で水素治療を継続していた方々から「今年は花粉症が軽かった」「金属アレルギーが出なくなった」「鼻炎が治った」「じんましんが軽くなった」といった声をよく聞きます。 この理由として「免疫-炎症増幅反応の抑制」という考え方は個人的に合点のいく話ではあります。 今後も、色々な視点での研究が重要だと考えます。 <水素治療に関するお問い合わせ> 医療法人社団医献会 辻クリニック 東京都千代田区麹町6-6-1長尾ビル8F(四ッ谷) 03-3221-2551 info@tsuji-c.jp Molecular hydrogen suppresses Fce

これは、当院においても注目している効果のひとつです。 水素の作用は大きく「抗酸化」「抗炎症」「抗アレルギー」作用と言われます。これは分離した機能と考えるべきでなく「活性酸素と免疫、それに続く炎症が深く関連している」ということを示唆しています。 この研究では「アトピー性皮膚炎モデル」に対し、水素がどのように作用するのかを調べています。 「アレルギー/炎症」の発動は免疫システムにおける「アクセルとブレーキ」が何らかの原因によってアンバランスとなり、過剰な反応となっている状態と言えるでしょう。 そこには炎症誘発物質であるTNFαやサイトカインが深く関与しています。 サイトカインも、免疫の中心となるリンパ球の種類によって、産生する物質が違い、 *Th1細胞(細胞性免疫):INF-γ、IL-2、IL-12p70 *Th2細胞(液性免疫):IL-4、IL-5、IL-10 のようになっている。 この実験では、アトピー性皮膚炎モデルに対し、「水素水」と「精製水」を投与し、血漿中の炎症性物質の変化の違いを調べています。 その結果、水素水投与群は、精製水群にくらべて優位に低下させ、Th1,Th2のバランスを調整していることが解りました。 これは、消炎鎮痛剤やステロイドとは少し違う作用機序であり、とりあえず症状を軽減するという速攻性は低いが、根本的なレベルで疾患を改善している可能性と一致します。 これは他の疾患(アレルギー/自己免疫/慢性炎症性疾患)にもいえることであり、長期的に見れば、副作用なく症状を軽減する可能性が多いにあると考えられます。 当院においても、多くのアレルギー/自己免疫疾患/関節炎に対し水素治療を施していますが、ステロイドとは違う効果の出方を感じます。 水素の投与法についても *内服:水素水、水素カプセル *注射:点滴、静脈注射、皮下注射、関節内注射 *外用:クリーム、軟膏 *吸入 といった方法の組合せ方によって、治療効果に影響を与える可能性も高いように思います。 イメージでは、いくつかの投与方法を組合せ、「6~12ヶ月の治療期間」を継続できれば、期待以上の治療効果を発揮するように思います。 そしてなにより「これといった副作用がいまだ存在しない」という部分が、優れた部分であると感じます。 水素治療に関するお問い合わせ 医療法人社団医献会 辻クリニック 東京都千代田区麹町6-6-1長尾ビル8F 03-3221-2551 info@tsuji-c.jp The Drinking Effect of Hydrogen Water on Atopic Dermatitis Induced by Dermatophagoides farinae

慢性疾患の多くに「慢性炎症」があり、それに伴う炎症症状(炎症反応)の抑制は、QOL上重要な治療です。 アトピー性皮膚炎、慢性関節リウマチ、他膠原病、慢性気管支炎、気管支ぜんそくなど、慢性的な炎症による症状は大変辛いものです。 『免疫→炎症反応』は生体が自己を異物から守る上で大切な防御システムですが、免疫に伴う炎症反応が強すぎたり、慢性的に継続したりすると、炎症そのもので自身を破壊してしまう。 以前より、炎症の慢性化/強化に活性酸素が関与することはわかっていましたが、最近になってそのシステムが解明されつつあります。 詳細は前回の説明に譲りますが、何らかの原因によって発動した免疫システムは、その連鎖の中で活性酸素が炎症性サイトカインを必要以上に増加させ、炎症が強化されていることがわかっています。 強化された免疫→炎症反応を抑えるために、医療では『ステロイド』『NSAIDS:消炎鎮痛剤』を使用します。 強すぎる炎症反応を抑制するには、大変有効な物質ではありますが、これらには多くの副作用が存在します。 活性酸素による免疫→炎症システムの強化に伴い、ステロイドやNSAIDSを増量せざるを得ない状況が、これらの副作用を強化するもうひとつの原因だと考えています。 当院では昨年春より『水素の抗炎症/消炎鎮痛効果』を確かめてきました。 そこでわかってきたことは *水素は免疫系を抑制しているのではない *水素は炎症性メディエーターを減らしているのではない という事です。 水素は『炎症の増幅を引き起こす活性酸素を除去している』というのが正しいのかもしれません。 その場の消炎鎮痛効果は、炎症の実態である『炎症メディエーター:COX2など』を抑制する必要があるため、これらを抑制する治療が必要となります。 しかし、炎症メディエーターを増幅する活性酸素の発生を放置すると、炎症は徐々に増加し、それに伴って薬剤も徐々に増量せざるを得ないのです。 一般的な消炎鎮痛治療に水素療法を併用すると、 *ステロイド/NSAIDSの減量が可能 *必要以上の免疫→炎症反応の抑制が可能 というメリットがあります。 また、『プラセンタ療法』『ノイロトロピン療法』といった「抗炎症サイトカインを増やす治療」を併用することによって、悪い炎症増加サイクルを『火消しの方向』に持ってゆくことが可能となります。 *変形性関節症 *慢性関節リウマチ *その他膠原病 *アトピー性皮膚炎 *血管炎 *感染症などの慢性化 その他『ステロイド、鎮痛剤を多用するしかない疾患』に対し、水素の併用療法は大変有効な治療法であると考えます。 水素療法に関するお問い合わせ/診察予約は下記まで 医療法人社団医献会 辻クリニック(四ッ谷) 東京都千代田区麹町6-6-1長尾ビル8F 03-3221-2551 info@tsuji-c.jp

本年6月に発表されたこの論文は、水素の効果に数々の効果に対する仮説として大変興味深い。 水素がヒドロキシラジカルを含む「細胞障害性活性酸素種」を除去できる優れた抗酸化物質であり、酸化劣化による多くの疾患予防/治療に役立つ。 それ以外に水素は「強い抗炎症作用」をもつため、 *皮膚への使用:アトピー性皮膚炎、各種皮膚炎 *関節への使用:関節炎、腱鞘炎、軟骨炎 といった炎症性疾患にも高い効果を示す。 当院でも *関節炎に対し「関節内注射」 *肩こり/腰痛に対し「筋肉内注射」 *皮膚炎に対し「外用薬」 として使用することによって、それらの炎症が想像以上に早く軽減することを経験するが、ここでひとつ疑問が生じる。 水素は活性酸素と反応することによってそれを除去するが、その「活性酸素発生源」を止めていなければ、炎症はすぐに再発するはずである。 ことろが、炎症に対する水素治療は想像以上に効果時間が長い。(数ヶ月経っても痛みが再発しない人も多い) これは「水素は活性酸素の発生源に対しても作用しているのではないか?」と想像される。 ここで活性酸素の発生について考えてみる。 活性酸素の大元の発生源は『ミトコンドリア』である。 酸素と脂肪/糖からエネルギーを作り出すミトコンドリアからは必ず少量の「スーパーオキシド:SO」という活性酸素が発生する。 このSOを「SOD」を使って「過酸化水素:H2O2」へと変換し、カタラーゼ/GSHを使って水へと変換している。 (SO+SOD→H2O2→H2O2+GSH→H2O) 何らかの原因で *SOの産生量が増加 *SOD量が低下 *カタラーゼ/GSH量が低下 を起こすと、処理しきれなかったSOやH2O2は「生体内金属:鉄、銅など」と反応し「悪性の活性酸素」を発生する。 この論文では水素が生体内金属イオンのリガンド(配位子)として働くことによって、各種反応系を制御しているのではないかというものである。 金属タンパクは水素の標的分子のひとつであり、「M-H2反応」に よって金属タンパクを制御している。 このことは、生体内に存在する各種金属(重金属なども含む)の悪影響を制御する可能性が高い。 ようるすに、活性酸素の発生源である「遊離鉄、銅、その他重金属」のリガンドとして水素が作用することにより、細胞障害性活性酸素種が精製されにくくなるのではないかというのだ。 このような仮説に基づく理論は臨床と見比べてゆく事によって多くの発見があるであろう。 今後も最新の論文を検討しつつ、臨床での結果と照らし合わせてゆこうと考える次第です。 http://www.medicalgasresearch.com/content/pdf/2045-9912-2-17.pdf www.medicalgasresearch.com