【公式】辻クリニック

人の細胞は絶えず
「Re-Birth:生まれ変わり」をしている

12月 2013

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先程の論文にあるように、正常細胞が転移能を獲得し、がん細胞化するには、ミトコンドリアDNAの変異による部分が大きいことがわかってきました。この論文ではトランスミトコンドリアルサイブリッドによって、高転移能細胞と低転移能細胞のミトコンドリアの差を確認したところ、ミトコンドリアDNAのND6遺伝子の突然変異が、活性酸素の過剰産生によって転移能を獲得することを確認しました。 このことは、細胞の転移能獲得(ガン化)にはミトコンドリア遺伝子変異による活性酸素発生が大きく関わることを示しています。 また、この変異細胞は、加齢性疾患や耐糖能障害などにも大きく関与していることもわかった。 ガン治療に関しては、たとえ手術などですべて摘出し、ガンから生還できたとしても、『再発の可能性』『細胞レベルの転移の可能性』は払拭できず、その後の不安がつきまとうことが問題です。 正常細胞のガン化(転移能獲得)を抑制することができれば、治療後の予防治療はより積極的に行うことができます。 とくに『ミトコンドリア内の抗酸化治療』は、ガン化抑制にとって重要なアクションであると考えられます。 当然のことながら、水素は「ミトコンドリア内にもスムーズに侵入し、確実に活性酸素を除去できる物質」です。 当院でも、癌治療だけでなく「抗がん剤/放射線治療の副作用軽減」を目的に水素治療を利用していますが、もうひとつ『がん治療後の再発予防』という利用方法についても積極的に行なうつもりです。 「副作用がなく、安心して使える水素」だからこそ可能な治療ではないかと考えています。 医療法人社団医献会 辻クリニック 理事長 辻直樹 東京都千代田区麹町6-6-1長尾ビル8F(四ッ谷) 03-3221-2551 info@tsuji-c.jp Regulation of metastasis; mitochondrial

ガンの定義にもありますが、悪性腫瘍が問題となるのは『浸潤と転移』です。 とくに転移は手術や放射線治療のターゲットを絞らせないため、抗がん剤による治療選択をせまられます。『なぜガン細胞が転移能を獲得するのか?』は長く議論され、その中に『ミトコンドリア障害説』が古くから存在します。 *発がん性化学物質がDNAよりもmtDNAに結合しやすいこと *がん組織のmtDNAは正常組織よりも高い割合で突然変異が蓄積していたことなどによります。 この論文では、ミトコンドリアDNAの突然変異が、ガン細胞の転移能獲得の原因になることを示しています。 ミトコンドリアは本来「細胞内エネルギー産生器官」ですが、転移を引き起こすがん細胞のミトコンドリアDNAはエネルギー産生行程にトラブルを引き起こし、大量の活性酸素種を産生することがわかりました。 がん細胞内のミトコンドリアは、DNA変異によってエネルギー産生能力が低く、活性酸素を発生させるようです。 そして高い転移能を持つガン細胞に対し、抗酸化処理を行うと、その転移能が大きく抑えられました。 がん細胞は「脂肪からのエネルギー産生機能が乏しく、効率の悪い解糖系によるエネルギー産生に依存している」という特徴がありますが、これは脂肪からエネルギーを作り出す「酸化的リン酸化」すなわち、ミトコンドリアによる『酸素を使ったエネルギー産生』が苦手であることと大きく関連します。 癌治療の代替医療として *糖質摂取を控える:解糖系を抑制 *高濃度ビタミンC:糖と間違えてがん細胞が取込み、発生する活 性酸素で死滅 *抗酸化物質摂取 などがありますが、これらはその方向性は違いますが、理にかなった方法であると考えられます。 また、水素は細胞内/ミトコンドリア内に抵抗なく侵入することのできる唯一の抗酸化物質です。 ガンに対する水素の作用は「正常細胞(免疫細胞)の活性化」と考えてきましたが、それ以外にも「がん細胞内のミトコンドリア」への作用が、転移を抑制している可能性も高くなってきました。 今後、多くのエビデンスが構築されてくることでしょう。 水素治療に関するお問い合わせ 医療法人社団医献会 辻クリニック 理事長 辻直樹 東京都千代田区麹町6-6-1長尾ビル8F 03-3221-2551 info@tsuji-c.jp ROS-generating mitochondrial DNA mutations can regul

高血圧は、40歳以上の日本人の60%が罹患していると言われる疾患で、それに伴う脳出血、くも膜下出血、腎障害などが問題となります。本態性高血圧のうちの半分と言われている『食塩感受性高血圧』は、日本人における減塩ブームの火付け役となりました。 そして、その研究のため『Dahl食塩感受性ラット』というものが生み出され、発症原因や治療法の研究が行われています。 この論文は、Dahl食塩感受性ラットが、食塩投与による時系列とともに増加する心筋障害と腎糸球体障害に対し、水素の保護作用を調べたところ、水素投与が心筋リモデリングプロセスと腎糸球体障害を改善したとしている。 この改善降下は水素の抗酸化作用と抗炎症作用で、酸化ストレスマーカーの数値と一致していました。 論文では「水素を摂取していれば、どれだけ食塩を摂取しても大丈夫」というものではなく、食塩感受性高血圧の人が、減塩努力による効果が得られると考えて良いでしょう。 どのような治療であっても『効果は「治療」+「生活改善」のペアである』という部分を忘れてはならないと思います。 医療法人社団医献会 辻クリニック 理事長 辻直樹 東京都千代田区麹町6-6-1長尾ビル8F 03-3221-2551 info@tsuji-c.jp Amelioration of cardio-renal injury with aging in dahl salt-sensitive rats by H2-enriched