【公式】辻クリニック

人の細胞は絶えず
「Re-Birth:生まれ変わり」をしている

1月 2013

加齢とともに『老化現象』として現れる関節の痛み(変形性関節症)は人間のQOLを低下させる大きな要因のひとつである。 以前「変形性関節症の軟骨壊死に活性窒素種(ONOO)が関与する」という論文をアップした。 活性窒素のひとつである「ペルオキシナノライト:ONOO」は細胞が発する「NO:一酸化窒素」と「SO:スーパーオキシド」の反応によって発生する。 これらの物質は生体を劣化させる悪性物質ではなく、血管拡張作用や免疫細胞の殺菌作用の元となる物質であり、生命維持には欠かせない物質である。 詳細は論文に譲るが、活性酸素/スーパーオキシド関連の論文を読んでいると、どのようなものでも『絶対悪』『絶対善』というものが存在しないのだということがよく解る。 ミトコンドリアから生成されるSOはミトコンドリアが作り出す酵素(SOD)を使って過酸化水素(H2O2)を生成し、それをカタラーゼによって水に変換している。 白血球などは *SOの生成量 *SOD量 *カタラーゼ量 などをコントロールすることによって、過酸化水素を増やし、細胞内で取込んだ細菌を殺菌している。 軟骨細胞の加齢性疾患である変形性関節症は *軟骨細胞のアポトーシスによる障害 *NO誘発性の障害 という説が存在したが、最近の研究では「NO誘発性である」という考えが主流となってきている。 何らかの原因でNOとSO、SOD、カタラーゼのバランスが変化し、過剰なペルオキシナノライト(活性窒素)が作られることによって、軟骨繊維芽細胞の機能障害と、軟骨組織の酸化劣化が進んだ結果であろうとしている。 (同様な論文が関節軟骨だけでなく、じん帯、関節包についても発表されている) 過飽和水素水を関節内に投与すると、長期的には *鎮痛作用 *抗炎症作用 *軟骨再生作用 を示すが、これは水素のペルオキシナノライト除去だけでなく、他の活性酸素種のバランスに影響するためなのかもしれない。 この論文においても「変形性関節症の進行に活性酸素の影響が大きい」としているが、生体の炎症反応に活性酸素が大きく作用している以上、当然の結果といえるであろう。 医療法人社団医献会 辻クリニック(四谷/麹町) Nitric oxide induced cell death in human osteoar

活性酸素/フリーラジカルと聞くと「身体に悪いもの」「身体を錆びさせるもの」という悪いイメージが先行します。 しかし、活性酸素/フリーラジカルはすべて悪いものではなく、生体にとって重要な働きをしています。 図にあるように、 *一酸化窒素(NO):血管拡張作用 *過酸化水素(H2O2):殺菌、生理活性作用など といった、生体には欠かせない作用があるのも事実です。 我々が単純に「抗酸化」と言わない理由は、治療は *悪い作用を起こす活性酸素を除去する *良い作用を起こす活性酸素は除去しない という両面を達成する必要があるからです。 ガンや感染症治療、抗加齢治療の中に *高濃度ビタミンC点滴療法 *オゾン点滴療法(血液クレンジング療法) *過酸化水素点滴療法 というものがありますが、これは【酸化療法】と呼ばれるものです。 「酸化療法」と聞くと、一瞬「?」と思うかもしれませんが、これらの治療は、活性酸素のうち「過酸化水素」というものを体内に発生させ *過酸化水素による直接的な抗がん作用、抗ウィルス作用 *自身の抗酸化酵素(SOD,カタラーゼ)の産生能活性化 をもたらす治療です。 水素による治療はその逆【抗酸化治療】と言えますが、これらと区別するためにあえて【抗ヒドロキシラジカル治療】と呼びます。 生体にとってヒドロキシラジカルはDNAや組織を酸化劣化させる最大/最強の活性酸素です。 この物質は、生体内で発生した「生理活性物質としての活性酸素:NO,スーパーオキシド,過酸化水素」から作られる悪玉の活性酸素です。 生理活性物質が過剰となると、生体内の化学反応(フェントン反応など)によってヒドロキシラジカルが作られ、これが生体にとって悪い作用をもたらすわけです。 重要なことは「生理活性に必要な過酸化水素は除去せず、悪玉のヒドロキシラジカルを除去する」ということです。 水素は過酸化水素には反応しないことが解っており、ヒドロキシラジカルは強力に除去するのです。 当院でもガンや感染症(インフルエンザなど)に対し「酸化療法:高濃度ビタミンC点滴」を行いますが、同時(時間差)に「抗酸化療法:過飽和水素水点滴」を行います。 高濃度のビタミンCは細胞内で大量の過酸化水素を発生させます。 がん細胞は過酸化水素を除去する「カタラーゼ」を持っていないため自滅しますが、正常な細胞(ミトコンドリア)はそれに対応するカタラーゼを大量に作り出し、除去できるため障害されません。 とはいえ、正常な細胞が過剰な過酸化水素による酸化ストレスと、それから発生するヒドロキシラジカルに犯されることは間違いありません。 その副作用(と呼べるほどの作用ではありませんが)を除去する目的で過飽和水素点滴による『ヒドロキシラジカルの除去治療』を行います。 生体における各種活性酸素/フリーラジカルの機能/作用が解明されるに従い、それらを利用した多くの治療が生まれてきたといってよいでしょう。 【酸化療法:過酸化水素療法】と「抗酸化療法:抗ヒドロキシラジカル療法】の作用機序の違いをご理解いただけたでしょうか。 医療法人社団医献会 辻クリニック (四谷/麹町) 生理学的には

老化と老化に伴う疾患の増加を分子レベルで考えるならば、身体を構成する「細胞とタンパク組織の劣化」と捕らえることができます。 【細胞】・・・細胞内小器官の劣化 *DNA劣化 *ミトコンドリア劣化 *ゴルジ体劣化 *小胞体劣化 *細胞膜劣化(受容体、膜タンパクの劣化) 【タンパク組織劣化】 *膠原繊維劣化(コラーゲンなどの劣化) *水晶体劣化 *神経組織劣化(ミエリンなど) *筋組織劣化 などによって「DNA変異、機能低下」の結果、臓器の機能を低下させることになります。 分子レベルで考えると、これらの変性は *酸化劣化 *糖化劣化 *炎症劣化 にほとんど集約されます。 そこに *重金属 によるミネラル機能変異や *化学物質 による昨日変異、その解毒によって生じる *アルデヒド などが加わることとなります。 それによって身体を構成するタンパク質の劣化こそ、老化の根本ではないかと考えられています。 エイジングコントロールにはいろいろな考え方がありますが、「細胞レベルのコントロール:セル・セラピー」の考え方から言えば *抗酸化 *抗糖化 *抗炎症 *解毒(重金属、化学物質、アルデヒド) が基本でしょう。 当院では、これらの現象を各種検査 *酸化劣化度:dROM,BAP,8-OHdG *糖化劣化度:HbA1c,グリコアルブミン,AGEs *炎症劣化度:高感度CRP *重金属蓄積:毛髪/爪ミネラル検査 *肝解毒能:肝機能検査、アルデヒド によって確認し、正常化してゆくという方法を行っています。 「病気になる前の予防治療」「細胞レベルの病気/老化治療」のひとつの考え方としていただければと思います。

飽和水素水注射による鎮痛治療についていくつかご質問があったので、ご回答です。 *どのくらいの効果がありますか? *他の疼痛治療(ステロイド、消炎鎮痛剤、麻酔薬など)とくらべ て治療(鎮痛)効果はどの程度ですか? これらのご質問については以下のように考えています。 医学的に鎮痛効果度合いを計測することはできませんが、同等程度の鎮痛効果はあると考えています。(あくまでも患者さん本人の主観であるため) この治療法のもっとも優れた点は『副作用がない』『薬剤(合成化学物質を使わない』だと考えています。 現在ペインクリニックや整形外科で鎮痛治療に利用される薬剤は *消炎鎮痛剤(注射、内服、外用) *ステロイド(注射、内服、外用) *麻酔薬(注射、外用) が中心です。 麻酔はあくまでも『その場の痛みを感じなくする』ことを目的としているため、治療としての方向性は違います。 消炎鎮痛剤やステロイドは、水素と同じように『原因→化学反応→炎症反応』の「生体内化学反応」に作用する薬剤です。 消炎鎮痛剤・ステロイド・水素を比較した場合、消炎鎮痛作用が同等と考えるならば *副作用がない *投与量に制限がない *投与回数に制限がない *投与部位に制限がない という部分に関しては水素に利があります。 現在、世界中で多くの研究機関が研究を重ねていますが、水素の作用機序は *抗酸化作用 *抗炎症作用 *抗アレルギー作用 *細胞(ミトコンドリア)修復作用 *DNA修復作用 ではないかと考えられています。 この作用を利用して *アレルギー疾患:喘息、アトピーなど *膠原病:慢性関節リウマチなど *動脈硬化、心筋梗塞、脳梗塞 *神経変性疾患:パーキンソン病、アルツハイマー病など *ガン などに対する治療も試みられています。 このような臨床試験が急速に進むのも『副作用がない』という利点があるからです。 鎮痛作用も他の薬剤(麻酔を除く)に比べて遜色はありませんし、長期的な作用は優れていると思われます。(リウマチなどに対し半年以上の治療を行うと、関節機能の回復をみとめています) よって、ご質問のように「他の鎮痛治療:他の鎮痛作用薬との比較」については *短期的には遜色なし *長期的には優れている という考えです。 医療法人社団医献会 辻クリニック (四谷/麹町) 理事長 辻直樹

水溶液中の水素飽和度を調べていると、いろいろなことが解ります。「水素水」というものは「水+水素ガス:水素ガスが水に溶存している状態」のことです。 ひとまとめに「水素水」とはいっても、ほんの少しの水素ガスを含むものから、大量の水素ガスを含むものまであります。 それらを簡単に計測する方法として「酸化還元指示薬」を使った方法があります。 これは「メチレンブルー」という指示薬を使った方法で、メチレンブルーを1M(メチレンブルーだと319.85g/L)とした溶液を水素を飽和させた酸性の液体に滴下することによって「溶液中にどれだけ水素が溶存しているか?」を調べることができます。 ちょっとした方法の違いで、水溶液中の水素飽和度は大きく変わってくることが解ります。 医療において「水素水」を使う場合、重要なことは「溶存している水素ガス量」に依存して効果が変化しますから、「いかにして要存量を上げるか」「いかにして要存量を安定させるか」が大変重要です。 水素水の水素飽和度 おはようございます。 今日の東京は気温が一気に低下し、今夜は雪になる予報もでているようですね。 インフルエンザの流行もピークに達しそうです。 皆様、お体ご自愛の程。 水溶液中の水素飽和度を調べていると、いろいろなことが解ります。「水素水」というものは「水+水素ガス:水素ガスが水に溶存している状態」のことです。 ひとまとめに「水素水」とはいっても、ほんの少しの水素ガスを含むものから、大量の水素ガスを含むものまであります。 それらを簡単に計測する方法として「酸化還元指示薬」を使った方法があります。 これは「メチレンブルー」という指示薬を使った方法で、メチレンブルーを1M(メチレンブルーだと319.85g/L)とした溶液を水素を飽和させた酸性の液体に滴下することによって「溶液中にどれだけ水素が溶存しているか?」を調べることができます。 ちょっとした方法の違いで、水溶液中の水素飽和度は大きく変わってくることが解ります。 医療において「水素水」を使う場合、重要なことは「溶存している水素ガス量」に依存して効果が変化しますから、「いかにして要存量を上げるか」「いかにして要存量を安定させるか」が大変重要です。 『水』も『水素』も化学の世界では実は大変難解な代物。 だからこそ面白いのだと思います。  

「ガンに対する『高濃度ビタミンC点滴+水素点滴併用療法』の効果について」 当院では以前より癌治療として *高濃度ビタミンC点滴療法 を行ってきましたが、それに『飽和水素点滴療法』を併用することを始めています。 これらの治療はそれぞれ作用機序が違います。 【高濃度ビタミンC点滴療法】 これは「一定量を越えたビタミンCは活性酸素発生物質となる」という作用を利用した治療です。 高濃度に投与されたビタミンCは、細胞に取込まれると大量の「スーパーオキシド」「過酸化水素」を発生します。 正常細胞ではミトコンドリアが正常であるために、これら活性酸素を「SOD」「カタラーゼ」によって除去できますが、がん細胞はミトコンドリア機能不全のために抗酸化酵素を産生できず、ビタミンCによって発生した活性酸素によって死滅します。 よって、高濃度ビタミンCは「活性酸素を利用した抗がん剤」と考えてもよいでしょう。 正常細胞がこれら活性酸素を除去できるとはいえ、この細胞の抗酸化能力に依存していることは間違いなく、正常細胞の抗酸化能力が低下した状態であれば、正常細胞とはいえ「活性酸素による弊害:酸化劣化」は避けられません。 【高濃度水素水点滴療法】 これは「水素の高い抗酸化力」を利用した治療法です。 がんに対する水素の作用は「正常細胞(リンパ球など)の酸化劣化を抑制」することによって、免疫力を高めることを目的としています。 その他、水素による「がん細胞アポトーシス誘導作用」などが考えられています。 また、がん細胞の周囲に存在する正常細胞がガン化する仕組みとして「酸欠」「酸化劣化」がありますが、これを水素が除去することによって「正常細胞のガン化(がん細胞への変異)」を抑制します。 この2つの治療を併用することによって *ビタミンCの「活性酸素発生による抗がん作用」 *水素の「抗酸化による正常細胞活性化作用」 を目的としています。 投与方法は *1:水素点滴→2:高濃度ビタミンC点滴 *1:高濃度ビタミンC点滴→2:水素点滴 の二通りありますが、治療を受ける患者さんの感覚が大きく違うようです。 1:の場合、ビタミンC点滴後に『がん組織周囲の痛み』を感じるようです。 2:の場合、ビタミンC点滴後の痛みが、水素投与後に軽減するという方がほとんどです。 ビタミンCにより、がん細胞が死滅していることを考えれば、「1」のほうが有効である可能性がありますが、 *ビタミンC点滴中にがん細胞が死滅している *点滴後の水素によって正常細胞内に発生する活性酸素が除去できる という利点を考えれば、「先にビタミンC、後で水素」という投与方法も有効なのではと考えています。 また、この併用療法では『ビタミンC点滴療法の効果増幅作用』があるように思います。 この作用については各種論文にあるように多くの学説があります。 *正常リンパ球の活性化作用 *がん細胞の増殖(ガン細胞化)抑制作用 などが中心のように考えています。

水素の作用は *水素分子の直接作用 *水素分子の間接作用 の2つの方向から研究されている。 水素はそれ自体、強い抗酸化作用を持つが、それが生体(細胞)にどのように作用することによって機能を発揮しているかが問題である。 この論文は、水素を投与した後、肝臓(肝細胞)の遺伝子がどのように変化したかを調べたものである。 水素を4週間投与した後、DNAマイクロアレイ法によって遺伝子を調べたところ *上昇した遺伝子:548 *低下した遺伝子:695 であった。 上昇した遺伝子を解析したところ、酸化還元に関わるタンパク(酵素)を作る遺伝子が上昇していることがわかった。 我々は、酸素を利用してエネルギー(ATP)を作り出す際にどうしても活性酸素ができてしまう。 そのため、『エネルギーと活性酸素の発生源であるミトコンドリア』には各種抗酸化酵素を作り出すための遺伝子が存在し、その設計図に則って酵素を合成している。 水素の抗酸化作用は大変強いものであるが、デメリットはその反応性の高さから『瞬時に反応が終わってしまう』という部分であろう。 しかし、水素自体の抗酸化作用だけでなく、遺伝子発現に関与し、細胞が抗酸化酵素を含む各種酵素生成に影響を与えるという事実は、細胞のシステム自体を変化させることによる効果であるということであろう。 水素が抗酸化作用だけでなく『抗炎症作用』『抗アレルギー作用』『脂質/糖質代謝改善作用』をもたらすという臨床結果は、それらに関わる酵素の発生に何らかの影響を与えている可能性が高い。(最新の論文ではそれらの酵素発生の変化を認めている) このような事実が解明されていくことは、治療としての利用範囲を広げることができるため、さらなる研究が待たれる。 Hepatic oxidoreduction-related gen

私の論文掲載は歯科の先生方にも多く読まれているようなので、今回は水素の歯周病に対する効果についての論文を。 歯周病に関してはは専門でないため、詳細は論文に譲るが、内容は以下のようなもの。 歯周病を誘発させたラットに対し、純水と飽和水素による効果を試した。 純水では経時的に *ROSの上昇 *白血球の浸潤 *歯槽骨の減少 *破骨細胞の分化 を認めた。 飽和水素水では *ROSの抑制 *歯周炎組織中の8-OHdGの減少 *歯周炎組織中のニトロチロシン産生の抑制 *白血球浸潤の抑制 *破骨細胞分化の抑制 を認めたとしている。 これらのことは *歯周炎(その他炎症もであるが)の根本に活性酸素が関与 *活性酸素の抑制によって歯周炎を抑制可能 ということを示している。 現在、日本医大太田教授と協議し『水素治療研究会』のようなものを立ち上げる計画であるが、ここには興味を持つ歯科医の先生方にも声をかけてみる予定である。 太田教授は常々『水素を治療に利用するための正確な知識を普及したい』と話している。 最も基本的なことは『水素はガス(気体)である』ということであろう。 当たり前のようで理解されていないのは『水素水=水+水素ガス』ということ。 水にほんの少し水素が入ったものも、水素が飽和状態まで入ったものも『ひとまとめに水素水』とされている現状はいかがなものかと思う。 副作用もなく、大きな治療効果を見込める水素(水素治療)がいい加減な業者によって「まがい物のひとつ」とされるのは忍びない。 この正確な普及/啓蒙に貢献できればと考えている。 医療法人社団 医献会 辻クリニック (四谷 麹町) 理事長 辻直樹 Hydrogen-rich water attenuates experiment

ここにきて 『水素の抗肥満効果』 『水素の抗糖尿病効果』 『水素の抗脂質代謝(高脂血症、高コレステロール血症)効果』 の論文が世界中から発表されてきている。 水素になぜこのような効果があるかはまだ明確にはなっていないが、可能性としては *ミトコンドリア機能の回復による *脂質代謝を上昇させる因子の増強作用による が考えられる。 個人的には、ミトコンドリア内の活性酸素を除去することによって、β酸化→TCA回路→電子伝達系→複合体Ⅴ/UCP経路が正常に機能するようになるためと推測していたが、この論文では「FGF21の活性化」が認められたことを発表している。 FGF21は成長因子としての作用ではなく「ホルモン様作用物質」と考えた方がよい。 この役割は不明な点も多いが、主に肝細胞から分泌され、脂肪細胞や膵β細胞、他の細胞に対し *インスリン感受性の改善 *糖代謝改善(糖毒性回避) *脂質代謝改善 *エネルギー産生能改善 という作用をもたらすことが解っている。 この論文内では、過食ラットに対し水素を投与したところ、水素を投与していないラットと比べ、摂取量がかわらないにも関わらず、水素投与ラットは *肝臓からのFGF21分泌増加 をもたらしたうえで *脂肪燃焼効率が高い(酸素消費、二酸化炭素排泄量が多い) *体脂肪が増えない *血糖値が上がらない *脂肪肝にならない *血中脂質が増加しない という結果をもたらしたとしている。 この段階で「これらの効果はFGF21によるもの」とは言えないが(先に述べたミトコンドリアの活性化作用の可能性もある)、少なくとも現代人に問題となっている『脂質/糖質代謝障害』に大きな治療効果をもたらすことは間違いない。 当院においても、メタボリックシンドローム/肥満に対し治療を行ううえで、治療効果が停滞した方に水素治療を追加すると、治療効果が再度出現する場面に数多く遭遇する。 また、治療当初より水素治療を併用した場合に効果出現が早かったり、他の治療目的(肩こり、腰痛、心筋梗塞、脳梗塞など)に水素治療を行っていると、徐々に体脂肪が減少してくるという場面も多い。 これらの臨床結果をふまえ、臨床データと作用機序の擦り合わせが重要であろうと考えている。 Molecular hydrogen improves obesity

紫外線が強くなる前に『紫外線とUVケアの問題点』について 酸化劣化は、肌を劣化(老化)させる最大の原因と言われています。(その他糖化劣化、炎症劣化もあります) 『UVケア』を行う理由はUVによって発生する活性酸素を抑制するためです。 UVは皮膚に存在する色素と反応すると『光励起』という現象によって『一重項酸素』という活性酸素が発生します。 この活性酸素は『ヒドロキシラジカル、ペルオキシナノライト』と並ぶ『悪性の活性酸素(活性窒素)』です。 これらの活性酸素は皮膚を構成する *角質タンパク *表皮細胞 *真皮細胞 *真皮コラーゲン/エラスチン *ランゲルハンス細胞(免疫細胞) などから電子を奪い『酸化劣化』させてしまいます。 酸化劣化はタンパクや脂質の構造変化を起こし、本来の目的を達成できなくさせます。これが『老化』という現象です。 これを予防するために『サンプロテクト/UVケア』が行われますが、その方法に大きな問題があることが解ってきました。 現在、UVケア目的に利用される成分は『酸化チタン』という物質です。 酸化チタンが太陽からのUVを反射させ、表皮/真皮に到達することをブロックすることによって『UV→一重項酸素発生』を抑制しようという理論です。 酸化チタンは、UVクリームなどに混ぜ、塗布することによって、皮膚(角質)上に酸化チタン粒子の膜を作ります。 酸化チタンは日光に含まれるUVを反射させることによって、UVが表皮/真皮に到達することを防ぎ、一重項酸素(1O2)の発生を抑制します。 しかし、ここにきて「UVを照射された酸化チタンがヒドロキシラジカルを作り出す」ということが解ってきました。 酸化チタンは「光触媒作用」を持っています。 酸化チタンに紫外線があたると電気分解と同じ作用で水を分解し、水から活性酸素を作り出します。 酸化チタンの光触媒作用を壁の塗料などに使用するとカビを予防したり、汚れの付着を予防したりできるのは、光触媒によって発生する『ヒドロキシラジカルによる作用』です。 これと同様の現象が『UVクリームを塗った肌表面』でも発生しています。 皮膚上に塗布された酸化チタンは、たしかに『UVを反射させる能力:SPF (Sun Protection Factor)』を持っています。 そのSPFによって紫外線が皮膚に侵入することを抑制し、一重項酸素の産生を抑制することができます。 しかし、皮膚上に塗布された酸化チタンにUVがあたることによって、ヒドロキシラジカルが発生し、そのヒドロキシラジカルが角質/表皮/真皮の細胞/組織にダメージを与えてしまうのです。 『酸化チタンはUVブロックによって一重項酸素を抑制できても、反面ヒドロキシラジカルを大量に発生させて酸化劣化させる』ということです。 一重項酸素をブロックする変わりに、さらに悪性度の高いヒドロキシラジカルを発生させてしまっては、『UVによる(活性酸素による)障害から肌を守る』という本質を見失っているといってもよいでしょう。 一重項酸素やヒドロキシラジカルを除去する最も優秀な抗酸化物質は『水素』といえます。 水素をUVクリームと共に塗布することによって * 酸化チタンによる紫外線の抑制=メラニン刺激抑制(日焼け止め) * 水素によるラジカルの抑制=肌の酸化劣化の抑制(老化防止) を同時に行うことができます。 現在、日本医大の太田教授とともに「水素外用薬/水素発生コスメ」を作成し、クリニックにてテスト供給しています。 ご興味のある方はクリニックまでご連絡ください。 医療法人社団医献会 辻クリニック (四谷、麹町) info@tsuji-c.jp