【公式】辻クリニック

人の細胞は絶えず
「Re-Birth:生まれ変わり」をしている

予防治療(Re-Birth Program)と疾患治療の違い

  • 水素による抗酸化治療戦略は新しい物質による治療のように思えるがそうではない。 他の論文にもあるように、本来水素は「腸内細菌」によって腸管内で作られ、体内を循環し、活性酸素の除去に役立っている。 よって水素による治療は、他の化学物質による治療と違い「人が本来持っていた抗酸化システムのひとつ」と言っても過言ではないであろう。 ミトコンドリアは細胞の中に存在するエネルギー工場であり、糖/脂肪と酸素からATPというエネルギーを作り出す。 その際に3%程度の「スーパーオキシド」という活性酸素が出来てしまう。 人体はそのスーパーオキシド(SO)を 1:SO+SOD(スーパーオキシドジムスターゼ)→H2O2(過酸化水素) 2:H2O2+カタラーゼ/GST→H2O(水) という2段階で除去しているが、 *SODやカタラーゼ、GSTの除去能力が低下 *強いストレスによるSO産生の増加 にがあると、反応によって「ヒドロキシラジカル」「ペルオキシナノライト」という悪性の活性酸素が出来てしまう。 この悪性活性酸素を除去していたのが *腸内細菌によって作られる水素 *食事で摂取される抗酸化物質 であったのであろう。 食品の変化(防腐剤や添加物の増加)、抗生物質の乱用などによって腸内細菌の死滅が現代人の問題のひとつになっている。 また、加齢によるSOD、カタラーゼ、GST産生能の低下により、大量に発生する「ヒドロキシラジカル」「ペルオキシナノライト」の除去能を失うことは、組織や遺伝子の酸化劣化スピードを格段に上昇させるであろう。 *ヒドロキシラジカル/ペルオキシナノライト産生の増加 *腸内細菌の死滅(=腸内発生水素量の低下) を補うための「水素療法」は重要な位置づけとなると考える。 *水素内服 *飽和水素水点滴 *外用水素クリーム など、その用途は今後「抗酸化治療戦略」の柱になるであろうと考えている。 Molecular hydrogen is a novel antioxida

  • 変形性膝関節症やリウマチによる膝関節炎は、その痛みだけでなく、炎症による軟骨の変性によって歩行困難となり、患者のQOLを著しく低下させることが問題となる。 そしてその治療は現在「鎮痛剤」「関節内ヒアルロン酸注射」「ステロイド」であるが、それらには鎮痛作用があっても軟骨の再生能力はない。(ステロイドでは逆に破壊する) そしてその治療が効果を失った場合には「人工関節置換術」という選択肢となる。 この論文は関節内で発生する炎症が「活性酸素(ペルオキシナノライト)→COX2」の関係を明らかにし、それによる炎症反応の増強、軟骨組織の破壊、軟骨細胞の破壊(再生能力の低下)の機序について解説している。 変形性関節症やリウマチによる関節軟骨破壊/軟骨細胞の破壊/炎症の機序が活性酸素がトリガーとなっており、その活性酸素の除去がこれらの破壊と炎症を抑制するだけでなく、軟骨細胞の保護により再生機能を回復させるということになれば、加齢による関節疾患の大きな治療法のひとつになる可能性が高い。 当院でも関節疾患に対し水素治療(内服+点滴+関節内注射)によって歩行困難の膝関節炎患者が直後より歩行可能となり、痛みをほぼ感じない状態になって帰宅される例が多い。 この劇的な治療効果は水素による *抗酸化作用:軟骨細胞の再生、軟骨組織の保護 *抗炎症作用:痛み、浮腫の改善 と考えてよいのではないだろうか。 今後、大学と連携し、関節滑膜細胞の炎症に対しVIVO/VITRO両面の研究を進める必要があると考える。 Oxidative stress in secondary osteoarthri

  • 水素がパーキンソン病モデルラットの神経変性と症状を改善したといういくつかの論文を過去にアップしている。 この論文も同じくパーキンソン病に対する水素治療の効果を示す論文であるが、ちょっと変わった方向性のもの。 この論文で興味深いのは『ラクツロース摂取によって腸内細菌で作られる水素』という点であろう。 ラクツロースは人の消化管で吸収されない二糖類であり、この糖を乳酸菌が取込む事によって大量の水素を発生させることがわかっていた。 その水素が今になって「実は人体の抗酸化作用をもたらしていた」ということがわかってきたのであろう。 他の論文でも、腸内細菌の状態によってラクツロース摂取後の呼気中水素濃度に差があったり、その差と8-OHdG(DNA酸化劣化マーカー)との相関性があったという論文がいくつか発表されている。 現在、我々のチームは水素を使った治療(点滴、筋肉注射、関節内注射、皮下注射、吸入、内服、外用・・)を多くの疾患に適応しており、それなりの効果を示している。 「ラクツロース⇔腸内最近⇔水素」の流れが明確になってくれば、治療医学/予防医学においての腸内細菌の役割が大きく変わってくる可能性が高い。 いわゆる「善玉」と呼ばれる腸内細菌が作り出す物質が多々あるが、そのひとつに『水素』が加わるということであろう。 Drinking hydrogen water and intermittent hydroge

  • 本年度、名古屋大学から発表された論文。 この論文では、過去4年にわたり63もの疾患モデル動物および人に対する水素の臨床試験をおこない報告している。その中で特に *アルツハイマー病 *パーキンソン病 *虚血再還流疾患(心筋梗塞、脳梗塞など) に著効したとしている。 加えてこの論文の面白いところは、水素による治療の疑問点に焦点を当てているところだろう。 まず、この発表では効果の濃度依存性がなかったこと。ようするに水素濃度を上げてもその治療効果は変わらなかった点。 この点に関しては、当院ではリウマチ/アトピーといった炎症性疾患においては濃度に依存して症状の緩和が認められるため、個人的には疑問である。 もうひとつは、人やラットの小腸では「小腸腸内細菌からの大量の水素発生と体内供給」が行われているということ。 そこに外部から水素を供給すると明らかな効果があることに対する疑問である。 この点に関しては「腸内細菌の状態によって、供給される水素量に大きな差がある」という論文がいくつかの論文が発表されており、個人的にも「小腸からの水素供給量の差」が水素の効果と疾患回復に何らかの関係があるのではと考えている。 このように、国内外で水素治療の論文が急速に増加しているが、それだけこの効果が高く、共存する腸内細菌が作り出している物質という安全性を併せ持つためであろう。 当院でもその治療効果幅は広いことは確認しており、今後は *投与量 *投与間隔 *濃度 *投与方法 などのプロトコールの確立が重要であろうと考えている。 Molecular hydrogen as an emerging thera

  • 『糖化』『糖化劣化』は酸化劣化と並ぶ「生体劣化反応」のひとつである。 生体における糖化劣化とは、血糖として存在する糖と生体を構成するタンパク質(アミノ酸)が結合し『AGEs:糖化劣化最終産物』を作り出してしまう反応である。 以前の論文に「メタボリックモデルラットに水素を投与すると腎機能の改善が認められた」というものがあった。 この論文ではその現象をより具体的に検証している。 ラットの腎臓をモモジナイズし、そこに *5mMの過酸化水素 *ブドウ糖およびジカルボニル化合物(MGO、GO、3-DG) を添加し加温したところ、ROSの発生量が急激に増加した。 そこの水素を不可すると(当然ではあるが)ROSは急激に低下する。 加えて、水素の負荷によってジカルボニル化合物からのAGEsの産生も低下している。 (糖+アミノ酸→ジカルボニル化合物→AGEs) 糖化劣化によるAGEsの産生は糖尿病における多くの合併症(腎障害、神経障害、血管障害(壊死)、網膜障害など)の原因であり、このAGEs産生の抑制が予後を左右する。 また、美容面においても皮膚タンパクの糖化劣化は「肌老化」の大きな原因であり、この抑制は「皮膚のアンチエイジング」にとっても重要である。 今回紹介した論文は「糖化劣化と酸化劣化の関係」を示す興味深い論文である。 糖化劣化部位が活性酸素発生部位であり、その活性酸素によって糖化劣化がさらに促進するという「糖化⇔酸化の悪化サイクル」をどの部位で抑制するかがポイントであり、水素がその悪化サイクルを抑制したことは大変面白い。 皮膚や腎臓、その他臓器に対する水素投与が、酸化劣化だけでなく糖化劣化による『組織老化障害』を予防/治療するということであろう。 Hydrogen-rich water inhibits glucose and alpha,b

  • 現在、癌に対する基本治療は『手術・抗がん剤・放射線』である。 この中で抗がん剤は広く使われる方法ではあるが、その副作用が問題となる。 究極の抗がん剤は『癌細胞だけを死滅させ、正常細胞には機能しない物質』であるが、いまだその物質の開発には至っていない。 この論文では広く利用される抗がん剤『シスプラチン』の副作用を水素が大きく軽減したと報告している。 特にシスプラチンの腎臓毒性はdose-limiting toxicity(用量制限毒性)であり、それによる腎障害によって十分な量を投与できなくなる。 その原因はシスプラチンが腎臓の細胞内ミトコンドリアを障害し、それによって大量のヒドロキシラジカルが発生することにより、その酸化ストレスによって腎臓組織(細胞)が大きく破壊されるためである。 この研究ではマウスにシスプラチン投与による腎機能(BUN, Cr)障害に対し水素を投与したところ、その障害が明らかに軽減されたとしている。 加えて、水素はシスプラチンの機能には全く影響を与えないため、同時投与によってシスプラチンを作用量まで投与することが可能である。 当院においても、抗がん剤投与患者に対し水素点滴を行っているが、明らかに副作用が軽減(もしくは出現しない)され、治療継続が容易であることを確認している。 今後、抗がん剤に頼らない治療(高濃度ビタミンC療法など)との併用療法も有効である可能性がある。 Molecular hydrogen alleviates nep

  • デリケートな問題だけに、しっかりとした論文になるまで避けて来ましたが、とうとう論文ベースで『水素は放射線障害防護に役立つ」というものが発表された。(論文はBiochemical Journalという歴史も古く権威のある学術誌なので、信頼性は高いとみます) この論文は『水素は放射線照射によるマウスの精子形成と造血機能を保護する』というもの。 論文内では、放射線の副作用軽減薬として唯一承認されている『アミフォスチン』と水素の効果を比較検討している。 何度も書いていますが、放射線障害とくに内被爆は、放射線による直接障害というよりは『放射線が水と反応して発生する活性酸素(ヒドロキシラジカル)による酸化劣化障害』です。 よって内被爆予防は大きく *内被爆物質の取込みを避ける *内被爆物質を体内から取り除く *内被爆物質によって発生する活性酸素を除去する という3つが考えられます。 この論文では精子形成機能障害、造血機能障害への効果はアミフォスチンと比べて遜色のないものであったとしている。(精子数を増やし、骨髄有核細胞、白血球数を増加させた) アミフォスチンは副作用が強く、安易に使用したりすることはまず不可能ですが、水素は副作用もなく、予防投与にも適したものだと考えます。 私のもうひとつのライフワークである「内被爆予防の研究」を後押ししてくれる論文です。 Hydrogen-rich saline protects spermatogenesis

  • 本年6月に発表されたこの論文は、水素の効果に数々の効果に対する仮説として大変興味深い。 水素がヒドロキシラジカルを含む「細胞障害性活性酸素種」を除去できる優れた抗酸化物質であり、酸化劣化による多くの疾患予防/治療に役立つ。 それ以外に水素は「強い抗炎症作用」をもつため、 *皮膚への使用:アトピー性皮膚炎、各種皮膚炎 *関節への使用:関節炎、腱鞘炎、軟骨炎 といった炎症性疾患にも高い効果を示す。 当院でも *関節炎に対し「関節内注射」 *肩こり/腰痛に対し「筋肉内注射」 *皮膚炎に対し「外用薬」 として使用することによって、それらの炎症が想像以上に早く軽減することを経験するが、ここでひとつ疑問が生じる。 水素は活性酸素と反応することによってそれを除去するが、その「活性酸素発生源」を止めていなければ、炎症はすぐに再発するはずである。 ことろが、炎症に対する水素治療は想像以上に効果時間が長い。(数ヶ月経っても痛みが再発しない人も多い) これは「水素は活性酸素の発生源に対しても作用しているのではないか?」と想像される。 ここで活性酸素の発生について考えてみる。 活性酸素の大元の発生源は『ミトコンドリア』である。 酸素と脂肪/糖からエネルギーを作り出すミトコンドリアからは必ず少量の「スーパーオキシド:SO」という活性酸素が発生する。 このSOを「SOD」を使って「過酸化水素:H2O2」へと変換し、カタラーゼ/GSHを使って水へと変換している。 (SO+SOD→H2O2→H2O2+GSH→H2O) 何らかの原因で *SOの産生量が増加 *SOD量が低下 *カタラーゼ/GSH量が低下 を起こすと、処理しきれなかったSOやH2O2は「生体内金属:鉄、銅など」と反応し「悪性の活性酸素」を発生する。 この論文では水素が生体内金属イオンのリガンド(配位子)として働くことによって、各種反応系を制御しているのではないかというものである。 金属タンパクは水素の標的分子のひとつであり、「M-H2反応」に よって金属タンパクを制御している。 このことは、生体内に存在する各種金属(重金属なども含む)の悪影響を制御する可能性が高い。 ようるすに、活性酸素の発生源である「遊離鉄、銅、その他重金属」のリガンドとして水素が作用することにより、細胞障害性活性酸素種が精製されにくくなるのではないかというのだ。 このような仮説に基づく理論は臨床と見比べてゆく事によって多くの発見があるであろう。 今後も最新の論文を検討しつつ、臨床での結果と照らし合わせてゆこうと考える次第です。 http://www.medicalgasresearch.com/content/pdf/2045-9912-2-17.pdf www.medicalgasresearch.com

  • 私が水素療法を勉強するもうひとつの目的は「放射線障害からの防護」であることは変わりない。 この論文は「放射線照射したマウスの心臓に対する防護作用」というものです。 この論文では、マウスに対し『7Gy:7000mSv相当』の放射線を浴びせ、水素投与軍と非投与群を比べている。 7Gyという量の照射は、人であれば確実に脂肪する量である。 非投与群では100%脂肪した照射量であっても、投与群では80%のマウスが生存した。 加えて、酸化ストレス障害の指標である『8-OHdG』『心筋MDA(マロンジアルデヒド)』を双方で検査したところ、水素投与軍で2つの酸化ストレス指標を低下させていた。 放射線障害には『直接障害:放射線が直接ダメージを与える』『と『間接障害:放射線によって発生した活性酸素(ヒドロキシラジカル)によってダメージを与える』があるが、このような高線量の場合であっても、間接作用による障害が主であることを示す論文である。 今後、どの程度の内被爆を抑える事ができるかは『拡散した放射性物質をどれだけ隔離できるか』にかかっている(多くは食物を育てる土壌と食品自体) もし、隔離がうまくいかない場合の防護策は『発生する活性酸素(ヒドロキシラジカル)をどれだけ消し去ることができるか?』ということになると考えている。 The potential cardioprotective effects of hydro

  • 水素が「強い抗酸化作用を持つ物質」であることは最近になって発見された(2007年にNatureに日本医大太田教授が発表したのが最初)そして最近になって、水素が「関節痛/関節炎」「皮膚炎」「各種アレルギー疾患」に効果をしめしたり、癌治療に有効であることもわかってきた。   水素の「抗炎症/抗アレルギー効果」「腫瘍増殖抑制効果」についての論文は多数出ているが、各論文のアプローチが違うためまとまりがない。 そこで「水素の抗炎症/抗アレルギー/動脈硬化抑制/腫瘍増殖抑制」の効果についてまとめてみた。 加えて同様の作用をもつ『ステロイド』『消炎鎮痛剤:NSAIDS』の作用とその副作用出現についても書いてみようと思う。*なるべくわかりやすく書くために、重要なポイントだけを抜粋しています。詳細をお知りになりたい方(専門の方)はPubMedに数多くの論文がありますので読んでみてください。活性酸素と炎症の関係は図にあるように『活性酸素発生→NFκB活性化→COX2活性化→PGE2/PGI2活性化→炎症反応』という経路によって発生する。活性酸素の発生は *ミトコンドリアから:ミトコンドリア機能低下(老化など)による*毒:肝臓が各毒素を解毒する際に使用するチトクロムP450など *尿酸代謝:プリン体→尿酸 に必要なキサンチンオキシゲナーゼなど、様々な反応で発生し、これが上記反応経路によって炎症反応を発生させます。水素の抗炎症作用は、この経路の『活性酸素』を除去することによって炎症を抑えます。「鎮痛部位:関節内、筋肉内、神経、皮膚」への投与により炎症が急激に治まるのはこのためです。話は変わりますが、同様の鎮痛作用をもつ薬剤に『ステロイド』と『消炎鎮痛剤:NSAIDS』があります。これらはそれぞれ作用点が違います。*ステロイド:NFκBの抑制による反応経路の抑制*NSAIDS:COXの抑制による反応経路の抑制です。水素、ステロイド、NSAIDSのすべてが「炎症反応に向う反応経路の抑制」という意味では同様の作用であると言えるでしょう。しかし、各薬剤には多くの副作用があります。この副作用発生のメカニズムは以下のようになります。【ステロイド】これはNFκB(エヌ・エフ・カッパ・ビー)を抑制することによって炎症を抑制しています。NFκBは炎症反応以外にも『免疫強化作用』『細胞接着作用』にも作用する重要な物質です。ステロイドの副作用に「免疫抑制作用」「皮膚/粘膜トラブル」「骨粗鬆症」などが存在するのは、生理活性的に発生するNFκBも抑制してしまうからです。   【消炎鎮痛剤:NSAIDS】 これはCOX(シクロオキシゲナーゼ)を抑制することによって炎症を抑制しています。COXには「COX1」と「COX2」が存在し、炎症反応を発生しているのはCOX2です。 COXはミトコンドリアがエネルギー(ATP)を産生する最終段階に必要な酵素であり、ここに関わるのがCOX2です。NSAIDSは「COX1も2も抑制してしまう」という性質があります(最近になってCOX2を選択的に抑制するNSAIDSが出てきましたが、とはいえCOX1を全く抑制しないというわけではありません)そのためNSAIDSには「エネルギー産生抑制」による多くの副作用(胃腸障害、倦怠感など)が存在します。*最近、COX2をブロックするNSAIDSに『腫瘍抑制効果』が見つかってきました。これはCOX2に腫瘍増殖作用があるためで、NSAIDSのCOX抑制作用が腫瘍抑制作用に働くためです。まとめると *ステロイド:NFκBの抑制→炎症も抑えるが、免疫、細胞接着、腫瘍壊死因子も抑制し副作用発現 *NSAIDS:COXの抑制→炎症も抑えるが、ミドコンドリアのエネルギー産生も抑制し副作用発現ということです。では水素はどのようにして作用しているのか?水素の抗炎症作用は何らかの障害によって発生した活性酸素を抑制することによる作用です。腫瘍壊死因子やIL-1によって発生するNFκBは抑制しません。またNFκBによって誘導される『COX2』は抑制しますが、それに関係しないCOX1の抑制はありません。これらに関する多数の論文を読んでみると、水素は『ステロイドや消炎鎮痛剤の副作用を持たない抗炎症作用物質』である可能性が高いと言えます。 加えて*COX2ブロックによる腫瘍増殖抑制作用*TNFα→NFκBラインを抑制しないことによる免疫強化、腫瘍壊死因子強化による抗癌作用、免疫強化作用*VCAM, ICAMによる細胞接着作用を抑制しないことによる副作用の軽減ということになる。これらは2007年から発表された『水素』『免疫』『炎症』『発ガン』などに関する多数の論文を読んだ上で、簡単にまとめたものです。これらのことをふまえると、水素の効果には無限の可能性があると確信しています。加えて、現在当院で行っている*水素による鎮痛治療*水素による癌副作用軽減治療*水素による動脈硬化抑制治療*水素によるアトピー性皮膚炎治療がエビデンスとして広く認識され、いずれ多くの医療機関で利用されることになるのもそう遠くないのではないかと考えている。 なお、この文章をまとめるために読んだ論文の一部は『最新論文の考察』『クリニックFBページ』にアップしてあります。

  • 「活性酸素の発生とそれによる組織損傷→疾患」について簡単にまとめてみます。 疾患については、今のところ世界の大学で論文と発表されているものを羅列してみました。 図右にある数々の疾患と活性酸素の関連については、すべて論文化されているものです。 これら疾患の治療/予防に対し、抗酸化治療戦略が本格的に使われるようになるかもしれない。 加えて、我々が研究する「水素」が治療戦略上、優れた抗酸化物質であることも付け加えておきたい。

  • 水素が強力な抗酸化力によって「抗炎症/鎮痛効果」を示すことは多くの論文に発表されており、当院においても『変形性関節症』『慢性関節リウマチ』『外傷後後遺症』『五十肩』『変形性脊椎症』などに対し、水素注射が急速に痛みを取ることは幾度も経験している。 その抗炎症/鎮痛のメカニズムは 【活性酸素→NFκB↑→COX2↑→PGE2,PGI2↑→炎症】という炎症発動システムの大元である「活性酸素の除去」であり、これは現在主流となっている鎮痛治療である *ステロイド:NFκB抑制による効果と副作用 *消炎鎮痛剤:COX抑制による効果と副作用 とは大きくことなることを前回記載した。 要約すれば、水素の抗炎症/鎮痛効果は「痛みの原因となるNFκBを抑制するが生理活性のNFκBは抑えない=副作用がない」ということである。 この優れた効果は患者にとって望ましいことではあるが、変形性関節症などの加齢性疾患やリウマチ、外傷による関節破壊は『その場の痛み』も問題ではあるが『関節変形による機能障害』も大きな問題である。 寿命の延長による高齢化社会を向えた日本において、関節障害は『内蔵は元気だが動けない=低いQOL』という状態を作り出すため、その回復を目的とした「人工関節手術」が選択される場合がほとんどである。 昨今話題となった「iPS細胞」は加齢や外傷によって破壊された関節軟骨細胞を再生させる治療として整形外科分野では期待されている治療のひとつではあるが、これが医療現場として取り入れられるようになるにはまだまだ時間がかかるであろう。 そこで今回の論文『一酸化窒素から発生したペルオキシナイトラライトを減少させることによって間接的に遺伝子発現を変化させ、水素分子は酸化ストレスから軟骨を保護する』は大変興味深いものである。 関節軟骨の炎症と破壊に関わる活性酸素種は「ペルオキシナノライト」である。(正確には活性窒素) これによって先に記載した「炎症サイクル」が発動し、痛みとなることはご理解いただけると思う。 もうひとつの問題は『関節軟骨の破壊』である。 ペルオキシナノライトは、タンパク質に『ニトロ化』という変性を起こし、関節軟骨の変性につながる。 ペルオキシナノライトを抑制できるということは、軟骨のニトロ化変性を抑制し、関節軟骨の変性を予防できることを証明している。 ペルオキシナノライトによって変性する「軟骨構成タンパク:アグリカン、タイプⅡコラーゲン」の変性が水素負荷によって軽減したという。 ここで面白いのが、水素の投与が *アグリカン、コラーゲンの遺伝子発現を回復させた *MMP3,13等「コラーゲン分解酵素遺伝子」の発現を低下させた という部分である。 これは水素の作用が抗炎症/鎮痛作用にとどまらず『軟骨の破壊抑制と再生促進に作用する』ということである。 現在当院でも「可動域を失ったリウマチ患者」に対し、2ヶ月にわたり関節注射を施しているが、 1:初期:急速な鎮痛作用 2:中期:関節腫脹、関節水貯留の軽減 であり、その後 3:可動域の回復 をみとめつつある。 この軟骨組織の再生に関しては半年〜1年という歳月の中でのMRI検査結果などを検証しようと思う。

  • 当院で行っている水素水を使った治療について『どういう治療があるのですか?』『水素をどのように治療に使うのですか?』というご質問が多くよせられるので、ここにも記載しておきます。(HPは現在作成中です) 多くの人が知るようになった『水素』『水素水』という言葉ですが、水素の医学利用は当院の顧問でもある日本医大の太田教授が2007年に雑誌『Nature』に発表した論文に端を発します。 多くの疾患原因を探る中、カラダのエネルギー工場であるミトコンドリアから、どうしても発生してしまう『活性酸素』がDNA、細胞、組織を破壊し、それによる機能障害/イレギュラーが数々の疾患を引き起こすことが解ってきました。 以前より、活性酸素が病気や老化の原因であることは考えられており、それが「ビタミンC」「フラボノイド」といった抗酸化物質が病気の予防/治療に有効だとされてきました。 水素は数ある抗酸化物質の中で『最も優秀な抗酸化物質』ということがわかり、それが治療として使われ始めたのは極最近のことです。 水素は本来『ガス』であるため、これを吸入する治療法が模索されましたが、現在はその治療に加え『他の物質に水素ガスをとけ込ます/吸蔵する』という方法によって、いろいろな使用法が生まれました。 現在、治療として使われるのは 【水に溶け込ます:水素水】 *水素水を飲む *水素水点滴 *水素水注射(関節注射、筋肉注射、皮下注射) *水素水バス(入浴剤) 【水素を物質で包む:水素吸蔵合金】 *内服:体内で水素を発生させる *外用:水素を皮膚上で発生させる 【水素ガスそのもの】 *吸入 というバリエーションがあります。 なぜこのような幾つもの投与方法があるかというと、水素は優れた抗酸化物質であり、体内の悪玉活性酸素を強力に除去してしまうのですが、体内では至る所で活性酸素が発生しているため、『最も近くにある活性酸素』と瞬時に反応してしまいます。 そのため、 *投与部位から目的部位(障害部位)までの距離が遠い *目的部位(障害部位)の血流が悪い *目的部位(障害部位)に届きにくい(深いなど) といった理由によって、『肝心の患部に水素が届く前に消費されてしまう』というデメリットがあるようです。 そのため、臨床的には『目的部位(障害部位)により近く投与する』という方法が模索され始めました。 例えば *関節の痛み:関節注射 *筋肉の痛み:筋肉注射 *皮膚のトラブル:外用 *血管のトラブル:点滴 *血管の多い場所のトラブル(脳神経、がんなど):点滴 となります。 また、活性酸素は体内で絶えず発生しているため、抗酸化物質には『継続的な投与』が求められます。 それには *絶えず投与し続ける という方法以外に *体内で発生させる という方法が考えられ、これが『吸蔵体の摂取』という考えにつながりました。 吸蔵体は、その物質内部に『水素を抱き込んだ物質」であり、多くは「それが水と反応することによって内部の水素を放出する」というものです。 吸蔵体にはいくつかありますが、当院で使用するのは日本医大太田教授が研究されている『水素吸蔵マグネシウム』というものです。 これは他の吸蔵体に比べて *吸蔵量が多い *体内に無害 という部分で優れている物質です。 このように、水素の優れた抗酸化力を治療に生かそうと始まった『水素治療』ですが、最近は *水素の遺伝子修復作用 *水素のタンパク修復作用 *水素のミトコンドリア再生作用 といった「抗酸化では説明できない作用」にも注目が集まってきています。 今後、多くのエビデンスが発表されてくるでしょう。 具体的に、当院で行っている「水素治療」は *水素点滴:がん、パーキンソン病、動脈硬化、脳梗塞などへ *水素関節注射:リウマチ、五十肩、変形性関節症などへ *水素筋肉注射:肩こり、腰痛、神経痛、むちうちなどへ が中心です。 *保険対象外の治療ですが、疾患治療を目的としているため、医療費控除の対象となります。(詳しくはクリニックスタッフまで) 治療をご希望の方は下記までご連絡(電話、メール)にてご連絡ください。 医療法人社団 医献会 辻クリニック 東京都千代田区麹町6-6-1長尾ビル8階 (四谷) 03-3221-2551 info@tsuji-c.jp

  • 「ガン治療」が新たな展開を見せるかもしれません。 ここ最近『ガン幹細胞』という考え方が頻繁に出てくるようになってきた。 「幹細胞」というのは、山中先生の研究で一躍有名になったiPS細胞にもあるように、あらゆる臓器、組織の元となる細胞のことで、体内のあらゆるところに存在する。 これと同様に、がん細胞にも『ガン幹細胞』が存在し、それが元となってガンが増殖するというものだ。 我々が『ガン』と称するものは、ごく少数の「ガン幹細胞」を元に分化/増殖したもので、その細胞が「高い増殖力」「細胞の不死化」「周囲への浸潤/転位能」を持ったものだ。 この考え方では、がん細胞には *ガン幹細胞 *ガン幹細胞が分化した分化ガン細胞 が存在し、ガンの一番の問題である『浸潤/転位』を起こすのは『ガン幹細胞』のほうだとしている。 そして、ガンとして確認された組織のほとんどが『分化ガン細胞』であり、それらは「浸潤/転位能」を持たないガン細胞だ。 今までのガン治療は、ガン組織そのものの縮小が治療の目的としているが、実際のところ、治療後に「ガン幹細胞」が残存しているかどうかが最大のポイントとなる。 もし、目に見える範囲のガンを除去できたとしても、細胞レベルで『ガン幹細胞』が残っていたならば、そこを元としてガンが再増殖し『再発』というシナリオである。 そしてそのガン幹細胞が再増殖の際に『薬剤耐性』を持ち合わせたとするならば、新しいガン組織は、今までの抗がん剤などが効かないことになる。 今後、この『ガン幹細胞』をターゲットとする治療法が確立されてくれば、癌治療はまったく新しいステージへと進むであろう。 今のところ、この『ガン幹細胞』に対して効力を発揮するのは『自身の免疫細胞』以外にない。 「ガン幹細胞をターゲットとする治療薬」と「自身の免疫細胞強化によるガン幹細胞除去」のどちらの研究が早いか。 個人的には『自己免疫強化によるガン幹細胞治療」のほうが理論的にも、研究スピードからみても早いように思う。 予防医学的にみれば、自己の免疫細胞も『ひとつの細胞』にすぎず、この細胞の機能低下/劣化要因も *体温の低下(細胞が機能する体内の環境) *酸化劣化 *糖化劣化 *それによる微細炎症 に行き着く。 やはり *カラダを暖める *抗酸化 *抗糖化 *抗炎症 ということになるであろう。 The clinical and therapeutic impl

  • こちらの『ガン幹細胞』に関する論文も大変まとまりがよく面白い。他の「ガン幹細胞」の論文を読んだうえでの考察とすれば、ガンの特徴と定義される *高い増殖力 *不死化 *転位/浸潤能 のうち『転位/浸潤能』を持ち合わせるのは『ガン幹細胞のみ』であるということだ。 ガン細胞が『高い増殖力』『不死化』を持っていたとしても、『転位/浸潤能』を持たなければ、それほど問題とはならない(あるいみ良性腫瘍とあまり変わらない) ということはガンの最大の問題点は『遠隔転位』である。 我々は今まで『がん細胞をいかに縮小するか』を治療の根本的考えとして来たが、そのガン組織に含まれるガン細胞のほとんどは『分化がん細胞』であり、転位/浸潤能を持たない。 たとえ、何らかの治療によって『99.9%のがん細胞を除去できた』としても、0.1%の残存したがん細胞が『分化がん細胞か?それともガン幹細胞か?』によってその後の成績が大きく変わるのだ。 目に見えないレベルである『ガン幹細胞をすべて除去できたかどうか?』がその後の治療成績に関わることを考えれば、今までのガン治療の方向性を変えていかねばならないことは明白である。 Cancer stem cells and their potential implicati

  • 我々が食事によって摂取した『燃料(糖、脂肪)』はどのようにして『熱とエネルギー(ATP)』に変換され、消費されるのか。 この疑問に対する研究は絶えず行われている。 この研究が行われるのは、近代社会が直面している『生活習慣病:肥満、糖尿病、高脂血症、高コレステロール血症とそれに伴う疾患』が現代人の健康問題に多大な影響を与えるからであろう。 過剰に摂取される『エネルギー材料である糖と脂肪』の摂取量を減らすべきことは当然であるが、これらの抑制(自制)が困難であることは皆さんが直面している事実である。 加えて「痩せの大食い」という人種が存在することが「もしかすると食べても太らない仕組みが解明できるのではないか?」という夢を追求させる。 「食べても太らない人は本当に存在するのか?」 多分答えは『YES』である。 その仕組みは「エネルギー消費」によるものだ。 食事によって摂取された「糖、脂肪というエネルギー材料」は、細胞内のミトコンドリアという小器官でエネルギーに変換される。 ミトコンドリアはこれらの燃料から『水素』を取り出す。 取り出された水素(水素イオンと電子)は最終行程の『電子伝達系』で『エネルギー(ATP)を作るか?熱を作るか?』の選択に迫られることとなる。 水素を使ってATPを作るのが『複合体5タンパク』で、熱を作るのが『UCPタンパク』というもの。 痩せの大食いと呼ばれる人はこの『UCPタンパク』にからくりがあることが解っている。 UCPタンパクは当初、人にはあまり存在しない『褐色脂肪細胞』に存在するため、無関係と考えられていたが、このUCPタンパクにはいくつかの種類が存在することが解ってきた。 詳細はまた別の機会に書いてみようと思うが、太りやすい人が『単なる食べ過ぎ』というわけではなく「ミトコンドリアの機能が悪い人』という可能性が高くなってきた。 特に『UCPタンパクを作り出す機能が低い(もしくは低下)人』は、単なるカロリーコントロールだけでは蓄積する体脂肪を減らすことは困難であろう。 栄養学も含め、慢性疾患のコントロールは「細胞レベルのコントロール」という時代に入ってきたように思う。 とはいえ、『どれだけ食べても・・・』というわけではない。 あくまでも『摂取エネルギー材料を減らす』ということを前提とし、『その行為を効率的にする=結果が出る』ということを目的とすべきであろう。 Defective Dietary Induction of Uncoupling Protein 3 in Skeletal Muscle of Obesity-Prone Rats - Weigl

  • 「水素注射/水素点滴」についてご質問があったので、こちらにも記載しておきます。 最近になって『水素水』という名前を聞くようになってきましたが、つい「水素は気体である」ということを忘れてしまいがちです。 水素治療は「気体である水素の『抗酸化力』『抗炎症力』を利用する治療」であり、水素水の「水」は「単なるキャリア:水素を運ぶトラック」です。 水素水とは正確には『水の中に水素ガスを溶存(溶け込ませた)もの』のことです。 よって水素水の効果は「その水の中に『どれだけの水素ガス』が含まれているか?」が大変重要になります。 「水の中に溶存している水素ガスの量」は「溶存水素量」として表すことが出来、『◯ppm:1ppm=0.0001%』と表示されます。 1気圧下での溶存水素濃度限界は「1.6ppm程度」と言われますから、最も優秀な水素水で『0.00016%の水素が溶けた水』ということになります。 水以外に水素を取込む物質を『水素吸蔵物』と言い、多くは『水素吸蔵合金』という金属(ミネラル)です。 水素吸蔵合金の多くが『1%〜13%(多いものだとそれ以上)の水素を吸蔵する物質』です。 よって水は『それ程多くの水素を抱き込む物質ではない』という結論になります。 ただし、水素水(水素を抱き込んだ水)のメリットは『その用途』です。 飲料だけでなく「注射/点滴」として利用できますし、キャリアが「単なる水」なので「キャリアの作用」を考える必要がありません。 水素を利用した治療について 「水素水を飲んでいるが効果を実感しないのですが」 「どのくらいで効果が出るのでしょうか」 「自宅での水素水でも同じ効果でしょうか」 といったご質問をいただきます。 これらのご質問に対する回答として *水素は気体である *水素の作用(効果)はそこに含まれる気体の量による *「時間あたり水素量」と「総水素量」で効果が違う ということになります。 治療としての水素利用に関しては *治療目的 *治療部位 *疾患の種類(特に急性/慢性) *患者の抗酸化能力 などを考慮に入れた上で *水素水点滴 *水素水注射(関節内、筋肉内、皮下など) *水素ガス吸入 *水素吸蔵物カプセル(内服) *水素吸蔵物含有軟膏(外用) を組み合わせて治療します。 当然「治療目的」ですので、健康増進目的の水素水などに比べて『大量の水素ガスを含む水、物質、または水素ガス』を利用しますので、作用は大変強く、効果も想像以上に即効性のあるものです。 以上、ご質問に対するご回答とさせていただきます。 医療法人社団 医献会 辻クリニック (四谷 麹町)

  • 『寝違え/むち打ち』『四十肩』『腰痛/ぎっくり腰』『膝関節痛』『リウマチ』などの痛みに対し、当院では『飽和水素水の筋肉注射/関節注射』による鎮痛治療を行っています。 その鎮痛作用/メカニズムについて簡単にお書きします。 図にあるように、痛みは『何らかのトリガー(引き金)』によって活性酸素が発動し、そこから 【ROS→NFκB→COX2→PG→炎症反応】という生体内化学反応によって炎症が生まれます。 炎症とは【痛み・発熱・腫脹(はれ)・発赤】を伴う生体内反応で、生体防御に伴ってどうしても出現してしまうものです。 この炎症反応を止めるために *COXを止める→消炎鎮痛剤 *NFκBを止める→ステロイド が利用されますが、これらにはそれぞれ副作用が存在します。 水素は炎症反応の初期反応である『活性酸素』と反応し、水に変換する物質です。 よってこの治療の利点は *反応初期段階に作用するので治療効果が高い *治療効果が早い(即効性) *生理活性物質であるため副作用がない *活性酸素と反応すると水に変わってしまう という部分です。 また、世界中で発表される論文や、当院で治療を続ける慢性関節リウマチの治療経過を観察すると、単なる鎮痛作用だけでなく *組織再生作用 *細胞再生作用 *DNA修復作用 などが存在することが解ってきました。 まだまだ新しい治療であるため認知されていませんが、慢性的な痛みに対する新しい治療法として「ステロイド/鎮痛剤に変わる治療」になると考えています。 医療法人社団 医献会 辻クリニック (四谷 麹町) 03-3221-2551 info@tsuji-c.jp

  • 慢性関節リウマチやSLE、強皮症などのいわゆる『膠原病』は自己免疫疾患と言わせる。 「自己免疫疾患」とは「異物に対して反応する免疫器官が、正常な自己の組織に対して過剰に反応し、攻撃を加えてしまう疾患の総称」とされる。 当院では慢性関節リウマチの患者に対し『水素療法』を施し、成果を上げつつあるが、治療当初は『水素の抗炎症作用による炎症反応の抑制』という考えてあった。 この論文で考えさせられたことは『正常な自己細胞/組織とは何か?』ということである。 生体分子は「グリコシル化」「リン酸化」「メチル化」といった化学反応を繰り返し、摂取した栄養素から組織を作り出している。 その「正常な」化学反応で作り上げられた「正常な」組織に対しては「正常な」免疫反応は反応するのだろうか? 組織はマクロのレベル(顕微鏡レベル)では正常に見えても成分分析レベルでは「正常でない組織」ということは多々ある。 軟骨組織や膠原組織(コラーゲンやエラスチンなど)が一見正常に見えたとしても、そのタンパクが『酸化劣化』『糖化劣化(AGEs化)』していたとすると、自己の免疫細胞は『正常な自己』と認識しない可能性はあるだろう。 今までの膠原病/自己免疫疾患の治療は『組織/細胞は正常であるが、免疫がおかしくなって自分自身を攻撃する病気』とされていた。 しかし、分子レベルで考えるならば、その『正常と思われていた組織』は実は正常ではなく、分子レベルで変性(酸化劣化、糖化劣化、炎症劣化)した『異常な組織』という考え方もできる。 水素による慢性関節リウマチに対する治療では、関節の炎症が治まるだけでなく、『滑膜増殖の抑制』『軟骨細胞/組織の再生』などを認める論文が多数発表されているし、当院でもその論文に合致する臨床例を多く認める。 このような症例は、単なる『水素の抗炎症作用』として片付けることはできず、組織の酸化劣化抑制/修復により、正常な免疫反応が単に治まったと考えても良いのかもしれない。 であれば、現在の自己免疫疾患の概念「正常な細胞/組織への『狂った免疫』による病気」は間違いであり、通常通りの「『分子レベルの異常な細胞/組織』に対する正常な免疫反応による病気」で良いことになだろう。 Is the generation of neo-antigenic determinant

  • 放射線による細胞障害には直接障害と間接障害があり、低線量内部被爆物質による障害のほとんどは『間接障害:発せられる放射線が体内の水と反応することによって生じる活性酸素(ヒドロキシラジカル)による障害』であることが解っている。 放射性物質によって大量に発生するヒドロキシラジカルを捕捉/除去することができれば、内部被曝による細胞障害の多く(約80%)を除去できる。 つい先日『Biochemical Journal』に「放射線の副作用軽減薬:アミフォスチンの治療効果と水素による治療効果に遜色がなかった」という論文が発表された。 アミフォスチンはアメリカで唯一「放射線障害」に対する治療薬として承認されている薬剤で、この作用は『ヒドロキシラジカルの捕捉/除去』であるが、この薬剤には副作用が強く、なかなか利用できない。 水素は同等の作用を持つが、副作用がないことは大きな利点である。 この論文は『水素が放射線による免疫細胞のアポトーシス(細胞死)を保護した』というもの。 細胞に放射線などのストレスが加わると、細胞内小器官である「ミトコンドリア」や「小胞体」からカスパーゼ9→3が分泌される。 カスパーゼは細胞死を誘発する伝達酵素であり、これによって細胞のアポトーシスが誘発される。 論文内では、水素によってカスパーゼの活性が抑制され、白血球や血小板の減少を抑制することが出来たとしている。 放射線以外にも細胞は色々なストレスを受けている。 これらのストレスによって細胞は損傷を受けるが、そのストレスが *ミトコンドリア:エネルギー産生機能の低下 *その他の細胞内小器官:細胞機能の低下 を引き起こすこととなる。 以前、細胞の障害には『細胞自体の障害とエネルギー工場の障害がある』と書いた。 細胞自体の障害は *核遺伝子の障害:癌などの異常細胞の発生 *小胞体などの障害:タンパク合成障害による組織障害 であり エネルギー工場であるミトコンドリアの障害は *ATP産生障害による活動性の低下 となる。 これら『細胞ストレスによる障害』の多くが『活性酸素による障害』であるならば、それによる障害の治療/予防は『高い抗酸化力』ということになるであろう。 さらなる『抗酸化治療戦略』の研究がすすむことを期待したい。 医療法人社団医献会 辻クリニック (四谷 麹町) Hydrogen-rich saline protects immunocytes from

  • 老化研究のアプローチとして『筋肉の老化』は重要なテーマである。 加齢と減少する筋肉量は、単に『運動不足』とは言いきれない要因が多い。 このひとつに『筋肉細胞内のミトコンドリア機能の低下』がある。 繊維芽細胞を使った実験では、加齢と共にミトコンドリアのATP(エネルギー)産生機能が低下してくる。 それを示すデータとして *チトクロムC酸化酵素(COX)の活性低下 *チトクロムC酸化酵素の漏れだしによるアポトーシス がある。 チトクロムCは、ミトコンドリアがエネルギーを産生する再集団かである『電子伝達系』の補酵素Ⅳであり、この活性低下はミトコンドリアがエネルギーを作り出せなくなるということ。 この酵素活性の低下は加齢とともに低下し、50歳を超えた辺りから急激にその活性を低下させることが解っている。 その酵素活性が『ミトコンドリアDNAの損傷によるものか?』『核DNAの損傷によるものか?』は未だ議論の的であるが、少なくとも「加齢によるチトクロムC酸化酵素の活性低下=ミトコンドリアのエネルギー産生能の低下』が確実に存在することに変わりはない。 この論文においては老化した筋肉で発生する *エネルギー産生能の低下 *アポトーシス(細胞死)の増加 に焦点を当てている。 ミトコンドリアは好気性エネルギー産生(酸素を利用したエネルギー産生)を行う場所であり、その酸素利用に比例してどうしても活性酸素が発生する。 ミトコンドリアは発生した活性酸素を除去するシステムを持っており、『SOD、カタラーゼ』という抗酸化酵素を作り出すことによって活性酸素を水に変換して対応している。 ミトコンドリアに何らかの原因によって *活性酸素の発生量増加 *抗酸化酵素の産生能低下 が発生すると、処理しきれなくなった活性酸素によってミトコンドリアDNAや、核DNAが損傷し *抗酸化酵素の産生能低下=酸化劣化促進 *チトクロムCなどのエネルギー産生酵素の活性低下 が発生し *エネルギー産生能低下 *細胞死 となるとされている。 老化原因には諸説あるが、そのうちの『活性酸素説』『ミトコンドリア説』はともに「処理しきれなくなった活性酸素による損傷」と考えるべきであろう。 であれば、水素を含めた『抗酸化戦略』が老化/疾患の制御に最も重要な治療戦略であると考える。 Mitochondrial DNA mutations, energy metabolis

  • 細胞やDNA、ミトコンドリアの酸化劣化が老化や疾患の増加に深く関係することが世界中の研究機関が発表するようになってきました。 「活性酸素と抗酸化力(抗酸化物質)」の関係は予防医学の世界では以前より治療利用されていますが、その効果がハッキリしにくかったことが『抗酸化物質の効果』を懐疑的にしていた部分も大きいでしょう。 医学の世界では抗酸化力を極端に高めた物質(ラジカットなど)が高い治療効果を示し、医薬品として利用されていることを考えれば、その作用は十分に治療利用できるものであることは間違いありません。 抗酸化力が治療レベルに効果を発揮するには『発生した活性酸素や酸化劣化を除去できるレベル』でなければなりません。 抗酸化力は *抗酸化物質の力価:その物質自体の抗酸化力 *投与する抗酸化物質量 によって変わってきます。 どんなに優れた抗酸化物質であっても、その物質量が少なければ望む抗酸化力は得られませんし、抗酸化力の低い物質を大量に与えても無駄でしょう。 さらに抗酸化物質は『活性酸素を除去する』というよりは『自身が身代わりとなって(酸化することによって)細胞や組織を還元する』というものがほとんどです。(水素だけは『活性酸素と反応して水になる』という特殊な反応です) よって、大量になった場合に「過剰投与による毒性」も問題となる場合があります。 抗酸化治療戦略はこれらのバランスがとても大切です。 水素治療のご質問で『水素水を飲んでいるが、効果をまったく感じない』というものがとても多いのですが、前にも話しましたが『水素は気体』です。 水素水とは『水に水素が入り込んだもの:炭酸水のようなもの』です。 よって一言で『水素水』といっても『その水に水素がどれだけ入っているか?』によってその作用は全く違います。 *水素:高力価の物質 *用量:含まれる「水素ガス」の量 という考え方で言えば、水素自体はどれも同じですので、含まれる量によって全く違うということです。 世界中で発表される『水素の効果論文』や当院で行う「高飽和度水素注射」の水素飽和量(水に溶存する水素の量)は大変高いもので、その効果は疾患治療を発揮できます。 当然、その投与方法によっても効果は大きく変わってきます。 それだけ「気体(水素ガス)を使った治療はデリケート」ということです。

  • ここ数年、日本の大学でも『水素の抗酸化作用を利用した治療研究』が急速にすすんでいる。名古屋大学から発表された論文では、パーキンソン病の原因である黒質線条体の変性によるドーパミン分泌低下は、ドーパミン分泌細胞がヒドロキシラジカルによって酸化劣化することによる損失が大きいとしたうえで、水素がその劣化スピードを低下させたとしている。 脳神経細胞や心筋細胞は絶えず動き続ける細胞であり、そのため細胞内に存在するエネルギー産生器官『ミトコンドリア』からのエネルギー産生も膨大である。 ミトコンドリアのエネルギー産生が大きいということは、それに十なう活性酸素の産生も大きいということ。 これらの細胞が、発生する活性酸素から身を守るには「ミトコンドリアが産生する抗酸化酵素(SOD、カタラーゼなど)の産生」も重要である。 加齢に伴ってミトコンドリアDNAが劣化することによって、抗酸化酵素の設計図が劣化すれば、当然その抗酸化能力は低下する。 その低下した抗酸化能力を補うことによって、疾患の発生を予防/治療することができるはずだ。 加齢に伴う神経変性疾患は「細胞が作り出す抗酸化酵素産生能を復活させる」か「外部から有効な抗酸化物質を補充する」という方法によって予防/治療することが最良であろう。 そのひとつとして『水素』が研究されることは、大変喜ばしいことである。 Molecular hydrogen is protective against 6-hyd

  • 紫外線が強くなる前に『紫外線とUVケアの問題点』について 酸化劣化は、肌を劣化(老化)させる最大の原因と言われています。(その他糖化劣化、炎症劣化もあります) 『UVケア』を行う理由はUVによって発生する活性酸素を抑制するためです。 UVは皮膚に存在する色素と反応すると『光励起』という現象によって『一重項酸素』という活性酸素が発生します。 この活性酸素は『ヒドロキシラジカル、ペルオキシナノライト』と並ぶ『悪性の活性酸素(活性窒素)』です。 これらの活性酸素は皮膚を構成する *角質タンパク *表皮細胞 *真皮細胞 *真皮コラーゲン/エラスチン *ランゲルハンス細胞(免疫細胞) などから電子を奪い『酸化劣化』させてしまいます。 酸化劣化はタンパクや脂質の構造変化を起こし、本来の目的を達成できなくさせます。これが『老化』という現象です。 これを予防するために『サンプロテクト/UVケア』が行われますが、その方法に大きな問題があることが解ってきました。 現在、UVケア目的に利用される成分は『酸化チタン』という物質です。 酸化チタンが太陽からのUVを反射させ、表皮/真皮に到達することをブロックすることによって『UV→一重項酸素発生』を抑制しようという理論です。 酸化チタンは、UVクリームなどに混ぜ、塗布することによって、皮膚(角質)上に酸化チタン粒子の膜を作ります。 酸化チタンは日光に含まれるUVを反射させることによって、UVが表皮/真皮に到達することを防ぎ、一重項酸素(1O2)の発生を抑制します。 しかし、ここにきて「UVを照射された酸化チタンがヒドロキシラジカルを作り出す」ということが解ってきました。 酸化チタンは「光触媒作用」を持っています。 酸化チタンに紫外線があたると電気分解と同じ作用で水を分解し、水から活性酸素を作り出します。 酸化チタンの光触媒作用を壁の塗料などに使用するとカビを予防したり、汚れの付着を予防したりできるのは、光触媒によって発生する『ヒドロキシラジカルによる作用』です。 これと同様の現象が『UVクリームを塗った肌表面』でも発生しています。 皮膚上に塗布された酸化チタンは、たしかに『UVを反射させる能力:SPF (Sun Protection Factor)』を持っています。 そのSPFによって紫外線が皮膚に侵入することを抑制し、一重項酸素の産生を抑制することができます。 しかし、皮膚上に塗布された酸化チタンにUVがあたることによって、ヒドロキシラジカルが発生し、そのヒドロキシラジカルが角質/表皮/真皮の細胞/組織にダメージを与えてしまうのです。 『酸化チタンはUVブロックによって一重項酸素を抑制できても、反面ヒドロキシラジカルを大量に発生させて酸化劣化させる』ということです。 一重項酸素をブロックする変わりに、さらに悪性度の高いヒドロキシラジカルを発生させてしまっては、『UVによる(活性酸素による)障害から肌を守る』という本質を見失っているといってもよいでしょう。 一重項酸素やヒドロキシラジカルを除去する最も優秀な抗酸化物質は『水素』といえます。 水素をUVクリームと共に塗布することによって * 酸化チタンによる紫外線の抑制=メラニン刺激抑制(日焼け止め) * 水素によるラジカルの抑制=肌の酸化劣化の抑制(老化防止) を同時に行うことができます。 現在、日本医大の太田教授とともに「水素外用薬/水素発生コスメ」を作成し、クリニックにてテスト供給しています。 ご興味のある方はクリニックまでご連絡ください。 医療法人社団医献会 辻クリニック (四谷、麹町) info@tsuji-c.jp

  • ここにきて 『水素の抗肥満効果』 『水素の抗糖尿病効果』 『水素の抗脂質代謝(高脂血症、高コレステロール血症)効果』 の論文が世界中から発表されてきている。 水素になぜこのような効果があるかはまだ明確にはなっていないが、可能性としては *ミトコンドリア機能の回復による *脂質代謝を上昇させる因子の増強作用による が考えられる。 個人的には、ミトコンドリア内の活性酸素を除去することによって、β酸化→TCA回路→電子伝達系→複合体Ⅴ/UCP経路が正常に機能するようになるためと推測していたが、この論文では「FGF21の活性化」が認められたことを発表している。 FGF21は成長因子としての作用ではなく「ホルモン様作用物質」と考えた方がよい。 この役割は不明な点も多いが、主に肝細胞から分泌され、脂肪細胞や膵β細胞、他の細胞に対し *インスリン感受性の改善 *糖代謝改善(糖毒性回避) *脂質代謝改善 *エネルギー産生能改善 という作用をもたらすことが解っている。 この論文内では、過食ラットに対し水素を投与したところ、水素を投与していないラットと比べ、摂取量がかわらないにも関わらず、水素投与ラットは *肝臓からのFGF21分泌増加 をもたらしたうえで *脂肪燃焼効率が高い(酸素消費、二酸化炭素排泄量が多い) *体脂肪が増えない *血糖値が上がらない *脂肪肝にならない *血中脂質が増加しない という結果をもたらしたとしている。 この段階で「これらの効果はFGF21によるもの」とは言えないが(先に述べたミトコンドリアの活性化作用の可能性もある)、少なくとも現代人に問題となっている『脂質/糖質代謝障害』に大きな治療効果をもたらすことは間違いない。 当院においても、メタボリックシンドローム/肥満に対し治療を行ううえで、治療効果が停滞した方に水素治療を追加すると、治療効果が再度出現する場面に数多く遭遇する。 また、治療当初より水素治療を併用した場合に効果出現が早かったり、他の治療目的(肩こり、腰痛、心筋梗塞、脳梗塞など)に水素治療を行っていると、徐々に体脂肪が減少してくるという場面も多い。 これらの臨床結果をふまえ、臨床データと作用機序の擦り合わせが重要であろうと考えている。 Molecular hydrogen improves obesity

  • 私の論文掲載は歯科の先生方にも多く読まれているようなので、今回は水素の歯周病に対する効果についての論文を。 歯周病に関してはは専門でないため、詳細は論文に譲るが、内容は以下のようなもの。 歯周病を誘発させたラットに対し、純水と飽和水素による効果を試した。 純水では経時的に *ROSの上昇 *白血球の浸潤 *歯槽骨の減少 *破骨細胞の分化 を認めた。 飽和水素水では *ROSの抑制 *歯周炎組織中の8-OHdGの減少 *歯周炎組織中のニトロチロシン産生の抑制 *白血球浸潤の抑制 *破骨細胞分化の抑制 を認めたとしている。 これらのことは *歯周炎(その他炎症もであるが)の根本に活性酸素が関与 *活性酸素の抑制によって歯周炎を抑制可能 ということを示している。 現在、日本医大太田教授と協議し『水素治療研究会』のようなものを立ち上げる計画であるが、ここには興味を持つ歯科医の先生方にも声をかけてみる予定である。 太田教授は常々『水素を治療に利用するための正確な知識を普及したい』と話している。 最も基本的なことは『水素はガス(気体)である』ということであろう。 当たり前のようで理解されていないのは『水素水=水+水素ガス』ということ。 水にほんの少し水素が入ったものも、水素が飽和状態まで入ったものも『ひとまとめに水素水』とされている現状はいかがなものかと思う。 副作用もなく、大きな治療効果を見込める水素(水素治療)がいい加減な業者によって「まがい物のひとつ」とされるのは忍びない。 この正確な普及/啓蒙に貢献できればと考えている。 医療法人社団 医献会 辻クリニック (四谷 麹町) 理事長 辻直樹 Hydrogen-rich water attenuates experiment

  • 水素の作用は *水素分子の直接作用 *水素分子の間接作用 の2つの方向から研究されている。 水素はそれ自体、強い抗酸化作用を持つが、それが生体(細胞)にどのように作用することによって機能を発揮しているかが問題である。 この論文は、水素を投与した後、肝臓(肝細胞)の遺伝子がどのように変化したかを調べたものである。 水素を4週間投与した後、DNAマイクロアレイ法によって遺伝子を調べたところ *上昇した遺伝子:548 *低下した遺伝子:695 であった。 上昇した遺伝子を解析したところ、酸化還元に関わるタンパク(酵素)を作る遺伝子が上昇していることがわかった。 我々は、酸素を利用してエネルギー(ATP)を作り出す際にどうしても活性酸素ができてしまう。 そのため、『エネルギーと活性酸素の発生源であるミトコンドリア』には各種抗酸化酵素を作り出すための遺伝子が存在し、その設計図に則って酵素を合成している。 水素の抗酸化作用は大変強いものであるが、デメリットはその反応性の高さから『瞬時に反応が終わってしまう』という部分であろう。 しかし、水素自体の抗酸化作用だけでなく、遺伝子発現に関与し、細胞が抗酸化酵素を含む各種酵素生成に影響を与えるという事実は、細胞のシステム自体を変化させることによる効果であるということであろう。 水素が抗酸化作用だけでなく『抗炎症作用』『抗アレルギー作用』『脂質/糖質代謝改善作用』をもたらすという臨床結果は、それらに関わる酵素の発生に何らかの影響を与えている可能性が高い。(最新の論文ではそれらの酵素発生の変化を認めている) このような事実が解明されていくことは、治療としての利用範囲を広げることができるため、さらなる研究が待たれる。 Hepatic oxidoreduction-related gen

  • 「ガンに対する『高濃度ビタミンC点滴+水素点滴併用療法』の効果について」 当院では以前より癌治療として *高濃度ビタミンC点滴療法 を行ってきましたが、それに『飽和水素点滴療法』を併用することを始めています。 これらの治療はそれぞれ作用機序が違います。 【高濃度ビタミンC点滴療法】 これは「一定量を越えたビタミンCは活性酸素発生物質となる」という作用を利用した治療です。 高濃度に投与されたビタミンCは、細胞に取込まれると大量の「スーパーオキシド」「過酸化水素」を発生します。 正常細胞ではミトコンドリアが正常であるために、これら活性酸素を「SOD」「カタラーゼ」によって除去できますが、がん細胞はミトコンドリア機能不全のために抗酸化酵素を産生できず、ビタミンCによって発生した活性酸素によって死滅します。 よって、高濃度ビタミンCは「活性酸素を利用した抗がん剤」と考えてもよいでしょう。 正常細胞がこれら活性酸素を除去できるとはいえ、この細胞の抗酸化能力に依存していることは間違いなく、正常細胞の抗酸化能力が低下した状態であれば、正常細胞とはいえ「活性酸素による弊害:酸化劣化」は避けられません。 【高濃度水素水点滴療法】 これは「水素の高い抗酸化力」を利用した治療法です。 がんに対する水素の作用は「正常細胞(リンパ球など)の酸化劣化を抑制」することによって、免疫力を高めることを目的としています。 その他、水素による「がん細胞アポトーシス誘導作用」などが考えられています。 また、がん細胞の周囲に存在する正常細胞がガン化する仕組みとして「酸欠」「酸化劣化」がありますが、これを水素が除去することによって「正常細胞のガン化(がん細胞への変異)」を抑制します。 この2つの治療を併用することによって *ビタミンCの「活性酸素発生による抗がん作用」 *水素の「抗酸化による正常細胞活性化作用」 を目的としています。 投与方法は *1:水素点滴→2:高濃度ビタミンC点滴 *1:高濃度ビタミンC点滴→2:水素点滴 の二通りありますが、治療を受ける患者さんの感覚が大きく違うようです。 1:の場合、ビタミンC点滴後に『がん組織周囲の痛み』を感じるようです。 2:の場合、ビタミンC点滴後の痛みが、水素投与後に軽減するという方がほとんどです。 ビタミンCにより、がん細胞が死滅していることを考えれば、「1」のほうが有効である可能性がありますが、 *ビタミンC点滴中にがん細胞が死滅している *点滴後の水素によって正常細胞内に発生する活性酸素が除去できる という利点を考えれば、「先にビタミンC、後で水素」という投与方法も有効なのではと考えています。 また、この併用療法では『ビタミンC点滴療法の効果増幅作用』があるように思います。 この作用については各種論文にあるように多くの学説があります。 *正常リンパ球の活性化作用 *がん細胞の増殖(ガン細胞化)抑制作用 などが中心のように考えています。

  • 水溶液中の水素飽和度を調べていると、いろいろなことが解ります。「水素水」というものは「水+水素ガス:水素ガスが水に溶存している状態」のことです。 ひとまとめに「水素水」とはいっても、ほんの少しの水素ガスを含むものから、大量の水素ガスを含むものまであります。 それらを簡単に計測する方法として「酸化還元指示薬」を使った方法があります。 これは「メチレンブルー」という指示薬を使った方法で、メチレンブルーを1M(メチレンブルーだと319.85g/L)とした溶液を水素を飽和させた酸性の液体に滴下することによって「溶液中にどれだけ水素が溶存しているか?」を調べることができます。 ちょっとした方法の違いで、水溶液中の水素飽和度は大きく変わってくることが解ります。 医療において「水素水」を使う場合、重要なことは「溶存している水素ガス量」に依存して効果が変化しますから、「いかにして要存量を上げるか」「いかにして要存量を安定させるか」が大変重要です。 水素水の水素飽和度 おはようございます。 今日の東京は気温が一気に低下し、今夜は雪になる予報もでているようですね。 インフルエンザの流行もピークに達しそうです。 皆様、お体ご自愛の程。 水溶液中の水素飽和度を調べていると、いろいろなことが解ります。「水素水」というものは「水+水素ガス:水素ガスが水に溶存している状態」のことです。 ひとまとめに「水素水」とはいっても、ほんの少しの水素ガスを含むものから、大量の水素ガスを含むものまであります。 それらを簡単に計測する方法として「酸化還元指示薬」を使った方法があります。 これは「メチレンブルー」という指示薬を使った方法で、メチレンブルーを1M(メチレンブルーだと319.85g/L)とした溶液を水素を飽和させた酸性の液体に滴下することによって「溶液中にどれだけ水素が溶存しているか?」を調べることができます。 ちょっとした方法の違いで、水溶液中の水素飽和度は大きく変わってくることが解ります。 医療において「水素水」を使う場合、重要なことは「溶存している水素ガス量」に依存して効果が変化しますから、「いかにして要存量を上げるか」「いかにして要存量を安定させるか」が大変重要です。 『水』も『水素』も化学の世界では実は大変難解な代物。 だからこそ面白いのだと思います。  

  • 飽和水素水注射による鎮痛治療についていくつかご質問があったので、ご回答です。 *どのくらいの効果がありますか? *他の疼痛治療(ステロイド、消炎鎮痛剤、麻酔薬など)とくらべ て治療(鎮痛)効果はどの程度ですか? これらのご質問については以下のように考えています。 医学的に鎮痛効果度合いを計測することはできませんが、同等程度の鎮痛効果はあると考えています。(あくまでも患者さん本人の主観であるため) この治療法のもっとも優れた点は『副作用がない』『薬剤(合成化学物質を使わない』だと考えています。 現在ペインクリニックや整形外科で鎮痛治療に利用される薬剤は *消炎鎮痛剤(注射、内服、外用) *ステロイド(注射、内服、外用) *麻酔薬(注射、外用) が中心です。 麻酔はあくまでも『その場の痛みを感じなくする』ことを目的としているため、治療としての方向性は違います。 消炎鎮痛剤やステロイドは、水素と同じように『原因→化学反応→炎症反応』の「生体内化学反応」に作用する薬剤です。 消炎鎮痛剤・ステロイド・水素を比較した場合、消炎鎮痛作用が同等と考えるならば *副作用がない *投与量に制限がない *投与回数に制限がない *投与部位に制限がない という部分に関しては水素に利があります。 現在、世界中で多くの研究機関が研究を重ねていますが、水素の作用機序は *抗酸化作用 *抗炎症作用 *抗アレルギー作用 *細胞(ミトコンドリア)修復作用 *DNA修復作用 ではないかと考えられています。 この作用を利用して *アレルギー疾患:喘息、アトピーなど *膠原病:慢性関節リウマチなど *動脈硬化、心筋梗塞、脳梗塞 *神経変性疾患:パーキンソン病、アルツハイマー病など *ガン などに対する治療も試みられています。 このような臨床試験が急速に進むのも『副作用がない』という利点があるからです。 鎮痛作用も他の薬剤(麻酔を除く)に比べて遜色はありませんし、長期的な作用は優れていると思われます。(リウマチなどに対し半年以上の治療を行うと、関節機能の回復をみとめています) よって、ご質問のように「他の鎮痛治療:他の鎮痛作用薬との比較」については *短期的には遜色なし *長期的には優れている という考えです。 医療法人社団医献会 辻クリニック (四谷/麹町) 理事長 辻直樹

  • 老化と老化に伴う疾患の増加を分子レベルで考えるならば、身体を構成する「細胞とタンパク組織の劣化」と捕らえることができます。 【細胞】・・・細胞内小器官の劣化 *DNA劣化 *ミトコンドリア劣化 *ゴルジ体劣化 *小胞体劣化 *細胞膜劣化(受容体、膜タンパクの劣化) 【タンパク組織劣化】 *膠原繊維劣化(コラーゲンなどの劣化) *水晶体劣化 *神経組織劣化(ミエリンなど) *筋組織劣化 などによって「DNA変異、機能低下」の結果、臓器の機能を低下させることになります。 分子レベルで考えると、これらの変性は *酸化劣化 *糖化劣化 *炎症劣化 にほとんど集約されます。 そこに *重金属 によるミネラル機能変異や *化学物質 による昨日変異、その解毒によって生じる *アルデヒド などが加わることとなります。 それによって身体を構成するタンパク質の劣化こそ、老化の根本ではないかと考えられています。 エイジングコントロールにはいろいろな考え方がありますが、「細胞レベルのコントロール:セル・セラピー」の考え方から言えば *抗酸化 *抗糖化 *抗炎症 *解毒(重金属、化学物質、アルデヒド) が基本でしょう。 当院では、これらの現象を各種検査 *酸化劣化度:dROM,BAP,8-OHdG *糖化劣化度:HbA1c,グリコアルブミン,AGEs *炎症劣化度:高感度CRP *重金属蓄積:毛髪/爪ミネラル検査 *肝解毒能:肝機能検査、アルデヒド によって確認し、正常化してゆくという方法を行っています。 「病気になる前の予防治療」「細胞レベルの病気/老化治療」のひとつの考え方としていただければと思います。

  • 活性酸素/フリーラジカルと聞くと「身体に悪いもの」「身体を錆びさせるもの」という悪いイメージが先行します。 しかし、活性酸素/フリーラジカルはすべて悪いものではなく、生体にとって重要な働きをしています。 図にあるように、 *一酸化窒素(NO):血管拡張作用 *過酸化水素(H2O2):殺菌、生理活性作用など といった、生体には欠かせない作用があるのも事実です。 我々が単純に「抗酸化」と言わない理由は、治療は *悪い作用を起こす活性酸素を除去する *良い作用を起こす活性酸素は除去しない という両面を達成する必要があるからです。 ガンや感染症治療、抗加齢治療の中に *高濃度ビタミンC点滴療法 *オゾン点滴療法(血液クレンジング療法) *過酸化水素点滴療法 というものがありますが、これは【酸化療法】と呼ばれるものです。 「酸化療法」と聞くと、一瞬「?」と思うかもしれませんが、これらの治療は、活性酸素のうち「過酸化水素」というものを体内に発生させ *過酸化水素による直接的な抗がん作用、抗ウィルス作用 *自身の抗酸化酵素(SOD,カタラーゼ)の産生能活性化 をもたらす治療です。 水素による治療はその逆【抗酸化治療】と言えますが、これらと区別するためにあえて【抗ヒドロキシラジカル治療】と呼びます。 生体にとってヒドロキシラジカルはDNAや組織を酸化劣化させる最大/最強の活性酸素です。 この物質は、生体内で発生した「生理活性物質としての活性酸素:NO,スーパーオキシド,過酸化水素」から作られる悪玉の活性酸素です。 生理活性物質が過剰となると、生体内の化学反応(フェントン反応など)によってヒドロキシラジカルが作られ、これが生体にとって悪い作用をもたらすわけです。 重要なことは「生理活性に必要な過酸化水素は除去せず、悪玉のヒドロキシラジカルを除去する」ということです。 水素は過酸化水素には反応しないことが解っており、ヒドロキシラジカルは強力に除去するのです。 当院でもガンや感染症(インフルエンザなど)に対し「酸化療法:高濃度ビタミンC点滴」を行いますが、同時(時間差)に「抗酸化療法:過飽和水素水点滴」を行います。 高濃度のビタミンCは細胞内で大量の過酸化水素を発生させます。 がん細胞は過酸化水素を除去する「カタラーゼ」を持っていないため自滅しますが、正常な細胞(ミトコンドリア)はそれに対応するカタラーゼを大量に作り出し、除去できるため障害されません。 とはいえ、正常な細胞が過剰な過酸化水素による酸化ストレスと、それから発生するヒドロキシラジカルに犯されることは間違いありません。 その副作用(と呼べるほどの作用ではありませんが)を除去する目的で過飽和水素点滴による『ヒドロキシラジカルの除去治療』を行います。 生体における各種活性酸素/フリーラジカルの機能/作用が解明されるに従い、それらを利用した多くの治療が生まれてきたといってよいでしょう。 【酸化療法:過酸化水素療法】と「抗酸化療法:抗ヒドロキシラジカル療法】の作用機序の違いをご理解いただけたでしょうか。 医療法人社団医献会 辻クリニック (四谷/麹町) 生理学的には

  • 加齢とともに『老化現象』として現れる関節の痛み(変形性関節症)は人間のQOLを低下させる大きな要因のひとつである。 以前「変形性関節症の軟骨壊死に活性窒素種(ONOO)が関与する」という論文をアップした。 活性窒素のひとつである「ペルオキシナノライト:ONOO」は細胞が発する「NO:一酸化窒素」と「SO:スーパーオキシド」の反応によって発生する。 これらの物質は生体を劣化させる悪性物質ではなく、血管拡張作用や免疫細胞の殺菌作用の元となる物質であり、生命維持には欠かせない物質である。 詳細は論文に譲るが、活性酸素/スーパーオキシド関連の論文を読んでいると、どのようなものでも『絶対悪』『絶対善』というものが存在しないのだということがよく解る。 ミトコンドリアから生成されるSOはミトコンドリアが作り出す酵素(SOD)を使って過酸化水素(H2O2)を生成し、それをカタラーゼによって水に変換している。 白血球などは *SOの生成量 *SOD量 *カタラーゼ量 などをコントロールすることによって、過酸化水素を増やし、細胞内で取込んだ細菌を殺菌している。 軟骨細胞の加齢性疾患である変形性関節症は *軟骨細胞のアポトーシスによる障害 *NO誘発性の障害 という説が存在したが、最近の研究では「NO誘発性である」という考えが主流となってきている。 何らかの原因でNOとSO、SOD、カタラーゼのバランスが変化し、過剰なペルオキシナノライト(活性窒素)が作られることによって、軟骨繊維芽細胞の機能障害と、軟骨組織の酸化劣化が進んだ結果であろうとしている。 (同様な論文が関節軟骨だけでなく、じん帯、関節包についても発表されている) 過飽和水素水を関節内に投与すると、長期的には *鎮痛作用 *抗炎症作用 *軟骨再生作用 を示すが、これは水素のペルオキシナノライト除去だけでなく、他の活性酸素種のバランスに影響するためなのかもしれない。 この論文においても「変形性関節症の進行に活性酸素の影響が大きい」としているが、生体の炎症反応に活性酸素が大きく作用している以上、当然の結果といえるであろう。 医療法人社団医献会 辻クリニック(四谷/麹町) Nitric oxide induced cell death in human osteoar

  • 実験は「外傷性脳障害」のモデルラットによって行われている。 外傷による脳障害後、大量の活性酸素発生によって、神経不全や再形成障害が発生し、神経シナプス障害/認知機能障害が発生することは確認されている。 そのため、障害後の抗酸化治療戦略を目的として「抗酸化医薬品」が承認されている。 研究では、ラットの脳に外傷障害を与え、その後に脳障害に対する水素の作用を検討している。 それによると、障害後のラットに対し水素を投与すると *酸化ストレスによって生じるMDA(マロンジアルデヒド)の減少 に加え *Sir2遺伝子発現レベルの上昇 *神経シナプスの可塑性(刺激に対する機能/構造的な適応)上昇 *モリス水迷路法での(認知機能試験)回復 を認めたとしている。 臨床上ではあるが、当院で行う『過飽和水素点滴/内服」によっても「マロンジアルデヒド修復LDL:酸化LDL」が優位に低下することは確認しており、動脈硬化リスクである酸化LDの低下は「動脈硬化、心筋梗塞、脳梗塞の予防/治療に役立つ治療」として期待している。 水素の抗酸化力によって、過酸化脂質発生によるMDAが減少することは当然であるとしても、今回の試験で見られた『Sir2遺伝子レベルの上昇』や『可塑性の上昇』は、単なる「抗酸化力」だけとは考えにくい。 レドックス制御は遺伝子に何らかの作用を示すことは、他の研究でも明らかになっているが、防御作用に加えて「再生作用」にまで影響を与える可能性は大変興味深い。 加えて、これが『水素の抗酸化作用』によるものなのか『水素の作用』なのかは現在のところ不明であり、今後の研究が待たれる。 医療法人社団医献会 辻クリニック(四谷/麹町) Hydrogen-rich saline protects against oxidati

  • 外傷性脳障害は外部からの刺激(衝撃)によって大脳皮質が損傷され、そこで発生する活性酸素によって障害範囲が広がる。このような現象は心筋梗塞や脳梗塞における『虚血再還流障害』においても同様である。 一度虚血に陥った部位は、その部位に発生する大量の活性酸素やサイトカイン等によって組織損傷が進行し、そこに再還流(血液が再度流れ込む)によって障害が大きくなる。 これに対し、発生する活性酸素(特にヒドロキシラジカル)の制御は大変重要である。 抗酸化治療において、最近になって重要視されているのが『抗酸化の選択性』であろう。 一般に「活性酸素/フリーラジカル」と言われるがすべて悪いものではなく、生理活性物質としての活性酸素も数多く存在する。 *NO(一酸化窒素):血管拡張作用 *H2O2(過酸化水素):免疫細胞内での殺菌作用 等は、生体の作用として大変重要であり、これらの作用を打ち消してしまうことは好ましくはない。 抗酸化治療においては『反応性が強く、組織酸化劣化作用の強い活性酸素を選択的に除去する』という考え方が主流となりつつある。 また、生体が持つ「自前の抗酸化酵素産生能:スーパーオキシドに対するSOD産生、過酸化水素に対するカタラーゼ産生」は、外部からの『SOD様物質』『カタラーゼ用物質』の投与が「過保護要因」として働き、酵素産生能を低下させてしまう可能性もある。 水素が「新しい抗酸化治療戦略」として研究されはじめたのは *ヒドロキシラジカル選択性 *BBB(脳の血液脳関門)通過性 である。 水素の抗酸化作用が *生体の抗酸化酵素産生能を邪魔しない *BBBを通過する(脳細胞に届く) *抗酸化作用発揮後、酸化物質として残存しない という利点を持つことが、他の抗酸化物質に比べて優れた部分であろう。 それどころか、この論文では水素による治療が『内因性抗酸化酵素活性を増加させる』ことに注目している。 水素がどのような作用機序で内因性抗酸化酵素(SOD、カタラーゼなど)を増加させるのかについては言及していないが、前出で論文にあるように、水素の遺伝子発現作用が影響しているのかも知れない。 これについても今後の研究が待たれる。 医療法人社団医献会 辻クリニック(四谷/麹町) Protective effects of hydrogen-rich saline in a r

  • NFκB(エヌエフカッパビー)は細胞内転写因子タンパクとして *炎症反応のトリガー *腫瘍増殖 *アポトーシスの制御 などに重要であることが近年になって解ってきている。 NFκBは *各種ストレス *活性酸素 *紫外線/放射線 *各種サイトカイン などによって活性を受け、炎症や細胞増殖に関与する。 最近、腫瘍細胞内においてNFκBが恒常的に活性化を受けていることが解ってきた。 NFκBの活性によって、抗アポトーシスタンパクの転写が起こり、腫瘍のアポトーシス機能が失われることによって腫瘍増殖が促進する。 それを受けて、NFκBの阻害が腫瘍増殖を抑制したり、腫瘍の抗がん剤感受性を上昇させたりすることが判明してきた。 ガン治療戦略には「ガン自体をたたく」ということは当然重要であるが、 *がん細胞の自滅を即す *新たながん細胞を増やさない *正常細胞のガン化を抑制する ということも重要であろう。 NFκBを制御する「消炎鎮痛剤:NSAIDS」の継続的投与がガンの増殖を抑制することが解ったきたが、その作用機序は「NSAIDSによるNFκBの抑制」であるようだ。 *ストレスがなぜいけないのか? *抗がん作用を示すとされる天然物質の多くが抗酸化酵素 *紫外線/放射線による発ガン など、今まで不明な点が多かった部分の解明に、このNFκBが関与することは間違いないようである。 また、水素治療によって「抗がん剤の作用増強/副作用軽減」が起こる理由は、水素の投与によってNFκBが大きく低下することと大きく関係するかもしれない。 The transcription factor nuclear

  • 「うまい名前を付けたな〜」と感心ついてにこれについて。 確かにここ最近「肩こり」というよりは「首こり」を訴える人が多くなったと感じます。 原因は多々あるとは思いますが、個人的には『スマートフォン』の影響が大きいのではないかと感じます。 自分が使っているときは感じないのですが、他人が使っているのをみると『頭を下げ、携帯を持つ側の肩が上がり、背中を丸め、この状態を固定(動いているのは指のみ)』という状態です。 固定しないで頭を動かしてみてください。小さなスマホの画面は、ほとんど見ることはできません。 画面を見る(読む)ためには『頭と首を完全固定』するしかありません。 5~7kgの頭部を後頸部~肩甲部の筋肉で固定するように支えるわけですから、症状が出ても当たり前でしょう。 「携帯(ガラケー)」の時よりも「スマホ」になってからのほうが、圧倒的にこの姿勢を保つ時間が増えたように感じます。 アメリカの有名なカイロプラクター医の友人は「Black Berryが普及してから、白人でもこの症状を訴える人が大量増殖した」とビックリしています。 これは「パソコン」が普及した頃にも言われたのですが、それ以上に『スマホ』はひどいように思います。 私は患者さんによく『1時間歩くことは可能だが、1時間動かずに立っているのはどうですか?』と聞きます。 人の身体は「動くため」にできているといってよいでしょう。 自分でも「言われてみれば、スマホを使うようになってから首や肩が凝る」と感じます。 当院で行う過飽和水素水筋肉内注射は *抗炎症作用 *組織修復作用 を目的に患部に「水素を大量に飽和させた水」を注射する治療で、大変効果も高く、副作用もないところが利点です。 とはいえ、「どんなに首に悪いことをしても症状が出ない/首肩が悪くならない」というものではありません。 *使用時間 *使用方法 *使用時の姿勢 など、いろいろな対策が必要なように感じます。 医療法人社団医献会 辻クリニック(四谷/麹町) 03-3221-2551 info@tsuji-c.jp

  • 栄養について語る時、その栄養は「いったいどこが使うのか?」を知っておくべきです。 栄養を利用するのは『細胞』です。 細胞が「糖」「脂肪(脂肪酸)」「タンパク質(アミノ酸)」「ビタミン」「ミネラル」などを取込み、DNAの設計図にそってそれらを利用し *エネルギー *組織 *ホルモン *酵素/補酵素 *細胞(分裂) なをと作り上げる。 栄養とは *どれだけ食べたか? *どれだけ吸収したか? *血液中にどれだけあるか? *尿中にとれだけ出たか? *組織中(間質)にどれだけあるか? ではなく *細胞の中にどれだけ存在するのか? が最も重要である。 今現在存在する検査は血液や組織(髪や爪など)、尿などからの『予測』に過ぎない。 5nmという薄くも強靭な『脂質二重膜』の細胞膜は「疎水性分子」や「極性のある小分子」はある程度通過させるが、「イオン」「極性のある大分子」は通過できない。 それらを通過させるのは、細胞膜上に存在する『輸送タンパク(チャンネル)』である。 細かな理論はさておき、細胞膜を通過する分子も輸送タンパクを通過する分子も『細胞膜や輸送タンパクが正常である』という条件下で細胞膜を通過する。 もし細胞膜が正常でないとしたならば、血液中や組織間質にあるほとんどの物質は細胞の中には入れないし、細胞の中で発生した物質を細胞外に出すこともできない。 細胞膜を異常化させる最大の要因は『細胞内(ミトコンドリア)で発生する活性酸素』である。 細胞内で発生した活性酸素を、これも細胞内で産生した抗酸化酵素で除去できなければ、活性酸素は *DNA *細胞内小器官(ミトコンドリアなど) を酸化させ、その機能を奪い *細胞膜 を酸化させて、細胞内外の輸送を妨げる。 細胞膜を酸化から守るには 1:発生した活性酸素を除去する 2:酸化した細胞膜(リン脂質)を抗酸化する という方法がある。 1、2の両方に有用な方法は『水素』である。 水素の特徴は *大変小さい(分子量2)ので細胞内に容易に通過 *脂溶性、水溶性に関わらず抗酸化力を発揮 *作用後、水に変換 である。 よって *細胞外の抗酸化 *細胞膜の抗酸化 *細胞内小器官の抗酸化 *発生したラジカルの除去 を同時に行うことができる。 【過飽和水素療法】を行うと、栄養量法の効果が格段に上がることがよくある。 *タンパク(アミノ酸)を摂取してもアルブミンが上がらない *ビタミンを摂取しても効果を感じない *鉄分を摂取してもフェリチンが上昇しない これらの原因として「消化管からの吸収不良」も考えられるが、それ以上に「細胞内への取込み障害」があるだろう。 その原因として考えられるのが『細胞膜の酸化劣化による通過障害』がある。 水素によって細胞膜(リン脂質)の酸化が還元されると、細胞膜の通過能力が正常化するため、栄養療法の効果が上昇したり、一般医薬品の効果が上昇したりする理由はこのためであろう。 水素を使った抗酸化治療は「抗酸化そのものの治療効果」も当然ながら、「投与される物質(栄養素、薬剤)の効果を上げる(細胞内に取込みやすくするため)」ということを考えれば、他の多くの治療法と併用すべきものであろうと考えている。

  • すぎ花粉症の季節になってきました。 今年は花粉に加え、数々の微粒子(PM2.5など)も問題で、アレルギー症状を引き起こす人がとても増加しているようです。「花粉症にビタミンDが効く」ということは、最近多くのメディアで取り上げられ、実践する人も増えてきたようです。 当院でもビタミンD療法は *花粉症 *各種アレルギー疾患 に対し行っていますが、本年は「水素療法」を併用しています。 花粉症は花粉に対して免疫が発動することによって発症します。 その免疫→炎症反応が通常に比べて強すぎるため(今となってはなにが『通常』かは解らなくなってきましたが)、 *眼のかゆみ *鼻汁、かゆみ *くしゃみ *呼吸困難 *皮膚炎 など「粘膜・皮膚症状」を引き起こします。 それらに対し、現在の治療法は *ステロイド *抗ヒスタミン剤 *減感作療法 が中心でした。 ビタミンDと水素の作用機序はそれぞれ違います。 詳細は過去にアップ(論文とともに)していますが 【ビタミンD】 脂溶性ビタミン全般に言えることですが、脂溶性ビタミンは「栄養」というよりは「ホルモンに近い」と考えられるようになってきました。 各細胞の核受容体に結合することによって機能し、免疫調節作用なども存在することが解ってきました。 そのため、ビタミンD療法は *花粉症、喘息、各種アレルギー疾患 *自己免疫疾患 *がん予防 などに利用されはじめています。 【水素】 水素の作用は最近になって急速に解明されつつありますが、その主役は【抗酸化作用】と【抗炎症作用】【免疫調節作用】です。 詳細は過去の論文集としてアップしていますが、花粉症に対する作用は「抗炎症作用と免疫調節作用」です。 あくまでもイメージではありますが、抗炎症作用は対症療法的作用であり、免疫調節作用は根本治療に近いと考えることができます。 水素の抗炎症作用とビタミンDの免疫調節作用を併用させる治療が『ビタミンD/水素併用療法』です。 この治療は「注射」と「内服」があります。 多くの場合は「併用療法:来院時に注射、自宅にて内服」という方法が効果も高く、早い印象です。ご希望の方はクリニックまでご予約ください。 医療法人社団医献会 辻クリニック(四谷/麹町) 03-3221-2551 info@tsuji-c.jp

  • 多くのお問い合わせをいただくので、ご回答をまとめて記載いたします。 「水素D注射」は「過飽和水素水」と「活性型D3注射液」を投与する治療法です。 それぞれの作用は *水素:抗酸化、抗炎症、抗アレルギー、遺伝子活性 *ビタミンD:抗炎症、抗アレルギー、ホルモン様作用 です。 昨年は「ビタミンD内服+注射」のみで治療を行っていましたが、本年度から「水素+D」に変更したところ、症状の改善度合いが格段に上がりました。 治療は基本的には内服ですが、効果を発揮するのにある程度の時間を必要とします。 注射による治療は『なるべく早く症状をとりたい』という場合に行います。 ビタミンDは脂溶性ビタミンですので、注射でも内服でも「一定量が身体(特に肝臓)に貯蔵されてくると効果が安定してくる」という特徴があります。 よって「注射+内服治療」もしくは「内服治療のみ」という治療選択になります。 (注射だけではその場の効果はあっても、長期的に効果を発揮するのが難しいです) 花粉の症状は「花粉(もしくはその他のアレルギー物質)の量」「環境:風、湿度など」「体調:寝不足、アルコールなど」に影響されますので、多くの方は *「水素+ビタミンD内服」:基本的治療 *「水素D注射」:初回治療、症状の強い時 とされます。 ご予約/お問い合わせは下記まで 医療法人社団医献会 辻クリニック(四谷/麹町) 03-3221-2551 info@tsuji-c.jp

  • 人は「脂肪と糖」をエネルギーとして生きていると言われますが、正確には違います。 人は「脂肪と糖から水素を取り出し、それからATPを作り出し、エネルギーとして生きている」となります。 脂肪であっても、糖であっても、ミトコンドリアに取込まれた『炭素と水素と酸素(と窒素)の化合物』であるそれらは最終的に *窒素は尿から排泄 *炭素は二酸化炭素として呼気で排泄 し、水素を抽出します。 回答系、β酸化、TCA回路を経て水素を取り出し、それを『電子伝達系』でミトコンドリア間質に運びだします。 水素がミトコンドリア内に戻る力を利用して *複合体ⅤがATP産生 *UCPが熱産生 を行います。 ここで問題となるのが『ATP産生と熱産生はどちらが多いのか?』です。 この量を正確に計測する方法はまだありません。(呼気ガスなどで調べる方法はありますが、これも正確ではありません) 世の中には『痩せの大食い』という人がいるのは事実です。 生体内といえど、「エネルギー保存の法則」は絶対に成り立ちますから、摂取された(体内に吸収された)エネルギー材料は *ATPに変えられ消費される *熱として排泄される *そのまま排泄される(皮脂など) 以外にあり得ません。 つい『ATPの消費』がわかりやすいので、そちらに眼を向けてしまいますが、想像以上に多いのが『熱産生→放熱』ではないかと考えます。 この問題は「冷え性かどうか?」はあまり関係がありません。 体温は *体内で作られる熱 *外部から与えられる熱 *外部に吸収される熱(放熱) の総和によって決定します(生体内熱移動現象:横山真太郎著より)ので、体脂肪の少ない人(断熱材の少ない人)は放熱量も多く、熱を大量に作らなければなりません。 (この話題についてはまたの機会に) どちらにしても、エネルギーというものは『消えてなくなるものではない』ということは間違いありません。 ダイエットの治療は *摂取エネルギーのコントロール(削減) *ATP産生システムの改善(ミトコンドリア機能) *熱産生システムの改善(ミトコンドリア機能) *ATP消費の改善(運動など) *放熱量の増加(寒冷刺激など) によってなされます。(クリニックではこれらを総合的に調整する治療を行います) これらの「どれかひとつ」では、今までの経験上『不可能(もしくは長続きしない)』と言ってよいのではないでしょうか。 医療法人社団医献会 辻クリニック(四谷/麹町) 03-3221-2551 info@tsuji-c.jp

  • どういうわけか、「水素」に関する問い合わせが急に増えました。 とくに「どこに効くの?」「どういう作用?」「体感は?」という問い合わせですので、簡単にまとめておきます。 現在、日本医大を中心として、世界中の研究室で「水素の作用/効果」が研究されており、想像以上の効果を示しています。 水素の効果として研究されているのは *抗酸化作用 *抗炎症作用 *抗アレルギー作用 が中心です。 抗炎症作用や抗アレルギー作用、その他の作用も、突き詰めると「抗酸化作用」によるものが大きいため、その作用の中心は「強力な抗酸化作用」といっても良いのかもしれません。 老化や疾患と活性酸素の関係を調べてゆくと、図のようになります。 詳細はさておき、我々が酸素を利用して生きている以上、それによる酸化現象は避けることができません。 そのため生体には、様々な抗酸化作用、活性酸素発生制御機構が備わっています。 とくに「エネルギー産生場であるミトコンドリア」からは大量の活性酸素(生体の排気ガス)が発生します。 この活性酸素を除去するシステム(抗酸化酵素遺伝子)が存在し、SOD、カタラーゼ、グルタチオンペルオキシダーゼといった抗酸化酵素を生み出すことによって、発生する活性酸素を除去(水に還元)しています。 また、皮下に存在する酸素や水に紫外線が当たって生まれる「一重項酸素」を抑えるために、メラニンが存在したりします。 補完代替医療/オーソモレキュラー医療などで利用される *抗酸化ビタミン群:ビタミンCなど *フラボノイド群:カテキン、ルテイン、アスタキサンチンなど は各成分の抗酸化作用によるものが大きいと思われます。 各抗酸化物質にはそれぞれ *効果を示す活性酸素種 *効果を示す臓器(組織移行性の違い) といった特徴があります。これが「◯◯は◯◯に効果がある」という理由かもしれません。 本題である『水素が優れている理由』は *抗酸化力が強力 *低分子かつ気体であるため、組織移行性がよい *悪玉活性酸素をすべて除去できる *反応後に水となる(酸化物質が残らない) *副作用が考えにくい です。 多くの抗酸化物質がもる *移行しにくい部位がある(特に脳神経系) *反応できる活性酸素種が決まっている *反応後に「酸化物質」となる という好ましくない反応を、水素は持たないのです。 このため、専門科を選ばず、多くの疾患治療/予防の研究対象となっています。 最も多い質問として「効果は?」「体感は?」がありますが、こう考えると良いと思います。 効果を感じるということは「体感できる悪い状態がある」ということになります。 「頭痛がないのに頭痛薬を飲んでも体感しない」ということです。 程度にもよりますが、重い疾患をお持ちの方は、その場で自覚症状があります。 また、老化や慢性疾患というものは、その疾患自体が体感しにくいものです。 高血圧、高脂血症、高コレステロール血症、糖尿病は相当悪化しなければ体感(自覚症状)はありませんし、癌も初期には全く症状はありません。 小さな脳梗塞も全く自覚症状がないことがほとんどです。 図にあるように、水素は「老化や慢性疾患の根源」に作用する物質です。 その自覚症状を「対症的に覆い隠す」のではなく、その根本である *DNAの酸化劣化 *細胞内小器官(とくにミトコンドリア)の酸化劣化 *細胞膜の酸化劣化 *組織の酸化劣化 を改善することによる作用です。 よって「その効果を実感するためにはある程度の治療期間を必要とする」と思ってください。 当院では *水素注射/点滴 *水素サプリメント *水素ガス吸入 *水素クリーム(軟膏) を使って治療を行っています。 ほとんどの方は1ヶ月程度で「何らかの改善」を感じる方が多いです。(少なくとも3ヶ月後には自覚的改善があります) 各治療法の組合せは、 *自覚症状 *目的 *活性酸素量 *疾患 などによって変わりますので、ご希望の方はクリニックまでご連絡いただければと思います。 医療法人社団医献会 辻クリニック(四谷/麹町) 03-3221-2551 info@tsuji-c.jp *診療は予約制となっております

  • 当院において、水素水(過飽和水素生理食塩水)の注射/点滴治療を初めて約1年。 数々の目的で継続治療をされる方が増えてきました。加えて継続治療による経過/効果についてもわかってきました。 以下、血液検査や自覚症状の変化です。 【自覚症状の変化】 *喘息の発作が出にくくなった *アトピーの症状が減少した *慢性関節リウマチの関節痛が軽減した *眠れるようになった *視野がハッキリした *肌が奇麗になった *持久力がついた *体温が上がった *手足が暖かくなった(冷えの改善) 【他覚症状/検査結果の変化】 *8-OHdG(DNAの酸化劣化損傷検査)が低下 *血圧が低下(降圧剤の量が減った) *中性脂肪値の低下 *コレステロール値の低下 *酸化LDL(悪玉LDL)の低下 *白内障の改善 *1回換気量の増加(肺) *AGEsの低下 などがあります。 水素の作用は主に *抗酸化作用 *抗炎症作用 *抗アレルギー作用 で、それによる *DNA修復作用 *細胞膜修復作用によるホルモン感受性の改善 *組織修復作用 *神経細胞保護作用 などが、多くの大学病院/研究所で研究が行われています。 これらの改善には、ある程度の時間と継続治療が必要ですが、 *合成薬物ではない *副作用がない などの利点も多く、誰にでも使用できます。 病気の予防や老化予防について「何かひとつと言われれば何ですか?」とよく聞かれますが、私は「何かひとつと言われれば『抗酸化』です」と答えます。 「人は血管とともに老化する」と言われます。 血管の老化のほとんどは「酸化劣化」によるものです。 この酸化劣化を除去する「最も強力な抗酸化物質」は水素であると言えます。 この水素を大量に飽和させたものを注射/点滴する治療法は、 *最も手軽で *最も安全で *長期的には最も効果的な 抗酸化治療であると考えています。 となっています。 *水素水中に「ビタミンC」「αリポ酸」「グルタチオン」「ビタミン群」「ナイアシン」「カルニチン」「プラセンタ」などを混合することもできます。 混合することによって、それらの物質の活性が上昇し、効果が高まります。 ご希望の方はクリニックまでご連絡ください。 医療法人社団医献会 辻クリニック(四谷/麹町) 03-3221-2551 info@tsuji-c.jp — 場所: 医療法人社団医献会 辻クリニック

  • 水素は *抗酸化作用 *抗炎症作用 *抗アレルギー作用 を持ち合わせ、副作用のない優れた物質です。水素は活性酸素(特にヒドロキシラジカル)との反応性が高く、瞬時に反応して水に変換してしまいます。 よって水素を大量に飽和させた点滴液を直接静脈に投与するこの方法は、まず初めに『血中の活性酸素/血球の活性酸素/血管内皮の活性酸素』と接触することとなります。 臨床データとして *8-OHdG(DNA損傷マーカー)の低下(尿検査) *酸化LDLの低下(血液検査) が認められます。 これらによって、長期的な治療効果として *動脈硬化抑制 *癌抑制 *免疫細胞活性化 などの効果は高いのではないかと考えられます。 その他 *疲労(脳疲労)回復 *代謝改善 *不眠解消 *肌質の改善 などを目的にされたり 他の点滴 *マイヤーズ点滴:総合治療 *αリポ酸点滴:抗酸化治療 *グルタチオン点滴:パーキンソン病などの抗酸化治療 *ダイエット点滴:脂肪燃焼システム改善 との混合(上記の点滴水を水素で飽和させます)によって、複合的効果をめざしたりします。 点滴時間は *100ml:15分 *250ml:30分 程度です。 医療法人社団医献会 辻クリニック(四谷/麹町) 03-3221-2551 info@tsuji-c.jp 過飽和水素水を作る器械です。 水中の水素ガス濃度を上げるには *温度 *pH(水側の) *圧 *バブル径 をコントロールする必要があります。

  • 人は必ず老化します。 肌も必ず老化します。 この老化を少しでも遅らせたいと考えるのは、ごく当たり前の感情でしょう。 こう思った事はありませんか? 「肌の老化は『露出部』のほうが早い」 これには理由があります。 老化の定義は難しいのですが、老化を「肌(皮膚)本来の機能を失ってゆく過程」と定義するならば、その老化には *生理老化(経年変化) *光老化(紫外線老化) *糖化老化(過剰糖化老化) があると考えています。 この中で「露出部の老化を促進する因子」として重要なのは「光老化」です。 生理老化との大きな違いは「皮膚が厚く、硬くなってゆく老化」という点でしょう。 生理老化は、表皮を作る基底細胞や真皮組織を作る繊維芽細胞の機能が低下することによって「その生産能力の低下」が主な原因ですが、光老化は「古くなった組織(特にエラスチンという弾性繊維)を破壊/除去できなくなる」ことが原因です。 人は「古いものを壊し、除去し、その部位に新しいものを再構築する:破壊と再生」を繰り替えすことによって、機能を維持しています。 自身の皮膚の老化にとって「生理老化と光老化のどちらが強いか?」を考えるならば、遮光部位の皮膚(お腹など)はある程度の年齢になっても、一般的な老化基準である「しみ、しわ、たるみ」などは少ないものです。 それだけ光老化による老化は大きな問題と言えるでしょう。 光老化の原因物質は『UVA』と『UVB』です。 周波数の違いによってUVAのほうが深く(真皮まで)到達します。 UVAは細胞が作った組織タンパクや細胞膜と反応し、活性酸素を発生させることによって老化を促進します。 UVBは直接DNAを破壊することによって細胞機能を低下させます。 こう考えると、 UVA→組織タンパク(エラスチン)の酸化劣化→劣化エラスチン沈着(光線性弾性繊維症) UVB→DNA損傷→繊維芽細胞/基底細胞の機能障害(再生能低下) の「2重の老化」といっても良いでしょう。 この2つの紫外線から細胞や組織を守るために『メラノサイト』がメラニンを作り出し、周囲の細胞の核膜周囲にメラニンを配置(メラニンキャップ)することで、紫外線からの悪影響を抑えようとします(メラニンは天然の紫外線吸収剤) メラニンは「強力は抗酸化物質」でもあります。 詳細はまたの機会としますが、光老化の原因は「紫外線」であり、紫外線で老化する原因は「活性酸素」だといえます。 *基底細胞の酸化劣化:ターンオーバーの低下 *メラノサイトの酸化劣化:メラニンの異常分泌 *繊維芽細胞の酸化劣化:組織再生能の低下 *コラーゲン/エラスチンの酸化劣化:皮下沈着(分解阻害) これらにより「破壊と再生」によってなされる皮膚の代謝 「破壊出来ない組織と再生機能を失った細胞」では老化が促進するのは仕方のないことでしょう。 活性酸素を除去できるのは「抗酸化物質」です。 人体が作り出す抗酸化物質 *SOD *カタラーゼ *グルタチオン *メラニン 外部からの抗酸化物質 *ビタミンC *ビタミンE *CoQ10 *アスタキサンチン *各種フラボノイド など これら物質は「自らが酸化することによって、活性酸素に電子(水素)を与えることで還元する」というものです。 その中で「最も優秀な抗酸化物質」は『水素』といってもよいでしょう。 水素は『還元のための物質そのもの』です。 水溶性、脂溶性、タンパク、脂質などを選ばす還元します。 光老化部位を「水素還元」することは、露出部肌老化の80%を占める『光老化』を抑制する最良の方法であると考えています。 当院で行う「水素治療」を肌老化に行う場合は *水素点滴(血液から大量の水素を送り込む) *水素サプリ(内蔵で水素を発生させ、体内に送り込む) *水素バーム(皮膚に水素発生剤と塗布する) を使用します。 効果はそれぞれですが、1ヶ月目から効果を実感できるでしょう。 【治療に関するお問い合わせ】 医療法人社団医献会 辻クリニック(四谷/麹町) 03-3221-2551 info@tsuji-c.jp

  • *アルツハイマー病/パーキンソン病 *活性酸素/酸化ストレス *小胞体ストレス といったキーワードは、最近のアルツハイマー病の原因追及において重要な位置を占めていると思われる。 我々を含め「水素の研究:水素の抗酸化力の研究」は、実のところ日本が先端をいっていると考えても良いのではないかと思う。 この論文は東京大学から発表されているものであるが、東大以外にも多くの日本の大学が「神経変性疾患(アルツハイマー/パーキンソン病/舞踏病など)と活性酸素の関係」「治療/予防としての抗酸化療法戦略」を模索しています。 先の論文考察にもあるように、神経変性疾患の脳神経にアミロイドタンパク(βアミロイド)が蓄積していることはわかっていますが、「アミロイドタンパクが蓄積すると、なぜ神経機能が阻害されるのか?」は未だ研究段階にある。 そのひとつが「アミロイド⇔鉄⇔活性酸素」という関係図であろう。 ここで発生する活性酸素が、様々な生理機能を発揮(阻害)し、徐々にその機能を奪ってゆく。 治療においても予防においても、「抗酸化治療戦略」が大きなテーマであることは間違いないのではないかと考えています。 加齢性疾患というものは「治る(治す)」というよりも「治し続ける」しかないことは明確である。(人は必ず歳を取る) そして、予防治療/加齢性疾患には「副作用のない、長期に継続可能な物質」が必要不可欠な条件ではないかと考えます。 そういう意味でも「水素」は最も理想的な物質であることは間違いないでしょう。 医療法人社団医献会 辻クリニック(四谷/麹町) 03-3221-2551 info@tsuji-c.jp Amyloid beta induces neuronal cell death t

  • 我々は、日本医大太田教授とともに「正しい水素の普及」を目指しています。   水素は日本だけでなく、世界中の研究機関、医療機関において、その効果を確実視され、エビデンスと理論構築がなされはじめています。 その反面、「天然に存在する物質である」「眼に見えない」「臭いも味もない」という特徴のなさから、数多くの『まがい物』を生んでいることも事実です。     多くの人が「水素」を知るのは、今では「水素水」だと思います。   水素水は、一般では「飲用」としてメジャーになりつつまりますが、その他「点滴用水素水」もあります。       中学校(小学校)の理科の実験にあった「水の電気分解」でもわかるように、水素は「気体」として存在します。 この気体が、どうやって「水素水の水」の中に存在するのでしょうか?       最も比較しやすいのが「炭酸水」ではないかと思います。 ビールの栓を抜くと、ブクブクと「二酸化炭素の泡」が水中から表れてきます。   これは高い圧力で封じ込められていた二酸化炭素が、減圧によって気泡となって表れる現象です。 これを放置すると、水の中に溶存する二酸化炭素が徐々に分子を大きくし、気泡となって浮き上がり、空気中に拡散しますが、すべての二酸化炭素が抜け出るわけではありません。 二酸化炭素はとても水に溶けやすい分子であるため *CO2+H2O⇔H2CO3(炭酸)⇔Hイオン+HCO3イオン となって存在しています。 さらにもうひとつ「CO2分子」がそのままの形で水中に存在する形 *『モレキュラーステートCO2:分子状二酸化炭素』 があります。 これは「水溶液中に気体が分子状で存在している状態:溶存」のことをです。 これは気体分子が泡となって浮き上がるサイズよりさらに小さい大きさの場合、眼に見えない状態の「泡」で浮遊しているようなイメージです。 目には見えませんが、レーザーなどを当てると、溶存している気体分子がわかります。   『CO2 therapy:炭酸ガス療法』というものがありますが、この効果は「モレキュラー・ステートCO2による効果」と考えられています。     話を水素に戻すと、水素は「イオン」として水中に溶ける(溶解する)物質ではありません。 そのため、水素水中では「モレキュラー・ステートH2:分子状水素」として存在します。 そしてこの「モレキュラー・ステートH2」が水素水の効果の元といってもよいでしょう。 水溶液中のモレキュラー・ステートH2量は *温度 *pH *圧力(水圧) *ガス泡の大きさ によって大きく変化します。 特に「ガス泡の大きさ」は最近になってわかってきたことであり、キャビテーションなどによって水素ガスを『ナノバブル化』することによって、水溶液中の溶存量を格段に上昇させることができます。 とはいえ、水溶液中に大量に溶存させた水素は、とても不安定で、簡単に「泡の巨大化」が起こります。 通常条件を越えて溶存量を上昇させた「過飽和水素水」は、溶液中の水素が徐々に結合して大きな泡となるために、写真にあるような「目に見える泡」として確認できるようになります。 ある程度の水素ガスは泡として抜けてゆきますが、この段階においても相当量の水素ガスが「モレキュラー・ステートH2状態:分子状水素状態」で水溶液中に存在しています。 通常条件での水素飽和量は「1.6ppm:水中に水素分子として存在する水素量」程度と考えられていますが、ある条件下で過剰に飽和させると、通常の10~20倍の水素を飽和させることができます。(作成直後の飽和度です) ここで間違えてはならないのは「効果を示すのは『水素ガス』のほうであり、『水ではない』」という部分です。   その「ガス」は「目に見えないサイズの水素ガス気泡」と言ってよいと思います。 「水素水」として販売される水の中には「天然水使用」「アルカリ水」といったように「水」に焦点を当てているものも少なくありませんが、「水素水の主役は『水素ガス』である」ということから外れた話です。 極端な言い方をするならば、水素水の「水」は『単なる入れ物にすぎない』ということです。 水素ガスを閉じ込める「水という入れ物」に「どれだけ水素を入れることができるか?」が水素水の効果を左右する要因です。       とはいえ「水素ガスを皮膚に吹き付けたら?」というのは少々間違いのようです。   臨床試験として「水素ガスの皮下注射」を行ったところ、水素ガスは皮下に「ガスの状態で残存した:皮下気腫」のです。 これは炭酸ガスを皮下に注入する治療(カーボメッド)の場合でも同じです。   今後の研究が待たれますが、気体は「液体に溶存した状態」が最も細胞に取込まれるのかもしれません。 例えば「肺」は気体(酸素)を液体(血液)に溶存させる優れた器官です。(それでも溶存量はそれ程高くないため、ヘモグロビンの助けが必要ですが)   高圧酸素療法などが有効なのは、一定の圧力下で肺に酸素が送り込まれると、酸素が血液(血漿)中に「溶存」するからです。   この「気体の液体溶存」が重要なポイントかのかもしれません。     水素の一番の作用は「還元作用」であり「活性酸素の活性を奪い、水に還元する作用」です。 活性酸素は *脂質劣化(過酸化脂質) *タンパク劣化(カルボニル化) *炎症反応の初動 *アレルギー反応の初動 などによって、ほとんどの病気/老化の根本原因と考えられています。 そしてこの活性酸素は、酸素を吸って生きるすべての生命体にとって、宿命といってもよい「老化原因」です。 人間が他の動物と比べ、身体の大きさに比例せず長生きであるのは、ミトコンドリアの発生する活性酸素を除去する能力が優れているためです。 これは、老化が「活性酸素産生量:酸化ストレス」と「活性酸素除去能力:抗酸化力」のバランスによって決定される可能性が高いとも言えます。 活性酸素の産生量は *ミトコンドリア機能 *酸素量 *必要な栄養素の過不足 *ストレス *タバコなどの活性酸素発生源 *睡眠不足 *大気汚染 *紫外線/放射線 などによって産生量が増加します。 抗酸化力は 【内因性抗酸化力】 *SOD遺伝子 *カタラーゼ産生遺伝子 【外因性抗酸化力】 *抗酸化ビタミン摂取量(C,Eなど) *摂取される抗酸化物質量(カテキンなどの植物性抗酸化物質) の総量で決まります。 現代社会は「活性酸素産生量が増加する諸条件が揃った状態」といってよいでしょう。 それにくらべ、摂取する外因性抗酸化物質量は大幅に減少しています。 以前、バランスの取れていた「酸化ストレス:抗酸化力」が崩れ「酸化ストレス↑+抗酸化力↓」となった現代社会は、確実に「過剰酸化状態」といってよいと思います。   水素は「低下した抗酸化力の補助」「増加した酸化ストレスに対する対抗」という意味で重要です。 また「抗酸化力を発揮したあとの抗酸化物質の再生」という意味でも重要です。 これは「抗酸化物質は、抗酸化力を発揮すると自身は酸化してしまう」というマイナス部分を、水素は「再利用できるように抗酸化物質を元に戻す(還元する)」ことができるからです。 今後、更なる作用機序の解明がなされると思います。 その都度、このようにまとめてみたいと思います。 医療法人社団医献会 辻クリニック 理事長 辻直樹 03-3221-2551 info@tsuji-c.jp  

  • ダイエットの目的は「体脂肪/内蔵脂肪」を減少させることです。 そのためには「脂肪を作る原因(糖、脂肪)の摂取を減らすこと」が重要ですが、それだけでは脂肪は減少しません。 脂肪が貯蔵されているのは「脂肪細胞」であり、摂取エネルギーの減少に応じて、脂肪細胞内に蓄積する「中性脂肪」を「脂肪酸」に分解し、血中に放出せねばなりません。 脂肪細胞からの脂肪酸放出がなされなければ、身体は *エネルギー不足(倦怠感と空腹感) *タンパク分解(アミノ酸からの糖新生) となるでしょう。 ようするに、食事のエネルギー制限は『脂肪を分解し、利用できる状態であるからこそ意味がある』といってもよいでしょう。 では、脂肪細胞が脂肪酸を放出する『脂肪分解作用』はどのようにコントロールされているのでしょうか。 京都大学から発表されたこの論文では『FGF21:繊維芽細胞増殖因子21』という成長因子がひとつの要因であることを発見しています。 FGFファミリーのひとつであるFGF21は、他のFGFと違い内分泌的な作用を発揮するようです。 FGF21は絶食などによって分泌され、脂肪細胞に対し「分解促進作用」を引き起こします。 また「ケトジェニック食:高タンパク、低炭水化物食」においてもFGF21が増加することがわかっており、これがケトジェニックダイエットの効果のひとつかもしれません。 逆にFGF21をノックアウトすると、絶食やケトジェニックにおいても脂肪分解の促進がありません。 これもFGF21の作用を裏付けるものです。 もうひとつの論文では、FGF21の作用は「肝臓、膵臓、脂肪細胞」としており、FGF21を発現させると、糖尿病、脂質異常症、肥満の改善効果があったとしている。 そしてもうひとつの論文『水素は肝臓からのFGF21を誘導し、肥満や糖尿病を改善する』では、水素の投与によって、FGF21が誘導され、誘導していないラットと比べて「脂肪細胞からの脂肪酸誘導」「エネルギー消費」が増加し「体脂肪、中性脂肪、血糖値の低下」を認めたとしている。 水素には「抗酸化作用」「抗炎症作用」「抗アレルギー作用」が存在しますが、ここに「エネルギー代謝改善作用」もくわわることになります。(これはもしかすると抗酸化作用による二次的なものかもしれませんが) 当院の「ダイエット治療:除脂肪治療」においては水素投与は必須の項目であり、脂質代謝に一定の効果を上げています。 この作用を引き起こすために「どの程度の水素分子を摂取(投与)する必要があるか?」ですが、これについてはまた次回にお話したいと思います。 治療/ご予約にかんするお問い合わせ 医療法人社団医献会 辻クリニック(JR四ッ谷駅近) 東京都千代田区麹町6-6-1長尾ビル8F 03-3221-2551 info@tsuji-c.jp Fibroblast growth factor 21 regulates lipolysi

  • 人は酸素を吸い、酸素を利用(酸化)することによってエネルギーを作り出しています。 そして、その際に発生する活性酸素によって徐々に劣化し、老化してゆきます。 「酸素によって酸化」「水素によって還元」という酸化還元反応は、水素の抗酸化力説明によく使われますが、この論文では、水素の効果の作用機序についてもうひとつの可能性を示唆しています。 論文の主旨は「酸素吸入による肺損傷は水素を混合することによって軽減できる」ということですが、注目したのは『HO-1:ヘムオキシゲナーゼ1』という酵素の上昇です。 ヘムオキシゲナーゼ(HO)は「ヘムをビルベルジン+一酸化炭素+鉄」に分解する酵素です。 ビルベルジンは酵素によってビリルビンに変換されます。 この「ビルベルジンとビリルビン」は強力な抗酸化物質です。 特に「脂質酸化の抑制(酸化脂質の還元)作用」を持ちます。 酸素を運ぶ赤血球にはヘモグロビンが存在しますが、ヘモグロビン自体は強い細胞障害作用があり、血管内皮を強く損傷します。 そのため、何らかの原因(溶血など)によって血中に増加したヘモグロビンは速やかに分解する必要があります。 HO-1欠損症では、HOにより、ヘムが分解されないので、(血液中の)ヘムが、著明に増加します。 増加したヘムにより、酸化ストレスが増加し、血管内皮細胞が障害され、全身の血管に炎症が引き起こさるようになります。 また、HOを欠損した人は、発育不良に加え、採血した血清が茶褐色。採血した血液を、遠心分離すると、多数の破砕赤血球、血管内溶血の為、血清は透明でなく、どろどろとした浮遊物が存在し、血清の上層に、脂質の層が見られるようになります。 検査所見では、血管内皮障害による、血管内溶血(貧血、破砕赤血球、LDHが高値)、凝固・線溶因子の異常(血小板数が増加、FDPやvWFやTMが高値)、鉄の蓄積、血清中ヘム濃度の著明な増加が見られます。 また、腎症(蛋白尿、血尿)があり、腎生検では、糸球体のメサンギウムの軽度の増殖、毛細血管内皮細胞と基底膜のの剥離などが、認められるようになります。 HO-1欠損症では、発熱(弛張熱)、発疹(紅斑)、肝腫大、リンパ節腫大、関節痛、軽度の運動発達遅延が見られます。 話を本題に戻すと、水素の投与は『HO-1の増加』をもたらすようです。 HOには「強力な組織抗酸化力」がありますが、それに加えて『強力な抗炎症力』もあります。 活性化単球(CD16抗原陽性)から産生されるHO-1は、Mark pathwayを介して、サイトカインのIL-10産生を誘導し、炎症を抑制するのです。 例えば、喫煙によって活性酸素が大量に産生され、肺胞レベルでの微細炎症も強いですが、特にHO-1が少ない(遺伝子の多型性がL群)人は、肺気腫になりやすいことがわかってきています。 強い有酸素運動をされる人も、このHO-1の少ない人は、大量の酸素吸入による酸化障害/炎症誘発による弊害の方が大きい可能性があります。 水素にはこれらに対する予防効果があるということです。 このように、水素の作用は「水素分子の直接作用」だけでなく、遺伝子発現による間接作用も大きいことがわかってきています。 水素は *内服:水素サプリ、水素水 *注射:点滴、注射 *吸入 *外用 によって体内に投与することが可能です。 継続的にスポーツをされる方は是非。 医療法人社団医献会 辻クリニック(四ッ谷駅すぐ) 東京都千代田区麹町6-6-1長尾ビル8F 03-3221-2551 info@tsuji-c.jp Inhaling hydrogen may help reduce lung damage in critically ill patients, animal study suggests

  • 共同研究させていただいている日本医大:太田茂男教授の記事です。 我々は太田教授とともに「正しい水素の普及:製品、理論」につとめています。 そこで出るのが『水素は五感で察知できない物質であるから難しい』ということです。 人はどうしても「五感:嗅覚、視覚、聴覚、味覚、触覚」というフィルターで物質の存在を認識します。 この「五感」で認知できないものを「?」「そんなものあるの?」となったりします。 これは「放射性物質」についても言えることです。 「身体に悪い」と言われても五感で感じ取ることの出来ない放射性物質は、その危険性を肌身で認識することが難しいからです。 水素も肌身で認識できないために「偽物」が横行します。 *ほとんど水素が含まれないもの *製造段階では含んでいたが、保存処置が悪く入っていないもの *水素以外の物質(水や酵素)をクローズアップして、名前だけ使っているもの など、我々のところには数多くの「まがい物商品」が持ち込まれます。 五感で認識できなくても、「水素という物質」は存在するものであり、それを認識することはできます。 我々はそれを調べる器械を持っていますが、一般の人にはなかなか手に入りません。 そこで重要となるのが『知識』だと思います。 「水素とは何か?」「どういう物質か?」を知ることにより、五感で察知できない物質を察知することができるようになります。 製品に対しても「この状態であれば入っている」「これは保てないだろう」などがわかるようになります。 また、偽物製品の多くは「ごまかし」が入りますから、そこからもわかるようになると思います。 現在、多くの大学病院/研究機関で「水素の治療効果」が研究され、臨床結果が世界に論文として発表されています。 予防効果/治療効果ともに高く、副作用も考えられないため、広く利用されるように望むものですが『偽物』『まがい物』によって「効果がない」とされるのは大変遺憾です。 そのためにも、正しい水素の普及に今後とも尽力してゆこうと思います。 夢のアンチエイジング商品 水素水論争に最終結論! 誌上実験でわかった「本物」と「偽物」 【全文公開】 | 特集 - 週刊

  • 老化の主たる原因は『酸化:さびる』です。 なかでも「細胞膜の酸化」は細胞内外の物質輸送(水や栄養、内外毒素など)の妨げとなり、細胞の営みを停止させます。 イメージでいうならば、玄関の扉が錆び付いて動かなくなると、家の中に何も入れられず、家の中で発生したゴミも出せない状態。 「酸化劣化の問題点=細胞膜の酸化劣化」といっても良いと思います。 そのため、我々の身体は「細胞膜を酸化から守る」「酸化した細胞膜を還元する」というシステムを持っています。 話を少し戻し「酸化とは何か?」を知る必要があります。 酸化とは *物質から電子が奪われる *物質から水素が奪われる *物質に酸素が化合する という反応のことをいいます。 よって還元とは *物質に電子を与える *物質に水素を与える *物質から酸素を引き離す という反応のことをいいます。 図にあるように、細胞膜は「脂質:LH」で出来ています。 その脂質が、何らかの原因で酸化を引き起こすと、この脂質酸化がドミノのように連鎖し、隣り合う脂質を酸化してゆきます。 この『酸化のドミノ』をとめるために、ビタミンEが作用します。 この「作用する」とは『電子を与える』ということです。 この脂質の主な抗酸化システムは『ビタミンE』です。 電子を与えたビタミンEは「自らが酸化(電子を失う)ことによって、相手を還元している」ということです。 他にも数多くの「脂溶性抗酸化物質」がありますが、これらもまったく同じシステムです。 電子を失ったビタミンEは、細胞膜上の『ビタミンC』によって再還元されます。 ここでも同じように『ビタミンEはビタミンCから電子をもらう』ことによって還元されますが、「ビタミンCは自らが酸化(電子を失う)ことによって、ビタミンEを還元している」ということになります。 なぜこのような複雑な経路を取るかというと『脂溶性物質は体内の出入りが困難』であるからです。 その逆「水溶性物質」は血液→尿、汗などによって簡単に排泄されます。 細胞膜に存在するビタミンEは、そう簡単には出てゆきません。たとえ酸化しても、酸化した形で細胞膜に存在し続けます。 他の脂溶性抗酸化物質でも同じで、『脂質の部分に長期間留まる』というのが特徴です。 では本題である『水素がどのように作用するか?』です。 水素は『水素そのもの』です。 よって水素の作用は *脂質ないで発生した活性酸素(LO・)に直接電子を与える *酸化したビタミンEに直接電子を与える *酸化したビタミンCに電子を与える のです。 水素は「活性酸素を除去する」だけでなく「体内の重要な抗酸化物質を再還元する」ということが可能であるため、『他の多くの抗酸化治療とのマッチングに優れる』という特徴があります。 *CoQ10 *ルテイン *アスタキサンチン *ピクノジェノール *多くのフラボノイド などの優れた抗酸化物質も、使われれば酸化してしまいますが、これらを再還元できるのが水素です。 よって、多くの抗酸化物質治療の効果が大変高くなることが臨床上わかっています。 当院においても、 *低濃度ビタミンC点滴療法 *グルタチオン点滴療法 *αリポ酸点滴療法 といった「抗酸化物質を使った治療」の効果が『水素混合』によって格段に高くなることがわかっています。 今後、このような『水素の優れた作用』がさらなる広がりを見せてくる事でしょう。 診察予約/治療に対するお問い合わせは下記まで 医療法人社団医献会 辻クリニック(四ッ谷) 東京都千代田区麹町6-6-1長尾ビル8F 03-3221-2551 info@tsuji-c.jp

  • 水素の臨床的効果は、ここ数年で急激に進化し、その作用機序が徐々に明らかになってきています。 この論文では、世界中で発表されている『水素の疾患治療効果』を詳しく検証し、水素の作用が『細胞レベルで効果を示す』という部分を他の物質(薬剤)と比べて大変ユニークであるとしている。 水素の治療効果を世界が認めはじめたことは、大変喜ばしいことです。 ここで、簡単に「水素の特徴」についての要約。 多くの物質が問題となるのは *分子量の大きさ *水溶性/脂溶性 であり、これによって目的の部位に到達できない。 水素は *低分子:分子量1(分子で2) *水/脂に関係なく作用 という特徴のため *血液脳関門を突破する(脳神経系に簡単に到達する) *細胞膜、細胞内、ミトコンドリア内、核内に作用する ことができる。 また、水素は *治療用ガスとして(気体として) *水溶液に溶解して(溶存液体として) *固形物に吸蔵して(個体として) 利用することができるため、治療目的/用途によって形を変化させることができる。 最も大きな特徴とすれば『今のところこれといった副作用がない』という部分であろう。 世界中の研究者/研究所が、水素治療(Hydrogen therapy)を研究しているが、副作用の報告がない。 治療効果においても *呼吸器疾患:肺繊維症など *循環器疾患:動脈硬化、心筋梗塞、脳梗塞など *脳神経疾患:アルツハイマー、パーキンソン病など *代謝性疾患:糖尿病、肥満など など、多くの疾患に利用でき、その効果を示している。 今後、 *投与量 *投与のタイミング *水素発生スピード *疾患別の投与方法 などの改良を加え、水素のさらなる効果がハッキリしてくるだろう。 当院でも、さらなる効果の追究のため、臨床の合間ではありますが、研究し続けたいと考えています。 【水素治療:Hydrogen therapy】についてのお問い合わせ 医療法人社団医献会 辻クリニック(四ッ谷) 東京都千代田区麹町6-6-1長尾ビル8F 03-3221-2551 info@tsuji-c.jp The evolution of molecular hydrogen: a noteworth

  • 細胞劣化を促進する *酸化 *糖化 *炎症 *毒 *栄養アンバランス のうち、『酸化劣化』はある意味で「防ぎようのない劣化」と言えます。 人は食物から「水素:プロトン」を抜き出し、呼吸から「酸素」を取込み、それによってエネルギーを作り出して生きています。 その際、どうしても活性酸素のひとつである『スーパーオキシド』が微量出来てしまいます。 そのため、生命体は2段階の抗酸化力を身につけ、活性酸素を「水:H2O」まで変換し、酸化劣化に抵抗しています。 しかし、 *加齢による各抗酸化酵素産生能の低下 *外来性抗酸化物質摂取量の低下 *過度のストレスによる活性酸素発生量の増加 によって「処理仕切れないスーパーオキシド/過酸化水素」が増加し、そこから『悪玉活性酸素』が作られてしまいます。 一般的に「悪玉」と考えられているのが、図で紫色に表示してある *ヒドロキシラジカル *ペルオキシナノライト *一重項酸素 です。 この中でも『ヒドロキシラジカル』は強力で、多くの抗酸化物質では除去しきれません。 この『強力なヒドロキシラジカル』によって細胞が、臓器が劣化し *血管:動脈硬化 *脳:痴呆、パーキンソン病 *皮膚:しみ、しわ、たるみなど *軟骨:関節炎、変形 *骨:骨粗鬆症 *膵臓:糖尿病 *肝臓:肝機能障害 *他細胞:発ガン といった「老化/慢性疾患」が発症します。(その他『糖化』『炎症』『毒』でも発症します) 酸化劣化は『酸化ストレス』と『抗酸化力』のアンバランスによって起こります。 「酸化ストレスに対して抗酸化力が低い」ことが酸化劣化を促進する因子です。 水素は以下の点で優れています。 *ヒドロキシラジカルをすぐさま還元する *利用された『酸化した抗酸化物質』を再還元する 特に *ペルオキシナノライトを除去するカロテノイド、ビタミンEなどを再還元する *酸化脂質を還元する『脂溶性抗酸化物質』を再還元する という機能は、酸化ストレスの重要な場である『細胞膜の劣化』をコントロールするうえでとても重要です。 ビタミンEやカロテノイドなどの「脂溶性抗酸化物質」は体内蓄積性であり、その過剰量が問題視されることがあります。 脂溶性抗酸化物質は、過剰に摂取すると、その分だけ「酸化してしまった抗酸化物質(言い換えれば酸化物質)」が体内に残存することとなり、「酸化した脂溶性抗酸化物質を還元する物質:ビタミンCなど」の不足が問題を大きくすると考えられています。 「ビタミンEの過剰は寿命を短くする」という説は、「酸化したビタミンE」または「ビタミンEを還元するビタミンCの相対的不足」と考えるほうが良いのかもしれません。 水素は脂溶性物質の抗酸化という面でもとても効果が高く、細胞膜内に存在する抗酸化物質(アスタキサンチンなど)もすぐさま還元してしまいます。 また、水素分子は「分子量2」というとても小さな物質であるため、細胞内のあらゆる場所に侵入します。 特に酸化ストレスの場である「ミトコンドリア内」や、人体の設計図である「核:DNA」に侵入できる抗酸化物質は「水素だけ」と行って良いでしょう。 *ヒドロキシラジカルの還元 *脂溶性抗酸化物質の再還元 *細胞内小器官への侵入による還元作用 この作用は、長期的に見れば「最も優秀かつ効果的なアンチエイジング物質」と言ってよいと思います。 即効性はありませんが、長期的な効果は間違いのない水素を、是非生活の中に取り入れてみてはいかがでしょうか。 水素治療に関するお問い合わせ/診療予約 医療法人社団医献会 辻クリニック(四ッ谷) 東京都千代田区麹町6-6-1長尾ビル8F 03-3221-2551 info@tsuji-c.jp

  • 免疫反応は、身体を脅かす外部からの侵入物を排除するシステムです。 本来、免疫の対症となるのは「菌/ウィルス」では *吸入物:花粉など *食物:アレルギー物質など も免疫のターゲットとなっています。 免疫システムが発動すると、排除すべき物質との間に「炎症反応」は発生し、それが我々が不快に感じる『炎症の4徴候:発赤、発熱、腫脹、疼痛』を引き起こします。 一定量の炎症反応は、生命を脅かす外来物の排除に必須ですが、強力過ぎる炎症反応は「炎症そのものが自分自身を脅かす」ことになりかねません。 そのため、我々には本来「炎症の量を調節するシステム」が備わっています。 しかし、現代人の多くは、この『炎症の調節システム』が破綻し、過剰な炎症反応によってのトラブルを持つ人が増えています。 そこに『活性酸素』が大きく絡むことは以前お話したと思いますが、JSTからもこれに関する記事が出されていました。 水素は免疫のターゲットを除去しているのではなく、免疫そのものを抑えているのでもなく、炎症反応を完全に停止してしまうものでもありません。 身体に害を及ぼす物質の排除を邪魔することなく、必要な炎症反応を抑えることなく、『自滅する程の炎症レベルを抑える』と考えるべきでしょう。 当院でも「水素療法(Hydrogen therapy)』は原因除去療法との併用、その他の消炎鎮痛治療との併用療法だと考えています。 【原因除去】 *食物アレルギーの除去 *重金属の除去 *慢性感染症の除去 *その他の原因除去 【抗炎症/炎症低減】 *水素療法(ここに入ります) *プラセンタ療法 *消炎鎮痛剤(強い炎症に対し一時的に利用します) *ナチュラルステロイド(上記で抑えられない場合) 水素の利用は、現在使用中の消炎鎮痛剤/ステロイドの使用を中止できたり、使用量を少なくすることができます。 根本治療が成功するまでの対症療法は「なるべく副作用のない方法で」というのが「水素療法の本当の目的」なのです。 水素による『炎症低減治療』は、各種炎症性疾患/ステロイド治療中の疾患に効果があります。 「気管支ぜんそく」「アトピー性皮膚炎」「慢性関節リウマチ」「各種膠原病」「その他ステロイド療法の疾患」 水素療法に関するお問い合わせ/診療予約は下記まで 医療法人社団医献会 辻クリニック(四ッ谷) 東京都千代田区麹町6-6-1長尾ビル8F 03-3221-2551 info@tsuji-c.jp 活性酸素が炎症・アレルギー反応を活性化する新たな仕組みの発見 感染防御(自然免疫システム)における新たな細胞内分子機構 www.jst.go.jp 平成17年 4月28日 東京都千代田区四番町5−3 科学技術振興機構(JST) 電話(03)5214-8404(総務部広報室)URL http://www.jst.go.jp

  • 慢性疾患の多くに「慢性炎症」があり、それに伴う炎症症状(炎症反応)の抑制は、QOL上重要な治療です。 アトピー性皮膚炎、慢性関節リウマチ、他膠原病、慢性気管支炎、気管支ぜんそくなど、慢性的な炎症による症状は大変辛いものです。 『免疫→炎症反応』は生体が自己を異物から守る上で大切な防御システムですが、免疫に伴う炎症反応が強すぎたり、慢性的に継続したりすると、炎症そのもので自身を破壊してしまう。 以前より、炎症の慢性化/強化に活性酸素が関与することはわかっていましたが、最近になってそのシステムが解明されつつあります。 詳細は前回の説明に譲りますが、何らかの原因によって発動した免疫システムは、その連鎖の中で活性酸素が炎症性サイトカインを必要以上に増加させ、炎症が強化されていることがわかっています。 強化された免疫→炎症反応を抑えるために、医療では『ステロイド』『NSAIDS:消炎鎮痛剤』を使用します。 強すぎる炎症反応を抑制するには、大変有効な物質ではありますが、これらには多くの副作用が存在します。 活性酸素による免疫→炎症システムの強化に伴い、ステロイドやNSAIDSを増量せざるを得ない状況が、これらの副作用を強化するもうひとつの原因だと考えています。 当院では昨年春より『水素の抗炎症/消炎鎮痛効果』を確かめてきました。 そこでわかってきたことは *水素は免疫系を抑制しているのではない *水素は炎症性メディエーターを減らしているのではない という事です。 水素は『炎症の増幅を引き起こす活性酸素を除去している』というのが正しいのかもしれません。 その場の消炎鎮痛効果は、炎症の実態である『炎症メディエーター:COX2など』を抑制する必要があるため、これらを抑制する治療が必要となります。 しかし、炎症メディエーターを増幅する活性酸素の発生を放置すると、炎症は徐々に増加し、それに伴って薬剤も徐々に増量せざるを得ないのです。 一般的な消炎鎮痛治療に水素療法を併用すると、 *ステロイド/NSAIDSの減量が可能 *必要以上の免疫→炎症反応の抑制が可能 というメリットがあります。 また、『プラセンタ療法』『ノイロトロピン療法』といった「抗炎症サイトカインを増やす治療」を併用することによって、悪い炎症増加サイクルを『火消しの方向』に持ってゆくことが可能となります。 *変形性関節症 *慢性関節リウマチ *その他膠原病 *アトピー性皮膚炎 *血管炎 *感染症などの慢性化 その他『ステロイド、鎮痛剤を多用するしかない疾患』に対し、水素の併用療法は大変有効な治療法であると考えます。 水素療法に関するお問い合わせ/診察予約は下記まで 医療法人社団医献会 辻クリニック(四ッ谷) 東京都千代田区麹町6-6-1長尾ビル8F 03-3221-2551 info@tsuji-c.jp

  • すこしだけ美容のお話です。 皮膚の老化/見た目の老化といえば『くすみ』『しみ』『しわ』『たるみ』が思い浮かびます。 これらの現象に「活性酸素」が大きく関わることは以前お話した通りです。 皮膚の活性酸素の発生は *紫外線 *炎症(感染とアレルギー) *劣化タンパク(糖化や酸化) からによるもので、それによって *細胞膜の酸化劣化(過酸化脂質の発生) *核(DNA)の酸化劣化 によるコラーゲン産生障害 *メラノサイト刺激によるメラニン産生 によるしみ *スフィンゴ脂質の酸化劣化 などによるくすみ が発生することとなります。水素はそれらの原因である『活性酸素の除去』に優れた効果を発揮します。皮膚への水素供給は *水素の外用 *水素の注入 が最も近道です。 特に当院で行う『水素の皮下/皮内注射』は、気になる部分に直接水素を注入する方法で、他の方法に比べて大量の水素(水素分子)を患部に供給することができます。 適応は「皮膚老化全般/皮膚の若返り」で、1/週の施術を5~10回行うことで、若返りを実感される場合が多いようです。 痛みは注入する部位(層)によりますが、大変細い針で、皮膚内(表皮/浅い真皮内)に注入するため、他の美容治療に比べて極小といって良いでしょう。 また、注入する物質が「水素分子のみ」ですので、副作用の可能性は『ほぼゼロ』といってよいと思います。 (ただし、注入部位に軽い出血、出血斑は出る場合があります) 医療法人社団医献会 辻クリニック 東京都千代田区麹町6-6-1長尾ビル8階 03-3221-2551 info@tsuji-c.jp

  • 【糖とアルコールによる老化:糖化とAGEs】 細胞と身体を老化させる原因『酸化』『糖化』『炎症』『毒』『栄養障害』 このうち「最も生活習慣が関与し、それを改めることによって改善出来る老化現象」が『糖化劣化』です。 そして糖化劣化の主役は『AGEs:最終糖化産物』と呼ばれる「糖とアミノ酸が結合し変性した物質」です。糖化劣化の現象は主に *硬化:硬くなる *褐色化:茶色くなる *変性:正常なタンパクでなくなる *活性酸素の発生 です。 これによって、細胞は機能が衰え、組織は劣化してゆきます。 糖化劣化の障害を引き起こすAGEsは今まで『過剰な糖によって作られる』と考えられていましたが、それだけではない事が解ってきました。 以前より「血糖値をコントロールしているのに、合併症が悪化する」「血糖値の無関係の合併症の悪化」が指摘されてきました。 当院でも『AGEリーダー』という皮下のAGEs量を計測する検査の結果が「糖質の摂取をコントロールしているのに、AGEsの検査結果が悪くなる」というやる気を削ぐ結果をたびたび見つけます。 この原因のひとつに『アルコールによるAGEs増加』があります。 アルコールからのAGEsは『AA-AGE:アセトアルデヒド由来AGE』というもので、糖からのAGEとは作られ方も化学構造も違います。 どちらもAGEとしての基本的作用は変わらないため、AGEsリーダーで計測されるのです。 *アルコールによる神経変性 *糖尿病患者のアルコールによるコントロール不全 *アルコール性肝障害 そのたアルコールが細胞や組織を劣化させる原因のひとつに、この『AA-AGEsによる組織と細胞の糖化劣化』があるようです。 アルコールの解毒は、主に肝臓によって行われ *アルコール脱水素酵素とアルデヒド脱水素酵素による解毒 *チトクロムP450とアルデヒド脱水素酵素による解毒 があります。 AA-AGEsは、アルコールの解毒中間体である『アセトアルデヒド』から生成させます。 そのため二次解毒(アルデヒドの解毒)の機能が追いつかない人に劣化が強く出現することが解っています。 当院でもAGEが高く表示される人には *高GI糖の摂取を控える *総糖質量を抑える に加え *アルコールの摂取を控える(禁酒する) *AGEs分解酵素の処方 をおすすめしています。 私自身も禁酒して1年になりますが、その理由は『どうしても低下しないAGEsのコントロール』でした。 高GI糖と総糖摂取量を抑えても低下しなかったAGEsが、禁酒によって低下しました。 これは私が『元来、お酒に強いタイプではなかった』ということでしょう。お酒は諦めることにしました。 AGEsは美容的にも *褐色化:シミ *変性:しわ、たるみ の大きな原因のひとつです。 AGEsが上昇しない人は問題ないでしょうが、検査によってAGEsが高いとされた方は、是非上記をやってみるべきだと思います。 AGEs検査と治療に関するお問い合わせ 医療法人社団医献会 辻クリニック(四ッ谷) 東京都千代田区麹町6-6-1長尾ビル8F 03-3221-2551 info@tsuji-c.jp facebook.com

  • *赤くなる *吐く/気持ち悪くなる *頭が痛くなる *身体が痒くなる *関節が痛くなる *心臓がドキドキする *二日酔いする このような人はアルコールを飲むべきではないし、飲める人であってもこういう症状が出るまで飲むべきではありません。アルコールは一種の化学物質であり、これを解毒するには *1次解毒:アルコール脱水素酵素/チトクロムP450 *2次解毒:アルデヒド脱水素酵素 の二段階解毒によって無毒の酢酸にまで分解することによります。 アルコールによる症状は『アルコール症状』と、その分解産物である『アルデヒド症状』があります。 特に問題となるのが猛毒であるアルデヒド症状です。 アルコールの直接症状は神経への症状であり、それによる「酒酔い」は長期化/慢性化しない限り『良い酔い』と言ってよいのかもしれません。 アルコールが全く飲めない人を『下戸』といいますが、これはアルコールをアルデヒドに分解できないために、アルコールの直接作用である『神経作用』が『酔い』のレベルを越えて作用してしまうからです。 アルコールは「飲み慣れると強くなる」というのは、酒の弱い人(アルコール脱水素酵素が少ない人)が酒を飲み続けると『チトクロムP450』という「本来、薬物や毒物を解毒する酵素」がアルコール解毒に回されるためです。 そのため、酒には強くなりますが、他の解毒能力が低下します。 しかし、このような人は『アルデヒド脱水素酵素』は少ないため、アルデヒドの障害が表れます。 上記に上げた症状のほとんどは『アルコール』ではなく『アルデヒド』による症状です。 ここで何を問題にしているかというと、このような症状の出る人は、飲酒後に大量のアルデヒドが血中/組織中に存在するという事実を知るべきです。 細胞は身体を劣化される5大要素(酸化、糖化、炎症、毒、栄養障害)のうち、糖化劣化は『糖質による劣化』というよりは『糖とアルデヒドによる劣化』といえます。 図にあるように、分解できるに残存した『アルコール分解産物であるアルデヒド』は糖化最終産物である『AGEs(アルコールからはAA-AGEs)』を作り出す物質のひとつです。 身体を構成するタンパク質や細胞が糖化劣化することは、老化を促進し、細胞を障害します。 いわゆる『糖尿病合併症』は『老化現象そのもの』です。(糖尿病が早期老化症と言われる所以です) 日本におけるアルコールは *ストレス発散 *入眠剤代わり *コミュニケーションの円滑化 *社交の道具 *不安/寂しさの解消 といった要素があるため『本当は飲めない(飲みたくない)のだが・・・』という人も少なくないはずです。 しかし、それによって自身の細胞(特に神経細胞)と組織(筋肉や皮膚、肝臓などの臓器)を劣化させる事実、特に『酒に弱い人にとってのアルコール』は、毒以外の何物でもありません。 糖化劣化(AGEsの蓄積)は確実に老化スピードを早め、病気を引き起こします。 もし、「アルコールを飲む事によって上記の症状が出現する人」または「上記の症状が出現するまで酒を飲んでしまう人」は、それを今すぐ止めるべきです。 当院で行う『AGE reader』は皮膚に沈着したAGEs量を計測する検査器械です。 これによって『AGEs高値』と診断された方には *糖質の制限 *アルコールの制限と飲み方指導 *AGEs分解酵素の摂取 をお薦めします。 これらを確実に実行すると、AGEs量の低下を認め、多くの方が『若くなった』『奇麗になった』と言われるようです。 その主な理由は、皮膚タンパクの糖化劣化が改善されることによる *しみ、くすみの低下/改善 *しわ、たるみの低下/改善 によるものです。 酒による上記の症状を自覚する方は、是非実践してみてください。 数ヶ月後には『なんだか若々しくなった』と言われることだと思います。 AGE検査、AGE分解酵素に関するお問い合わせ 医療法人社団医献会 辻クリニック(四ッ谷) 東京都千代田区麹町6-6-1長尾ビル8F 03-3221-2551 info@tsuji-c.jp facebook.com

  • 今年9月にNatureに公開された論文です。サーチュイン遺伝子が寿命に関する遺伝子であることが発表されて数年が経過しますが、今回発表された論文はさらに踏み込んでいる。 この論文によると、サーチュイン遺伝子が寿命延長に関わるには、『ナイアシン:ビタミンB3』と『過酸化水素:H2O2』が関わる事が解ってきた。 詳細は論文をお読みいただくとして、興味深いのは、栄養学の研究が徐々に注目を浴びるようになり、エビデンスも揃いはじめていることでしょう。 生命とは本来、摂取した栄養から *組織 *伝達物質 *エネルギー などを作り出し、それを利用して『成長/破壊/修理/修復/活動/防御』を行っているわけである。 老化制御や病気の予防を考えるとき、「普段摂取されることはないが効果のあるもの」を見つけ出そうとするよりも、 *必要なものが欠乏していないか? *必要であっても過剰になっていないか? *不必要なものが入り込んでいないか? を中心に考えることは重要だと考えています。 よって、今回の論文であっても「必要量のビタミンB3」の話であって、「飲めば飲む程長寿になる」という話ではありません。 栄養療法の基本は『欠乏量の是正』であるという考え方は変わっていません。 しかし、高濃度ビタミンC療法のように「過剰投与による薬理効果」は別の考え方です。 これは「栄養素が栄養量を越えると、薬理効果を発揮し始める」という事実を利用しています。 今回のナイアシンが『欠乏の是正レベルか?過剰投与による薬理作用か?』は今後の研究が待たれるところである。 医療法人社団医献会 辻クリニック(四ッ谷) 東京都千代田区麹町6-6-1長尾ビル8F 03-3221-2551 info@tsuji-c.jp http://www.nature.com/nchembio/journal/vaop/ncurrent/full/nchembio.1352.html www.nature.com facebook.com

  • 身体を細胞の劣化を促進する5大要因 *酸化 *糖化 *炎症 *毒 *栄養障害 これらのうち、初期から自覚症状を伴う可能性が高いのが炎症です。 「アトピー」「喘息」「関節炎」といった苦痛の強い症状の多くは炎症によるものですが、炎症には「無自覚の炎症反応」というものがあります。 これらを含め『炎症とは何か?』について書いてみます。「炎症」とは本来「自己を守るシステム」です。 生命は *非自己 *機能障害を起こした自己 を排除し、完璧な状態に保とうとします。 この「非自己と障害を起こした自己」を排除するシステムが『免疫システム』であり、それに伴って発生する化学反応が『炎症』です。 「免疫と炎症について簡単に教えて欲しい」とよく言われますが、私は『外敵と防衛』のお話に例えます。 例えば、自身の身体を「鎖国している日本国」としましょう。 この国は外部からの侵入を「消化管と呼吸器」に限定していますが、そこには外部からの数々の外敵が接触してきます。 それらを国内侵入前に発見し、除去することが免疫の最初の目的です。 免疫の大部分が消化管と呼吸器に存在する理由はここにあります。 港(消化管粘膜と呼吸器粘膜)は入り込もうとする悪の巣窟。 また、国内においても悪い奴はいます。 また、税関を突破して侵入してくるものもいます。 これらに対する『防衛軍と警察』が免疫だと考えて下さい。 日本の警察も自衛隊も、何もなければおとなしくしています。 しかし、悪い奴には毅然と対処します。 問題はその対処方法であり、それが『炎症反応』です。 障害が小さければ、警察官の対応は「口頭注意」程度でしょう。 しかし、人体に及ぼす影響が大きいと判断すると、それに対する対応は口頭ではすまず、逮捕まで視野に入れたり、時には発砲となります。 さらに障害が大きくなれば警察では対応できず、自衛隊の出動となります。そうなれば、そこに発生する炎症は警察とは比べ物にならないくらい大きなものとなるでしょう。 間違ってはならないのは、悪いのは炎症でもその原因である免疫でもなく『その原因』です。 もしくは「過剰防衛」にも似た『小さな障害に対する過剰な炎症反応』です。 炎症は辛い症状(発熱、発赤、腫脹、疼痛)を伴うため、多くの場合それを嫌います。 また、炎症は「免疫の先に起こる現象」ではありますが、あまりに大きくなると、自分自身すら破壊してしまうため、それを抑える治療が必要となります。 また、小さな炎症とはいえ、それが『慢性的に継続する炎症:くすぶり炎症』はボディブローのように小さな障害を細胞に与えるため、長期的には問題となります。 いずれにしても、「抗炎症」は *根本:免疫を発動する原因への対処 *対症:トラブルとのバランスを見ながらなるべく少ない炎症 という2段構えの対応が必要だと考えます。 異論反論を巻き起こす『ステロイド治療』は、最も有効な対症療法と言えますが *その原因を追究せずに使用するステロイド *免疫まで抑えてしまうステロイド使用 が問題となっていまる。 当院でも「抗炎症治療」は大きな軸の治療です。 「薬物を使用せず、炎症の根本を抑制する」というのは理想的な治療であり、そこへの努力は必要です。 しかし、多くの人は『辛い自覚症状』に耐えきれず、根本療法から脱落する場合が多いのです。 個人的には *根本療法:感染、毒、アレルギーなどへの対応 *対症療法:消炎鎮痛剤、水素、ステロイド のバランスであり、その中でも『極力ステロイドには頼らない』という考えが大切であると考えています。 とはいえ、「抗炎症治療:症状を和らげる治療」に頼り切ってはなりません。 抗炎症治療に頼りすぎると、いずれその効果は破綻し、根本の治療を忘れ、徐々に抗炎症治療が強力になり、ステロイドの慢性的治療へと発展しやすくなります。 その中での『水素』は治療に加えることによって炎症を抑える大きな力となります。 いずれにしても、抗炎症治療の本質は『炎症の原因を見つけ、除去する』という部分にある事は間違いありません。 *各種アレルギー検査 *重金属検査 *腸内細菌検査 *歯科/口腔外科領域の検査 これら『免疫/炎症システム発動の温床』を徹底的に調べ、その原因を除去する努力が根本療法への近道であると考えています。 遅延型食物アレルギー物質を一定期間除去したり、重金属群を除去することによって「アトピー」や「リウマチ」の自覚症状が大きく軽減した方も大勢いらっしゃいます。 治療には本人の努力(除去する)が重要になりますが、効果の高い治療ですので、一度トライしてみる価値はあるかと思います。 各種検査/治療に関するお問い合わせ 医療法人社団医献会 辻クリニック(四ッ谷) 東京都千代田区麹町6-6-1長尾ビル8F 03-3221-2551 info@tsuji-c.jp facebook.com

  • 京都府立医大から出されているこの論文は、「痛みの感知」に関する大変興味深い論文です。 この論文では、痛みの感知閾値と活性酸素には大きな関連があることを示しています。活性酸素の発生源は外部からを除き *ミトコンドリアがエネルギーを作る際の発生(約2%) *NOX遺伝子による発生 が主です。 とくにNOX遺伝子発現によるスーパーオキシドの発生は、目的(殺菌など)を持った発生であると考えられていたが、それだけではないことが解ってきた。 NOX遺伝子は『NADPHオキシダーゼ』を作るための遺伝子で、細胞内エネルギー物質であるNADPHから電子を抜き取り、スーパーオキシドを作り出します。 NOXには数種のファミリーが存在しますが、そのうち『NOX1』をノックアウトすると *熱/機械的刺激による侵襲受容体反応には変化なし *熱/機械的痛覚過敏反応は大幅に減弱 となった。 知覚神経は身体を防御するために必須の神経ですが、これが過剰な状態(いわゆる痛み閾値の低下)は慢性的な痛みや継続する痛みの治療を妨げ、不快な症状をもたらします。 当院では1年前より『水素局所注射』を行っていますが、この作用/効果は *麻酔のように痛みが瞬時に消えるものではない *つねったりした痛みには変化がない *徐々に痛みが引いてゆく *痛みが消えるというより不快でなくなる/強くなる感じ と訴える方が多い。 この他、多くの『痛みと活性酸素』に関する論文が存在するが、どれも「痛み閾値の改善」賭する物が多いが、当院での治療結果に一致する。 ある程度、根気を必要とする治療ではあるが、慢性痛に対し消炎鎮痛剤/ステロイドを使用し続けることを考えれば、副作用の可能性が限りなく小さい水素の利用は、慢性的な痛みの治療に対し、大きな力となると考えています。 肩こり/腰痛等に対する水素治療のお問い合わせ 医療法人社団医献会 辻クリニック(四ッ谷) 東京都千代田区麹町6-6-1長尾ビル8F 03-3221-2551 info@tsuji-c.jp Reactive oxygen species derived from NOX1/NADPH o

  • 例えば、ビタミンCを摂取すると、細胞の中に『ス〜っと』溶け込んでゆくイメージを持っている人も多いかと思いますが、そんな簡単なもんじゃないんです。 我々の細胞は『細胞膜という強力な脂の隔壁』を持っていて、それが水溶性の物質(水さえも)の侵入をほぼ完璧に封じています。 細胞膜にはそれぞれの物質を取込む『窓/関所』があり、すべての物質はこの門番を通過しなくてはなりません。 その『関所』を通過できたものだけが、細胞内に入ることを許され、細胞内で機能できる訳です。 そして、細胞内の老廃物の排泄もしかり、決められた排泄口から規則正しく排泄されています。 そう考えれば、すべての関所が存在する『細胞膜の機能と劣化』はもっと脚光を浴びてよいと思います。細胞膜およびそこに存在する受容体/輸送体の劣化のほとんどは『酸化劣化:脂質の酸化劣化』です。 脂質の酸化劣化を除去できるのは『脂溶性抗酸化物質と水素』です。 ビタミンCの排泄機構はいつ解明されるのか? web.kyoto-inet.or.jp facebook.com

  • 活性酸素は細胞や組織を酸化劣化させる中心的な物質です。 その反面、免疫細胞が細菌などをとらえると、細胞内で活性酸素を発生させて殺菌するシステムを持っているため『活性酸素は絶対悪』とは言いにくい。 この問いに対し、この論文は一定の回答となるでしょう。活性酸素の細胞からの発生は *ミトコンドリアからの自然発生 *NOXによる機能的な発生 があることは以前の論文考察に記載ました。 NOXによる機能的な発生は主に『好中球,好酸球,単球,マクロファージなどの貪食細胞』で、その発生は細胞内でμM~mMレベルに増加し,殺菌作用をもたらすことが知られています。 では、通常の細胞はというと、主要臓器の基幹細胞や血管内皮細胞や血管平滑筋細胞でもROSは産生されるが,正常時はnM~μMレベルの低濃度に維持されているようです。 ようするに、μM~mMレベルの活性酸素の発生は「殺菌」などの特殊な場合であり、これがNOX酵素によるものであると考えられる。 主要臓器の細胞(一般細胞)の場合はnM~μMのレベルであり、このレベルの発生は「ミトコンドリアからの自然発生量」であり「正常範囲の発生」と考えてよい。 違う側面から考えるなら、一般細胞の抗酸化力(SODなど)は『nM~μM範囲の活性酸素』に対応できるものであり、それを越えた活性酸素には対応しきれないのであろう。 この論文は『血管内皮細胞』を例にとり、もし内皮細胞で通常量(nM~μM)を越えて活性酸素が発生した場合、自前の抗酸化力では処理しきれず、NOとの反応などによって細胞を障害し、アテローム硬化が進行し、動脈硬化や糖尿病性血管障害、その先の高血圧、脳梗塞/出血、心筋梗塞を引き起こすこととなると予測している。 老化や予防医学でいう『抗酸化治療』は「通常時/通常細胞の酸化ストレスを軽減する」ことが目的であり、老化はこの『通常時の酸化ストレスが過剰となった状態』をいう。 抗酸化治療によって「免疫などに関わる必要な活性酸素まで除去してしまうのではないか?」という心配は、NOXによる活性酸素増加システムを考慮すれば、心配する必要はないであろうと考える。 また、抗酸化治療のやり方によっても、効率的かつ有効な方法が存在することは確かである。 水素治療/抗酸化治療に関するお問い合わせ 医療法人社団医献会辻クリニック(四ッ谷) 東京都千代田区麹町6-6-1長尾ビル8F 03-3221-2551 info@tsuji-c.jp NADPH oxidase and endothelial cell function. [Clin Sci (Lond). 2005] - PubMed - NCBI www.ncbi.nlm.nih.gov PubMed comprises more than 23 million citations for biomedical literature from MEDLINE, life science journals, and online books. Citations may include links to full-text content from PubMed

  • メッセージにて「以前アップしていたページを知りたいのですが?」というご依頼があったので、FBPにアップします。「ショ糖、高果糖コーンシロップなどの甘味料はアルコールと同等の規制下に置かれるべきである」という動きが世界(日本以外)で加速しています。(タバコもそうですが、日本は必ずこういった動きが遅れます) *糖(血糖値の乱高下)による脳神経系への悪影響 *糖(糖代謝)による肝機能への悪影響 *糖(グリコーゲン過蓄積)による筋肉への悪影響 など、過剰な糖(血糖)は確実に身体を蝕むことが判ってきています。 アルコールは神経系へもたらす悪影響のため規制下(20以上)に置かれますが、糖は同様のシステムで神経系を破壊するにも関わらず、成長期の子供への規制が全く行われないどころか、大量に投与され続けているのが現状です。 大人であっても、糖の摂取により発生しているトラブルに対し、その結果に過ぎない『高脂血症』『高コレステロール血症』等に対して対症的に投薬されているにすぎません。 私はよく『下剤と正露丸と一緒に飲んでいるようなもの』と表現させてもらいます。 精製された食品は「合成化合物/薬品」と考えれば、それを摂取しながら、それによって発生した副作用を抑えるために医薬品を飲んでいるという話になります。 治療の基本は『まずやめるべきものをやめる』 それがあっての『医学の恩恵』であるべきだと考えています。 Should We Regulate Sugar Like Alcohol? www.huffingtonpost.com Should sugar be regulated like alcohol? That's the premise of a new position paper, published today in the journal Nature by three leading obesity researchers from the University of California, San Francisco School of Medicine. facebook.com

  • 炎症は「感染」「外傷」など『何らかのきっかけ」を元に免疫が発動し、その結果起こる化学反応です。 そしてその炎症反応には『増幅させる反応』と『抑える反応』が存在します。炎症自体は、自らを守る反応であり、これを完全に抑えてしまうことは良いことではないが、その後に起こる『炎症を過剰に増幅する回路』を抑えることは、自覚症状の軽減や、過度の組織破壊を抑制することができるため有用であろう。 この論文で興味深いところは、炎症の発動からその増幅過程において『活性酸素』が大きな役割を果たしていることを示しているからです。 何らかの原因で免疫が発動し、炎症反応が進むと、その行程でNFκBという転写因子タンパクが増加します。 これによって『COX:多くはCOX2』が発動し、アラキドン酸カスケードの結果炎症が増幅されてゆく。 ここで重要なのは『NFκBとNOXと活性酸素の関係』です。 NFκBは、NOXやNOX活性化関連因子の転写を高め、ROS産生を誘導する一方、産生された過酸化水素濃度がμMレベルに達すると、様々な細胞でNF-κB活性を上昇させることが知られています。 よるすに「NFκB→NOX→活性酸素→NFκB→・・」という具合に、自動的な炎症の増幅が起こるというわけです。 この炎症サイクルの増幅を抑制するひとつの方法として『抗酸化』があり、その強力な方法として『水素』があります。 水素は「細胞外」「細胞膜」「細胞内」「ミトコンドリア内」「核内」を問わず入り込み、活性酸素を除去します。 また、活性酸素除去によって「自身が酸化物となって残存する」ということがなく「水」となって除去される優れた物質です。 当院では「水素による抗炎症治療」として *肩こり、腰痛などの治療 *リウマチなどの関節痛 *アトピーなどの皮膚炎 に対し治療を行い、それなりに効果を上げています。 とはいえ、その効果は『ステロイド』や『消炎鎮痛剤』のような『即効性』を求めるものではありません。 水素の抗炎症作用の最も優れたところは『副作用がない』という部分でしょう。 よって当院では『水素を使用することによって、徐々にステロイドや鎮痛剤の使用量を減少させる』という位置づけで良いのではないかと考えています。 副作用を考えれば、薬品の使用は極力避けたいが、強い自覚症状は堪え難い。 であれば、自覚症状の強いうちは、一般の対症療法を併用しつつ水素治療を行い、徐々に水素のみに持ち込めればと考えるわけです。 このような治療の根本には、論文にあるような『免疫-炎症サイクルの増幅システム』を理解したうえで、その増幅システムを徐々に軽減してゆくという考えが重要となってきます。 水素治療に関するお問い合わせ 医療法人社団医献会 辻クリニック(四谷) 東京都千代田区麹町6-6-1長尾ビル8F 03-3221-2551 info@tsuji-c.jp Oxidative stress interference with the nuc

  • 長年の喫煙や大気汚染、塵肺、その他汚染物質による肺疾患は年々増加しており、加齢と共に増加する疾患でもあります。 個人的感想を言えば、肺疾患の末期は大変辛い。 慢性肺疾患の根本は『肺胞細胞と組織の酸化劣化』です。 酸素を取込む最前線である肺胞は、言い方を変えれば『絶えず酸素毒(酸化毒)に曝されている場所』です。肺疾患の場合 *肺疾患のために肝機能力が悪く、酸素濃度を上げたい *酸素濃度を上げれば酸化毒が増加し、肺損傷が悪化する という「換気と病気の相反するジレンマ」に行き着く。 この論文では吸入気中に水素ガスを混入させたところ、肺の酸素毒による損傷を免れたことを示している。 その理由として *水素自体の抗酸化/抗炎症作用 *水素による「ヘムオキシゲナーゼ」の活性化作用 を上げている。 ヘムオキシゲナーゼはヘモグロビン中のヘムを『鉄とビルベルジンと一酸化炭素に分解する酵素』です。 分解されて精製したビルベルジンは強力な抗酸化物質であり、特に飽和脂肪酸が酸化することによって出来る『過酸化脂質』を還元する。 酸化劣化のターゲットとして「脂質の酸化劣化」は老化と疾患を急速に悪化させることが解っており、『過酸化脂質の抗酸化』『飽和脂肪酸の酸化抑制』はアンチエイジング的に重要である。 今回の論文にある『水素によるヘムオキシゲナーゼの増加作用』は水素の抗酸化力/抗炎症力を高める作用のひとつと考えられており、水素が『細胞外・細胞膜・細胞内・核内・ミトコンドリア内・組織』を選ぶことなく「すべてに有効な抗酸化/抗炎症物質である」ことを裏付ける。 喫煙者/喫煙経験者などは早めに『積極的な予防治療』を始めるべきであろうと考えています。 水素治療(吸入・点滴・外用・内服)に関するお問い合わせ 医療法人社団医献会 辻クリニック(四ッ谷) 東京都千代田区麹町6-6-1長尾ビル8F 03-3221-2551 info@tsuji-c.jp Inhaling hydrogen may help reduce lung damage in critically ill patients medicalxpress.com Inhaling small amounts of hydrogen in addition to concentrated oxygen may help stem the damage to lung tissue that can occur when critically ill patients are given oxygen for long

  • 水素の主な作用は *抗酸化作用 とそれに伴う *抗炎症作用 *抗アレルギー作用 ですが、これ以外にも多くの作用が見つかってきています。 そのひとつが「発ガン抑制作用」です。『鉄ニトリロ三酢酸』は鉄キレート剤の一種で、強力な発がん物質であることが解っています。 鉄ニトリロ三酢酸を投与すると、鉄をキレートし、膀胱に集積し、近位尿細管内で『フェントン反応』を起こして大量の活性酸素を発生させます。 この活性酸素に対し、生体は「抗酸化力」をもって対抗し、活性酸素を打ち消すことによって各種疾患や遺伝子損傷を免れているが、 *抗酸化力の低下(加齢、抗酸化物質の摂取量低下など) *酸化ストレスの増加 によって均衡が崩れ、『酸化力>抗酸化力』となると、活性酸素が核内に存在するDNAを損傷し、ガンを発生させることが解っています。 活性酸素によって発ガンや各種炎症が発動するシステムは他の論文に譲るが、活性酸素・NFκB・COX・インターロイキン等が複雑に絡み合っています。 この論文では、鉄ニトリロ三酢酸という発がん物質の投与によって発動する発ガンシステムを、水素の投与が強く抑制したことを示しています。 鉄ニトリロ三酢酸以外に、放射性物質による発ガンシステムも同様で『活性酸素の発生による細胞/遺伝子障害』であり、これについても同様の発ガン抑制作用が認められています。 水素は *発ガンシステムを抑制することによる発ガン予防 *免疫細胞活性化によるガン治療 という2つの側面を持ちます。 予防にも治療にも利用できる水素の研究はまだまだ進むものと考えています。 水素治療に関するお問い合わせ 医療法人社団医献会 辻クリニック(四ッ谷) 東京都千代田区麹町6-6-1長尾ビル8F 03-3221-2551 info@tsuji-c.jp Consumption of hydrogen-rich water protect

  • 放射線障害に対する防護が、論文に頻繁に登場するようになりました。 このような論文は、やはり軍や宇宙関連施設からの研究室からが多い。理由はともに多量の放射線の中での作用を強いられるからでしょう。 過去の多くの論文でもそうであるが、生体内における放射線障害のほとんどは(約80%)『電離放射線が体内(細胞内)の水にぶつかることによって生じるヒドロキシラジカル(強力な活性酸素)』です。 この発生するヒドロキシラジカルは *細胞内:核(DNA)、ミトコンドリアなど *細胞膜:膜受容体など *細胞外:組織など など、全ての部位で発生し、すべて部位を酸化劣化させる。この論文では、in vivo, in vitroの両面から水素の放射線防護作用を検証しており、共にその効果を証明しています。 論文の詳細にも出てきますが、水素は「体内に保存できる物質ではない」ので、摂取した直後の作用と考えるのが妥当です。 よって、水素の作用を確実に得るためには、1度に摂取する量も大切ではあるが『定期的な水素の摂取』が重要であることを示しています。 当院においても、水素の効果は「継続的な投与」であることが、検査結果からも明らかであり、疾患や老化の強弱によって、1回の水素投与量を変化させることはあっても、形を変えての継続的(連日)投与が必須であることがわかっています。 *水素点滴:1回/1週〜1ヶ月 *水素カプセル:1〜2カプセル/日 を基準としてはいますが、水素飽和度の高い『水素水を生活に取り入れる』という方法も良いのではないかと考えています。 医療法人社団医献会 辻クリニック(四ッ谷) 東京都千代田区麹町6-6-1長尾ビル8F 03-3221-2551 info@tsuji-c.jp Hydrogen as a New Class of Radioprotective Ag

  • NASHは今後、日本における死亡原因として注目されており、その対策が叫ばれています。俗にいう『脂肪肝』は肝臓に過剰な脂肪滴が溜まった状態です。 この状態だけではこれといった問題ではありませんが、最近になって脂肪肝に「何らかの刺激」が加わることにより、 1:炎症が発動して肝炎 2:炎症後の繊維化によって肝硬変へと移行 という病態をNASHとし警戒している。 以前は「アルコール性肝炎」「ウィルス性肝炎」が『肝炎→肝硬変』への基礎疾患とされてきましたが、ここに『NASH』が加わり、世界的に見て「今後NASHによる肝硬変が急激に増加するであろう」と言われています。 脂肪肝→NASH→肝硬変への移行において、『NASHとなる原因』はまだハッキリしていませんが、この論文ではNASH移行の原因のひとつとして『活性酸素』をターゲットとしており、「脂肪肝からNASHへの重要な移行物質」と位置づけています。 そして、移行を促進する活性酸素(細胞障害性活性酸素種)を除去する優れた作用物質として分子状水素をあげ、今後の長期臨床介入試験へ進むとしています。 世界中の水素に関する論文が、水素の作用を 1:抗酸化 2:抗炎症 3:抗アレルギー と評していますが、抗炎症と抗アレルギー作用のベースには抗酸化作用が存在することが証明されつつあります。 人の「免疫-炎症システム」は「活性酸素」「サイトカイン」「NFκBなどの核内因子」などが複雑に絡み合い、そのバランスによって作用しています。 『自己(自己細胞)破壊をさせないレベルで免疫-炎症システムを維持する』というバランス論が重要であることが、これらの論文から読み取れます。 本題に戻るが、NASHの予防/治療には『過剰なエネルギー摂取を抑え、脂肪肝を改善する』であることを忘れてはならない。 生活習慣の改善なくして、病気の治療はあり得ないという典型であろう。 医療法人社団医献会 辻クリニック(四ッ谷) 東京都千代田区麹町6-6-1長尾ビル8F 03-3221-2551 info@tsuji-c.jp Multiple Hits, Including Oxidative Stress, as

  • 世界中に存在する水素に関する論文を読んでいると、腸内細菌が発生する、いわゆる『生理的水素』を考えねばなりません。我々の消化管に共生する腸内細菌のうちのいくつかは、嫌気性発酵の過程で大量の水素を産生している。 その量は論文によって(または個人差によって)大きく変わるが、150ml〜12ℓにおよぶとされている。 水素の作用の極初期の論文で興味深いのは、薬剤性肝炎を誘導したマウスを作成し、抗菌薬で腸内細菌を死滅させると、肝炎は急激に悪化した。逆に、死滅させなかった側は肝炎の改善をみた。 また、腸内に発生するガスは腸管蠕動運動に関与しており、メタンガス発生菌が多い人の蠕動運動は遅く、水素ガス発生菌が多い人の蠕動運動は早いことがわかっている。 『水素水』への注目が高まる中、多くの方から「最新の治療ですか?」「副作用は?」といった質問を受けますが、 1:正常人の消化管では、食後に大量の水素ガスが発生し、吸収され、呼気中から水素ガスが確認されること。 2:乳児に母乳を与えた直後より、呼気中水素ガス濃度が急激に上昇すること。 といった現象をみとめることから、生体は腸内細菌から発生する水素ガスを『生理的水素』として多いに利用し、その恩恵に与っていたということです。 水素の作用に関しても、初期の論文にある『抗酸化作用』では解決できない作用も数多く発見されており、 ・生体抗酸化酵素のSODが増加する ・強力な抗酸化酵素である『ヘムオキシゲナーゼ』が増加する ・抗アポトーシス分子が誘導される ・IgEによるⅠ型アレルギー反応のシグナルを抑制する といった『抗炎症作用』『抗アレルギー作用』に関する分子レベルでの機構も明らかになりつつあります。 今後の課題として重要なことは、水素は腸内細菌が大量に産生している生理的物質であり、水素水として摂取する量をはるかにしのぐ量を作り出していることから、水素が「濃度依存性に効果を上げる」とするのは非常に困難であり、治療利用としての水素の効果とは一致しない結果となっている。 最新の研究では、分子状水素の『状態』『形態』『投与方法』『容存方法』などが、その作用に大きく影響を与えるようだとしています。 医学の世界では、当たり前のように利用されていたものの作用機序が解っていないということは少なくありません。 狭心症に昔から利用される『ニトログリセリン』の分子作用機序が発見されたのは極最近です。(発生するNOによる血管拡張と解ったのが1980年代であり、その後のノーベル賞へとつながった) 水素についても、まだまだ新しい発見が続くものと考えており、アメリカ、ヨーロッパ、アジアの主要研究機関から発表される水素関連論文の数は、2010年頃から爆発的に増加しています。 継続的にアンテナをはり、研究を続ける必要があると考えています。 水素治療に関するお問い合わせ 医療法人社団医献会 辻クリニック(四ッ谷) 理事長 辻直樹 東京都千代田区麹町6-6-1長尾ビル8F 03-3221-2551 info@tsuji-c.jp facebook.com

  • 世界中に存在する水素に関する論文を読んでいると、腸内細菌が発生する、いわゆる『生理的水素』を考えねばなりません。 我々の消化管に共生する腸内細菌のうちのいくつかは、嫌気性発酵の過程で大量の水素を産生している。 その量は論文によって(または個人差によって)大きく変わるが、150ml〜12ℓにおよぶとされている。 水素の作用の極初期の論文で興味深いのは、薬剤性肝炎を誘導したマウスを作成し、抗菌薬で腸内細菌を死滅させると、肝炎は急激に悪化した。逆に、死滅させなかった側は肝炎の改善をみた。 また、腸内に発生するガスは腸管蠕動運動に関与しており、メタンガス発生菌が多い人の蠕動運動は遅く、水素ガス発生菌が多い人の蠕動運動は早いことがわかっている。 『水素水』への注目が高まる中、多くの方から「最新の治療ですか?」「副作用は?」といった質問を受けますが、 1:正常人の消化管では、食後に大量の水素ガスが発生し、吸収され、呼気中から水素ガスが確認されること。 2:乳児に母乳を与えた直後より、呼気中水素ガス濃度が急激に上昇すること。 といった現象をみとめることから、生体は腸内細菌から発生する水素ガスを『生理的水素』として多いに利用し、その恩恵に与っていたということです。 水素の作用に関しても、初期の論文にある『抗酸化作用』では解決できない作用も数多く発見されており、 ・生体抗酸化酵素のSODが増加する ・強力な抗酸化酵素である『ヘムオキシゲナーゼ』が増加する ・抗アポトーシス分子が誘導される ・IgEによるⅠ型アレルギー反応のシグナルを抑制する といった『抗炎症作用』『抗アレルギー作用』に関する分子レベルでの機構も明らかになりつつあります。 今後の課題として重要なことは、水素は腸内細菌が大量に産生している生理的物質であり、水素水として摂取する量をはるかにしのぐ量を作り出していることから、水素が「濃度依存性に効果を上げる」とするのは非常に困難であり、治療利用としての水素の効果とは一致しない結果となっている。 最新の研究では、分子状水素の『状態』『形態』『投与方法』『容存方法』などが、その作用に大きく影響を与えるようだとしています。 医学の世界では、当たり前のように利用されていたものの作用機序が解っていないということは少なくありません。 狭心症に昔から利用される『ニトログリセリン』の分子作用機序が発見されたのは極最近です。(発生するNOによる血管拡張と解ったのが1980年代であり、その後のノーベル賞へとつながった) 水素についても、まだまだ新しい発見が続くものと考えており、アメリカ、ヨーロッパ、アジアの主要研究機関から発表される水素関連論文の数は、2010年頃から爆発的に増加しています。 継続的にアンテナをはり、研究を続ける必要があると考えています。 水素治療に関するお問い合わせ 医療法人社団医献会 辻クリニック(四ッ谷) 理事長 辻直樹 東京都千代田区麹町6-6-1長尾ビル8F 03-3221-2551 info@tsuji-c.jp

  • 慢性関節リウマチ/骨粗鬆症/変形性関節症などの『慢性痛』の原因は徐々に解明されつつあります。 これについての論文は、最近になった多数発表されていますが、特に『TNFα-NFκB-活性酸素』の絡んだシステムです。水素の効果は、初期(2007年頃)は『抗酸化作用』に絞って論じられてきましたが、昨今は『抗炎症作用』『抗アレルギー作用』が中心になってきています。 この論文は『骨関節疾患の痛み』に対する水素の効果とその制御システムについて。 詳細は割愛しますが、結論から言えば水素には抗酸化作用以外に *SOD強化作用 *TNFαによるNFκB誘導の抑制作用 *TNFαによるiNOS誘導の抑制作用 などを認め、それによって炎症徴候(疼痛、腫脹、発熱、発赤)を抑制しているとしています。 よく「水素の鎮痛作用はステロイドや消炎鎮痛剤と比べてどうでしょうか?」という質問を受けますが、ここで論じているのは『対症療法か?根治療法か?』です。 その場の痛みをとるという意味では 1:麻酔薬 2:ステロイド 3:消炎鎮痛剤 4:水素 となりますが、1〜3は炎症の原因を取り除いているのではなく『症状を緩和させる目的』で利用されます。 水素の目的は『慢性化した炎症サイクルを正常化させる』ことです。よって、比較対象にすべきではないと考えています。 具体的には、当院では骨関節の痛みに対する水素治療を行っていますが、それは既存の治療を排除し、それに成り代わるものという位置づけではありません。 局所注射や関節内注射は、そのほとんどが『麻酔+ステロイド』のような注射ですが、これはあくまでも対症療法です。 ここに『高濃度水素水』を混ぜ合わせることにより *治療期間が短くなる *鎮痛剤の使用量を減らせる *対症療法治療薬から離脱しやすくなる というメリットがあります。 対症療法は悪ではありません。 対症療法と根治療法を組み合わせることによって、治療中の痛みを緩和しつつ、根治を目指すことが可能となってくると思います。 水素関節内注射、水素筋肉注射に対するお問い合わせ 医療法人社団医献会 辻クリニック 理事長 辻直樹 東京都千代田区麹町6-6-1長尾ビル8F(四ッ谷) 03-3221-2551 info@tsuji-c.jp Treatment with hydrogen molecule alleviates

  • 加齢に伴う動脈硬化とそれによる血圧の上昇に「活性酸素」が関係してることは周知の事実となりつつあります。 加えて、血管の機能だけでなく『機能性ガス』と呼ばれるものが、生体に大きな影響を与えていることが解ってきました。『NO:一酸化窒素』は血管内皮細胞が分泌する血管拡張物質であり、その作用は重要で、NOを作り出す『ニトログリセリン』は未だに重要な薬です。 細胞(ミトコンドリア)からどうしても出来てしまう「スーパーオキシド」は、SODなどの抗酸化酵素の機能不全によって *ヒドロキシラジカル:鉄や銅との反応による *ペルオキシナノライト:NOとの反応による という「悪玉活性酸素」を作り出し、血管内皮を酸化劣化させる。 また、活性酸素によって増加する炎症性サイトカインによって促進する炎症劣化も問題となります。 これらから身を守るには 1:SOD産生能を活性化する 2:悪玉活性酸素を除去する 3:炎症性サイトカインを抑制する 4:抗炎症性サイトカインを増やす が必要となってきますが、水素は1〜4をすべてに機能することが解っています。 水素治療(投与)にとって重要なことは『継続的投与』です。 水素は悪玉活性酸素と高い反応性を持つ反面、その反応時間があまりにも早いために「体内に維持できない」という部分はデメリットと呼んでも良いのかもしれません。 よって水素の治療は *大量パルス投与による効果 *少量継続投与による効果 を分けて考える必要があることが多くの論文から読み取れます。 高飽和水素水点滴や水素吸入といった「高容量の投与」と、日常における水素水摂取/水素発生サプリメント摂取を個別に考えておく必要があるのかもしれません。 少なくとも、水素の効果は『継続的な投与があってこそ』であり、継続的な投与に「パルス投与」が加わって、高い作用が生まれるものと考えておくべきなのでしょう。 水素治療に関するお問い合わせ 医療法人社団医献会 辻クリニック 理事長 辻直樹 東京都千代田区麹町6-6-1長尾ビル8F(四ッ谷) 03-3221-2551 info@tsuji-c.jp Chronic hydrogen-rich saline treatment att

  • 今世紀初頭、世紀の大発見として注目された長寿遺伝子【サーチュイン遺伝子】は今でも多くの研究が行われています。 研究結果というものは、全く違う方向の研究が、ひとつの結語に収束することが多々あります。 今回の論文以外にも *サーチュイン遺伝子 *酸化/還元システム *免疫/炎症システム がすべてリンクして作用していることを示すものが多数存在することは、将来的にこれらが『ひとつの法則』の元にあることが証明されるかもしれません。この論文では、【活性酸素/免疫/炎症】に関与する『TNFα』が、その濃度によってサーチュイン遺伝子を抑制したり発動を促したりすることを示している。 詳細は論文に譲りますが、どのようなものにも「絶対悪」というものはなく、「そのバランス」が生命サイクルにとって最も大切なものであるという帰結となる可能性が高いのかもしれません。 当院で行う水素療法は「瞬間的に活性酸素を除去する」という作用だと考えていますが、その逆『オゾン療法』という全く逆(オゾンは活性酸素そのもの)の治療が同じ作用に帰結するのではないかとも考えられています。 この両方に言えることは「刺激」であり、急激に酸化/還元に振ることによって、自身のホメオスターシスを刺激している可能性も高いのではないかとも考えています。 何れにしても、水素は酸素、オゾン、一酸化窒素といった『生理機能ガス:メディカルガス』の作用やそれを使った治療は新しい分野の治療であり、今後も新たな発見が続くものと考えています。 医療法人社団医献会 辻クリニック 理事長 辻直樹 東京都千代田区麹町6-6-1長尾ビル8F(四ッ谷) 03-3221-2551 info@tsuji-c.jp Dose-specific effects of tumor necrosis factor a

  • 例えば、ビタミンCを摂取すると、細胞の中に『ス〜っと』溶け込んでゆくイメージを持っている人も多いかと思いますが、そんな簡単なもんじゃないんです。 我々の細胞は『細胞膜という強力な脂の隔壁』を持っていて、それが水溶性の物質(水さえも)の侵入をほぼ完璧に封じています。 細胞膜にはそれぞれの物質を取込む『窓/関所』があり、すべての物質はこの門番を通過しなくてはなりません。 その『関所』を通過できたものだけが、細胞内に入ることを許され、細胞内で機能できる訳です。 そして、細胞内の老廃物の排泄もしかり、決められた排泄口から規則正しく排泄されています。 そう考えれば、すべての関所が存在する『細胞膜の機能と劣化』はもっと脚光を浴びてよいと思います。 細胞膜およびそこに存在する受容体/輸送体の劣化のほとんどは『酸化劣化:脂質の酸化劣化』です。 脂質の酸化劣化を除去できるのは『脂溶性抗酸化物質と水素』です。

  • 2000年以降、老化や疾患と活性酸素の関係に関する論文が多数発表されています。 さらに、 *酸化ー糖化ー炎症のリンク *酸化ー免疫ー炎症のリンク に関しても、最近の論文から関連性を持って生体内で機能していることが読み取れます。 また、数回前にアップした「サーチュイン遺伝子(長寿遺伝子)と酸化/炎症の関連」についても興味深いものです。これらを図示してみると、以下のようになり、炎症の治療や免疫の制御は一方向ではなく、多角的な見方でコントロールすることが重要であることを理解いただけるでしょう。 そしてその中心には必ず「活性酸素」が鎮座し、その制御に大きな影響を与えています。 ここでも抗酸化治療が重要であることが理解できることでしょう。 医療法人社団医献会 辻クリニック 理事長 辻直樹 東京都千代田区麹町6-6-1長尾ビル8F(四ッ谷) 03-3221-2551 info@tsuji-c.jp

  • パーキンソン病は、進行性の神経変性疾患のひとつであり、ドーパミンを分泌する神経細胞が何らかの原因によって変性し、ドーパミンを分泌できなくなる病態です。 原因不明の疾患であると同時に、痴呆とともに、大なり小なり加齢変化として必ずと言ってよい程発症する疾患でもあるため、アンチエイジング医療として重要な疾患でもあります。その原因はいまだハッキリせず、治療は *ドーパミン分泌刺激 *ドーパミンの投与 *ドーパミンの分解抑制 *ドーパミン様物質の投与 *拮抗物質のアセチルコリン(ムスカリン)抑制 といった、いわゆる『対症療法』に限られています。 その中で、最近の多くの論文に「ドーパミン分泌神経細胞内のミトコンドリアの酸化劣化変性」が話題となっている。 ミトコンドリアは、全身の細胞に存在する細胞内小器官であり、その機能は「細胞のエネルギー(ATP)産生」が主です。 パーキンソン病は、どういう訳かドーパミン分泌神経細胞内に限って内部のミトコンドリアが酸化劣化変性し、エネルギー不足に陥ってドーパミンを分泌出来なくなる。 そのため、多くの研究機関が『どうやってドーパミン分泌神経細胞内のミトコンドリア内の活性酸素を除去するか?』という研究を進めているわけです。 発生する活性酸素を除去する物質、いわゆる抗酸化物質は多数存在するが、問題は 1:その抗酸化物質が目的の部位に到達するか? 2:抗酸化力は十分か? 3:活性酸素を除去すれば、ミトコンドリアは再生/神経細胞は再生するか? でしょう。 神経細胞には細胞膜が存在し、ミトコンドリアにも膜が存在します。 経口摂取/注射投与さらた抗酸化物質は、【血管→細胞間質(水)→細胞膜(脂)→細胞内(水)→ミトコンドリア膜(脂)→ミトコンドリア内(水)】のように突破しなくてはなりません。 ようするに抗酸化物質には *水にも脂にも作用する *水溶性/脂溶性に関係なく移行する *十分な抗酸化力がある といった特徴が必要とされます。 そして「なぜドーパミン分泌細胞のミトコンドリアに限定して、活性酸素が除去できなくなるのか?」についても *除去する特別な物質があるのか? *元々強力な抗酸化力を必要とする部位なのか? *ドーパミン自体の抗酸化力 *ドーパミン神経細胞内の鉄の問題 など、解明すべき部分も沢山あります。 日本国内に留まらず、世界中で「パーキンソン病に対する抗酸化物質治療」の研究が行われ、そのひとつとして『水素』も注目される物質のひとつ。 水素は *悪玉抗酸化物質を強力に還元する *水溶性/脂溶性に関係なく移行し、還元できる *作用後、酸化物質として残存しない といった特徴があることが注目される大きな要因です。 その治療効果が「進行抑制」に留まるのか?それもと「神経再生」にまで作用するのか? そして、その効果のための『量』『質』『投与間隔』『期間』など、今後も多くの研究と経験を必要とするでしょう。 とはいえ、副作用がなく、人間の消化管で絶えず発生する自然な物質である水素。 治療的投与は積極的に試す価値は高いと考えています。 水素治療に関するお問い合わせ 医療法人社団医献会 辻クリニック 理事長 辻クリニック 東京都千代田区麹町6-6-1長尾ビル8F(四ッ谷) 03-3221-2551 info@tsuji-c.jp Mitochondria-targeted antioxidants for

  • 最近の論文たちを読むと「酸化-免疫-炎症-サーチュイン遺伝子などがすべてリンクして機能している」ということが示唆されますが、ビタミンDもこの仲間に入るようです。ビタミンDは、以前は『骨のビタミン』という程度の扱いでしたが、最近の研究では *ホルモン作用(ステロール系ホルモン) *免疫調節作用 *抗アレルギー作用 *抗炎症作用 などに注目が集まっています。 水素や抗酸化物質の研究が深く進むにつれ、ここも *抗酸化作用 *抗炎症作用 *抗アレルギー作用 *遺伝子調節作用 が明らかになってきます。 今回の論文は「ビタミンDがどのようにして血管内皮細胞の保護作用を引き出すのか?」についてで、ここで「サーチュイン遺伝子(長寿遺伝子)」とそれによる「抗酸化作用」が関係していることを示しています。 ビタミンDは、 *花粉症や鼻炎の症状が劇的に軽減する *高血圧が改善 *インフルエンザ予防 といった効果がありますが、この抗アレルギー/抗炎症作用/免疫調節作用の根源が、今後の研究で明らかになってくるはずです。 水素治療/ビタミンD療法に関するお問い合わせ 医療法人社団医献会 辻クリニック 理事長 辻直樹 東京都千代田区麹町6-6-1長尾ビル8F 03-3221-2551 info@tsuji-c.jp Vitamin D protects human endothelial

  • 最初にお断りしておきますが、このような論文が発表されると、まるで「何もしないで痩せてゆく」「いくら食べても太らない」といった勘違いが生じがちですが、そうではありません。 糖尿病、高脂血症、肥満といったメタボリックシンドローム関連は『生活習慣の改善+代謝改善治療』によって効果を発揮するものです。 当院で行う「ダイエット補助治療」も同様で、「正しい食事指導と生活指導を実践しているのに体脂肪が減少しない」という場合に効果を発揮するものです。正しい食事方法、すなわち「消費エネルギー以下に落とされた摂取エネルギー量」を実践しているのに体脂肪が落ちない理由として *脂肪分解能の障害 *エネルギー産生能の障害 *熱産生能の障害 が考えられます。 この論文にある内容は『脂肪分解能の障害』に関わる『脂肪細胞(細胞膜)の炎症』でしょう。 白色脂肪細胞は、エネルギーを『脂肪』という形でため込んでいます。 内部の脂肪は『細胞膜』を通して出入りしており、その出入りの信号も『細胞膜上のレセプター』にアドレナリンや甲状腺ホルモンといったホルモン類が結合したり、通過したりすることによって分解/合成がコントロールされている。 もし、脂肪細胞の細胞膜に炎症が存在すると *脂肪/糖の出入りの障害 *結合レセプターの障害 が発生し、脂肪細胞内の脂肪はエネルギーとして利用できません。 脂肪細胞内の脂肪がエネルギーとして利用されなければ *摂食によるエネルギー補給 *筋肉等のタンパクからの糖新生 に頼らざるを得ません。 脂肪細胞の細胞膜は『炎症』と『酸化』によって劣化し、機能を低下させます。 水素はその「抗酸化作用」「抗炎症作用」によって細胞膜を修復することによって、脂質代謝を正常化するものと考えられています。 当院で行う「ダイエット補助療法」は 1:正しい食事指導 2:腸内環境の調整 3:酸化/炎症の抑制 4:ミトコンドリア栄養の補充 5:熱産生能の改善 6:生活指導(効率的な運動指導) によって成り立ちます。 こららのどれが欠落しても、ダイエットの成功はありません。 特に『1と6』は治療ではなく、自身で行う生活習慣の改善であり、これなくしては成り立ちません。 ダイエット治療とは『本人の度努力を無にしない、努力が報われるようにする治療』と考えるべきです。 逆を言えば『何もしなくても痩せてゆく」というPRは【100%嘘】【あり得ない】といってよいのです。 クリニックのダイエット補助治療に関するお問い合わせ 医療法人社団医献会 辻クリニック 理事長 辻直樹 東京都千代田区麹町6-6-1長尾ビル8F 03-3221-2551 info@tsuji-c.jp Molecular hydrogen attenuates fatty acid uptake and lipid accumulation through downregulating

  • 脳神経変性疾患(パーキンソン病、アルツハイマー病など)は、治療することも進行を遅らせることも困難な疾患群です。 世界では「神経変性疾患に対する水素の作用」は注目されており *パーキンソン病に対する水素の作用 *アルツハイマー病に対する水素の作用 の論文を数多くご紹介してきました。ここにきて、日本の大学病院、特にパーキンソン病治療においては有名な順天堂大学での『水素の治験』が始まることは、大変喜ばしいことです。 パーキンソン病の原因はまだハッキリわかりませんが、最近の研究結果からは *ドーパミン分泌細胞のミトコンドリアに障害 *ミトコンドリア障害の原因は活性酸素による酸化劣化 ということがわかってきました。 以前より、強力な抗酸化物質である『グルタチオン』を点滴で大量投与すると、パーキンソン病の症状が改善するという論文が発表されており、世界ではそれなりの効果を上げていました。 この作用機序も『抗酸化』ということです。 当院においても「高濃度グルタチオン点滴」をパーキンソン病やアルツハイマー病の治療/予防に使用してきましたが、昨年より『高飽和度水素水+グルタチオン点滴』に切り替えて治療しており、徐々に効果を示す症例が増加してきました。 今回は「飲用」ではありますが、日本の大学病院が水素に注目し、その可能性を認め、臨床試験に入ることは、今後の治療や *治療間隔 *水素の濃度(水素としての投与量) *効果発現までの期間 といったプロトコールの作成スピードが格段に上がるものだと考えています。 当然のことながら『正しい水素』であることが条件であり *水素水(飲用、注射、点滴) *水素サプリメント(水素吸蔵体) *水素吸入 といった「投与方法」によってもその効果は大きく変わってくると考えています。 当院においても引き続きパーキンソン病/アルツハイマー病を含め、多くの疾患の治療や予防に積極的に進めて行きたいと考えています。 水素治療に関するお問い合わせ 医療法人社団医献会 辻クリニック 理事長 辻直樹 東京都千代田区麹町6-6-1(四ッ谷) 03-3221-2551 info@tsuji-c.jp 順天堂大学医学部附属 順天堂越谷病院 / パーキンソン病の治験のおしらせ

  • お問い合わせいただいている「水素吸蔵体含有クリーム(水素クリーム)」についてです。 この軟膏/クリームは水素を抱き込んだマグネシウム(水素吸蔵マグネシウム)をワセリン、グリセリンといった軟膏剤/クリーム剤に混ぜ合わせたものです。 消炎鎮痛剤やステロイドのような医薬品を入れた物ではありませんが、あくまでも『処方外用薬』という位置づけで処方させていただいています。 よって「診察なしにクリームだけ買えますか?」「欲しいので自宅に郵送していただけますか?」というお問い合わせをいただきますが、当院での診察の後に処方するという形をとらせていただいています。 ご希望の方はクリニックにご連絡いただき、初診診察のご予約をいただければと思います。 医療法人社団医献会 辻クリニック 理事長 辻直樹 東京都千代田区麹町6-6-1長尾ビル8F(四ッ谷) 03-3221-2551 info@tsuji-c.jp

  • 名古屋大学は日本でも水素の臨床研究を積極的に行っている施設のひとつです(他に順天堂大学、慶応大学など)初期研究において、水素は30以上の炎症性疾患動物モデルで効果を示し、本格的な臨床試験が始まりました。 積極的な人体への投与が始まった理由として、本文にもありますが「水素は人の腸内細菌によって作られる安全な分子であり、食後には呼気中に大量に含まれる」という部分も大きかった。 この論文では *筋ジストロフィー:患者数5人 *多発性筋炎/皮膚筋炎:患者数4人 *ミトコンドリア筋症:患者数5人 にたいし12週間の水素投与試験(二重盲検)が行われています。 その結果、12週間という短い期間での自覚症状変化は認められなかったが、臨床試験のデータには大きな変化を認めた。 それらは「ミトコンドリア機能/糖脂質代謝」に関係する検査データであった。(乳酸、ピルビン酸、中性脂肪、血糖、MMP3など) これらの結果から、水素が細胞内のミトコンドリア機能を改善/回復することによる改善効果である可能性が高いとしている。 今後、水素の *投与量閾値/下限 *投与間隔 *投与量 といった具体的な治療プロトコールに研究が進展してゆくでしょう。 医療法人社団医献会 辻クリニック 理事長 辻直樹 東京都千代田区麹町6-6-1長尾ビル8F(四ッ谷) 03-3221-2551 info@tsuji-c.jp Open-label trial and randomized, double-blind, p

  • 高血圧は、40歳以上の日本人の60%が罹患していると言われる疾患で、それに伴う脳出血、くも膜下出血、腎障害などが問題となります。本態性高血圧のうちの半分と言われている『食塩感受性高血圧』は、日本人における減塩ブームの火付け役となりました。 そして、その研究のため『Dahl食塩感受性ラット』というものが生み出され、発症原因や治療法の研究が行われています。 この論文は、Dahl食塩感受性ラットが、食塩投与による時系列とともに増加する心筋障害と腎糸球体障害に対し、水素の保護作用を調べたところ、水素投与が心筋リモデリングプロセスと腎糸球体障害を改善したとしている。 この改善降下は水素の抗酸化作用と抗炎症作用で、酸化ストレスマーカーの数値と一致していました。 論文では「水素を摂取していれば、どれだけ食塩を摂取しても大丈夫」というものではなく、食塩感受性高血圧の人が、減塩努力による効果が得られると考えて良いでしょう。 どのような治療であっても『効果は「治療」+「生活改善」のペアである』という部分を忘れてはならないと思います。 医療法人社団医献会 辻クリニック 理事長 辻直樹 東京都千代田区麹町6-6-1長尾ビル8F 03-3221-2551 info@tsuji-c.jp Amelioration of cardio-renal injury with aging in dahl salt-sensitive rats by H2-enriched

  • ガンの定義にもありますが、悪性腫瘍が問題となるのは『浸潤と転移』です。 とくに転移は手術や放射線治療のターゲットを絞らせないため、抗がん剤による治療選択をせまられます。『なぜガン細胞が転移能を獲得するのか?』は長く議論され、その中に『ミトコンドリア障害説』が古くから存在します。 *発がん性化学物質がDNAよりもmtDNAに結合しやすいこと *がん組織のmtDNAは正常組織よりも高い割合で突然変異が蓄積していたことなどによります。 この論文では、ミトコンドリアDNAの突然変異が、ガン細胞の転移能獲得の原因になることを示しています。 ミトコンドリアは本来「細胞内エネルギー産生器官」ですが、転移を引き起こすがん細胞のミトコンドリアDNAはエネルギー産生行程にトラブルを引き起こし、大量の活性酸素種を産生することがわかりました。 がん細胞内のミトコンドリアは、DNA変異によってエネルギー産生能力が低く、活性酸素を発生させるようです。 そして高い転移能を持つガン細胞に対し、抗酸化処理を行うと、その転移能が大きく抑えられました。 がん細胞は「脂肪からのエネルギー産生機能が乏しく、効率の悪い解糖系によるエネルギー産生に依存している」という特徴がありますが、これは脂肪からエネルギーを作り出す「酸化的リン酸化」すなわち、ミトコンドリアによる『酸素を使ったエネルギー産生』が苦手であることと大きく関連します。 癌治療の代替医療として *糖質摂取を控える:解糖系を抑制 *高濃度ビタミンC:糖と間違えてがん細胞が取込み、発生する活 性酸素で死滅 *抗酸化物質摂取 などがありますが、これらはその方向性は違いますが、理にかなった方法であると考えられます。 また、水素は細胞内/ミトコンドリア内に抵抗なく侵入することのできる唯一の抗酸化物質です。 ガンに対する水素の作用は「正常細胞(免疫細胞)の活性化」と考えてきましたが、それ以外にも「がん細胞内のミトコンドリア」への作用が、転移を抑制している可能性も高くなってきました。 今後、多くのエビデンスが構築されてくることでしょう。 水素治療に関するお問い合わせ 医療法人社団医献会 辻クリニック 理事長 辻直樹 東京都千代田区麹町6-6-1長尾ビル8F 03-3221-2551 info@tsuji-c.jp ROS-generating mitochondrial DNA mutations can regul

  • 先程の論文にあるように、正常細胞が転移能を獲得し、がん細胞化するには、ミトコンドリアDNAの変異による部分が大きいことがわかってきました。この論文ではトランスミトコンドリアルサイブリッドによって、高転移能細胞と低転移能細胞のミトコンドリアの差を確認したところ、ミトコンドリアDNAのND6遺伝子の突然変異が、活性酸素の過剰産生によって転移能を獲得することを確認しました。 このことは、細胞の転移能獲得(ガン化)にはミトコンドリア遺伝子変異による活性酸素発生が大きく関わることを示しています。 また、この変異細胞は、加齢性疾患や耐糖能障害などにも大きく関与していることもわかった。 ガン治療に関しては、たとえ手術などですべて摘出し、ガンから生還できたとしても、『再発の可能性』『細胞レベルの転移の可能性』は払拭できず、その後の不安がつきまとうことが問題です。 正常細胞のガン化(転移能獲得)を抑制することができれば、治療後の予防治療はより積極的に行うことができます。 とくに『ミトコンドリア内の抗酸化治療』は、ガン化抑制にとって重要なアクションであると考えられます。 当然のことながら、水素は「ミトコンドリア内にもスムーズに侵入し、確実に活性酸素を除去できる物質」です。 当院でも、癌治療だけでなく「抗がん剤/放射線治療の副作用軽減」を目的に水素治療を利用していますが、もうひとつ『がん治療後の再発予防』という利用方法についても積極的に行なうつもりです。 「副作用がなく、安心して使える水素」だからこそ可能な治療ではないかと考えています。 医療法人社団医献会 辻クリニック 理事長 辻直樹 東京都千代田区麹町6-6-1長尾ビル8F(四ッ谷) 03-3221-2551 info@tsuji-c.jp Regulation of metastasis; mitochondrial

  • 日本における「関節炎」の総患者数は120万人といわれ *外来受診率:5位 *65歳以上の有病率:2位 *人工関節手術件数:膝:7万件/年、股関節:4万件/年 *要介護原因の20%(骨折と合わせて) となっています。 これは「命を奪う疾患」ではなく「活動を奪う疾患」です。変形性関節症の原因は大きく *生物学的要因:軟骨組織の変性と軟骨細胞死 *遺伝学的要因 *力学的要因:物理的不可による摩耗/変形 と考えられ、これらが複合的に加わることで発生すると考えられています。 予防的治療として重要視されているのが「生物学的要因」で 1:軟骨変性を止める 2:軟骨細胞を保護/維持する が重要となってきます。 この原因として、最近注目を浴びているのが「活性酸素」です。 活性酸素は細胞が活動するうえで、必ず作られてしまいますが、加齢とともにその産生量が増加します。 変形性関節症の患者は、血管拡張物質である『NO:一酸化窒素』が関節内に増加していることが解っています。 このNOと細胞活動と加齢で増加した『SO:スーパーオキシド』が結合すると「ONOO:ペルオキシナノライト」という悪玉活性酸素が作られます。 また、加齢によって増加したSOの処理が追いつかず、関節内の重金属と反応して作られる『OH・:ヒドロキシラジカル』も増加します。 これら二つの活性酸素は、 *軟骨細胞の破壊 *軟骨組織の変性 *炎症反応の増強 といった関節の劣化の中心となる現象を引き起こします。 最近になって世界中で発表される論文では、変形性関節症の治療/予防のターゲットとして「活性酸素」をあげ、その抗酸化戦略が関節疾患の進行を食い止める可能性を示唆しています。 (各種論文はあどでご紹介します) 水素は「ヒドロキシラジカル/ペルオキシナノライトを共に除去できる抗酸化物質」です。 当院においても、長期的な水素の投与(内服/点滴/関節内注射)が「変形性関節症」や「慢性関節リウマチ」の間接障害(痛み)に有効である症例が増加しており、その投与方法についても、さらなる効果を上げるために研究が必要だと感じています。 変形性関節症に対する水素治療のお問い合わせ 医療法人社団医献会 辻クリニック 理事長 辻直樹 東京都千代田区麹町6-6-1長尾ビル8F(四ッ谷) 03-3221-2551 info@tsuji-c.jp

  • 当院でも、水素治療(内服、点滴、関節注射)が関節疾患に有効であった症例が増加しています。 また、肩こりや腰痛といった炎症に対しても、有効性が認められてきています。 過去の論文にもありますが、炎症反応と活性酸素は連動して反応し、それぞれが増幅し合うことが問題であることが解っています。治療においては「ステロイド関節注射」のような即効性を求める方がいらっしゃいますが、そうではありません。 継続的な治療によって治療によって、徐々に炎症が治まり、痛みが引いてゆくイメージです。どのような病気でも「治療より予防が簡単」であるには違いはありません。「痛くなってから始める」より「痛くなる前に始める」が最良だと思っています。 医療法人社団医献会 辻クリニック 理事長 辻直樹 東京都千代田区麹町6-6-1長尾ビル8F(四ッ谷) 03-3221-2551 info@tsuji-c.jp Molecular hydrogen: new antioxidant and anti-

  • メタボリックシンドロームは単なる肥満ではなく、『内蔵脂肪の増加に伴う肥満、インスリン抵抗性、高血圧、異脂肪症等を含む、心臓代謝危険因子を有することを特徴とする症候群』とされます。最近の研究により、その原因として「酸化ストレスとそれに伴う炎症(脂肪細胞の炎症)」が証明されつつあります。この論文(オープンパイロットスタディ)では、『0.55~0.65mMの水素水』を1.5~2ℓ/日:8週間飲んでいただき、各種検査を行ったところ *生体SOD酵素:39%上昇 *TBARS(活性酸素によって生成する物質):43%減少 *HDLコレステロール(善玉):8%上昇 *総コレステロール/HDL比:13%減少 といった改善効果を認めました。 体重や血糖値といった「食事制限を必要とするデータ」に変化はありませんでした。 これは、摂取カロリーや糖質量の増加だけでなく「巨大化した脂肪細胞から分泌される炎症メディエーターや活性酸素を原因とする問題」に対して、有効性を認めたということです。 メタボリックシンドローム治療の本質は「食事制限:糖質と動物性脂肪/ω6脂肪酸を減らす」であることは間違いありません。 しかし、それによって炎症サイクルに入り込んだ状態を、水素によって改善することが、体脂肪(特に内蔵脂肪)を減らしやすくするという論文も存在します。 「食事制限+抗酸化+抗炎症」が「メタボ:肥満に伴う炎症性疾患」の治療の本質であり、それに水素(水素の抗酸化・抗炎症作用)が有効ということです。 水素治療に関するお問い合わせ 医療法人社団医献会 辻クリニック 理事長 辻直樹 東京都千代田区麹町6-6-1長尾ビル8F(四ッ谷) 03-3221-2551 info@tsuji-c.jp Effectiveness of Hydrogen Rich Water on Antioxidant Status of Subjects with Potential Metabolic

  • アルツハイマー病は、現在世界中で患者数が増加し、社会問題化している。 アルツハイマーの発症原因には諸説あり、色々な方向から研究が行われていますが、『βアミロイド』もそのひとつです。βアミロイドはヒトのアルツハイマー病の主要原因因子として知られ、このβ-アミロイド(Aβ1-42)をS-D系ラットの脳血管弁内への投与により神経炎症、学習力・記憶能低下等を伴うアルツハイマー病モデルを作成し、それに対する水素の効果を調べています。 Aβ1-42投与後、14日間水素生理食塩水を5mg/kgを腹腔内に連投してその効果を検討しています。 生化学検査により酸化ストレスの産物であるマロンジアルデヒド(MDA)、IL-6およびTNF-αをそれぞれ測定ました。 さらに、Morris水迷路試験により記憶並びに運動機能を、LTPにより電気生理学的機能を、HNEとGFAPを免疫組織化学的に測定して酸化ストレスとグリア細胞活性をそれぞれ評価しています。 Aβ1-42投与後、脳組織中のMDA、IL-6、TNF-αは上昇しましたが、水素生理食塩水投与によりその濃度は抑制されました。 さらに、水素生理食塩水投与によりMorris水迷路試験による記憶能・運動機能は改善され、海馬中のLTPは促進され、あわせてHNEとGFAPは免疫組織化学的測定した結果それぞれ低下しました。 これは他の治療法と比べて画期的な結果であると考えられます。 ここで行った『水素生理食塩水の腹腔内投与』は、人間で言えば「静脈内注射」に相当するものですが、水素の特性から考えて、水素水の内服や水素発生サプリメントの内服であっても、十分な効果の可能性があると考えられます。 アルツハイマー症の原因がすべて「βアミロイド」とは言えませんが、少なくとも「アルツハイマーモデル」と考えられているラットで効果があったことは、アルツハイマー病予防/治療に向けた研究に、水素が加わったといことだと考えます。 治療に関するお問い合わせ/ご予約は下記まで 医療法人社団医献会 辻クリニック 理事長 辻直樹 東京都千代田区麹町6-6-1長尾ビル8F(四ッ谷) 03-3221-2551 info@tsuji-c.jp これらの結果から、水素豊富生理食塩水投与によりAβ1-42で誘導された神経炎症と酸化ストレスは抑制されて記憶機能低下を改善する事が明らかになった。 http://image.sciencenet.cn/olddata/kexue.com.cn/upload/blog/file/2010/3/201036165523480534.pdf image.sciencenet.cn

  • 初期の水素の効果に関する論文は「水素の抗酸化作用による神経細胞保護作用」でしたが、最近はさらに深く掘り下げた機能に関する論文が多くなっています。 ここでは老化促進マウスに水素水を自由摂取させ、細胞レベルでその変化を観察しています。(飽和水素水です)そして、この論文においても、水素の作用として *SOD酵素活性の増加 *Morris水迷路試験での学習・記憶能(空間認知能)の改善 *脳内セロトニンの上昇 をあげています。加えて興味深いのが『海馬組織であるCA1,CA3細胞密度の低下スピードが減少した』という部分です。 海馬は記憶・学習等に関与する脳神経部位であり、その細胞密度の低下は、痴呆の特徴的な組織学的変化と言われています。 どのような作用で(抗酸化作用もしくは酵素活性作用?)によるものかは今後の研究によりますが、神経密度低下による脳神経組織の萎縮を、水素が抑制する可能性は大変興味深いものです。 現代医学は「命を助けることはできても、麻痺や障害を改善することはできない(出来るものは少ない)」ということを理解すべきです。 ・脳梗塞/くも膜下出血:麻痺は治せない ・心筋梗塞:生活(活動)制限は治せない ・糖尿病:食事制限は治せない などが特徴的です。 予防は一見するとその効果を感じ難いものですが(症状がないので、改善もわからない)、各種検査によって『無自覚の変化』を見つけることが出来ます。 その『無自覚の変化』を改善してゆくことが「予防的治療」の大きな役割であるといえるでしょう。 医療法人社団医献会 辻クリニック 理事長 辻直樹 東京都千代田区麹町6-6-1長尾ビル8F(四ッ谷) 03-3221-2551 info@tsuji-c.jp Drinking hydrogen water ameliorated cogn

  • アスリートには「引退」が訪れます。 トップアスリートであればある程、ギリギリのポテンシャルで勝負をしているため、小さな変化が影響を与え、パフォーマンスの低下を実感するようです。 逆に、トップアスリートは「水素の改善効果」についても敏感に反応してくれます。 短時間の激しい運動に伴う筋収縮は、酸化ストレスを惹起し、これによって筋疲労や筋肉の損傷、炎症などをひきおこします。 水素水は酸化ストレスを軽減することが報告されており、この論文での試験においてはトップアスリートの急激な運動に対する水素水飲用の効果について検討しています。実験は、クロスオーバー方式で二重盲検試験にて実施しています。被験者には自転車エルゴメータを使用し70%最大酸素摂取量にて30分の運動負荷をかけ、その直後最大等速性膝伸展運動を100回繰り返す際のピークトルクや筋電図の周波数解析を行っています。<結果:急激な運動後> 乳酸の変化 水群:血液中の乳酸が有意に上昇 水素水群:上昇は統計学的に有意に軽減 ピークトルクの変化 水群:最大等速性膝伸展運動の反復で減少、筋疲労が示唆。 水素水群:HW群ではピークトルクの減少は軽度。 という興味深い結果であった。この研究結果は、当院での臨床結果と一致しており、高いパフォーマンスであればある程、同様の効果を『アスリート自身』が感じるようです。 また、アマチュア長距離選手やトライアスリートでも「筋疲労がなくなった」「タイムが縮まった」という声を多く聞きます。 これらの結果が、どのような作用(細胞への作用)によって発生するのかは、今後の研究が必要ですが、タイムの短縮だけでなく『故障の予防』『選手寿命の炎症』という意味でも重要な研究ではないかと考えています。 医療法人社団医献会 辻クリニック 理事長 辻直樹 東京都千代田区麹町6-6-1長尾ビル8F(四ッ谷) 03-3221-2551 info@tsuji-c.jp Pilot study: Effects of drinking hydrogen-rich w

  • 世界中で「水素の効果」に関する論文は発表されはじめ、その対象疾患も確実に増加しています。 効果が発表されればされるほど、関連商品が出回ってきますが、問題となってくるのは『どのくらいの量で効くの?』という疑問でしょう。そのひとつの指標となったのが、この論文ではないでしょうか。1-methyl-4-phenyl-1,2,3,6-tetrahydropyridinede (MTPT) という物質で強制的にパーキンソン病を発症させたマウスに水素水を与え、その効果を検討するという実験。 その結果、水素水投与により、MTPT処置によって起こるドーパミン神経の減少は有意に減少しました。 ここで面白いのが、その抑制効果は飽和水素水(濃度1.5ppm)と同程度に『0.08ppmの低濃度水素水でも認められた』という部分。 MTPT処理によりニグロイド体ドーパミン回路で上昇したDNA傷害のマーカーである8-OHdG、及び脂質過酸化 マーカーである4HNEも有意においても減少していました。 水素の作用は低濃度でも有効であるという結論には少々早いようではありますが、水素の効果は『濃度(量)・タイミング・期間』などが関連して作用を発揮する可能性も示唆されています。 当院においても、初期の頃は『徐々に水素濃度を上昇させれば効果も上昇するのでは?』と考えていましたが、一概にそうとは言えない結果が見受けられました。 ・一回量 ・投与回数 ・投与期間 ・持続投与とパルス投与 ・投与方法(内服、注射、外用、吸入など) ・投与のタイミング などによって、その効果も大きく変わってくる事も解ってきました。 このことは「水素摂取に指導」によって、効果が変化する可能性を示しています。 今後、投与方法についても多くの論文が提出されてくるものと考えています。 医療法人社団医献会 辻クリニック 理事長 辻直樹 東京都千代田区麹町6-6-1長尾ビル8F(四ッ谷) 03-3221-2551 info@tsuji-c.jp Hydrogen in drinking water reduces dopaminergic neu

  • 炎症は免疫反応の先に発生する自己防衛システムです。 本来、自身を守るはずの炎症反応ですが、老化/病気の発症原因となっているのは『原因不明の炎症発動/慢性炎症』です。なぜこのような炎症がはじまってしまうのか?について、多くの研究が行われてきました。 この論文はこれについて興味深い研究結果と言えます。細胞内の結晶やペプチドの凝集体が、さまざまな炎症性疾患につながります。 この凝集体形成のもとになる前駆体が、受容体CD36を介して自然免疫細胞を活性化して、炎症性メディエーターをつくらせることがわかったようです。 この結果は、CD36が自己炎症性疾患の治療標的になる可能性があることを示している。 リウマチなどの膠原病やアテローム性動脈硬化症、アルツハイマー病、2型糖尿病などの炎症性疾患は、細胞内での結晶やペプチド原繊維の形成が引き金となると考えられています。 Kathryn Mooreたちは、低密度リポタンパク質(LDL)の酸化に応じて、細胞表面受容体の1つであるCD36が、2通りの情報伝達系を活性化することを明らかにしました。 CD36を発現する自然免疫細胞は、LDLとその積み荷であるコレステロールをとらえて内部に運び込みます。 そしてコレステロールが蓄積すると、結晶の形成と細胞内小胞の破壊が起こり、これがインフラマソームの活性化の引き金となるようです。 CD36は、他の受容体ともシグナル複合体を形成して、炎症遺伝子の発現を開始させます。 CD36を発現しないマウスは、高脂肪の餌を摂取しても、アテローム性動脈硬化症にはならないこともわかってきました。 ここで面白いのが『水素のCD36に対する作用』です。 他の論文になりますが(後でご紹介します)、水素はCD36をダウンレギュレートすることが解っています。 研究当初より、水素には『抗酸化作用』『抗炎症作用』『抗アレルギー作用』があることが示されていますが、水素が抗炎症作用を発揮するひとつの要因として、このCD36のダウンレギュレート作用があるのではないかと推測します。 http://www.nature.com/ni/journal/v14/n8/full/ni.2639.html www.nature.com

  • アルツハイマー症(AD)と活性酸素/慢性炎症の関係に関する研究が急速に進んでいます。 これは ・βアミロイドが沈着していても痴呆を発症しない場合がある ・脳の炎症反応を担う活性化ミクログリアの集積 ・サイトカイン等の炎症惹起物質の発現増加 ・Aβが、マクロファージからの炎症惹起物質産生を促進させる ・脂質の多い脳は酸化ストレスに弱い ・DHAが脳内に多い女性にAD患者が多い ・非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)を長期服用しているリウマチ 等の患者で、AD 発病のリスクが低いという疫学調査 ・カテキンなどの抗酸化物質摂取がAD発症を抑制する疫学調査 といった多くの研究から導かれています。 そしてこの論文ではさらに深く掘り下げ、アミロイドβによってなぜ活性酸素や炎症が増加するかを示し、水素がこれらを抑制することによって、アルツハイマー病を抑制する仕組みについて書いています。 最近の水素論文にあるように、ここでも水素の作用は「JNK,NFκB」といった炎症性酵素の制御によるものだとしています。 これらによって活性酸素と炎症が関連づけられ、本来、防御システムとして働くはずの免疫-炎症システムを逸脱させ、連動して細胞や組織を損傷してゆく方向に変化させます。 そのきっかけとなるのが『継続的に放出される活性酸素』であり、その発生源として蓄積したアミロイドであるということなのかもしれません。 加齢によって蓄積するアミロイドに対し「その合成抑制と分解促進」という治療法の模索もありますが、これらは他の重要なタンパク質への影響もあり、困難を極めます。 しかし、そこから発生する活性酸素の抑制によって *炎症の抑制 *神経変性の抑制 *その結果によるアルツハイマー症の抑制 を模索するほうが、近道であるように思います。 副作用のない水素がアルツハイマー病に対する「究極の対症療法」となる可能性も高いのではないかと考えています。医療法人社団医献会 辻クリニック 理事長 辻直樹 東京都千代田区麹町6-6-1長尾ビル8F(四ッ谷) 03-3221-2551 info@tsuji-c.jp Hydrogen-rich saline reduces oxidative stress

  • 男性機能障害は「陰茎血管の障害」と「精巣からの男性ホルモン分泌障害」によるものが中心です。 そして喫煙はその両方を障害し、EDを促進する因子のひとつです。現在のED治療の中心は、「バイアグラ」「シアリス」「レビトラ」といった陰茎血管の拡張を目的としたものが中心です。 ここに精巣からの分泌が低下した「男性ホルモン補充」が加わることとなります。 ニコチン(喫煙)は精巣血管の酸化劣化による勃起障害を引き起こすだけでなく、精巣細胞の酸化劣化を引き起こし、精子形成に加えてテストステロンの分泌障害を引き起こすことが問題となっています。 この論文では、長期的な水素の投与がニコチンによって誘発される精巣酸化ストレスに対する影響を見ており、血管だけでなく、精巣細胞においても酸化ストレス障害から保護したとしている。 ここで面白いのが、一般的な抗酸化物質と言われるビタミンC(水溶性)とビタミンE(脂溶性)のMIXが、血清酸化を軽減することができたが、精巣(細胞/組織)酸化レベルをそれほど低下させることが出来なかったが、水素はともに軽減したとしている。 「水素がEDに効果がある」という報告は多数存在しますが、その効果が単に「陰茎血管の改善によるもの」だけではなく「精巣からのテストステロン分泌改善」の可能性を示唆するもの論文です。 医療法人社団医献会 辻クリニック 理事長 辻直樹 東京都千代田区麹町6-6-1長尾ビル8F(四ッ谷) 03-3221-2551 info@tsuji-c.jp Long-term treatment of hydrogen-rich s

  • 昨年は学術の世界で「ガン治療の方向性」に大きな動きのあった年と言えるでしょう。それが「ガン免疫療法」という考え方です。 ガン治療といえば「どのようにしてガンを殺し、正常細胞への影響を極力少なくした薬の開発」が中心でした。 1980年頃に生まれた「ガン免疫療法」は「ガン細胞を殺す免疫細胞を活性化させ、それによってガン細胞を殺す」という方法。 ようするに『ガンを殺す治療』vs『ガンを殺す免疫細胞にムチを入れる治療』というイメージです。当初は「最終的な結果すらも分からない手法を過剰に促進してしまうことはないだろうか」「ほんの一部の患者にしか触れず、さらにその一部にしか効果を発揮していない手法を、革新的な研究として称えることに無責任さはないだろうか」という議論もありましたが、2013年に入ってから、様々な臨床試験によって懐疑的な意見が一掃され、その可能性が固まりつつあるからです。 一連の臨床試験では、さまざまな患者の寿命を延ばすことに成功しています。例えば、メラノーマから転移し肺に拳大の腫瘍を持つ女性は13年経った今でも健康に生活しており、6歳で白血病によって死のふちにいた子供は10歳になり回復しつつあります。 また、転移性の腎臓癌を患った男性は、治療を止めたのにも関わらず癌細胞は減少し続けているという臨床結果も出てきています。 ガン免疫療法には *免疫細胞を増やす(移植) *免疫細胞を賦活する という大きな流れがあります。 移植は「NK細胞」「幹細胞」「iPS細胞」などが中心となり研究が進んでいます。 賦活は、免疫細胞のブレーキである「CTLA-4」をブロックすることによって免疫力を高める方法などが模索されています。 話を当院の治療に向けますと、『水素治療』は免疫細胞の活性化が確認されており、これによるガン治療は『賦活型』と言ってよいでしょう。 当院では、「水素治療のみ」「水素治療+高濃度ビタミンC点滴」「水素治療+NK細胞/幹細胞療法」「水素治療+放射線治療」「水素治療+抗がん剤」という患者さんがいらっしゃいますが、どの選択であっても *免疫力の改善 *症状(副作用)の軽減 *体力の増加 などを認めております。 『Breakthrough:革新的』には古い技術/科学や定説、常識というものが大きく立ちはだかります。それを突破することはとても大変なことです。 その中で、多くの研究者達が『革新を定説に』を目標に日夜努力しています。 今年は昨年にもまして、多くの治療結果が生まれると感じていますし、多くのドクターの参加を期待しています。 医療法人社団医献会 辻クリニック 理事長 辻直樹 東京都千代田区麹町6-6-1長尾ビル8F(四ッ谷) 03-3221-2551 info@tsuji-c.jp Cancer Immunotherapy

  • 昨日、ミトコンドリアの記事をアップした後、ミトコンドリアについての質問を数多くいただいたので、回答にあたる内容をまとめてみます。ミトコンドリアは『生命エネルギーであるATP』を作り出す発電所です。『糖/脂肪』から水素を取り出し、それを『プロトン(H+)と電子』に分け、呼吸による酸素を結合することによってATPを作っています。よって *ミトコンドリア:発電所 *水素:取り出すエネルギー源 *酸素 というキーワードは、生命のエネルギー産生の中心ということです。(ここでも水素が出てきます) ミトコンドリア(mitochondria)は、ギリシャ語の「mitos:糸」と「chondrion:粒」との造語です。 動画にあるように、実際のミトコンドリアは顆粒状・桿状・糸状のいずれの形から、いつでも別の形になり、いかなる形態のミトコンドリアも、他のミトコンドリアと融合して一本になったり、分裂して数個のミトコンドリアになりうる『ミトコンドリアダイナミクス』という状態で存在しています。 そしてそれらは『核』を取り囲むようにして無数に存在していることが解ると思います。 細胞内には幾つもの小器官が存在しますが、その中でもミトコンドリアの占める割合は相当量であることが見て取れると思います。 それだけ『ミトコンドリアからのエネルギー供給』は細胞にとって重要だということです。 このミトコンドリアの遺伝子は、体遺伝子とは分けられ『ミトコンドリア遺伝子』と呼ばれますが、実際には『ミトコンドリア内』と『核内』に分離して保存されています。 我々がエネルギー供給をミトコンドリアに依存し、ミトコンドリアは内部で発生する活性酸素から遺伝子を守るために、遺伝子の一部を核に預けるという「共依存の関係」にあるところも面白いです。 水素を使った治療が、我々の想像するもの以上に効果を示すのは、初期に考えていた『抗酸化物質』というレベルを越えたものなのだと考えられるようになったのは、先に述べた生命エネルギーの基本は、ミトコンドリア内部で『酸素と水素の結合によって作られる』という部分に回帰するのかもしれません。 まるで『灯台下暗し』であり『壁にぶつかったときは基本に立ち返れ』という教えを思い出します。 エネルギーの基本である『酸素と水素』。そしてそれを使った治療は単純なように思えて奥が深いものです。 なるべく素人でも解るように書いたため、専門の方からは『ちょっと違うかも?』とお叱りを受けるかもしれませんが、ご勘弁下さい。 水素治療に関するお問い合わせ 医療法人社団医献会 辻クリニック 理事長 辻直樹 東京都千代田区麹町6-6-1長尾ビル8F(四ッ谷) 03-3221-2551 info@tsuji-c.jp Human Fibroblast: Nucleus Activity. From "A Miniature Universe, Matter, Motion & Mind", by B. Chikly ChiklyInstitute.comHuman Fibroblast: Nucleus Activity. Small extract from "A Miniature Universe, Matter, Motion & Mind", by B. Chikly, MD, DO. This astonishi

  • いくつかのメディアで「水素でニキビが治った」と言われるため、こちらに問い合わせが多くなりました。 いくつかの質問をまとめて回答させていただきます。 ニキビは単一の原因で起こるものではなく、いくつかの要因が合わさることによる複合原因で発症します。 多くの場合、ホルモンのアンバランスによってはじまるようです。 思春期、生理、ストレス、不摂生、ピルなどによってホルモンのアンバランスが起こると、角質の分裂や皮脂の分泌が過剰になります。 皮膚常在菌であるアクネ菌は、皮脂を栄養として増殖します。 アクネ菌は「リパーゼ」という脂肪分解酵素を分泌し、皮脂を「遊離脂肪酸」に分解します。これが蓄積してコメドとなります。 遊離脂肪酸は大変酸化しやすいため、酸素やUVの作用によって容易に酸化され、『過酸化脂質』へと変化し *変色して黒くなる:黒ニキビ *炎症性物質である:赤ニキビ を引き起こします。 炎症性ニキビは「アクネ菌の感染による炎症」というよりは「過酸化脂質による非感染性炎症」と考えるべきです。 強く、継続した炎症は「組織破壊」を引き起こすので、周囲の組織が破壊され「クレーター化」「色素沈着」となります。 水素の作用部位は『活性酸素と炎症』です。 ニキビの初期原因である「ホルモンアンバランスによる角質増加と皮脂増加」に作用するのではなく、増加しコメドとなった遊離脂肪酸の酸化を抑え、炎症を抑制する(抗酸化と抗炎症作用)によってニキビの悪化を防いでいると考えるべきでしょう。 「治った」と言われる方々に詳しく訪ねてみると『黒ニキビの色が消失した』『赤ニキビの炎症が治った』といった内容であることが解ります。それは、将来的な「炎症持続による瘢痕、色素沈着の予防」となるはずです。 水素治療に関するお問い合わせ 医療法人社団医献会 辻クリニック 東京都千代田区麹町6-6-1長尾ビル8F(四ッ谷) 03-3221-2551 info@tsuji-c.jp

  • この論文は「褥瘡(とこずれ)」と「UV損傷」を対象として行われた研究ですが、その効果が大変興味深い。 寝たきりの入院患者22人に対し、0.8-1.3ppm濃度の水素水を経チューブで2ヶ月間投与してその効果を検討しています。 その結果、対象(水素を含まない水)に比較し、 1:損傷皮膚面積の縮小 2:入院期間の短縮等 が認められたとしています。 さらに、ヒトの皮膚繊維芽細胞及びケラチン生成細胞の培養細胞にUV照射を行い傷害させ、それに対する予防効果を通常水と比較検討しています。 その結果水素水によって 1:繊維芽細胞の1型コラーゲンの再構築 2:ケラチン細胞のミトコンドリアの還元力の促進 3:酸化産物(ROS)蓄積の抑制 が確認されたとしています。 とこずれは皮膚損傷(圧迫による損傷)に対し回復力が追いつかず壊死/潰瘍となります。 積極的な治療には「皮膚回復力の促進」ですが、水素水の内服によって、患部のコラーゲン構築が回復したのは大変興味深い結果と言えます。 真皮の再構築は、加齢によって発生する「しわ/たるみ」の改善にとっても重要です。 水素水や水素サプリメントの内服においても、2~3ヶ月程度で自覚できるレベルの回復を認める場合が多いようです。 (当然、外用を加えれば、その効果はさらに高い) 皮膚は自覚的にも客観的にも「老化を判断しやすい場所」と言えます。その回復のためには外からのアプローチだけでなく、中からのアプローチ(細胞レベルでの回復)が重要であることは間違いありません。 医療法人社団医献会 辻クリニック 東京都千代田区麹町6-6-1長尾ビル8F(四ッ谷) 03-3221-2551 info@tsuji-c.jp

  • 少し前の論文なのですが、東京大学から出されたこの論文は「水素は単なる抗酸化物質としてではなく、その他多くの作用と可能性がある」と考えされされた論文です。論文では、水素飽和水投与をラットに4週間投与し、肝臓の遺伝子変化をDNAマイクロアレイ包により調べた結果、 *548の遺伝子発現が上昇 *695の遺伝子発現が低下 という結果を得、 肝細胞による遺伝子発現は「脂質代謝」「炭水化物代謝」「アミノ酸代謝」「酸化」「酵素」「ステロール」など多種に及んでいたということです。 詳細は論文に譲りますが、水素や活性酸素、酸化還元システムが細胞機能(遺伝子発現)にこれほどまで影響を与えていることは衝撃的であると言わざるを得ません。 このことは、酸化や活性酸素を発生させるもの(タバコ、ストレス、大気汚染、放射性物質など)が、遺伝子レベルでも影響を与えていることの証明であり、その治療(抗酸化治療)がそれらを改善しうることを示しています。 臨床的にも、水素摂取によって「二日酔いがなくなった」「中性脂肪が下がった」「コレステロールが下がった」「血糖値が安定した」という声を聞きますが、このような単なる抗酸化作用では説明できないことが、この論文を基に目が向けられるようになったように思います。 この作用が「水素特有のものなのか」または「他の抗酸化物質に共通のものなのか」は興味深いですが、この「水素の遺伝子発現への影響」に関する論文は、今後も注意深く見てゆきたいと思います。 医療法人社団医献会 辻クリニック 東京都千代田区麹町6-6-1長尾ビル8F(四ッ谷) 03-3221-2551 info@tsuji-c.jp https://www.jstage.jst.go.jp/article/bbb/75/4/75_100819/_pdf www.jstage.jst.go.jp

  • 以前、このお話についてはアップしたのですが、ご要望があったので、ちょっと付け加えて。 この論文は水素治療を進めるにあたり、その方向性に影響を与えたもののひとつだと考えています。 論文概要は、腸内に注入したガスの濃度を測定する技術(トリプルルーメンチューブ)を利用し、ヒトの腸内で産生される水素ガス量の研究を実施しています。 10人の健常被検者を対象として腸内の水素ガス産生を調べた結果0.06~29mlのばらつきがあった。 空腹状態では水素ガス産生は平均0.24ml/分でしたが、腸に乳糖を注入すると平均ピーク速度は1.6ml/分に急増しました。また、食事の摂取によっても7~30倍に増加した。 正常な腸では水素ガスは99%以上が結腸で産生されているようですが、小腸に過剰の腸内細菌を持った患者では小腸での産生が増加していたということです。 ヒトにおける水素ガス産生量は摂取した食物が、結腸に豊富に存在する腸内細菌まで届くか否かに依存している模様。 総産生水素量の平均14%が肺から排泄され、呼気中に排泄される水素量は腸内での水素ガス産生量のよい指標となることがわかったそうです。 ここで重要なのは「消化管内で発生する水素ガス量は想像以上に多い」ということです。 このことは、 ・水素(水素水、吸蔵体)内服は容量依存性なのか? ・なぜ少量の水素内服が効果を示すのか? ・腸内発生と外来の水素に違いはあるのか? ・水素が利用されるための形が存在するのか? など、解明しなければならないことが沢山あります。 また、もしかすると「腸内細菌が大量に水素を作り出している年代/体質の人は健康/長生き」という可能性もあります。 加えて、経口投与、吸入、点滴/注射、外用による水素の投与と腸内細菌から発生する水素とのの違いを明らかにすることも、今後の課題のひとつであると考えています。 医療法人社団医献会 辻クリニック 東京都千代田区麹町6-6-1長尾ビル8F 03-3221-2551 info@tsuji-c.jp Production and Excretion of Hydrogen Gas in Man — NEJM www.nejm.org Original Article from The New England Journal of Medicine — Production and Excretion of Hydrogen Gas in Man

  • アルツハイマー病やパーキンソン病は、その根本的な原因は未だはっきりしていませんが、有力なのは「細胞レベルの微細炎症」ではないでしょうか。 前回の論文にもありましたが、アミロイドβタンパクが何らかの化学反応を引き起こすことは解ってきています。 今回の論文では、アミロイドβ(Aβ)の投与による炎症関連物質の変化と、水素投与による変化に興味深い変化がありました。 SD雄ラットを「対象群」「Aβ静脈注射群」「Aβ+水素入り生理食塩水静脈注射群」の3群に分け、炎症反応に関連する『JNK』『NFκB』『インターロイキン1β』とDNA酸化指標である『8-OHdG』の4つを比べています。 【Aβ注射群】 Aβ1心室注射した後、脳組織においてIL-1β値、8-OH-dG値、JNKとNF-kB活性が増加していましたが、 【水素水注射群】 そこに10日間にわたって水素入り生理食塩水(5ml/kg静脈注射)を毎日投与しましたところ、入り生理食塩水を静脈注射するとそれらの値が減少しました。 8-OHdGの低下は、水素の抗酸化作用による作用で理解しやすいが、今回は脳内において炎症発動物質である『JNK』『NFκB』が低下することを見いだしています。 これはアルツハイマー病だけでなく、各種炎症性疾患(糖尿病、膠原病、リウマチなど)に対する水素の効果にも通ずる結果であり、水素が炎症発動の根本に作用している可能性を示唆しています。 効果が発揮されるスピードはさておき、水素が細胞レベルで昨日し、分子レベルの炎症反応を抑制する結果は、多くの疾患予防/治療だけでなく、老化予防の意味でも大変期待できる結果ではないでしょうか。 水素治療に関するお問い合わせ 医療法人社団医献会 辻クリニック 東京都千代田区麹町6-6-1長尾ビル8F 03-3221-2551 info@tsuji-c.jp Hydrogen-rich saline reduces oxidative stress and inflammation by inhibit of JNK and NF-κB

  • 日本における透析患者数は増加の一途をたどり、とうとう30万人を越えてしまい、さらに年間5000人のペースで増え続けています。 その原因として「糖尿病」が圧倒的に多く、その他膠原病、糸球体腎炎など様々です。(原因不明もあります)人工透析は、機能を失った腎臓のかわりに、人工的な濾過膜を濾過液を使って血中の老廃物を除去することを目的としています。 しかし、その機能は残念ながら「本物の腎臓」にかなうものではなく、透析患者の酸化ストレス増大は、重大な心血管障害をもたらしたり、早死にを引き起こしたりします。 この論文では透析に使用する透析液を「50ppb」の水素水に替え、それによる血中酸化ストレス度として『血漿中グルタチオン値、ヒドロペルオキシド値、アルブミン酸化還元状態』を計測したところ、酸化アルブミンが優位に低下したとしています。 これは血中の活性酸素が減少し、酸化劣化が抑制されたことを意味します。 当院でも点滴液に水素を添加し、それを投与すると、酸化ストレスの指標である『8-OHdG』が優位に低下することを認めています。 今後、その他の酸化ストレス指標や動脈硬化指数など、抗酸化によってもたらされるであろう検査結果を継続調査してゆく必要も多いにあるでしょう。 医療法人社団医献会 辻クリニック 東京都千代田区麹町6-6-1長尾ビル8F 03-3221-2551 info@tsuji-c.jp Effect of a hydrogen (H2 )-enriched solution on

  • イギリスBBCニュースでの放映は、衝撃的なものでした。 これを受けて、高濃度ビタミンC点滴の効果に対する「作用機序とエビデンス」について。この治療法は以外にも歴史が長く1970年代です。 ライナスポーリング博士によって発表された論文が発端ではありますが、その後長きにわたり「効くはずがない」「まやかしだ」という非難の的となってきました。 その間、この『副作用がほとんんどなく、薬剤を使わない治療法』の作用機序の解明とエビデンスの構築に心血を注いできた研究者は沢山います。(我々のボスである柳澤先生もその一人)ビタミンCの作用を『?』としていた最大の原因は「血中濃度によって作用が違う」という部分です。 ビタミンCは「低濃度では抗酸化物質」「高濃度では酸化物質(活性酸素の発生源)」となります。 加えて、ビタミンCは口から大量に摂取しても『酸化物質の濃度まで血中に入らない:大量摂取は排泄される』ということも問題を大きくしました。(経口ビタミンCで同様の結果にならなかったことが、ビタミンC無効の論文となった) ようするに『点滴大量投与による、血中濃度の上昇が重要』ということでした。 (ビタミンCの作用というよりも『高濃度の生体内ビタミンCの作用』ということです) 点滴によって大量に投与されたビタミンCは、細胞内に取込まれると、ミトコンドリアなどに大量に存在する『鉄』と反応し『過酸化水素(H2O2):オキシドールとして知られる』を発生します。 過酸化水素は、免疫細胞が細菌などを取込んで殺菌する際にも利用する酸化物質で、これをガン細胞内で大量に産生させることによってがん細胞を『酸化』させ死滅させます。 同様の反応は正常細胞においても発揮されますが、正常細胞には『カタラーゼ』という抗酸化酵素が過酸化水素を水に変換するために、酸化障害を起こしません。 これが「高濃度ビタミンCが、がん細胞に作用し、正常細胞に障害を与えない理由」です。 当院で、高濃度ビタミンCをはじめて6年になります。 治療開始当初から考えれば、このような報道がなされることは、大いなる進歩であると言えるでしょう。 高濃度ビタミンC点滴投与の作用が、試験管内、細胞実験、生体実験などによって証明され、エビデンスが整ってくれば、ガンに対する『古くて新しい治療法』として多くの臨床医に認知されることとなるはずです。 医療法人社団医献会 辻クリニック 東京都千代田区麹町6-6-1長尾ビル8F 03-3221-2551 info@tsuji-c.jp

  • 昨年末から今年にかけて、抗がん剤の副作用でよく問題となる「神経障害:癌化学療法性末梢神経障害と活性酸素」についての論文が提出されています。 http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24385965 http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23891899詳細はこれら3つの論文を読んでいただきたいが、大まかに言えばこういうことになります。 神経組織は大量の脂質に覆われた細胞です。酸化ストレスのうち「脂質過酸化」は神経細胞のミエリンなど脂質で構成された部分を酸化させます。 多くの抗がん剤は、ミトコンドリアの抗酸化システムに作用し、SODによるスーパーオキシドのH2O2への変換システムを阻害し、NO+スーパーオキシドから『ONOO-:ペルオキシナイトライト』を大量発生させるようです。 ONOO-は不飽和脂肪酸をドミノ式に酸化させ、最終的に大量の過酸化脂質を作り出します。論文でも、化学療法による末しょう神経障害に対し、『抗ペルオキシナイトライト』を標的に上げていますが、その作用が最も強く、選択制が強いのが『水素』です。 水素分子は『ペルオキシナイトライト』『ヒドロキシラジカル』といった悪性度の高い活性酸素を選択的に除去します。 当院にも、他院で抗がん剤治療中の方が水素治療を目的に来院されますが、ほとんどの方で『副作用の消失/軽減』を認めます。 また、抗がん剤を使用せず『高濃度ビタミンC点滴』との組合せも行っていますが、成績は良いように感じます。 どのような治療であっても、副作用が強すぎれば、治療の継続が難しくなりますが、水素が副作用を軽減するだけでなく、疾患治療に対しても、効果を示す論文が多数発表されてきています。 今後も水素の作用に対する論文には目が離せません。 医療法人社団医献会 辻クリニック 東京都千代田区麹町6-6-1長尾ビル8F 03-3221-2551 info@tsuji-c.jp Oxidative stress and nerve damage: Role in chemot

  • これはある意味大変インパクトのある論文であり、先日発表された『STAP細胞』にも関係するのかもしれません。 細胞内で発生する活性酸素は、いままで「組織を酸化劣化させる」という視点で考えられていました。 しかし、この論文では「活性酸素(特に過酸化水素)がのシグナル伝達物質に影響を与え、各種の遺伝子発現をコントロールしている」ということを突き止めたとしています。 この論文で焦点を当てている遺伝子発現は「発ガン」「腫瘍進行」「炎症」などを制御する遺伝子『PIP』『PTEN』といったもの。 この「腫瘍のアクセル/ブレーキ」をコントロールするシグナルが『過酸化水素:H2O2』によって制御されている仕組みは大変興味深いものです。 詳細は論文を読んでいただきたいが、先のSTAP細胞も「ちょっとしたpHのコントロール」で細胞が初期化されるというもの。 話はズレますが、コンピューターのプログラム言語が『0と1の二進法』によって行われていることを考えると、生体のプログラミングである遺伝子が『酸と塩基/酸性とアルカリ性』といった単純な二進法で行われている可能性はあるのかもしれません。 このことは、万能的に効果を示す水素が「瞬間的に作用し、投与を終えるとすぐに消えてしまう」という特性のなせる技なのかもしれません。 水素の投与に関しても「慢性的に投与する」よりも「瞬間的に大量投与する」ほうが効果的であるという結果も出てきているようで、新たな発見もあるかもしれません。 それらをふまえ、是非読んでいただきたい論文のひとつです。 医療法人社団医献会辻クリニック 東京都千代田区麹町6-6-1長尾ビル8F(四ッ谷) 03-3221-2551 info@tsuji-c.jp Intracellular redox status controls membrane localization of pro- and anti-migratory signaling

  • これは、当院においても注目している効果のひとつです。 水素の作用は大きく「抗酸化」「抗炎症」「抗アレルギー」作用と言われます。これは分離した機能と考えるべきでなく「活性酸素と免疫、それに続く炎症が深く関連している」ということを示唆しています。 この研究では「アトピー性皮膚炎モデル」に対し、水素がどのように作用するのかを調べています。 「アレルギー/炎症」の発動は免疫システムにおける「アクセルとブレーキ」が何らかの原因によってアンバランスとなり、過剰な反応となっている状態と言えるでしょう。 そこには炎症誘発物質であるTNFαやサイトカインが深く関与しています。 サイトカインも、免疫の中心となるリンパ球の種類によって、産生する物質が違い、 *Th1細胞(細胞性免疫):INF-γ、IL-2、IL-12p70 *Th2細胞(液性免疫):IL-4、IL-5、IL-10 のようになっている。 この実験では、アトピー性皮膚炎モデルに対し、「水素水」と「精製水」を投与し、血漿中の炎症性物質の変化の違いを調べています。 その結果、水素水投与群は、精製水群にくらべて優位に低下させ、Th1,Th2のバランスを調整していることが解りました。 これは、消炎鎮痛剤やステロイドとは少し違う作用機序であり、とりあえず症状を軽減するという速攻性は低いが、根本的なレベルで疾患を改善している可能性と一致します。 これは他の疾患(アレルギー/自己免疫/慢性炎症性疾患)にもいえることであり、長期的に見れば、副作用なく症状を軽減する可能性が多いにあると考えられます。 当院においても、多くのアレルギー/自己免疫疾患/関節炎に対し水素治療を施していますが、ステロイドとは違う効果の出方を感じます。 水素の投与法についても *内服:水素水、水素カプセル *注射:点滴、静脈注射、皮下注射、関節内注射 *外用:クリーム、軟膏 *吸入 といった方法の組合せ方によって、治療効果に影響を与える可能性も高いように思います。 イメージでは、いくつかの投与方法を組合せ、「6~12ヶ月の治療期間」を継続できれば、期待以上の治療効果を発揮するように思います。 そしてなにより「これといった副作用がいまだ存在しない」という部分が、優れた部分であると感じます。 水素治療に関するお問い合わせ 医療法人社団医献会 辻クリニック 東京都千代田区麹町6-6-1長尾ビル8F 03-3221-2551 info@tsuji-c.jp The Drinking Effect of Hydrogen Water on Atopic Dermatitis Induced by Dermatophagoides farinae

  • 多くの研究によって、水素の効果は *抗酸化作用 *抗炎症/抗アレルギー作用 *遺伝子発現作用 *成長ホルモン分泌刺激作用(アンチエイジング作用) まで広がってきました。 今後、さらに多くの作用が発見されることに期待しています。 【経口水素水の新しい作用機序】 今年の水素医学シンポジウムでも話題となっていた内容を、今一度取り上げてみます。 この論文は「水素水を飲む事によって神経保護物質であるグレリンが分泌される」というものです。 この論文の重要性は、水素のもうひとつの作用に迫っているからです。http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/?term=Oral+‘hydrogen+water’+induces+neuroprotective+ghrelin+secretion+in+mice. 水素がパーキンソン病やアルツハイマー病といった疾患の症状を改善したり、神経細胞の保護作用があることが解っています。 しかし、どういうわけか、パーキンソン病の原因部位である黒質線条体の水素濃度は上昇していないのです。 このことから「水素の作用は間接的なのでは?」という仮説が生まれました。 そのターゲットは『グレリン』というホルモン物質。 グレリンは、胃粘膜に大量に存在していながら、つい最近までその存在意義が解っていなかった『X/A-like cell』から分泌されることが解りました。 本来グレリンは『空腹刺激』によってX/A-like cellから分泌されるのですが(やはり空腹は身体によいということですね)、水素内服によって、このグレリン分泌が起こる事がわかりました。 胃から分泌されたグレリンは、色々な作用を持つ事が解っていますが、今回注目したのが『成長ホルモン分泌促進作用』です。 成長ホルモンは下垂体から分泌されるホルモンで、代謝や細胞/組織成長に重要なホルモンであるため、最近では『アンチエイジングの主役』として注目されています。 アンチエイジング医療では『成長ホルモン補充療法」として、健康産業では『加圧トレーニングによる成長ホルモン増強』として多くの方が知ることでしょう。 水素は、これらとは違うアプローチ『グレリン増強によって成長ホルモンの分泌を促進する』という方法をとります。 1:水素内服 2:グレリン上昇 3:GH(成長ホルモン)増加 4:IGF-1増加 成長ホルモンは神経細胞の保護/リペア作用が強力であり、これがこのホルモンの「アンチエイジング効果」の主役と言ってよいでしょう。 とはいえ、このホルモンは大変高価であり、簡単には投与できません。また、加圧トレーニングによって、筋肉からIGF-1の形で分泌刺激することができますが、高齢者となれば、トレーニング自体が困難です。 のこるは『空腹刺激』と『水素内服』によって胃からのグレリン分泌を刺激するという方法です。 当院においても、水素投与によって血中成長ホルモン/IGF-1が増加することが解っており、今後どのように変化するのかを追跡調査する予定です。 水素投与によって「肌が若々しくなった」「筋肉が疲れ難くなった」」「頭がすっきりした」という声をよく聞きますが、この効果が単に『抗酸化作用』『抗炎症作用』というわけではなく『成長ホルモン分泌促進作用』が主であるかもしれません。 今後は *水素投与量と成長ホルモン分泌量の関係 *水素投与のタイミングとホルモン分泌 などの検討が必要であると考えています。 水素治療に関するお問い合わせ 医療法人社団医献会 辻クリニック 東京都千代田区麹町6-6-1長尾ビル8F 03-3221-2551 info@tsuji-c.jp

  • 皮膚は「外胚葉由来の表皮」と「中胚葉由来の真皮」に分けることができます。 皮膚の再生のためには、この両方へのアプローチが必要となります。 皮膚の再生医療と聞くと、「美容:しみ、しわ、たるみなど」を想像しますが、それ以上に解りやすいのが『褥瘡:とこずれ』です。 これは表皮・真皮の皮膚組織が欠損し、そこからの感染などが生命を脅かすために早急の治療を必要としますが、有効な治療法はありません。 今回の論文は、褥瘡を持つ寝たきり患者さんに対し、栄養チューブから水素水を投与し、褥瘡の治癒効果を確かめる試みと、表皮の角化細胞、真皮の繊維芽細胞を水素水で培養した時の角化/コラーゲン産生能を調べています。 論文では、水素水投与群に明らかな皮膚組織再生を認め、プラセボ(純水)群では認めませんでした。 また、細胞培養では *UVA照射HaCaT細胞(角化細胞)間質の活性酸素量を定量 ・水素水培養:活性酸素減少 ・純水培養:減少せず また、純水培養したUVA照射HaCaT細胞では、核の凝縮や分断が起こっていましたが、水素水で培養した細胞にはほとんどおこりませんでした。 *UVA照射/純水培養でのHaCaT細胞のミトコンドリア還元能やOUMS-36細胞(繊維芽細胞)の1型コラーゲン合成は低下しましたが、水素水で培養した場合には低下しませんでした。 これらの結果は、水素投与が皮膚を構成する細胞群の酸化劣化を抑制し、機能を正常化することによって、皮膚の再生が行われるということです。 具体的な臨床例でも褥瘡の改善が見られたことは、大変興味深い結果であり、このことは皮膚の老化や他の疾患に対する効果も期待できる結果です。 当院でも、水素の内服/外用/点滴を継続される方のほとんどが「肌質の改善」を実感されますが、そこには角化細胞や繊維芽細胞の修復による効果であったことを推測されます。 医療法人社団医献会 辻クリニック 東京都千代田区麹町6-6-1長尾ビル8F(四ッ谷) 03-3221-2551 info@tsuji-c.jp Hydrogen water intake via tube-feeding for patients with pressure ulcer and its reconstructive

  • 水素の作用は「抗酸化」を中心として「抗炎症」「抗アレルギー」「遺伝子刺激」が研究のテーマとなりつつあります。 その中で「抗炎症」は自覚症状を急激に軽減し、体感に優れるため、その作用が大変解りやすい治療といえます。 当院においても「肩こり」「首こり/寝違え」「腰痛」「関節痛:肩/膝/股関節など」において効果を発揮しており、ほとんどの肩が治療後に痛みの軽減を実感されます。 では、なぜ水素が痛みを軽減するのでしょうか?痛みは何らかの刺激に端を発し、その後数多くの「サイトカイン:細胞間情報伝達物質」が連鎖的に反応し、「COX:酵素」によって「炎症性物質」が放出され、炎症が発揮され、それを知覚神経が感知することによります。 この仕組みには、まだまだ不明な点が多く、現在多くのメディエーターが発見されています。一般的な鎮痛治療と言えば「麻酔」「消炎鎮痛剤」「ステロイド」が三本柱です。 麻酔は炎症反応自体を変化させるのではなく「単に痛みを感じなくする」というものですが、それほと長時間作用するものではありません。 ステロイドや消炎鎮痛剤の多くは炎症を伝達するCOX(シクロオキシゲナーゼ)という酵素を抑制することによって、サイトカインの反応が炎症性物質放出に伝達されないようにします。 水素はこれらとは全く違う働きによって消炎鎮痛作用を発揮しているようです。 簡単にいうと、炎症はサイトカイン→COX→炎症性物質の流れによって発生していますが、そこには増幅作用のようなものがあり、ここに活性酸素が大きく関係しているようです。 炎症を意図的に継続させなければならない場合や、慢性炎症が起こる理由は、根本的には解っていませんが、ここに活性酸素が大きく関わることは間違いありません。 炎症(活性酸素の発生)のない部位では「何も感じない」のですが、水素を患部(筋肉、関節内など)に投与すると「鈍痛→温感」に続いて痛みが急激に軽減します。 これは大変興味深い現象で、当院では「患部の発見」に利用しています。(炎症の根本部位でない場合は、何も感じません) 最も頼もしいのは副作用が今のところ存在しないところです。 多くの場合、炎症を抑制すると同時に「免疫抑制」「内分泌抑制」といった作用を持ち合わすため、消炎鎮痛系の薬物には多くの副作用が存在しますが、水素はそれらを引き起こすサイトカイン/COX/メディエーターには直接作用しないためであろうと考えられています。 投与方法や投与量、投与部位などによってその作用は大きく変化しますが、その鎮痛作用の力はどんどん強くなってきています。 今後も世界の研究結果と照らし合わせながら、改良してゆきたいと思います。 その他水素注射についてのお問い合わせ 医療法人社団医献会 辻クリニック 東京都千代田区麹町6-6-1長尾ビル8F(四ッ谷) 03-3221-2551 info@tsuji-c.jp

  • 以前にも、水素がアルツハイマーを予防/治療できる可能性についての論文をUPしました。 アルツハイマー病は、未だその原因が明らかではありませんが、その原因として「アミロイドβ」という難分解性タンパク質が脳内に沈着することによる可能性が示唆されています。 加えて、最近の研究では「アミロイドの沈着ではなく、アミロイドタンパク自体が脳内の受容体に結合することによる」というものが発表されており、「CT/MRIで沈着を認めないのに、アルツハイマーが発症する症例」の理由としています。 では「なぜアミロイドβが細胞受容体に結合すると、アルツハイマー病が発症するのか?」という疑問が残ります。 このひとつの過程として「酸化ストレスと炎症」が浮かび上がっています。 アミロイドβを脳内に注入すると *活性酸素の増加 *TNFα(炎症性サイトカイン)の増加 *インターロイキン6(炎症性サイトカイン)の増加 *マロンジアルデヒドの増加 を認めます。 脳組織の大部分を「脂質」が占めますが、その脂質が酸化劣化を起こし、炎症反応が拡大することによって神経細胞が死滅します。 このモデルに対し、アミロイドβと共に水素を投与すると、全ての炎症/酸化指標の増加を抑制しました。 また、記憶障害モデルとして利用される「モリス水迷路試験」においても、水素添加側は良好な結果を示し、水素が酸化/炎症とともに、記憶障害についても抑制したことを示しています。 他の抗酸化物質が、脳への移行を妨げられる中(BBバリアーによる)、水素は抵抗なく脳内へ移行し、脳組織の活性酸素を除去することによって、脳神経劣化の代表とも言えるアルツハイマー病モデルを改善したのではないかと考えています。 「慢性/加齢性疾患(障害)の90%程度が酸化劣化に何らかの関係がある」と言われます。 そういう意味で「悪玉への選択的効果」「早い移行性」なども相まって、水素の治療効果は徐々に解明されるものと考えます。 【水素治療に関するお問い合わせ】 医療法人社団医献会 辻クリニック 東京都千代田区麹町6-6-1長尾ビル8F 03-3221-2551 info@tsuji-c.jp Hydrogen-rich saline improves memory function in a

  • 顎関節症は歯科領域で診察される関節疾患のひとつです。 その詳細については専門書にゆだねますが、概ね関節疾患は「慢性化」「進行/悪化」を起こしやすい疾患といえます。 骨関節系疾患は、直接生命に影響がないため軽く扱われがちですが、その人のQOL(生活の質)を大きく低下させるため、確実な治療を必要とします。顎関節症も関節疾患のひとつとしてQOLを大きく低下させます。 初期には *稼働時の雑音(ゴリゴリ感など) 程度ですが、その後 *関節炎症状(疼痛、腫脹、熱感、発赤) を伴うようになったり、経過によっては *そしゃく障害、食欲不信 *発語障害 *頸椎周囲症状:肩こり、頭痛 *自律神経障害 *上腕のしびれ といった障害に発展するとも言われています(これについては諸説あり、全身症状については懐疑的な意見もあります) 当院に訪れる方では、基本的に『肩こり/首コリ/腕のしびれ』といった症状で来院されます。 治療の次いでに「物を食べる時に痛い」「しゃべりにくい」といった症状を訴える方に対し『水素の顎関節内注射』を行います。 ほとんどの場合、1回目の治療で「口を空けやすくなった」「痛みがなくなった」「顎まわりが軽くなった」という感想をいただきます。 また他の治療との違いは、数回の治療で多くの方で再発がなくなる(もしくは少なくなる)という部分でしょう。 痛みの治療は、その効果を本人の自覚症状に頼るため、ごまかしが効かず、勝負が早いといえます。 そういう意味で、水素による痛みの治療は大変効果が高く、しっかりとその効果を実感できるものと思います。 そして、水と水素のみの治療ですので、「副作用がない」という部分が最も優れた部分であると考えています。 顎関節症だけでなく *頸椎(首) *腰椎(腰) *肩関節 *股関節 *膝関節 *足関節 *手関節 といった関節の症状についても、高い効果を示しています。 各種慢性痛でお悩みの方は、一度ご相談ください。 <水素の痛みの治療についてのご予約/お問い合わせ> 医療法人社団医献会 辻クリニック 東京都千代田区麹町6-6-1長尾ビル8F 03-3221-2551 info@tsuji-c.jp

  • スマホ症候群とは、長時間『スマートフォンなどの携帯情報端末』を操作し続けることにより起こす *眼精疲労、ドライアイなどの眼の症状 *肩こりや首凝り、手のしびれなどの頸椎症状 *腱鞘炎による肘や手指の痛みの上腕症状 を総称して呼ばれます。ITの普及に伴い、情報端末の操作機器としてVDT(Visual Display Terminals)が広く普及し、厚生労働省は平成14年に『VDT作業における労働衛生管理のためのガイドライン』を作成し、健康被害に対する注意を喚起しています。 しかし十数年前にはここまで携帯情報端末が普及することは予測しておらず「携帯情報端末については、長時間のVDT作業に使用することはできる限り避けることが望ましい」とだけ記載されています。 最近では、超精細ディスプレイの登場により、文字の判別が困難なほど極小の文字も表示されるようになり、画面を覗き込むような姿勢が強いられています。 顔を画面に近づけて覗き込む姿勢をとると、頚椎の生理的前彎が消失し、いわゆる『ストレートネック』の状態となるので『後頭部の筋緊張性頭痛/肩こり/頸こりなど』を起こしやすくなります。 海外でも『smartphone syndrome』として話題になっています。 この症状は、今までの「肩こり」とは少々違っているようです。 以前の症状は、浅層の筋肉(僧帽筋など)を中心として症状が中心でしたが、こちらは『頭部〜上位頸椎をつなぐ深部筋』の症状が強いようです。 これらの治療には *内服:消炎鎮痛剤、筋弛緩剤など *外用:湿布、クリーム剤 *リハビリ/マッサージ *注射:トリガーポイント、ブロック注射など などが中心となりますが、それぞれ一長一短があり、高い効果を示すとは言いがたい状況です。 当院で行う「水素治療」でも、ここ最近は「水素注射:筋肉注射」の希望者が大変増えています。 今までも患部への注射療法は整形外科や麻酔/ペインクリニックで行われていますが、多くの場合は「鎮痛剤+麻酔+ステロイド」という組合せです。 水素はこれらの薬剤と違い、副作用なく鎮痛効果を示すことと、治療効果が徐々に長くなってゆくという特徴があります。(その理由については現在検証中です) スマホ症候群については、今後爆発的に増加する危険性があり、若年者での増加も問題視されています。 その使用方法を含めて社会レベルで検討する必要があるのかもしれません。 <水素注射に関するお問い合わせ> 医療法人社団医献会 辻クリニック 東京都千代田区麹町6-6-1長尾ビル8F(四ッ谷) 03-3221-2551 info@tsuji-c.jp

  • 水素のガン抑制作用に対するエビデンスは徐々に整いつつありますが、そもそもなぜ水素がガンの増殖を抑制するのか?について知る必要があります。 この論文は「活性酸素ががん細胞を進行させるか?」を検証するために、皮膚がんを発症させたヌードマウスに遊離鉄を過負荷させ、活性酸素の発生を高めたところ、負荷させていないマウスに比べ、がんが急速に進行した。 鉄は自然発生または免疫反応によって発生した『過酸化水素:H2O2』とフェントン反応を起こし「ヒドロキシラジカル」という悪性度の高い活性酸素を発生させます。 これはヘモクロマトーシスという体内に鉄が過剰となる患者にガンの発生が多いことの理由でもあります。(その他、銅過剰となるウィルソン病も同様にガンが多くなります) これらの疾患の疫学や、各種論文から「活性酸素(特にヒドロキシラジカル)がガンの進行を促進する」ということは間違いありません。 このことから、ヒドロキシラジカルを選択的に除去する水素は、ガンの発生だけでなく、既存のガン進行を抑制することが示唆されます。 医療法人社団医献会 辻クリニック 東京都千代田区麹町6-6-1長尾ビル8F(四ッ谷) 03-3221-2551 info@tsuji-c.jp Free radical generating agents lead to the rapi

  • 最近になって、多くの疾患と「活性酸素/サイトカイン」との関係が明らかになってきました。 表題にある「慢性関節リウマチ」「骨粗鬆症」だけでなく「糖尿病」「動脈硬化」「アルツハイマー」「パーキンソン病」など、数々の疾患発生およびその進行に『微細炎症/血管内炎症」が大きく関わっているようです。 これら「炎症のドミノ現象」の中心となるのが『TNFα』というサイトカインの一種。 TNFαの作用は *IL6,8など炎症性サイトカインの増加 *INFγの増加 *血管内皮細胞のセクレチン発現 *好中球からのエラスターゼ産生増加 *ミトコンドリアの呼吸阻害(ミトコンドリア破壊) などを引き起こす物質で、障害細胞の細胞死も司っている物質です。 細胞の営みにとって重要な物質ですが、これらの暴走(免疫/炎症の暴走)は自己破壊を引き起こし、これが老化による慢性疾患の発病/進行、老化の大きな原因ではないかと言われています。 論文では、骨粗鬆症の根本原因として研究されはじめた『骨芽細胞のTNFα誘導性細胞障害』に対する水素の作用を研究しており、水素がこによる炎症および細胞障害を軽減していることを示しています。 水素の抗炎症/抗アレルギー作用は、そのもの自体を抑制してしまうのではなく、『活性酸素-TNFα-IL』のアンバランスを是正することによって発揮している可能性があります。 ようするに、多くの疾患は「免疫自体が悪いのではなく、免疫のアンバランス(弱体化と過剰発現)」であり、必要なのは『免疫強化剤や免疫抑制剤ではなく調節剤』という考え方です。 水素はこの「調節作用」が最も優れているのではないかと考えることができます。 水素が、本来発生してはならない『悪玉活性酸素のみを除去する』という作用を持ち、生理活性上必要な活性酸素を除去しないという特徴がこの調節作用の中心であろうと考えられます。 どちらにしても、水素の恩恵を得るためには、短期投与ではなく『長期の継続的な投与が重要』と言わざるを得ません。 当院においても、継続的な投与(内服、点滴、注射など)によって、思いもよらない効果を引き出していることを考えれば、『最低でも6ヶ月』の投与期間が重要であろうと考えています。 <水素治療に関するお問い合わせ> 医療法人社団医献会 辻クリニック 東京都千代田区麹町6-6-1長尾ビル8F(四ッ谷) 03-3221-2551 info@tsuji-c.jp Treatment with hydrogen molecule alleviates

  • 当院に水素治療に通う患者様から「最近痩せてきた」という話を聞くことが多くなりました。 実は水素には「体脂肪を減少させる作用」があり、そのエビデンスも数多く揃いつつあるのです。 水素がなぜ体脂肪を減少させるのかと言うと、 *抗炎症作用 *アディポネクチン増加作用 が中心となっているようです。肥満はたしかに「過剰な摂取エネルギー」によるものではありますが、それだけでは解決できない部分も沢山あります。 そのひとつに「脂肪細胞の変化」があります。 身体は過剰に摂取されたエネルギーを、一時的に蓄える機能を持っていますが、 *高GI糖質の摂取 *糖質に偏ったカロリー *炎症性脂質の摂取 などによって、脂肪細胞が巨大化します。 脂肪細胞は本来、内部に脂肪酸が溜まり始めると「アディポネクチン」というタンパクを分泌し、均衡を保とうとします。 アディポネクチンの作用は図にあるように *脂肪燃焼作用 *インスリン抵抗性改善作用 *細胞内脂肪酸減少作用 などがありますが、巨大化した脂肪細胞からはアディポネクチンが分泌されなくなってしまいます。 その理由は「脂肪細胞における活性酸素増加と炎症」と考えられています。 実際、炎症-活性酸素量とアディポネクチン量は『逆相関』することがわかっており、加えて『脂肪細胞における活性酸素を除去すると、炎症が軽減し、アディポネクチンが増加する』ということもわかってきました。 活性酸素のういち、ヒドロキシラジカルは強力な炎症促進物質であり、水素はヒドロキシラジカルを選択的に除去することができます。 加えて水素の優れたところが「到達場所を選ばない」というところです。固定化された脂肪組織(皮下組織)は、血流も悪く、摂取した物質の移行が大変悪いのですが、水素はそれに無関係に組織に到達します。 これが「水素によって体脂肪が減少する理由」と考えられます。 「食事制限しても痩せない」「運動しても痩せない」「気になる部分が痩せない(炎症によるセルライト部位)」は『脂肪細胞の炎症とアディポネクチン欠乏』が大きく影響するということでしょう。 当然のことではありますが『水素を取っていればどんな生活をしていても痩せる』というわけではありません。 また、このようなことを書くと『何回で痩せますか?』『集中して治療すると早く痩せますか?』『何ヶ月で痩せますか?』という質問が集中するのですが、水素治療によって痩せたとおっしゃる方のほとんどは『他の治療目的:肩こり、腰痛、動脈硬化などの全心疾患、予防目的など』で長期的(3~6ヶ月)に水素を投与されている方々であることをご了承ください。 <水素治療に関するお問い合わせ> 医療法人社団医献会 辻クリニック 東京都千代田区麹町6-6-1長尾ビル8F(四ッ谷) 03-3221-2551 info@tsuji-c.jp

  • 人体に対する水素の作用概要が見えはじめ、その作用は「抗酸化作用」を軸とし、それに伴う『抗炎症/抗アレルギー』であろうとなってきました。 この「抗炎症/抗アレルギー作用」は『サイトカイン』をコントロールするところによります。 サイトカインとはひとことで言えば「細胞同士の連絡システム」といってよいでしょう。 中枢からはホルモンや神経伝達によって細胞に指令が出されますが、末梢の細胞同士は、サイトカインという分泌タンパク質を使って連絡を取り合っています。 サイトカインは大きく *インターロイキン *インターフェロン *TNF *CSF *成長因子(GF) などがありますが、これらは中枢からの命令以外に、「末梢での免疫/炎症反応」によっても各細胞から分泌されます。 その免疫/炎症反応に活性酸素が大きく関与するため、水素がこれらサイトカイン分泌に影響を与えるようです。 話を本題に戻すと、水素ががん細胞に与える影響については、このサイトカイン制御作用が大きく関わるようです。 この論文では『VEGF:血管内皮増殖因子』というサイトカイン(成長因子)が関与するようです。 腫瘍細胞は、正常細胞と比較して「早い成長スピード+大量の栄養(糖)消費」が特徴です。 その大量の栄養を腫瘍細胞に送り続けるためには、通常組織以上の血管網が必要となります。 腫瘍組織からはVEGFが分泌され、腫瘍周囲には無数の毛細血管が構築されているのはそのためです。 この論文では、水素が「腫瘍細胞からのVEGFをコントロールし、毛細血管の増殖を抑制することによって腫瘍増殖を抑制している」としています。 他の論文では、この作用は腫瘍細胞に限られ、正常細胞には作用しないとしており、その理由として考えられるのは「異常な分泌を抑制するのであって、正常分泌を抑制するものでない」という考えが正解ではないかと思います。 http://0-www.ncbi.nlm.nih.gov.elis.tmu.edu.tw/pubmed/19192719 http://0-www.ncbi.nlm.nih.gov.elis.tmu.edu.tw/pubmed/21448340 その後、多くの論文が提出されてきていますが、これまでの論文を読み解く限り、水素のガンに対する作用は『がん細胞(腫瘍)の増殖抑制』と考えて良いと思います。 また、「水素が放射線治療や抗がん剤治療の副作用を抑制し、その効果の妨げにはならない」という論文も発表されており、他の治療との併用に関しても興味深いところではあります。 ガン治療には「ガンを完全に叩く(身体から消し去る)」という考えと「ガンと共存する(増殖を抑制し、暴走を抑える)」という考え方があります。 個人的には、多くの疾患がそうであるように、「病気とうまく付き合ってゆく」という考えもよいのではないかと考えます。 <水素治療に関するお問い合わせ> 医療法人社団医献会 辻クリニック 東京都千代田区麹町6-6-1長尾ビル8F(四ッ谷) 03-3221-2551 info@tsuji-c.jp Inhibitory effect of electrolyzed reduced wa

  • 心筋梗塞の原因である動脈硬化による冠動脈狭窄に対する治療はバイパス手術からカテーテル治療に主役が移っています。 また、頚部内頸動脈狭窄症は、大脳半球全体を栄養する血管であるため、その狭窄は致命的であり、その治療にもカテーテル治療が主に使われます。 カテーテル治療後の心配は「再狭窄」であり、その発生率も低くはないため、血液凝固阻止剤などが投与されますが、易出血性、脳出血のリスクなど、懸念材料もあります。 今回の論文は「水素が治療後の再狭窄リスクを下げる」というものです。 動脈硬化の発生にも「炎症」が大きく関わっていますし、狭窄部位の治療である「バルーニング」「ステント」も血管内膜に操作を加えるため、そこに炎症が発生し「新生内膜の過形成」が大きな問題となってしまいます。 そこで、バルーニングを施したラットに、水素含有生理食塩水を連日投与し、炎症性サイトカイン(TNFα、NFκBなど)と内膜の肥厚を調べたところ、水素投与がそれらを抑制した。 炎症反応の主役である『TNFα-NFκB系』には活性酸素が大きく関わるため、ここに水素の出番があります。 水素は活性酸素の除去によってTNFα-NFκB系を抑制し、組織炎症を抑制します。 しいてはそれが、炎症による内膜肥厚を抑制するということとなるわけです。 *予防的な血管炎の予防 *カテーテル治療後の再発予防 という両面で、水素が効果を示すことは予防医学的にとても重要であろうと考えています。 血管内の炎症は、関節の炎症などと違い『自覚症状を伴わない炎症のひとつ(その他糖尿病など)』であり、発見の遅れや進行、未治療/放置となりやすく、そのため大きなトラブル(心筋梗塞、脳梗塞など)となりやすいと言えます。 これらに対する治療は主に「救命」であり、多くの場合、麻痺や生活の障害が伴う場合が多い。 そういう意味でも予防、せめてステント治療後の再発予防は必須ではないかと考えています。 <水素治療に関するお問い合わせ> 医療法人社団医献会辻クリニック 東京都千代田区麹町6-6-1長尾ビル8F(四ッ谷) 03-3221-2551 info@tsuji-c.jp Hydrogen-rich saline prevents neointima form

  • 私が臨床的に「水素が予防/治療に有効」と最初に感じた論文です。 心筋梗塞や脳梗塞の問題は 1:血栓などによって血管が詰まり、先に血液が届かなくなる 2:詰まった血管が再還流し、一気に血液が流れることによって活性酸素が大量に発生する という2つです。 1は救命の問題となりますが、2は「せっかく血流が再開したのに、それが仇となって組織が損傷する」という問題です。 これによって大きな機能障害(後遺症)と伴うこととなります。 心筋梗塞や脳梗塞は 1:そのものの発生リスクを下げる 2:発生したとしても、救命率を上げる 3:救命後の合併症を減らす という視点が必要となってきます。 この論文は、注射用飽和水素生理食塩水を投与したラットとそうでないラットに対し ・心臓冠動脈を30分虚血 ・その後、再還流 によって、各種データと心筋の壊死範囲を調べています。 結論は、水素投与によって 1:マロンジアルデヒド(MDA)の減少 2:心筋細胞のアポトーシス減少 3:カスパーゼ3の抑制 4:8-OHdGの抑制 を伴って、再還流24時間後の 1:心筋機能パラメーターの改善 2:梗塞サイズの縮小 を認めていた。 水素は予防投与によって血管内の炎症を抑制し、梗塞リスクを大幅に下げますが、たとえ梗塞が発生したとしても、それによる後遺症のリスクも大きく下げる作用があります。 当院では現在 ・内服投与:1日1回 ・点滴/注射投与:1回/2週〜1回/月 を行って、患者様にデータを取らせていただいておりますが、経過は大変良好のようです。 今後、継続的な検査データを追いかけてみようと考えています。 医療法人社団医献会 辻クリニック 東京都千代田区麹町6-6-1長尾ビル8F(四ッ谷) 03-3221-2551 info@tsuji-c.jp Hydrogen-rich saline protects myocard

  • 心筋梗塞の原因である動脈硬化による冠動脈狭窄に対する治療はバイパス手術からカテーテル治療に主役が移っています。 また、頚部内頸動脈狭窄症は、大脳半球全体を栄養する血管であるため、その狭窄は致命的であり、その治療にもカテーテル治療が主に使われます。 カテーテル治療後の心配は「再狭窄」であり、その発生率も低くはないため、血液凝固阻止剤などが投与されますが、易出血性、脳出血のリスクなど、懸念材料もあります。 今回の論文は「水素が治療後の再狭窄リスクを下げる」というものです。 動脈硬化の発生にも「炎症」が大きく関わっていますし、狭窄部位の治療である「バルーニング」「ステント」も血管内膜に操作を加えるため、そこに炎症が発生し「新生内膜の過形成」が大きな問題となってしまいます。 そこで、バルーニングを施したラットに、水素含有生理食塩水を連日投与し、炎症性サイトカイン(TNFα、NFκBなど)と内膜の肥厚を調べたところ、水素投与がそれらを抑制した。 炎症反応の主役である『TNFα-NFκB系』には活性酸素が大きく関わるため、ここに水素の出番があります。 水素は活性酸素の除去によってTNFα-NFκB系を抑制し、組織炎症を抑制します。 しいてはそれが、炎症による内膜肥厚を抑制するということとなるわけです。 *予防的な血管炎の予防 *カテーテル治療後の再発予防 という両面で、水素が効果を示すことは予防医学的にとても重要であろうと考えています。 血管内の炎症は、関節の炎症などと違い『自覚症状を伴わない炎症のひとつ(その他糖尿病など)』であり、発見の遅れや進行、未治療/放置となりやすく、そのため大きなトラブル(心筋梗塞、脳梗塞など)となりやすいと言えます。 これらに対する治療は主に「救命」であり、多くの場合、麻痺や生活の障害が伴う場合が多い。 そういう意味でも予防、せめてステント治療後の再発予防は必須ではないかと考えています。

  • 3つ続けて血管(虚血)障害に関する論文です。 心臓や脳への血流の閉塞は、人の死亡原因の多くを占めます。 その救命処置として『梗塞部の血流再開』は時間との戦いとなります。 先の論文にもあげたように、血流の途絶は、その血流の先にある細胞への供給が途絶えることによって細胞死をもたらしますが、虚血後の再還流も、時間が長過ぎれば大量の活性酸素を作り出し、それによる細胞死をもたらすため『スピードが命』と言われるわけです。 この論文でも計66検体(ラット)を【偽手術群】【虚血-再還流群】【虚血-再還流+水素生理食塩水投与群】に分け、血流が途絶えた先の心筋細胞の状態を調べています。 この論文でも、水素投与群が明らかに心筋の壊死サイズが小さく、再還流24時間後の心機能パラメータを改善し、炎症マーカーなども低くかった。 水素の主な作用は『抗酸化:ヒドロキシラジカルの除去』であり、それによる *抗炎症/アレルギー作用 *遺伝子発現作用(酵素関連遺伝子など) によって、虚血部位より先の心筋細胞を保護しているものと考えるべきでしょう。 医療法人社団医献会 辻クリニック 東京都千代田区麹町6-6-1長尾ビル8F 03-3221-2551 info@tsuji-c.jp Anti-inflammatory effect of hydrogen-rich sali

  • タバコや昨今問題となる『PM2.5』などによる慢性閉塞性肺疾患(COPD)はその原因物質によることは当たり前ではありますが、気道粘液の過剰産生は気管支喘息を含めたCOPDの主症状であり、これらの疾患の病態と死亡率に関与すると言われます。 Th2サイトカインであるIL-13は、粘液過剰産生を含めた喘息の病態生理における中心的なメディエーターであり、このシステムに活性酸素が大きく関わるようです。 この論文では、ラットに水素化生理食塩水を腹腔内投与し、タバコの煙による各種メディエーターの変化を調べています。 結果は大きな有効性を認め、水素化生理食塩水による前処理は、細気管支内腔における喫煙誘発性粘液の蓄積、杯細胞過形成、BALF中のMUC5ACの過剰発現および異常細胞、気道上皮におけるアポトーシス、マロンジアルデヒドの増加をすべて抑制した。 その他、肺気腫の改善、気管支喘息発作の減少といった論文も提出されはじめています。 当院でも、少ない症例ではありますがCOPDの改善例もではじめていますが、最低でも3ヶ月は必要だと考えられることと、当然ではありますが「禁煙」は必須です。 またPM2.5によると考えられた中国の方では、所在地などを帰ることが困難であり、継続的な治療が必要になってくると思われます。 <水素治療に関するお問い合わせ> 医療法人社団医献会 辻クリニック 東京都千代田区麹町6-6-1長尾ビル8F 03-3221-2551 info@tsuji-c.jp Attenuation of cigarette smoke-induced airway mucus

  • 即時型アレルギーは『Ⅰ型アレルギー』と呼ばれ、 *アトピー性皮膚炎 *じんましん *気管支喘息 *アレルギー性鼻炎(花粉症) などが有名です。 これらはIgEという免疫グロブリンが肥満細胞などの白血球に結合し、そこに抗原が結合することからヒスタミン、セロトニンなどの生理活性物質を放出する。 これにより、血管拡張や血管透過性亢進などが起こり、炎症反応(疼痛、発熱、発赤、浮腫)の症状があらわれる。 この論文では、マウスの実験において、水素が即時型アレルギー(1型アレルギー)を消失させるメカニズムを研究しています。 大まかに言えば、免疫-炎症反応において『NADPHオキシダーゼ』は反応の増幅作用(論文ではフィードフォワードループと呼んでいます)に関与しており、『そのNADPHオキシダーゼ活性を阻害する作用を水素が持つ』という部分がアレルギー抑制作用の主役であるとしています。 ようするに、水素のⅠ型アレルギーに対する作用は、抗ヒスタミン剤やNSAIDS、ステロイド等とは違い『免疫-炎症反応の本流を遮断/抑制するのではなく、それを増幅するメカニズム(フィードフォワードループ)の抑制によって症状を軽減するところある』としています。 言い方を変えるならば『免疫-炎症反応をシャットダウンするのではなく、過剰な部分(増幅作用)を抑制する』ということです。 当院においても、他目的で水素治療を継続していた方々から「今年は花粉症が軽かった」「金属アレルギーが出なくなった」「鼻炎が治った」「じんましんが軽くなった」といった声をよく聞きます。 この理由として「免疫-炎症増幅反応の抑制」という考え方は個人的に合点のいく話ではあります。 今後も、色々な視点での研究が重要だと考えます。 <水素治療に関するお問い合わせ> 医療法人社団医献会 辻クリニック 東京都千代田区麹町6-6-1長尾ビル8F(四ッ谷) 03-3221-2551 info@tsuji-c.jp Molecular hydrogen suppresses Fce

  • 北海道大学整形外科から発表されている論文です。 「水素の抗炎症作用」について、最近になって数多くの論文が提出されています。 炎症は異物や細胞の破壊に対する免疫反応の下流反応です。 この炎症が過剰になっている場合、我々はその反応(発熱、発赤、疼痛、腫脹)に苦しむこととなります。 とはいえ、炎症を完全に抑え込んでしまうことは、治癒行程を妨げる行為に等しいため、炎症に対する治療は「バランスを取る/適度な炎症にとどめる」ということが重要であろうと考えます。 ステロイドや免疫抑制剤が『諸刃の件』と呼ばれるのは、炎症の自覚症状を抑える(解熱、鎮痛、腫脹軽減など)作用は喜ばれるため、安易に使用しがちですが、その反面「免疫と治癒反応を抑制してしまう」という部分が副作用となって現れるからです。 人によって「なぜ免疫が適度で済む人」と「免疫が過剰となる人」「免疫が低すぎる人」が存在するのかは、いまだに謎です。 この論文では、その一因として『活性酸素』を重要なファクターとしてあげ、水素がそれを除去することによって炎症反応の過剰化を抑制している可能性を示唆しています。 これは、他の多くの論文にもありますが、現在免疫反応のドミノには多くの物質が機能していることが解っています。 論文中の図にあるように特に ・TNFα ・NFκB ・インターロイキン(1、6) ・Nox から続く ・アラキドン酸カスケード(炎症物質の産生) ・MMP3(コラーゲン/軟骨を破壊する酵素) への橋渡しを『活性酸素:特にヒドロキシラジカル』が担っていることが解ってきています。 ステロイドや免疫抑制剤が、免疫の中枢部位を抑制してしまうことを考えれば、水素の抑制部位は『橋渡し部位』であり、免疫自体を抑制してしまうことにないことは、副作用のない治療である理由のひとつかもしれません。 論文では、自己免疫疾患などで炎症反応が過剰となってしまうシステムを『ROSループ』と表しています。 当院の治療においても、水素の治療はステロイドなどとは違い『直後に炎症反応を完全に止めてしまう』『薬理作用が消えると自覚症状が戻ってくる』というものではなく *症状は徐々に軽くなる *治療の継続によって症状が出難くなる というイメージです。 なぜこのような治癒過程をたどるのかはまだ不明ですが、今後新しい見解が続々と見つかるものと考えています。 水素治療に関するお問い合わせ 医療法人社団医献会 辻クリニック 理事長 辻直樹 東京都千代田区麹町6-6-1長尾ビル8F(四ッ谷) 03-3221-2551 info@tsuji-c.jp Molecular hydrogen: new antioxidant and anti-