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閉経後骨粗鬆症/慢性関節リウマチにおける水素の作用

最近になって、多くの疾患と「活性酸素/サイトカイン」との関係が明らかになってきました。
表題にある「慢性関節リウマチ」「骨粗鬆症」だけでなく「糖尿病」「動脈硬化」「アルツハイマー」「パーキンソン病」など、数々の疾患発生およびその進行に『微細炎症/血管内炎症」が大きく関わっているようです。

これら「炎症のドミノ現象」の中心となるのが『TNFα』というサイトカインの一種。
TNFαの作用は
*IL6,8など炎症性サイトカインの増加
*INFγの増加
*血管内皮細胞のセクレチン発現
*好中球からのエラスターゼ産生増加
*ミトコンドリアの呼吸阻害(ミトコンドリア破壊)
などを引き起こす物質で、障害細胞の細胞死も司っている物質です。
細胞の営みにとって重要な物質ですが、これらの暴走(免疫/炎症の暴走)は自己破壊を引き起こし、これが老化による慢性疾患の発病/進行、老化の大きな原因ではないかと言われています。

論文では、骨粗鬆症の根本原因として研究されはじめた『骨芽細胞のTNFα誘導性細胞障害』に対する水素の作用を研究しており、水素がこによる炎症および細胞障害を軽減していることを示しています。

水素の抗炎症/抗アレルギー作用は、そのもの自体を抑制してしまうのではなく、『活性酸素-TNFα-IL』のアンバランスを是正することによって発揮している可能性があります。
ようするに、多くの疾患は「免疫自体が悪いのではなく、免疫のアンバランス(弱体化と過剰発現)」であり、必要なのは『免疫強化剤や免疫抑制剤ではなく調節剤』という考え方です。
水素はこの「調節作用」が最も優れているのではないかと考えることができます。

水素が、本来発生してはならない『悪玉活性酸素のみを除去する』という作用を持ち、生理活性上必要な活性酸素を除去しないという特徴がこの調節作用の中心であろうと考えられます。

どちらにしても、水素の恩恵を得るためには、短期投与ではなく『長期の継続的な投与が重要』と言わざるを得ません。
当院においても、継続的な投与(内服、点滴、注射など)によって、思いもよらない効果を引き出していることを考えれば、『最低でも6ヶ月』の投与期間が重要であろうと考えています。

<水素治療に関するお問い合わせ>
医療法人社団医献会 辻クリニック
東京都千代田区麹町6-6-1長尾ビル8F(四ッ谷)
03-3221-2551
info@tsuji-c.jp

Treatment with hydrogen molecule alleviates… [Mol Cell Biochem. 2013] – PubMed – NCBI
0-www.ncbi.nlm.nih.gov.elis.tmu.edu.tw
PubMed comprises more than 23 million citations for biomedical literature from MEDLINE, life science journals, and online books. Citations may include links to…

リウマチ/関節症などの痛みに対する水素の効果の検証

慢性関節リウマチ/骨粗鬆症/変形性関節症などの『慢性痛』の原因は徐々に解明されつつあります。
これについての論文は、最近になった多数発表されていますが、特に『TNFα-NFκB-活性酸素』の絡んだシステムです。水素の効果は、初期(2007年頃)は『抗酸化作用』に絞って論じられてきましたが、昨今は『抗炎症作用』『抗アレルギー作用』が中心になってきています。

この論文は『骨関節疾患の痛み』に対する水素の効果とその制御システムについて。
詳細は割愛しますが、結論から言えば水素には抗酸化作用以外に
*SOD強化作用
*TNFαによるNFκB誘導の抑制作用
*TNFαによるiNOS誘導の抑制作用
などを認め、それによって炎症徴候(疼痛、腫脹、発熱、発赤)を抑制しているとしています。

よく「水素の鎮痛作用はステロイドや消炎鎮痛剤と比べてどうでしょうか?」という質問を受けますが、ここで論じているのは『対症療法か?根治療法か?』です。

その場の痛みをとるという意味では
1:麻酔薬
2:ステロイド
3:消炎鎮痛剤
4:水素
となりますが、1〜3は炎症の原因を取り除いているのではなく『症状を緩和させる目的』で利用されます。
水素の目的は『慢性化した炎症サイクルを正常化させる』ことです。よって、比較対象にすべきではないと考えています。

具体的には、当院では骨関節の痛みに対する水素治療を行っていますが、それは既存の治療を排除し、それに成り代わるものという位置づけではありません。

局所注射や関節内注射は、そのほとんどが『麻酔+ステロイド』のような注射ですが、これはあくまでも対症療法です。
ここに『高濃度水素水』を混ぜ合わせることにより
*治療期間が短くなる
*鎮痛剤の使用量を減らせる
*対症療法治療薬から離脱しやすくなる
というメリットがあります。

対症療法は悪ではありません。
対症療法と根治療法を組み合わせることによって、治療中の痛みを緩和しつつ、根治を目指すことが可能となってくると思います。

水素関節内注射、水素筋肉注射に対するお問い合わせ

医療法人社団医献会 辻クリニック
理事長 辻直樹
東京都千代田区麹町6-6-1長尾ビル8F(四ッ谷)
03-3221-2551
info@tsuji-c.jp

Treatment with hydrogen molecule alleviates… [Mol Cell Biochem. 2013] – PubMed – NCBI
www.ncbi.nlm.nih.gov
PubMed comprises more than 23 million citations for biomedical literature from MEDLINE, life science journals, and online books. Citations may include links to…

水素のもうひとつの抗酸化力

細胞劣化を促進する
*酸化
*糖化
*炎症
*毒
*栄養アンバランス
のうち、『酸化劣化』はある意味で「防ぎようのない劣化」と言えます。
人は食物から「水素:プロトン」を抜き出し、呼吸から「酸素」を取込み、それによってエネルギーを作り出して生きています。

その際、どうしても活性酸素のひとつである『スーパーオキシド』が微量出来てしまいます。
そのため、生命体は2段階の抗酸化力を身につけ、活性酸素を「水:H2O」まで変換し、酸化劣化に抵抗しています。

しかし、
*加齢による各抗酸化酵素産生能の低下
*外来性抗酸化物質摂取量の低下
*過度のストレスによる活性酸素発生量の増加
によって「処理仕切れないスーパーオキシド/過酸化水素」が増加し、そこから『悪玉活性酸素』が作られてしまいます。

一般的に「悪玉」と考えられているのが、図で紫色に表示してある
*ヒドロキシラジカル
*ペルオキシナノライト
*一重項酸素
です。
この中でも『ヒドロキシラジカル』は強力で、多くの抗酸化物質では除去しきれません。

この『強力なヒドロキシラジカル』によって細胞が、臓器が劣化し
*血管:動脈硬化
*脳:痴呆、パーキンソン病
*皮膚:しみ、しわ、たるみなど
*軟骨:関節炎、変形
*骨:骨粗鬆症
*膵臓:糖尿病
*肝臓:肝機能障害
*他細胞:発ガン
といった「老化/慢性疾患」が発症します。(その他『糖化』『炎症』『毒』でも発症します)

酸化劣化は『酸化ストレス』と『抗酸化力』のアンバランスによって起こります。
「酸化ストレスに対して抗酸化力が低い」ことが酸化劣化を促進する因子です。

水素は以下の点で優れています。
*ヒドロキシラジカルをすぐさま還元する
*利用された『酸化した抗酸化物質』を再還元する

特に
*ペルオキシナノライトを除去するカロテノイド、ビタミンEなどを再還元する
*酸化脂質を還元する『脂溶性抗酸化物質』を再還元する
という機能は、酸化ストレスの重要な場である『細胞膜の劣化』をコントロールするうえでとても重要です。

ビタミンEやカロテノイドなどの「脂溶性抗酸化物質」は体内蓄積性であり、その過剰量が問題視されることがあります。

脂溶性抗酸化物質は、過剰に摂取すると、その分だけ「酸化してしまった抗酸化物質(言い換えれば酸化物質)」が体内に残存することとなり、「酸化した脂溶性抗酸化物質を還元する物質:ビタミンCなど」の不足が問題を大きくすると考えられています。

「ビタミンEの過剰は寿命を短くする」という説は、「酸化したビタミンE」または「ビタミンEを還元するビタミンCの相対的不足」と考えるほうが良いのかもしれません。

水素は脂溶性物質の抗酸化という面でもとても効果が高く、細胞膜内に存在する抗酸化物質(アスタキサンチンなど)もすぐさま還元してしまいます。

また、水素分子は「分子量2」というとても小さな物質であるため、細胞内のあらゆる場所に侵入します。
特に酸化ストレスの場である「ミトコンドリア内」や、人体の設計図である「核:DNA」に侵入できる抗酸化物質は「水素だけ」と行って良いでしょう。

*ヒドロキシラジカルの還元
*脂溶性抗酸化物質の再還元
*細胞内小器官への侵入による還元作用

この作用は、長期的に見れば「最も優秀かつ効果的なアンチエイジング物質」と言ってよいと思います。

即効性はありませんが、長期的な効果は間違いのない水素を、是非生活の中に取り入れてみてはいかがでしょうか。

水素治療に関するお問い合わせ/診療予約

医療法人社団医献会 辻クリニック(四ッ谷)
東京都千代田区麹町6-6-1長尾ビル8F
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写真: 【水素のもうひとつの抗酸化力】
細胞劣化を促進する
*酸化
*糖化
*炎症
*毒
*栄養アンバランス
のうち、『酸化劣化』はある意味で「防ぎようのない劣化」と言えます。
人は食物から「水素:プロトン」を抜き出し、呼吸から「酸素」を取込み、それによってエネルギーを作り出して生きています。

その際、どうしても活性酸素のひとつである『スーパーオキシド』が微量出来てしまいます。
そのため、生命体は2段階の抗酸化力を身につけ、活性酸素を「水:H2O」まで変換し、酸化劣化に抵抗しています。

しかし、
*加齢による各抗酸化酵素産生能の低下
*外来性抗酸化物質摂取量の低下
*過度のストレスによる活性酸素発生量の増加
によって「処理仕切れないスーパーオキシド/過酸化水素」が増加し、そこから『悪玉活性酸素』が作られてしまいます。

一般的に「悪玉」と考えられているのが、図で紫色に表示してある
*ヒドロキシラジカル
*ペルオキシナノライト
*一重項酸素
です。
この中でも『ヒドロキシラジカル』は強力で、多くの抗酸化物質では除去しきれません。

この『強力なヒドロキシラジカル』によって細胞が、臓器が劣化し
*血管:動脈硬化
*脳:痴呆、パーキンソン病
*皮膚:しみ、しわ、たるみなど
*軟骨:関節炎、変形
*骨:骨粗鬆症
*膵臓:糖尿病
*肝臓:肝機能障害
*他細胞:発ガン
といった「老化/慢性疾患」が発症します。(その他『糖化』『炎症』『毒』でも発症します)

酸化劣化は『酸化ストレス』と『抗酸化力』のアンバランスによって起こります。
「酸化ストレスに対して抗酸化力が低い」ことが酸化劣化を促進する因子です。

水素は以下の点で優れています。
*ヒドロキシラジカルをすぐさま還元する
*利用された『酸化した抗酸化物質』を再還元する

特に
*ペルオキシナノライトを除去するカロテノイド、ビタミンEなどを再還元する
*酸化脂質を還元する『脂溶性抗酸化物質』を再還元する
という機能は、酸化ストレスの重要な場である『細胞膜の劣化』をコントロールするうえでとても重要です。

ビタミンEやカロテノイドなどの「脂溶性抗酸化物質」は体内蓄積性であり、その過剰量が問題視されることがあります。

脂溶性抗酸化物質は、過剰に摂取すると、その分だけ「酸化してしまった抗酸化物質(言い換えれば酸化物質)」が体内に残存することとなり、「酸化した脂溶性抗酸化物質を還元する物質:ビタミンCなど」の不足が問題を大きくすると考えられています。

「ビタミンEの過剰は寿命を短くする」という説は、「酸化したビタミンE」または「ビタミンEを還元するビタミンCの相対的不足」と考えるほうが良いのかもしれません。

水素は脂溶性物質の抗酸化という面でもとても効果が高く、細胞膜内に存在する抗酸化物質(アスタキサンチンなど)もすぐさま還元してしまいます。

また、水素分子は「分子量2」というとても小さな物質であるため、細胞内のあらゆる場所に侵入します。
特に酸化ストレスの場である「ミトコンドリア内」や、人体の設計図である「核:DNA」に侵入できる抗酸化物質は「水素だけ」と行って良いでしょう。

*ヒドロキシラジカルの還元
*脂溶性抗酸化物質の再還元
*細胞内小器官への侵入による還元作用

この作用は、長期的に見れば「最も優秀かつ効果的なアンチエイジング物質」と言ってよいと思います。

即効性はありませんが、長期的な効果は間違いのない水素を、是非生活の中に取り入れてみてはいかがでしょうか。

水素治療に関するお問い合わせ/診療予約

医療法人社団医献会 辻クリニック(四ッ谷)
東京都千代田区麹町6-6-1長尾ビル8F
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炎症抑制作用における『水素』『ステロイド』『消炎鎮痛剤』の作用点の違い:まとめ

水素が「強い抗酸化作用を持つ物質」であることは最近になって発見された(2007年にNatureに日本医大太田教授が発表したのが最初)そして最近になって、水素が「関節痛/関節炎」「皮膚炎」「各種アレルギー疾患」に効果をしめしたり、癌治療に有効であることもわかってきた。

 

水素の「抗炎症/抗アレルギー効果」「腫瘍増殖抑制効果」についての論文は多数出ているが、各論文のアプローチが違うためまとまりがない。

そこで「水素の抗炎症/抗アレルギー/動脈硬化抑制/腫瘍増殖抑制」の効果についてまとめてみた。

加えて同様の作用をもつ『ステロイド』『消炎鎮痛剤:NSAIDS』の作用とその副作用出現についても書いてみようと思う。*なるべくわかりやすく書くために、重要なポイントだけを抜粋しています。詳細をお知りになりたい方(専門の方)はPubMedに数多くの論文がありますので読んでみてください。活性酸素と炎症の関係は図にあるように『活性酸素発生→NFκB活性化→COX2活性化→PGE2/PGI2活性化→炎症反応』という経路によって発生する。活性酸素の発生は

*ミトコンドリアから:ミトコンドリア機能低下(老化など)による*毒:肝臓が各毒素を解毒する際に使用するチトクロムP450など *尿酸代謝:プリン体→尿酸 に必要なキサンチンオキシゲナーゼなど、様々な反応で発生し、これが上記反応経路によって炎症反応を発生させます。水素の抗炎症作用は、この経路の『活性酸素』を除去することによって炎症を抑えます。「鎮痛部位:関節内、筋肉内、神経、皮膚」への投与により炎症が急激に治まるのはこのためです。話は変わりますが、同様の鎮痛作用をもつ薬剤に『ステロイド』と『消炎鎮痛剤:NSAIDS』があります。これらはそれぞれ作用点が違います。*ステロイド:NFκBの抑制による反応経路の抑制*NSAIDS:COXの抑制による反応経路の抑制です。水素、ステロイド、NSAIDSのすべてが「炎症反応に向う反応経路の抑制」という意味では同様の作用であると言えるでしょう。しかし、各薬剤には多くの副作用があります。この副作用発生のメカニズムは以下のようになります。【ステロイド】これはNFκB(エヌ・エフ・カッパ・ビー)を抑制することによって炎症を抑制しています。NFκBは炎症反応以外にも『免疫強化作用』『細胞接着作用』にも作用する重要な物質です。ステロイドの副作用に「免疫抑制作用」「皮膚/粘膜トラブル」「骨粗鬆症」などが存在するのは、生理活性的に発生するNFκBも抑制してしまうからです。

 

【消炎鎮痛剤:NSAIDS】

これはCOX(シクロオキシゲナーゼ)を抑制することによって炎症を抑制しています。COXには「COX1」と「COX2」が存在し、炎症反応を発生しているのはCOX2です。

COXはミトコンドリアがエネルギー(ATP)を産生する最終段階に必要な酵素であり、ここに関わるのがCOX2です。NSAIDSは「COX1も2も抑制してしまう」という性質があります(最近になってCOX2を選択的に抑制するNSAIDSが出てきましたが、とはいえCOX1を全く抑制しないというわけではありません)そのためNSAIDSには「エネルギー産生抑制」による多くの副作用(胃腸障害、倦怠感など)が存在します。*最近、COX2をブロックするNSAIDSに『腫瘍抑制効果』が見つかってきました。これはCOX2に腫瘍増殖作用があるためで、NSAIDSのCOX抑制作用が腫瘍抑制作用に働くためです。まとめると

*ステロイド:NFκBの抑制→炎症も抑えるが、免疫、細胞接着、腫瘍壊死因子も抑制し副作用発現

*NSAIDS:COXの抑制→炎症も抑えるが、ミドコンドリアのエネルギー産生も抑制し副作用発現ということです。では水素はどのようにして作用しているのか?水素の抗炎症作用は何らかの障害によって発生した活性酸素を抑制することによる作用です。腫瘍壊死因子やIL-1によって発生するNFκBは抑制しません。またNFκBによって誘導される『COX2』は抑制しますが、それに関係しないCOX1の抑制はありません。これらに関する多数の論文を読んでみると、水素は『ステロイドや消炎鎮痛剤の副作用を持たない抗炎症作用物質』である可能性が高いと言えます。

加えて*COX2ブロックによる腫瘍増殖抑制作用*TNFα→NFκBラインを抑制しないことによる免疫強化、腫瘍壊死因子強化による抗癌作用、免疫強化作用*VCAM, ICAMによる細胞接着作用を抑制しないことによる副作用の軽減ということになる。これらは2007年から発表された『水素』『免疫』『炎症』『発ガン』などに関する多数の論文を読んだ上で、簡単にまとめたものです。これらのことをふまえると、水素の効果には無限の可能性があると確信しています。加えて、現在当院で行っている*水素による鎮痛治療*水素による癌副作用軽減治療*水素による動脈硬化抑制治療*水素によるアトピー性皮膚炎治療がエビデンスとして広く認識され、いずれ多くの医療機関で利用されることになるのもそう遠くないのではないかと考えている。 なお、この文章をまとめるために読んだ論文の一部は『最新論文の考察』『クリニックFBページ』にアップしてあります。