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水素のアルツハイマー病に対する効果は、脳内炎症の抑制

アルツハイマー病やパーキンソン病は、その根本的な原因は未だはっきりしていませんが、有力なのは「細胞レベルの微細炎症」ではないでしょうか。
前回の論文にもありましたが、アミロイドβタンパクが何らかの化学反応を引き起こすことは解ってきています。
今回の論文では、アミロイドβ(Aβ)の投与による炎症関連物質の変化と、水素投与による変化に興味深い変化がありました。

SD雄ラットを「対象群」「Aβ静脈注射群」「Aβ+水素入り生理食塩水静脈注射群」の3群に分け、炎症反応に関連する『JNK』『NFκB』『インターロイキン1β』とDNA酸化指標である『8-OHdG』の4つを比べています。
【Aβ注射群】
Aβ1心室注射した後、脳組織においてIL-1β値、8-OH-dG値、JNKとNF-kB活性が増加していましたが、
【水素水注射群】
そこに10日間にわたって水素入り生理食塩水(5ml/kg静脈注射)を毎日投与しましたところ、入り生理食塩水を静脈注射するとそれらの値が減少しました。

8-OHdGの低下は、水素の抗酸化作用による作用で理解しやすいが、今回は脳内において炎症発動物質である『JNK』『NFκB』が低下することを見いだしています。

これはアルツハイマー病だけでなく、各種炎症性疾患(糖尿病、膠原病、リウマチなど)に対する水素の効果にも通ずる結果であり、水素が炎症発動の根本に作用している可能性を示唆しています。

効果が発揮されるスピードはさておき、水素が細胞レベルで昨日し、分子レベルの炎症反応を抑制する結果は、多くの疾患予防/治療だけでなく、老化予防の意味でも大変期待できる結果ではないでしょうか。

水素治療に関するお問い合わせ
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Hydrogen-rich saline reduces oxidative stress and inflammation by inhibit of JNK and NF-κB…

リウマチ/膠原病など:感染以外の炎症が発生するメカニズムと水素の抗炎症作用

炎症は免疫反応の先に発生する自己防衛システムです。
本来、自身を守るはずの炎症反応ですが、老化/病気の発症原因となっているのは『原因不明の炎症発動/慢性炎症』です。なぜこのような炎症がはじまってしまうのか?について、多くの研究が行われてきました。
この論文はこれについて興味深い研究結果と言えます。細胞内の結晶やペプチドの凝集体が、さまざまな炎症性疾患につながります。
この凝集体形成のもとになる前駆体が、受容体CD36を介して自然免疫細胞を活性化して、炎症性メディエーターをつくらせることがわかったようです。
この結果は、CD36が自己炎症性疾患の治療標的になる可能性があることを示している。

リウマチなどの膠原病やアテローム性動脈硬化症、アルツハイマー病、2型糖尿病などの炎症性疾患は、細胞内での結晶やペプチド原繊維の形成が引き金となると考えられています。
Kathryn Mooreたちは、低密度リポタンパク質(LDL)の酸化に応じて、細胞表面受容体の1つであるCD36が、2通りの情報伝達系を活性化することを明らかにしました。
CD36を発現する自然免疫細胞は、LDLとその積み荷であるコレステロールをとらえて内部に運び込みます。
そしてコレステロールが蓄積すると、結晶の形成と細胞内小胞の破壊が起こり、これがインフラマソームの活性化の引き金となるようです。
CD36は、他の受容体ともシグナル複合体を形成して、炎症遺伝子の発現を開始させます。
CD36を発現しないマウスは、高脂肪の餌を摂取しても、アテローム性動脈硬化症にはならないこともわかってきました。

ここで面白いのが『水素のCD36に対する作用』です。
他の論文になりますが(後でご紹介します)、水素はCD36をダウンレギュレートすることが解っています。
研究当初より、水素には『抗酸化作用』『抗炎症作用』『抗アレルギー作用』があることが示されていますが、水素が抗炎症作用を発揮するひとつの要因として、このCD36のダウンレギュレート作用があるのではないかと推測します。

http://www.nature.com/ni/journal/v14/n8/full/ni.2639.html
www.nature.com

飽和水素水注射による鎮痛治療(ペイン)について

飽和水素水注射による鎮痛治療についていくつかご質問があったので、ご回答です。
*どのくらいの効果がありますか?
*他の疼痛治療(ステロイド、消炎鎮痛剤、麻酔薬など)とくらべ て治療(鎮痛)効果はどの程度ですか?

これらのご質問については以下のように考えています。
医学的に鎮痛効果度合いを計測することはできませんが、同等程度の鎮痛効果はあると考えています。(あくまでも患者さん本人の主観であるため)

この治療法のもっとも優れた点は『副作用がない』『薬剤(合成化学物質を使わない』だと考えています。

現在ペインクリニックや整形外科で鎮痛治療に利用される薬剤は
*消炎鎮痛剤(注射、内服、外用)
*ステロイド(注射、内服、外用)
*麻酔薬(注射、外用)
が中心です。

麻酔はあくまでも『その場の痛みを感じなくする』ことを目的としているため、治療としての方向性は違います。
消炎鎮痛剤やステロイドは、水素と同じように『原因→化学反応→炎症反応』の「生体内化学反応」に作用する薬剤です。

消炎鎮痛剤・ステロイド・水素を比較した場合、消炎鎮痛作用が同等と考えるならば
*副作用がない
*投与量に制限がない
*投与回数に制限がない
*投与部位に制限がない
という部分に関しては水素に利があります。

現在、世界中で多くの研究機関が研究を重ねていますが、水素の作用機序は
*抗酸化作用
*抗炎症作用
*抗アレルギー作用
*細胞(ミトコンドリア)修復作用
*DNA修復作用
ではないかと考えられています。

この作用を利用して
*アレルギー疾患:喘息、アトピーなど
*膠原病:慢性関節リウマチなど
*動脈硬化、心筋梗塞、脳梗塞
*神経変性疾患:パーキンソン病、アルツハイマー病など
*ガン
などに対する治療も試みられています。

このような臨床試験が急速に進むのも『副作用がない』という利点があるからです。

鎮痛作用も他の薬剤(麻酔を除く)に比べて遜色はありませんし、長期的な作用は優れていると思われます。(リウマチなどに対し半年以上の治療を行うと、関節機能の回復をみとめています)

よって、ご質問のように「他の鎮痛治療:他の鎮痛作用薬との比較」については
*短期的には遜色なし
*長期的には優れている
という考えです。

医療法人社団医献会 辻クリニック (四谷/麹町)
理事長 辻直樹

分子レベルで変性(酸化劣化、糖化劣化、炎症劣化)した『異常な組織』

慢性関節リウマチやSLE、強皮症などのいわゆる『膠原病』は自己免疫疾患と言わせる。

「自己免疫疾患」とは「異物に対して反応する免疫器官が、正常な自己の組織に対して過剰に反応し、攻撃を加えてしまう疾患の総称」とされる。

当院では慢性関節リウマチの患者に対し『水素療法』を施し、成果を上げつつあるが、治療当初は『水素の抗炎症作用による炎症反応の抑制』という考えてあった。

この論文で考えさせられたことは『正常な自己細胞/組織とは何か?』ということである。

生体分子は「グリコシル化」「リン酸化」「メチル化」といった化学反応を繰り返し、摂取した栄養素から組織を作り出している。

その「正常な」化学反応で作り上げられた「正常な」組織に対しては「正常な」免疫反応は反応するのだろうか?

組織はマクロのレベル(顕微鏡レベル)では正常に見えても成分分析レベルでは「正常でない組織」ということは多々ある。

軟骨組織や膠原組織(コラーゲンやエラスチンなど)が一見正常に見えたとしても、そのタンパクが『酸化劣化』『糖化劣化(AGEs化)』していたとすると、自己の免疫細胞は『正常な自己』と認識しない可能性はあるだろう。

今までの膠原病/自己免疫疾患の治療は『組織/細胞は正常であるが、免疫がおかしくなって自分自身を攻撃する病気』とされていた。

しかし、分子レベルで考えるならば、その『正常と思われていた組織』は実は正常ではなく、分子レベルで変性(酸化劣化、糖化劣化、炎症劣化)した『異常な組織』という考え方もできる。

水素による慢性関節リウマチに対する治療では、関節の炎症が治まるだけでなく、『滑膜増殖の抑制』『軟骨細胞/組織の再生』などを認める論文が多数発表されているし、当院でもその論文に合致する臨床例を多く認める。

このような症例は、単なる『水素の抗炎症作用』として片付けることはできず、組織の酸化劣化抑制/修復により、正常な免疫反応が単に治まったと考えても良いのかもしれない。

であれば、現在の自己免疫疾患の概念「正常な細胞/組織への『狂った免疫』による病気」は間違いであり、通常通りの「『分子レベルの異常な細胞/組織』に対する正常な免疫反応による病気」で良いことになだろう。

Is the generation of neo-antigenic determinant… [Autoimmun Rev. 2008] – PubMed – NCBI
www.ncbi.nlm.nih.gov
PubMed comprises more than 22 million citations for biomedical literature from MEDLINE, life science journals, and online books. Citations may include links to…