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リウマチ/膠原病など:感染以外の炎症が発生するメカニズムと水素の抗炎症作用

炎症は免疫反応の先に発生する自己防衛システムです。
本来、自身を守るはずの炎症反応ですが、老化/病気の発症原因となっているのは『原因不明の炎症発動/慢性炎症』です。なぜこのような炎症がはじまってしまうのか?について、多くの研究が行われてきました。
この論文はこれについて興味深い研究結果と言えます。細胞内の結晶やペプチドの凝集体が、さまざまな炎症性疾患につながります。
この凝集体形成のもとになる前駆体が、受容体CD36を介して自然免疫細胞を活性化して、炎症性メディエーターをつくらせることがわかったようです。
この結果は、CD36が自己炎症性疾患の治療標的になる可能性があることを示している。

リウマチなどの膠原病やアテローム性動脈硬化症、アルツハイマー病、2型糖尿病などの炎症性疾患は、細胞内での結晶やペプチド原繊維の形成が引き金となると考えられています。
Kathryn Mooreたちは、低密度リポタンパク質(LDL)の酸化に応じて、細胞表面受容体の1つであるCD36が、2通りの情報伝達系を活性化することを明らかにしました。
CD36を発現する自然免疫細胞は、LDLとその積み荷であるコレステロールをとらえて内部に運び込みます。
そしてコレステロールが蓄積すると、結晶の形成と細胞内小胞の破壊が起こり、これがインフラマソームの活性化の引き金となるようです。
CD36は、他の受容体ともシグナル複合体を形成して、炎症遺伝子の発現を開始させます。
CD36を発現しないマウスは、高脂肪の餌を摂取しても、アテローム性動脈硬化症にはならないこともわかってきました。

ここで面白いのが『水素のCD36に対する作用』です。
他の論文になりますが(後でご紹介します)、水素はCD36をダウンレギュレートすることが解っています。
研究当初より、水素には『抗酸化作用』『抗炎症作用』『抗アレルギー作用』があることが示されていますが、水素が抗炎症作用を発揮するひとつの要因として、このCD36のダウンレギュレート作用があるのではないかと推測します。

http://www.nature.com/ni/journal/v14/n8/full/ni.2639.html
www.nature.com

炎症の発動/増幅と活性酸素の関係に関する論文

炎症は「感染」「外傷」など『何らかのきっかけ」を元に免疫が発動し、その結果起こる化学反応です。
そしてその炎症反応には『増幅させる反応』と『抑える反応』が存在します。炎症自体は、自らを守る反応であり、これを完全に抑えてしまうことは良いことではないが、その後に起こる『炎症を過剰に増幅する回路』を抑えることは、自覚症状の軽減や、過度の組織破壊を抑制することができるため有用であろう。

この論文で興味深いところは、炎症の発動からその増幅過程において『活性酸素』が大きな役割を果たしていることを示しているからです。
何らかの原因で免疫が発動し、炎症反応が進むと、その行程でNFκBという転写因子タンパクが増加します。
これによって『COX:多くはCOX2』が発動し、アラキドン酸カスケードの結果炎症が増幅されてゆく。

ここで重要なのは『NFκBとNOXと活性酸素の関係』です。
NFκBは、NOXやNOX活性化関連因子の転写を高め、ROS産生を誘導する一方、産生された過酸化水素濃度がμMレベルに達すると、様々な細胞でNF-κB活性を上昇させることが知られています。

よるすに「NFκB→NOX→活性酸素→NFκB→・・」という具合に、自動的な炎症の増幅が起こるというわけです。

この炎症サイクルの増幅を抑制するひとつの方法として『抗酸化』があり、その強力な方法として『水素』があります。

水素は「細胞外」「細胞膜」「細胞内」「ミトコンドリア内」「核内」を問わず入り込み、活性酸素を除去します。
また、活性酸素除去によって「自身が酸化物となって残存する」ということがなく「水」となって除去される優れた物質です。

当院では「水素による抗炎症治療」として
*肩こり、腰痛などの治療
*リウマチなどの関節痛
*アトピーなどの皮膚炎
に対し治療を行い、それなりに効果を上げています。
とはいえ、その効果は『ステロイド』や『消炎鎮痛剤』のような『即効性』を求めるものではありません。

水素の抗炎症作用の最も優れたところは『副作用がない』という部分でしょう。
よって当院では『水素を使用することによって、徐々にステロイドや鎮痛剤の使用量を減少させる』という位置づけで良いのではないかと考えています。

副作用を考えれば、薬品の使用は極力避けたいが、強い自覚症状は堪え難い。
であれば、自覚症状の強いうちは、一般の対症療法を併用しつつ水素治療を行い、徐々に水素のみに持ち込めればと考えるわけです。

このような治療の根本には、論文にあるような『免疫-炎症サイクルの増幅システム』を理解したうえで、その増幅システムを徐々に軽減してゆくという考えが重要となってきます。

水素治療に関するお問い合わせ

医療法人社団医献会 辻クリニック(四谷)
東京都千代田区麹町6-6-1長尾ビル8F
03-3221-2551
info@tsuji-c.jp

【もうひとつの糖化促進物質:おこげ】について

人体の「5大劣化減少:酸化、糖化、炎症、毒、栄養障害」のうち、糖化は糖とアルコールによる
*タンパク変性:異常タンパク質による硬化、褐色化
*AGE受容体結合による障害(炎症、活性酸素など)
というお話をしてきましたが、もうひとつ忘れてはならない物質があります。「カラッと揚がったカツ」「甘いカラメル」「フライドポテト」「おこげ」
残念ながら、これらには大量のAGEsが含まれています。

AGEsは、糖とタンパク質(アミノ酸)が非酵素的に(多くは熱を使って)結合した物質です。

フライの衣やフライドポテト、砂糖を焦がしたカラメルなどは、小麦やグラニュー糖に含まれるアミノ酸とグルコースは加熱によって結合し、大量のAGEsが形成されます。

以前「AGEsを摂取しても、吸収されずに排泄される」と考えられてきましたが、最近の研究で『摂取したAGEsの10%が吸収される』ということが解ってきました。

食として体内に入ってくるAGEsも、体内で作られたAGEsと同じように
*組織合成に使われ、劣化タンパク質を作る
*RAGEと結合し、酸化劣化、炎症劣化を引き起こす
ということに変わりはありません。

*高GI値の糖質(の過剰摂取)
*アルデヒド解毒能を越えたアルコール摂取
*加熱調理で作られたAGEsの摂取
これらの合計が体内のAGEs量となります。

そして、このAGEsが体内に蓄積し、残存し、身体を劣化させるかどうかは『AGEs分解/排泄能』も関係してきます。

当院では『AGEリーダー』で多くの方の検査を行っていますが、
*AGEs量が増加するはずなのに検査値が低い人
*低AGEs生活のはずなのに検査値が高い人
がいらっしゃいます。

これはその人の『AGEs分解処理能力』によるものです。

AGEsによる糖化劣化は
*糖尿病および合併症(神経症、網膜症、腎症、壊疽など)
*動脈硬化
*認知症(アルツハイマー病など)
*ガン
*皮膚老化(くすみ、しみ、しわ、たるみなど)
*関節炎
などとの関係が明らかになりつつあります。

AGEsの体内沈着が多い人は、これらの疾患リスクが高いと言えますので、すぐに『高AGEs習慣』を見直し『AGEs分解補助治療』を行うことをお薦めします。

【低AGEs習慣】
*精製糖質(白米、精製小麦、加工芋、トウモロコシ)を控える
*砂糖/人工甘味料を控える
*アルコールを控える
*アルコールの弱い人は禁酒する
*酸化ストレスを減らす(カルボニル化ストレスを減らす)
ここに
*揚げ物を控える
*焼き物の焦げを控える
をぜひ付け加えてください。

AGEs検査についてのお問い合わせ
医療法人社団医献会 辻クリニック(四ッ谷)
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info@tsuji-c.jp

「水素水」の効果の原理

我々は、日本医大太田教授とともに「正しい水素の普及」を目指しています。

 

水素は日本だけでなく、世界中の研究機関、医療機関において、その効果を確実視され、エビデンスと理論構築がなされはじめています。

その反面、「天然に存在する物質である」「眼に見えない」「臭いも味もない」という特徴のなさから、数多くの『まがい物』を生んでいることも事実です。

 

 

多くの人が「水素」を知るのは、今では「水素水」だと思います。

 

水素水は、一般では「飲用」としてメジャーになりつつまりますが、その他「点滴用水素水」もあります。

 

 

 

中学校(小学校)の理科の実験にあった「水の電気分解」でもわかるように、水素は「気体」として存在します。

この気体が、どうやって「水素水の水」の中に存在するのでしょうか?

 

 

 

最も比較しやすいのが「炭酸水」ではないかと思います。

ビールの栓を抜くと、ブクブクと「二酸化炭素の泡」が水中から表れてきます。

 

これは高い圧力で封じ込められていた二酸化炭素が、減圧によって気泡となって表れる現象です。

これを放置すると、水の中に溶存する二酸化炭素が徐々に分子を大きくし、気泡となって浮き上がり、空気中に拡散しますが、すべての二酸化炭素が抜け出るわけではありません。

二酸化炭素はとても水に溶けやすい分子であるため
*CO2+H2O⇔H2CO3(炭酸)⇔Hイオン+HCO3イオン
となって存在しています。
さらにもうひとつ「CO2分子」がそのままの形で水中に存在する形

*『モレキュラーステートCO2:分子状二酸化炭素』
があります。
これは「水溶液中に気体が分子状で存在している状態:溶存」のことをです。

これは気体分子が泡となって浮き上がるサイズよりさらに小さい大きさの場合、眼に見えない状態の「泡」で浮遊しているようなイメージです。
目には見えませんが、レーザーなどを当てると、溶存している気体分子がわかります。

 

『CO2 therapy:炭酸ガス療法』というものがありますが、この効果は「モレキュラー・ステートCO2による効果」と考えられています。

 

 
話を水素に戻すと、水素は「イオン」として水中に溶ける(溶解する)物質ではありません。

そのため、水素水中では「モレキュラー・ステートH2:分子状水素」として存在します。

そしてこの「モレキュラー・ステートH2」が水素水の効果の元といってもよいでしょう。

水溶液中のモレキュラー・ステートH2量は
*温度

*pH
*圧力(水圧)

*ガス泡の大きさ

によって大きく変化します。

特に「ガス泡の大きさ」は最近になってわかってきたことであり、キャビテーションなどによって水素ガスを『ナノバブル化』することによって、水溶液中の溶存量を格段に上昇させることができます。

とはいえ、水溶液中に大量に溶存させた水素は、とても不安定で、簡単に「泡の巨大化」が起こります。

通常条件を越えて溶存量を上昇させた「過飽和水素水」は、溶液中の水素が徐々に結合して大きな泡となるために、写真にあるような「目に見える泡」として確認できるようになります。

ある程度の水素ガスは泡として抜けてゆきますが、この段階においても相当量の水素ガスが「モレキュラー・ステートH2状態:分子状水素状態」で水溶液中に存在しています。

通常条件での水素飽和量は「1.6ppm:水中に水素分子として存在する水素量」程度と考えられていますが、ある条件下で過剰に飽和させると、通常の10~20倍の水素を飽和させることができます。(作成直後の飽和度です)

ここで間違えてはならないのは「効果を示すのは『水素ガス』のほうであり、『水ではない』」という部分です。

 

その「ガス」は「目に見えないサイズの水素ガス気泡」と言ってよいと思います。
「水素水」として販売される水の中には「天然水使用」「アルカリ水」といったように「水」に焦点を当てているものも少なくありませんが、「水素水の主役は『水素ガス』である」ということから外れた話です。

極端な言い方をするならば、水素水の「水」は『単なる入れ物にすぎない』ということです。

水素ガスを閉じ込める「水という入れ物」に「どれだけ水素を入れることができるか?」が水素水の効果を左右する要因です。

 

 

 

とはいえ「水素ガスを皮膚に吹き付けたら?」というのは少々間違いのようです。

 

臨床試験として「水素ガスの皮下注射」を行ったところ、水素ガスは皮下に「ガスの状態で残存した:皮下気腫」のです。
これは炭酸ガスを皮下に注入する治療(カーボメッド)の場合でも同じです。

 

今後の研究が待たれますが、気体は「液体に溶存した状態」が最も細胞に取込まれるのかもしれません。

例えば「肺」は気体(酸素)を液体(血液)に溶存させる優れた器官です。(それでも溶存量はそれ程高くないため、ヘモグロビンの助けが必要ですが)

 

高圧酸素療法などが有効なのは、一定の圧力下で肺に酸素が送り込まれると、酸素が血液(血漿)中に「溶存」するからです。

 

この「気体の液体溶存」が重要なポイントかのかもしれません。

 

 

水素の一番の作用は「還元作用」であり「活性酸素の活性を奪い、水に還元する作用」です。

活性酸素は
*脂質劣化(過酸化脂質)
*タンパク劣化(カルボニル化)
*炎症反応の初動
*アレルギー反応の初動
などによって、ほとんどの病気/老化の根本原因と考えられています。

そしてこの活性酸素は、酸素を吸って生きるすべての生命体にとって、宿命といってもよい「老化原因」です。

人間が他の動物と比べ、身体の大きさに比例せず長生きであるのは、ミトコンドリアの発生する活性酸素を除去する能力が優れているためです。

これは、老化が「活性酸素産生量:酸化ストレス」と「活性酸素除去能力:抗酸化力」のバランスによって決定される可能性が高いとも言えます。

活性酸素の産生量は

*ミトコンドリア機能

*酸素量
*必要な栄養素の過不足

*ストレス

*タバコなどの活性酸素発生源

*睡眠不足

*大気汚染

*紫外線/放射線

などによって産生量が増加します。

抗酸化力は

【内因性抗酸化力】
*SOD遺伝子
*カタラーゼ産生遺伝子
【外因性抗酸化力】
*抗酸化ビタミン摂取量(C,Eなど)

*摂取される抗酸化物質量(カテキンなどの植物性抗酸化物質)
の総量で決まります。

現代社会は「活性酸素産生量が増加する諸条件が揃った状態」といってよいでしょう。

それにくらべ、摂取する外因性抗酸化物質量は大幅に減少しています。

以前、バランスの取れていた「酸化ストレス:抗酸化力」が崩れ「酸化ストレス↑+抗酸化力↓」となった現代社会は、確実に「過剰酸化状態」といってよいと思います。

 

水素は「低下した抗酸化力の補助」「増加した酸化ストレスに対する対抗」という意味で重要です。

また「抗酸化力を発揮したあとの抗酸化物質の再生」という意味でも重要です。
これは「抗酸化物質は、抗酸化力を発揮すると自身は酸化してしまう」というマイナス部分を、水素は「再利用できるように抗酸化物質を元に戻す(還元する)」ことができるからです。

今後、更なる作用機序の解明がなされると思います。

その都度、このようにまとめてみたいと思います。

医療法人社団医献会 辻クリニック
理事長 辻直樹
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