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「水素水」の効果の原理

我々は、日本医大太田教授とともに「正しい水素の普及」を目指しています。

 

水素は日本だけでなく、世界中の研究機関、医療機関において、その効果を確実視され、エビデンスと理論構築がなされはじめています。

その反面、「天然に存在する物質である」「眼に見えない」「臭いも味もない」という特徴のなさから、数多くの『まがい物』を生んでいることも事実です。

 

 

多くの人が「水素」を知るのは、今では「水素水」だと思います。

 

水素水は、一般では「飲用」としてメジャーになりつつまりますが、その他「点滴用水素水」もあります。

 

 

 

中学校(小学校)の理科の実験にあった「水の電気分解」でもわかるように、水素は「気体」として存在します。

この気体が、どうやって「水素水の水」の中に存在するのでしょうか?

 

 

 

最も比較しやすいのが「炭酸水」ではないかと思います。

ビールの栓を抜くと、ブクブクと「二酸化炭素の泡」が水中から表れてきます。

 

これは高い圧力で封じ込められていた二酸化炭素が、減圧によって気泡となって表れる現象です。

これを放置すると、水の中に溶存する二酸化炭素が徐々に分子を大きくし、気泡となって浮き上がり、空気中に拡散しますが、すべての二酸化炭素が抜け出るわけではありません。

二酸化炭素はとても水に溶けやすい分子であるため
*CO2+H2O⇔H2CO3(炭酸)⇔Hイオン+HCO3イオン
となって存在しています。
さらにもうひとつ「CO2分子」がそのままの形で水中に存在する形

*『モレキュラーステートCO2:分子状二酸化炭素』
があります。
これは「水溶液中に気体が分子状で存在している状態:溶存」のことをです。

これは気体分子が泡となって浮き上がるサイズよりさらに小さい大きさの場合、眼に見えない状態の「泡」で浮遊しているようなイメージです。
目には見えませんが、レーザーなどを当てると、溶存している気体分子がわかります。

 

『CO2 therapy:炭酸ガス療法』というものがありますが、この効果は「モレキュラー・ステートCO2による効果」と考えられています。

 

 
話を水素に戻すと、水素は「イオン」として水中に溶ける(溶解する)物質ではありません。

そのため、水素水中では「モレキュラー・ステートH2:分子状水素」として存在します。

そしてこの「モレキュラー・ステートH2」が水素水の効果の元といってもよいでしょう。

水溶液中のモレキュラー・ステートH2量は
*温度

*pH
*圧力(水圧)

*ガス泡の大きさ

によって大きく変化します。

特に「ガス泡の大きさ」は最近になってわかってきたことであり、キャビテーションなどによって水素ガスを『ナノバブル化』することによって、水溶液中の溶存量を格段に上昇させることができます。

とはいえ、水溶液中に大量に溶存させた水素は、とても不安定で、簡単に「泡の巨大化」が起こります。

通常条件を越えて溶存量を上昇させた「過飽和水素水」は、溶液中の水素が徐々に結合して大きな泡となるために、写真にあるような「目に見える泡」として確認できるようになります。

ある程度の水素ガスは泡として抜けてゆきますが、この段階においても相当量の水素ガスが「モレキュラー・ステートH2状態:分子状水素状態」で水溶液中に存在しています。

通常条件での水素飽和量は「1.6ppm:水中に水素分子として存在する水素量」程度と考えられていますが、ある条件下で過剰に飽和させると、通常の10~20倍の水素を飽和させることができます。(作成直後の飽和度です)

ここで間違えてはならないのは「効果を示すのは『水素ガス』のほうであり、『水ではない』」という部分です。

 

その「ガス」は「目に見えないサイズの水素ガス気泡」と言ってよいと思います。
「水素水」として販売される水の中には「天然水使用」「アルカリ水」といったように「水」に焦点を当てているものも少なくありませんが、「水素水の主役は『水素ガス』である」ということから外れた話です。

極端な言い方をするならば、水素水の「水」は『単なる入れ物にすぎない』ということです。

水素ガスを閉じ込める「水という入れ物」に「どれだけ水素を入れることができるか?」が水素水の効果を左右する要因です。

 

 

 

とはいえ「水素ガスを皮膚に吹き付けたら?」というのは少々間違いのようです。

 

臨床試験として「水素ガスの皮下注射」を行ったところ、水素ガスは皮下に「ガスの状態で残存した:皮下気腫」のです。
これは炭酸ガスを皮下に注入する治療(カーボメッド)の場合でも同じです。

 

今後の研究が待たれますが、気体は「液体に溶存した状態」が最も細胞に取込まれるのかもしれません。

例えば「肺」は気体(酸素)を液体(血液)に溶存させる優れた器官です。(それでも溶存量はそれ程高くないため、ヘモグロビンの助けが必要ですが)

 

高圧酸素療法などが有効なのは、一定の圧力下で肺に酸素が送り込まれると、酸素が血液(血漿)中に「溶存」するからです。

 

この「気体の液体溶存」が重要なポイントかのかもしれません。

 

 

水素の一番の作用は「還元作用」であり「活性酸素の活性を奪い、水に還元する作用」です。

活性酸素は
*脂質劣化(過酸化脂質)
*タンパク劣化(カルボニル化)
*炎症反応の初動
*アレルギー反応の初動
などによって、ほとんどの病気/老化の根本原因と考えられています。

そしてこの活性酸素は、酸素を吸って生きるすべての生命体にとって、宿命といってもよい「老化原因」です。

人間が他の動物と比べ、身体の大きさに比例せず長生きであるのは、ミトコンドリアの発生する活性酸素を除去する能力が優れているためです。

これは、老化が「活性酸素産生量:酸化ストレス」と「活性酸素除去能力:抗酸化力」のバランスによって決定される可能性が高いとも言えます。

活性酸素の産生量は

*ミトコンドリア機能

*酸素量
*必要な栄養素の過不足

*ストレス

*タバコなどの活性酸素発生源

*睡眠不足

*大気汚染

*紫外線/放射線

などによって産生量が増加します。

抗酸化力は

【内因性抗酸化力】
*SOD遺伝子
*カタラーゼ産生遺伝子
【外因性抗酸化力】
*抗酸化ビタミン摂取量(C,Eなど)

*摂取される抗酸化物質量(カテキンなどの植物性抗酸化物質)
の総量で決まります。

現代社会は「活性酸素産生量が増加する諸条件が揃った状態」といってよいでしょう。

それにくらべ、摂取する外因性抗酸化物質量は大幅に減少しています。

以前、バランスの取れていた「酸化ストレス:抗酸化力」が崩れ「酸化ストレス↑+抗酸化力↓」となった現代社会は、確実に「過剰酸化状態」といってよいと思います。

 

水素は「低下した抗酸化力の補助」「増加した酸化ストレスに対する対抗」という意味で重要です。

また「抗酸化力を発揮したあとの抗酸化物質の再生」という意味でも重要です。
これは「抗酸化物質は、抗酸化力を発揮すると自身は酸化してしまう」というマイナス部分を、水素は「再利用できるように抗酸化物質を元に戻す(還元する)」ことができるからです。

今後、更なる作用機序の解明がなされると思います。

その都度、このようにまとめてみたいと思います。

医療法人社団医献会 辻クリニック
理事長 辻直樹
03-3221-2551

info@tsuji-c.jp

 

アルツハイマー病研究:活性酸素発生源としてのアミロイド

*アルツハイマー病/パーキンソン病
*活性酸素/酸化ストレス
*小胞体ストレス
といったキーワードは、最近のアルツハイマー病の原因追及において重要な位置を占めていると思われる。

我々を含め「水素の研究:水素の抗酸化力の研究」は、実のところ日本が先端をいっていると考えても良いのではないかと思う。

この論文は東京大学から発表されているものであるが、東大以外にも多くの日本の大学が「神経変性疾患(アルツハイマー/パーキンソン病/舞踏病など)と活性酸素の関係」「治療/予防としての抗酸化療法戦略」を模索しています。

先の論文考察にもあるように、神経変性疾患の脳神経にアミロイドタンパク(βアミロイド)が蓄積していることはわかっていますが、「アミロイドタンパクが蓄積すると、なぜ神経機能が阻害されるのか?」は未だ研究段階にある。

そのひとつが「アミロイド⇔鉄⇔活性酸素」という関係図であろう。

ここで発生する活性酸素が、様々な生理機能を発揮(阻害)し、徐々にその機能を奪ってゆく。

治療においても予防においても、「抗酸化治療戦略」が大きなテーマであることは間違いないのではないかと考えています。

加齢性疾患というものは「治る(治す)」というよりも「治し続ける」しかないことは明確である。(人は必ず歳を取る)

そして、予防治療/加齢性疾患には「副作用のない、長期に継続可能な物質」が必要不可欠な条件ではないかと考えます。

そういう意味でも「水素」は最も理想的な物質であることは間違いないでしょう。

医療法人社団医献会 辻クリニック(四谷/麹町)
03-3221-2551
info@tsuji-c.jp

Amyloid beta induces neuronal cell death t… [Cell Death Differ. 2005] – PubMed – NCBI
www.ncbi.nlm.nih.gov
PubMed comprises more than 22 million citations for biomedical literature from MEDLINE, life science journals, and online books. Citations may include links to…

水素が他の抗酸化物質に比べて脳障害に有効な理由

外傷性脳障害は外部からの刺激(衝撃)によって大脳皮質が損傷され、そこで発生する活性酸素によって障害範囲が広がる。このような現象は心筋梗塞や脳梗塞における『虚血再還流障害』においても同様である。

一度虚血に陥った部位は、その部位に発生する大量の活性酸素やサイトカイン等によって組織損傷が進行し、そこに再還流(血液が再度流れ込む)によって障害が大きくなる。

これに対し、発生する活性酸素(特にヒドロキシラジカル)の制御は大変重要である。

抗酸化治療において、最近になって重要視されているのが『抗酸化の選択性』であろう。

一般に「活性酸素/フリーラジカル」と言われるがすべて悪いものではなく、生理活性物質としての活性酸素も数多く存在する。
*NO(一酸化窒素):血管拡張作用
*H2O2(過酸化水素):免疫細胞内での殺菌作用
等は、生体の作用として大変重要であり、これらの作用を打ち消してしまうことは好ましくはない。

抗酸化治療においては『反応性が強く、組織酸化劣化作用の強い活性酸素を選択的に除去する』という考え方が主流となりつつある。

また、生体が持つ「自前の抗酸化酵素産生能:スーパーオキシドに対するSOD産生、過酸化水素に対するカタラーゼ産生」は、外部からの『SOD様物質』『カタラーゼ用物質』の投与が「過保護要因」として働き、酵素産生能を低下させてしまう可能性もある。

水素が「新しい抗酸化治療戦略」として研究されはじめたのは
*ヒドロキシラジカル選択性
*BBB(脳の血液脳関門)通過性
である。

水素の抗酸化作用が
*生体の抗酸化酵素産生能を邪魔しない
*BBBを通過する(脳細胞に届く)
*抗酸化作用発揮後、酸化物質として残存しない
という利点を持つことが、他の抗酸化物質に比べて優れた部分であろう。

それどころか、この論文では水素による治療が『内因性抗酸化酵素活性を増加させる』ことに注目している。

水素がどのような作用機序で内因性抗酸化酵素(SOD、カタラーゼなど)を増加させるのかについては言及していないが、前出で論文にあるように、水素の遺伝子発現作用が影響しているのかも知れない。

これについても今後の研究が待たれる。

医療法人社団医献会 辻クリニック(四谷/麹町)

Protective effects of hydrogen-rich saline in a r… [J Surg Res. 2012] – PubMed – NCBI
www.ncbi.nlm.nih.gov
PubMed comprises more than 22 million citations for biomedical literature from MEDLINE, life science journals, and online books. Citations may include links to…

水素がSir2遺伝子(長寿遺伝子)を上昇させ、マロンジアルデヒド(酸化LDL)を低下させる

実験は「外傷性脳障害」のモデルラットによって行われている。

外傷による脳障害後、大量の活性酸素発生によって、神経不全や再形成障害が発生し、神経シナプス障害/認知機能障害が発生することは確認されている。

そのため、障害後の抗酸化治療戦略を目的として「抗酸化医薬品」が承認されている。

研究では、ラットの脳に外傷障害を与え、その後に脳障害に対する水素の作用を検討している。

それによると、障害後のラットに対し水素を投与すると
*酸化ストレスによって生じるMDA(マロンジアルデヒド)の減少
に加え
*Sir2遺伝子発現レベルの上昇
*神経シナプスの可塑性(刺激に対する機能/構造的な適応)上昇
*モリス水迷路法での(認知機能試験)回復
を認めたとしている。

臨床上ではあるが、当院で行う『過飽和水素点滴/内服」によっても「マロンジアルデヒド修復LDL:酸化LDL」が優位に低下することは確認しており、動脈硬化リスクである酸化LDの低下は「動脈硬化、心筋梗塞、脳梗塞の予防/治療に役立つ治療」として期待している。

水素の抗酸化力によって、過酸化脂質発生によるMDAが減少することは当然であるとしても、今回の試験で見られた『Sir2遺伝子レベルの上昇』や『可塑性の上昇』は、単なる「抗酸化力」だけとは考えにくい。

レドックス制御は遺伝子に何らかの作用を示すことは、他の研究でも明らかになっているが、防御作用に加えて「再生作用」にまで影響を与える可能性は大変興味深い。

加えて、これが『水素の抗酸化作用』によるものなのか『水素の作用』なのかは現在のところ不明であり、今後の研究が待たれる。

医療法人社団医献会 辻クリニック(四谷/麹町)

Hydrogen-rich saline protects against oxidati… [Brain Res Bull. 2012] – PubMed – NCBI
www.ncbi.nlm.nih.gov
PubMed comprises more than 22 million citations for biomedical literature from MEDLINE, life science journals, and online books. Citations may include links to…

生体にとってヒドロキシラジカルはDNAや組織を酸化劣化させる最大/最強の活性酸素です。

活性酸素/フリーラジカルと聞くと「身体に悪いもの」「身体を錆びさせるもの」という悪いイメージが先行します。

しかし、活性酸素/フリーラジカルはすべて悪いものではなく、生体にとって重要な働きをしています。

図にあるように、
*一酸化窒素(NO):血管拡張作用
*過酸化水素(H2O2):殺菌、生理活性作用など
といった、生体には欠かせない作用があるのも事実です。

我々が単純に「抗酸化」と言わない理由は、治療は
*悪い作用を起こす活性酸素を除去する
*良い作用を起こす活性酸素は除去しない
という両面を達成する必要があるからです。

ガンや感染症治療、抗加齢治療の中に
*高濃度ビタミンC点滴療法
*オゾン点滴療法(血液クレンジング療法)
*過酸化水素点滴療法
というものがありますが、これは【酸化療法】と呼ばれるものです。

「酸化療法」と聞くと、一瞬「?」と思うかもしれませんが、これらの治療は、活性酸素のうち「過酸化水素」というものを体内に発生させ
*過酸化水素による直接的な抗がん作用、抗ウィルス作用
*自身の抗酸化酵素(SOD,カタラーゼ)の産生能活性化
をもたらす治療です。

水素による治療はその逆【抗酸化治療】と言えますが、これらと区別するためにあえて【抗ヒドロキシラジカル治療】と呼びます。

生体にとってヒドロキシラジカルはDNAや組織を酸化劣化させる最大/最強の活性酸素です。

この物質は、生体内で発生した「生理活性物質としての活性酸素:NO,スーパーオキシド,過酸化水素」から作られる悪玉の活性酸素です。

生理活性物質が過剰となると、生体内の化学反応(フェントン反応など)によってヒドロキシラジカルが作られ、これが生体にとって悪い作用をもたらすわけです。

重要なことは「生理活性に必要な過酸化水素は除去せず、悪玉のヒドロキシラジカルを除去する」ということです。

水素は過酸化水素には反応しないことが解っており、ヒドロキシラジカルは強力に除去するのです。

当院でもガンや感染症(インフルエンザなど)に対し「酸化療法:高濃度ビタミンC点滴」を行いますが、同時(時間差)に「抗酸化療法:過飽和水素水点滴」を行います。

高濃度のビタミンCは細胞内で大量の過酸化水素を発生させます。
がん細胞は過酸化水素を除去する「カタラーゼ」を持っていないため自滅しますが、正常な細胞(ミトコンドリア)はそれに対応するカタラーゼを大量に作り出し、除去できるため障害されません。

とはいえ、正常な細胞が過剰な過酸化水素による酸化ストレスと、それから発生するヒドロキシラジカルに犯されることは間違いありません。

その副作用(と呼べるほどの作用ではありませんが)を除去する目的で過飽和水素点滴による『ヒドロキシラジカルの除去治療』を行います。

生体における各種活性酸素/フリーラジカルの機能/作用が解明されるに従い、それらを利用した多くの治療が生まれてきたといってよいでしょう。

【酸化療法:過酸化水素療法】と「抗酸化療法:抗ヒドロキシラジカル療法】の作用機序の違いをご理解いただけたでしょうか。

医療法人社団医献会 辻クリニック (四谷/麹町)

生理学的には

写真: 活性酸素/フリーラジカルと聞くと「身体に悪いもの」「身体を錆びさせるもの」という悪いイメージが先行します。

しかし、活性酸素/フリーラジカルはすべて悪いものではなく、生体にとって重要な働きをしています。

図にあるように、
*一酸化窒素(NO):血管拡張作用
*過酸化水素(H2O2):殺菌、生理活性作用など
といった、生体には欠かせない作用があるのも事実です。

我々が単純に「抗酸化」と言わない理由は、治療は
*悪い作用を起こす活性酸素を除去する
*良い作用を起こす活性酸素は除去しない
という両面を達成する必要があるからです。

ガンや感染症治療、抗加齢治療の中に
*高濃度ビタミンC点滴療法
*オゾン点滴療法(血液クレンジング療法)
*過酸化水素点滴療法
というものがありますが、これは【酸化療法】と呼ばれるものです。

「酸化療法」と聞くと、一瞬「?」と思うかもしれませんが、これらの治療は、活性酸素のうち「過酸化水素」というものを体内に発生させ
*過酸化水素による直接的な抗がん作用、抗ウィルス作用
*自身の抗酸化酵素(SOD,カタラーゼ)の産生能活性化
をもたらす治療です。

水素による治療はその逆【抗酸化治療】と言えますが、これらと区別するためにあえて【抗ヒドロキシラジカル治療】と呼びます。

生体にとってヒドロキシラジカルはDNAや組織を酸化劣化させる最大/最強の活性酸素です。

この物質は、生体内で発生した「生理活性物質としての活性酸素:NO,スーパーオキシド,過酸化水素」から作られる悪玉の活性酸素です。

生理活性物質が過剰となると、生体内の化学反応(フェントン反応など)によってヒドロキシラジカルが作られ、これが生体にとって悪い作用をもたらすわけです。

重要なことは「生理活性に必要な過酸化水素は除去せず、悪玉のヒドロキシラジカルを除去する」ということです。

水素は過酸化水素には反応しないことが解っており、ヒドロキシラジカルは強力に除去するのです。

当院でもガンや感染症(インフルエンザなど)に対し「酸化療法:高濃度ビタミンC点滴」を行いますが、同時(時間差)に「抗酸化療法:過飽和水素水点滴」を行います。

高濃度のビタミンCは細胞内で大量の過酸化水素を発生させます。
がん細胞は過酸化水素を除去する「カタラーゼ」を持っていないため自滅しますが、正常な細胞(ミトコンドリア)はそれに対応するカタラーゼを大量に作り出し、除去できるため障害されません。

とはいえ、正常な細胞が過剰な過酸化水素による酸化ストレスと、それから発生するヒドロキシラジカルに犯されることは間違いありません。

その副作用(と呼べるほどの作用ではありませんが)を除去する目的で過飽和水素点滴による『ヒドロキシラジカルの除去治療』を行います。

生体における各種活性酸素/フリーラジカルの機能/作用が解明されるに従い、それらを利用した多くの治療が生まれてきたといってよいでしょう。

【酸化療法:過酸化水素療法】と「抗酸化療法:抗ヒドロキシラジカル療法】の作用機序の違いをご理解いただけたでしょうか。

医療法人社団医献会 辻クリニック (四谷/麹町)

生理学的には

気体(水素ガス)を使った治療はデリケート

細胞やDNA、ミトコンドリアの酸化劣化が老化や疾患の増加に深く関係することが世界中の研究機関が発表するようになってきました。

「活性酸素と抗酸化力(抗酸化物質)」の関係は予防医学の世界では以前より治療利用されていますが、その効果がハッキリしにくかったことが『抗酸化物質の効果』を懐疑的にしていた部分も大きいでしょう。

医学の世界では抗酸化力を極端に高めた物質(ラジカットなど)が高い治療効果を示し、医薬品として利用されていることを考えれば、その作用は十分に治療利用できるものであることは間違いありません。

抗酸化力が治療レベルに効果を発揮するには『発生した活性酸素や酸化劣化を除去できるレベル』でなければなりません。

抗酸化力は
*抗酸化物質の力価:その物質自体の抗酸化力
*投与する抗酸化物質量
によって変わってきます。

どんなに優れた抗酸化物質であっても、その物質量が少なければ望む抗酸化力は得られませんし、抗酸化力の低い物質を大量に与えても無駄でしょう。

さらに抗酸化物質は『活性酸素を除去する』というよりは『自身が身代わりとなって(酸化することによって)細胞や組織を還元する』というものがほとんどです。(水素だけは『活性酸素と反応して水になる』という特殊な反応です)

よって、大量になった場合に「過剰投与による毒性」も問題となる場合があります。

抗酸化治療戦略はこれらのバランスがとても大切です。

水素治療のご質問で『水素水を飲んでいるが、効果をまったく感じない』というものがとても多いのですが、前にも話しましたが『水素は気体』です。

水素水とは『水に水素が入り込んだもの:炭酸水のようなもの』です。
よって一言で『水素水』といっても『その水に水素がどれだけ入っているか?』によってその作用は全く違います。

*水素:高力価の物質
*用量:含まれる「水素ガス」の量
という考え方で言えば、水素自体はどれも同じですので、含まれる量によって全く違うということです。

世界中で発表される『水素の効果論文』や当院で行う「高飽和度水素注射」の水素飽和量(水に溶存する水素の量)は大変高いもので、その効果は疾患治療を発揮できます。

当然、その投与方法によっても効果は大きく変わってきます。
それだけ「気体(水素ガス)を使った治療はデリケート」ということです。

写真: 細胞やDNA、ミトコンドリアの酸化劣化が老化や疾患の増加に深く関係することが世界中の研究機関が発表するようになってきました。

「活性酸素と抗酸化力(抗酸化物質)」の関係は予防医学の世界では以前より治療利用されていますが、その効果がハッキリしにくかったことが『抗酸化物質の効果』を懐疑的にしていた部分も大きいでしょう。

医学の世界では抗酸化力を極端に高めた物質(ラジカットなど)が高い治療効果を示し、医薬品として利用されていることを考えれば、その作用は十分に治療利用できるものであることは間違いありません。

抗酸化力が治療レベルに効果を発揮するには『発生した活性酸素や酸化劣化を除去できるレベル』でなければなりません。

抗酸化力は
*抗酸化物質の力価:その物質自体の抗酸化力
*投与する抗酸化物質量
によって変わってきます。

どんなに優れた抗酸化物質であっても、その物質量が少なければ望む抗酸化力は得られませんし、抗酸化力の低い物質を大量に与えても無駄でしょう。

さらに抗酸化物質は『活性酸素を除去する』というよりは『自身が身代わりとなって(酸化することによって)細胞や組織を還元する』というものがほとんどです。(水素だけは『活性酸素と反応して水になる』という特殊な反応です)

よって、大量になった場合に「過剰投与による毒性」も問題となる場合があります。

抗酸化治療戦略はこれらのバランスがとても大切です。

水素治療のご質問で『水素水を飲んでいるが、効果をまったく感じない』というものがとても多いのですが、前にも話しましたが『水素は気体』です。

水素水とは『水に水素が入り込んだもの:炭酸水のようなもの』です。
よって一言で『水素水』といっても『その水に水素がどれだけ入っているか?』によってその作用は全く違います。

*水素:高力価の物質
*用量:含まれる「水素ガス」の量
という考え方で言えば、水素自体はどれも同じですので、含まれる量によって全く違うということです。

世界中で発表される『水素の効果論文』や当院で行う「高飽和度水素注射」の水素飽和量(水に溶存する水素の量)は大変高いもので、その効果は疾患治療を発揮できます。

当然、その投与方法によっても効果は大きく変わってきます。
それだけ「気体(水素ガス)を使った治療はデリケート」ということです。

水素を含めた『抗酸化戦略』が老化/疾患の制御に最も重要な治療戦略である

老化研究のアプローチとして『筋肉の老化』は重要なテーマである。

加齢と減少する筋肉量は、単に『運動不足』とは言いきれない要因が多い。
このひとつに『筋肉細胞内のミトコンドリア機能の低下』がある。

繊維芽細胞を使った実験では、加齢と共にミトコンドリアのATP(エネルギー)産生機能が低下してくる。
それを示すデータとして
*チトクロムC酸化酵素(COX)の活性低下
*チトクロムC酸化酵素の漏れだしによるアポトーシス
がある。

チトクロムCは、ミトコンドリアがエネルギーを産生する再集団かである『電子伝達系』の補酵素Ⅳであり、この活性低下はミトコンドリアがエネルギーを作り出せなくなるということ。

この酵素活性の低下は加齢とともに低下し、50歳を超えた辺りから急激にその活性を低下させることが解っている。

その酵素活性が『ミトコンドリアDNAの損傷によるものか?』『核DNAの損傷によるものか?』は未だ議論の的であるが、少なくとも「加齢によるチトクロムC酸化酵素の活性低下=ミトコンドリアのエネルギー産生能の低下』が確実に存在することに変わりはない。

この論文においては老化した筋肉で発生する
*エネルギー産生能の低下
*アポトーシス(細胞死)の増加
に焦点を当てている。

ミトコンドリアは好気性エネルギー産生(酸素を利用したエネルギー産生)を行う場所であり、その酸素利用に比例してどうしても活性酸素が発生する。
ミトコンドリアは発生した活性酸素を除去するシステムを持っており、『SOD、カタラーゼ』という抗酸化酵素を作り出すことによって活性酸素を水に変換して対応している。

ミトコンドリアに何らかの原因によって
*活性酸素の発生量増加
*抗酸化酵素の産生能低下
が発生すると、処理しきれなくなった活性酸素によってミトコンドリアDNAや、核DNAが損傷し
*抗酸化酵素の産生能低下=酸化劣化促進
*チトクロムCなどのエネルギー産生酵素の活性低下
が発生し
*エネルギー産生能低下
*細胞死
となるとされている。

老化原因には諸説あるが、そのうちの『活性酸素説』『ミトコンドリア説』はともに「処理しきれなくなった活性酸素による損傷」と考えるべきであろう。

であれば、水素を含めた『抗酸化戦略』が老化/疾患の制御に最も重要な治療戦略であると考える。

Mitochondrial DNA mutations, energy metabolis… [Ageing Res Rev. 2006] – PubMed – NCBI
www.ncbi.nlm.nih.gov
PubMed comprises more than 22 million citations for biomedical literature from MEDLINE, life science journals, and online books. Citations may include links to…

【水素/水素水を使った治療法の解説】

当院で行っている水素水を使った治療について『どういう治療があるのですか?』『水素をどのように治療に使うのですか?』というご質問が多くよせられるので、ここにも記載しておきます。(HPは現在作成中です)

多くの人が知るようになった『水素』『水素水』という言葉ですが、水素の医学利用は当院の顧問でもある日本医大の太田教授が2007年に雑誌『Nature』に発表した論文に端を発します。

多くの疾患原因を探る中、カラダのエネルギー工場であるミトコンドリアから、どうしても発生してしまう『活性酸素』がDNA、細胞、組織を破壊し、それによる機能障害/イレギュラーが数々の疾患を引き起こすことが解ってきました。

以前より、活性酸素が病気や老化の原因であることは考えられており、それが「ビタミンC」「フラボノイド」といった抗酸化物質が病気の予防/治療に有効だとされてきました。

水素は数ある抗酸化物質の中で『最も優秀な抗酸化物質』ということがわかり、それが治療として使われ始めたのは極最近のことです

水素は本来『ガス』であるため、これを吸入する治療法が模索されましたが、現在はその治療に加え『他の物質に水素ガスをとけ込ます/吸蔵する』という方法によって、いろいろな使用法が生まれました。

現在、治療として使われるのは
【水に溶け込ます:水素水】
*水素水を飲む
*水素水点滴
*水素水注射(関節注射、筋肉注射、皮下注射)
*水素水バス(入浴剤)
【水素を物質で包む:水素吸蔵合金】
*内服:体内で水素を発生させる
*外用:水素を皮膚上で発生させる
【水素ガスそのもの】
*吸入
というバリエーションがあります。

なぜこのような幾つもの投与方法があるかというと、水素は優れた抗酸化物質であり、体内の悪玉活性酸素を強力に除去してしまうのですが、体内では至る所で活性酸素が発生しているため、『最も近くにある活性酸素』と瞬時に反応してしまいます。

そのため、
*投与部位から目的部位(障害部位)までの距離が遠い
*目的部位(障害部位)の血流が悪い
*目的部位(障害部位)に届きにくい(深いなど)
といった理由によって、『肝心の患部に水素が届く前に消費されてしまう』というデメリットがあるようです。

そのため、臨床的には『目的部位(障害部位)により近く投与する』という方法が模索され始めました。

例えば
*関節の痛み:関節注射
*筋肉の痛み:筋肉注射
*皮膚のトラブル:外用
*血管のトラブル:点滴
*血管の多い場所のトラブル(脳神経、がんなど):点滴
となります。

また、活性酸素は体内で絶えず発生しているため、抗酸化物質には『継続的な投与』が求められます。
それには
*絶えず投与し続ける
という方法以外に
*体内で発生させる
という方法が考えられ、これが『吸蔵体の摂取』という考えにつながりました。

吸蔵体は、その物質内部に『水素を抱き込んだ物質」であり、多くは「それが水と反応することによって内部の水素を放出する」というものです。

吸蔵体にはいくつかありますが、当院で使用するのは日本医大太田教授が研究されている『水素吸蔵マグネシウム』というものです。

これは他の吸蔵体に比べて
*吸蔵量が多い
*体内に無害
という部分で優れている物質です。

このように、水素の優れた抗酸化力を治療に生かそうと始まった『水素治療』ですが、最近は
*水素の遺伝子修復作用
*水素のタンパク修復作用
*水素のミトコンドリア再生作用
といった「抗酸化では説明できない作用」にも注目が集まってきています。

今後、多くのエビデンスが発表されてくるでしょう。

具体的に、当院で行っている「水素治療」は
*水素点滴:がん、パーキンソン病、動脈硬化、脳梗塞などへ
*水素関節注射:リウマチ、五十肩、変形性関節症などへ
*水素筋肉注射:肩こり、腰痛、神経痛、むちうちなどへ
が中心です。

*保険対象外の治療ですが、疾患治療を目的としているため、医療費控除の対象となります。(詳しくはクリニックスタッフまで)

治療をご希望の方は下記までご連絡(電話、メール)にてご連絡ください。

医療法人社団 医献会 辻クリニック
東京都千代田区麹町6-6-1長尾ビル8階 (四谷)
03-3221-2551
info@tsuji-c.jp

「水素」が治療戦略上、優れた抗酸化物質である

「活性酸素の発生とそれによる組織損傷→疾患」について簡単にまとめてみます。

疾患については、今のところ世界の大学で論文と発表されているものを羅列してみました。

図右にある数々の疾患と活性酸素の関連については、すべて論文化されているものです。

これら疾患の治療/予防に対し、抗酸化治療戦略が本格的に使われるようになるかもしれない。

加えて、我々が研究する「水素」が治療戦略上、優れた抗酸化物質であることも付け加えておきたい。

写真: 「活性酸素の発生とそれによる組織損傷→疾患」について簡単にまとめてみます。

疾患については、今のところ世界の大学で論文と発表されているものを羅列してみました。

図右にある数々の疾患と活性酸素の関連については、すべて論文化されているものです。

これら疾患の治療/予防に対し、抗酸化治療戦略が本格的に使われるようになるかもしれない。

加えて、我々が研究する「水素」が治療戦略上、優れた抗酸化物質であることも付け加えておきたい。