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水素点滴がくも膜下出血後の脳損傷から脳機能を守る

今年に入ってから、臨床としての水素の効果に関する論文が続々と提出されはじめています。
この論文は、くも膜下出血に対する水素点滴がその後の神経機能/後遺症にどのような影響を与えるかというもの。
その結果、水素負荷した生理食塩水の投与は出血後24時間の時点で
・神経細胞アポトーシスの大幅な減少
・神経機能の改善
を認めたとしています。
このことは、脳梗塞後遺症に関する論文でも発表されており、細胞/組織が「虚血とその後の再還流によって障害を受ける主な原因は活性酸素(ヒドロキシラジカル)である」ということを表しています。

抗酸化剤としての水素の特徴は
1:細胞障害性活性酸素種のみを除去し、細胞シグナルとしての活性酸素種は除去しない:選択的抗酸化作用
2:細胞内移行性に優れ、細胞膜、ミトコンドリア膜、血液脳関門などを容易に通過するため、臨床に即した(試験管レベルではない)作用を持つ
ということで良いでしょう。

そのため、血流を閉ざされた組織や、移行を拒む部位、脂質膜内といった部位であっても容易に到達し、悪性活性酸素を瞬時に除去することができるということです。

最近は水素関連論文を追いかけることが困難なほど、世界中で水素による疾患予防/治療効果に関する論文が提出されており、現代医療の主役に躍り出るのではないかと期待しています。

<水素治療に関するお問い合わせ>
医療法人社団医献会 辻クリニック
東京都千代田区麹町6-6-1長尾ビル8F(四ッ谷)
03-3221-2551
info@tsuji-c.jp

Neuroprotective Effect of Hydrogen-Rich Saline agai… [PLoS One. 2014] – PubMed – NCBI
0-www.ncbi.nlm.nih.gov.elis.tmu.edu.tw
PubMed comprises more than 23 million citations for biomedical literature from MEDLINE, life science journals, and online books. Citations may include links to…

水素の即時型アレルギー抑制作用

即時型アレルギーは『Ⅰ型アレルギー』と呼ばれ、
*アトピー性皮膚炎
*じんましん
*気管支喘息
*アレルギー性鼻炎(花粉症)
などが有名です。
これらはIgEという免疫グロブリンが肥満細胞などの白血球に結合し、そこに抗原が結合することからヒスタミン、セロトニンなどの生理活性物質を放出する。
これにより、血管拡張や血管透過性亢進などが起こり、炎症反応(疼痛、発熱、発赤、浮腫)の症状があらわれる。

この論文では、マウスの実験において、水素が即時型アレルギー(1型アレルギー)を消失させるメカニズムを研究しています。
大まかに言えば、免疫-炎症反応において『NADPHオキシダーゼ』は反応の増幅作用(論文ではフィードフォワードループと呼んでいます)に関与しており、『そのNADPHオキシダーゼ活性を阻害する作用を水素が持つ』という部分がアレルギー抑制作用の主役であるとしています。

ようするに、水素のⅠ型アレルギーに対する作用は、抗ヒスタミン剤やNSAIDS、ステロイド等とは違い『免疫-炎症反応の本流を遮断/抑制するのではなく、それを増幅するメカニズム(フィードフォワードループ)の抑制によって症状を軽減するところある』としています。
言い方を変えるならば『免疫-炎症反応をシャットダウンするのではなく、過剰な部分(増幅作用)を抑制する』ということです。

当院においても、他目的で水素治療を継続していた方々から「今年は花粉症が軽かった」「金属アレルギーが出なくなった」「鼻炎が治った」「じんましんが軽くなった」といった声をよく聞きます。
この理由として「免疫-炎症増幅反応の抑制」という考え方は個人的に合点のいく話ではあります。
今後も、色々な視点での研究が重要だと考えます。

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Molecular hydrogen suppresses Fce… [Biochem Biophys Res Commun. 2009] – PubMed – NCBI
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水素がタバコによる呼吸器疾患を改善する

タバコや昨今問題となる『PM2.5』などによる慢性閉塞性肺疾患(COPD)はその原因物質によることは当たり前ではありますが、気道粘液の過剰産生は気管支喘息を含めたCOPDの主症状であり、これらの疾患の病態と死亡率に関与すると言われます。
Th2サイトカインであるIL-13は、粘液過剰産生を含めた喘息の病態生理における中心的なメディエーターであり、このシステムに活性酸素が大きく関わるようです。

この論文では、ラットに水素化生理食塩水を腹腔内投与し、タバコの煙による各種メディエーターの変化を調べています。

結果は大きな有効性を認め、水素化生理食塩水による前処理は、細気管支内腔における喫煙誘発性粘液の蓄積、杯細胞過形成、BALF中のMUC5ACの過剰発現および異常細胞、気道上皮におけるアポトーシス、マロンジアルデヒドの増加をすべて抑制した。

その他、肺気腫の改善、気管支喘息発作の減少といった論文も提出されはじめています。

当院でも、少ない症例ではありますがCOPDの改善例もではじめていますが、最低でも3ヶ月は必要だと考えられることと、当然ではありますが「禁煙」は必須です。
またPM2.5によると考えられた中国の方では、所在地などを帰ることが困難であり、継続的な治療が必要になってくると思われます。

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Attenuation of cigarette smoke-induced airway mucus… [PLoS One. 2013] – PubMed – NCBI
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水素の体脂肪/内蔵脂肪減少作用について

当院に水素治療に通う患者様から「最近痩せてきた」という話を聞くことが多くなりました。
実は水素には「体脂肪を減少させる作用」があり、そのエビデンスも数多く揃いつつあるのです。
水素がなぜ体脂肪を減少させるのかと言うと、
*抗炎症作用
*アディポネクチン増加作用
が中心となっているようです。肥満はたしかに「過剰な摂取エネルギー」によるものではありますが、それだけでは解決できない部分も沢山あります。
そのひとつに「脂肪細胞の変化」があります。
身体は過剰に摂取されたエネルギーを、一時的に蓄える機能を持っていますが、
*高GI糖質の摂取
*糖質に偏ったカロリー
*炎症性脂質の摂取
などによって、脂肪細胞が巨大化します。
脂肪細胞は本来、内部に脂肪酸が溜まり始めると「アディポネクチン」というタンパクを分泌し、均衡を保とうとします。

アディポネクチンの作用は図にあるように
*脂肪燃焼作用
*インスリン抵抗性改善作用
*細胞内脂肪酸減少作用
などがありますが、巨大化した脂肪細胞からはアディポネクチンが分泌されなくなってしまいます。
その理由は「脂肪細胞における活性酸素増加と炎症」と考えられています。
実際、炎症-活性酸素量とアディポネクチン量は『逆相関』することがわかっており、加えて『脂肪細胞における活性酸素を除去すると、炎症が軽減し、アディポネクチンが増加する』ということもわかってきました。

活性酸素のういち、ヒドロキシラジカルは強力な炎症促進物質であり、水素はヒドロキシラジカルを選択的に除去することができます。
加えて水素の優れたところが「到達場所を選ばない」というところです。固定化された脂肪組織(皮下組織)は、血流も悪く、摂取した物質の移行が大変悪いのですが、水素はそれに無関係に組織に到達します。
これが「水素によって体脂肪が減少する理由」と考えられます。

「食事制限しても痩せない」「運動しても痩せない」「気になる部分が痩せない(炎症によるセルライト部位)」は『脂肪細胞の炎症とアディポネクチン欠乏』が大きく影響するということでしょう。

当然のことではありますが『水素を取っていればどんな生活をしていても痩せる』というわけではありません。
また、このようなことを書くと『何回で痩せますか?』『集中して治療すると早く痩せますか?』『何ヶ月で痩せますか?』という質問が集中するのですが、水素治療によって痩せたとおっしゃる方のほとんどは『他の治療目的:肩こり、腰痛、動脈硬化などの全心疾患、予防目的など』で長期的(3~6ヶ月)に水素を投与されている方々であることをご了承ください。

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写真: 【水素の体脂肪/内蔵脂肪減少作用について】<br />
当院に水素治療に通う患者様から「最近痩せてきた」という話を聞くことが多くなりました。<br />
実は水素には「体脂肪を減少させる作用」があり、そのエビデンスも数多く揃いつつあるのです。<br />
水素がなぜ体脂肪を減少させるのかと言うと、<br />
*抗炎症作用<br />
*アディポネクチン増加作用<br />
が中心となっているようです。</p>
<p>肥満はたしかに「過剰な摂取エネルギー」によるものではありますが、それだけでは解決できない部分も沢山あります。<br />
そのひとつに「脂肪細胞の変化」があります。<br />
身体は過剰に摂取されたエネルギーを、一時的に蓄える機能を持っていますが、<br />
*高GI糖質の摂取<br />
*糖質に偏ったカロリー<br />
*炎症性脂質の摂取<br />
などによって、脂肪細胞が巨大化します。<br />
脂肪細胞は本来、内部に脂肪酸が溜まり始めると「アディポネクチン」というタンパクを分泌し、均衡を保とうとします。</p>
<p>アディポネクチンの作用は図にあるように<br />
*脂肪燃焼作用<br />
*インスリン抵抗性改善作用<br />
*細胞内脂肪酸減少作用<br />
などがありますが、巨大化した脂肪細胞からはアディポネクチンが分泌されなくなってしまいます。<br />
その理由は「脂肪細胞における活性酸素増加と炎症」と考えられています。<br />
実際、炎症-活性酸素量とアディポネクチン量は『逆相関』することがわかっており、加えて『脂肪細胞における活性酸素を除去すると、炎症が軽減し、アディポネクチンが増加する』ということもわかってきました。</p>
<p>活性酸素のういち、ヒドロキシラジカルは強力な炎症促進物質であり、水素はヒドロキシラジカルを選択的に除去することができます。<br />
加えて水素の優れたところが「到達場所を選ばない」というところです。固定化された脂肪組織(皮下組織)は、血流も悪く、摂取した物質の移行が大変悪いのですが、水素はそれに無関係に組織に到達します。<br />
これが「水素によって体脂肪が減少する理由」と考えられます。</p>
<p>「食事制限しても痩せない」「運動しても痩せない」「気になる部分が痩せない(炎症によるセルライト部位)」は『脂肪細胞の炎症とアディポネクチン欠乏』が大きく影響するということでしょう。</p>
<p>当然のことではありますが『水素を取っていればどんな生活をしていても痩せる』というわけではありません。<br />
また、このようなことを書くと『何回で痩せますか?』『集中して治療すると早く痩せますか?』『何ヶ月で痩せますか?』という質問が集中するのですが、水素治療によって痩せたとおっしゃる方のほとんどは『他の治療目的:肩こり、腰痛、動脈硬化などの全心疾患、予防目的など』で長期的(3~6ヶ月)に水素を投与されている方々であることをご了承ください。</p>
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抗がん剤副作用:神経障害対策と水素

昨年末から今年にかけて、抗がん剤の副作用でよく問題となる「神経障害:癌化学療法性末梢神経障害と活性酸素」についての論文が提出されています。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24385965
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23891899詳細はこれら3つの論文を読んでいただきたいが、大まかに言えばこういうことになります。
神経組織は大量の脂質に覆われた細胞です。酸化ストレスのうち「脂質過酸化」は神経細胞のミエリンなど脂質で構成された部分を酸化させます。
多くの抗がん剤は、ミトコンドリアの抗酸化システムに作用し、SODによるスーパーオキシドのH2O2への変換システムを阻害し、NO+スーパーオキシドから『ONOO-:ペルオキシナイトライト』を大量発生させるようです。
ONOO-は不飽和脂肪酸をドミノ式に酸化させ、最終的に大量の過酸化脂質を作り出します。論文でも、化学療法による末しょう神経障害に対し、『抗ペルオキシナイトライト』を標的に上げていますが、その作用が最も強く、選択制が強いのが『水素』です。
水素分子は『ペルオキシナイトライト』『ヒドロキシラジカル』といった悪性度の高い活性酸素を選択的に除去します。

当院にも、他院で抗がん剤治療中の方が水素治療を目的に来院されますが、ほとんどの方で『副作用の消失/軽減』を認めます。

また、抗がん剤を使用せず『高濃度ビタミンC点滴』との組合せも行っていますが、成績は良いように感じます。

どのような治療であっても、副作用が強すぎれば、治療の継続が難しくなりますが、水素が副作用を軽減するだけでなく、疾患治療に対しても、効果を示す論文が多数発表されてきています。

今後も水素の作用に対する論文には目が離せません。

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Oxidative stress and nerve damage: Role in chemot… [Redox Biol. 2014] – PubMed – NCBI

人間の腸から発生する水素ガスについて

以前、このお話についてはアップしたのですが、ご要望があったので、ちょっと付け加えて。

この論文は水素治療を進めるにあたり、その方向性に影響を与えたもののひとつだと考えています。

論文概要は、腸内に注入したガスの濃度を測定する技術(トリプルルーメンチューブ)を利用し、ヒトの腸内で産生される水素ガス量の研究を実施しています。

10人の健常被検者を対象として腸内の水素ガス産生を調べた結果0.06~29mlのばらつきがあった。
空腹状態では水素ガス産生は平均0.24ml/分でしたが、腸に乳糖を注入すると平均ピーク速度は1.6ml/分に急増しました。また、食事の摂取によっても7~30倍に増加した。

正常な腸では水素ガスは99%以上が結腸で産生されているようですが、小腸に過剰の腸内細菌を持った患者では小腸での産生が増加していたということです。

ヒトにおける水素ガス産生量は摂取した食物が、結腸に豊富に存在する腸内細菌まで届くか否かに依存している模様。

総産生水素量の平均14%が肺から排泄され、呼気中に排泄される水素量は腸内での水素ガス産生量のよい指標となることがわかったそうです。

ここで重要なのは「消化管内で発生する水素ガス量は想像以上に多い」ということです。
このことは、
・水素(水素水、吸蔵体)内服は容量依存性なのか?
・なぜ少量の水素内服が効果を示すのか?
・腸内発生と外来の水素に違いはあるのか?
・水素が利用されるための形が存在するのか?
など、解明しなければならないことが沢山あります。

また、もしかすると「腸内細菌が大量に水素を作り出している年代/体質の人は健康/長生き」という可能性もあります。

加えて、経口投与、吸入、点滴/注射、外用による水素の投与と腸内細菌から発生する水素とのの違いを明らかにすることも、今後の課題のひとつであると考えています。

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Production and Excretion of Hydrogen Gas in Man — NEJM
www.nejm.org
Original Article from The New England Journal of Medicine — Production and Excretion of Hydrogen Gas in Man

ガン免疫療法の発展:サイエンス誌が選ぶBreakthrough of the yearより

昨年は学術の世界で「ガン治療の方向性」に大きな動きのあった年と言えるでしょう。それが「ガン免疫療法」という考え方です。
ガン治療といえば「どのようにしてガンを殺し、正常細胞への影響を極力少なくした薬の開発」が中心でした。
1980年頃に生まれた「ガン免疫療法」は「ガン細胞を殺す免疫細胞を活性化させ、それによってガン細胞を殺す」という方法。
ようするに『ガンを殺す治療』vs『ガンを殺す免疫細胞にムチを入れる治療』というイメージです。当初は「最終的な結果すらも分からない手法を過剰に促進してしまうことはないだろうか」「ほんの一部の患者にしか触れず、さらにその一部にしか効果を発揮していない手法を、革新的な研究として称えることに無責任さはないだろうか」という議論もありましたが、2013年に入ってから、様々な臨床試験によって懐疑的な意見が一掃され、その可能性が固まりつつあるからです。

一連の臨床試験では、さまざまな患者の寿命を延ばすことに成功しています。例えば、メラノーマから転移し肺に拳大の腫瘍を持つ女性は13年経った今でも健康に生活しており、6歳で白血病によって死のふちにいた子供は10歳になり回復しつつあります。
また、転移性の腎臓癌を患った男性は、治療を止めたのにも関わらず癌細胞は減少し続けているという臨床結果も出てきています。

ガン免疫療法には
*免疫細胞を増やす(移植)
*免疫細胞を賦活する
という大きな流れがあります。
移植は「NK細胞」「幹細胞」「iPS細胞」などが中心となり研究が進んでいます。
賦活は、免疫細胞のブレーキである「CTLA-4」をブロックすることによって免疫力を高める方法などが模索されています。

話を当院の治療に向けますと、『水素治療』は免疫細胞の活性化が確認されており、これによるガン治療は『賦活型』と言ってよいでしょう。
当院では、「水素治療のみ」「水素治療+高濃度ビタミンC点滴」「水素治療+NK細胞/幹細胞療法」「水素治療+放射線治療」「水素治療+抗がん剤」という患者さんがいらっしゃいますが、どの選択であっても
*免疫力の改善
*症状(副作用)の軽減
*体力の増加
などを認めております。

『Breakthrough:革新的』には古い技術/科学や定説、常識というものが大きく立ちはだかります。それを突破することはとても大変なことです。
その中で、多くの研究者達が『革新を定説に』を目標に日夜努力しています。

今年は昨年にもまして、多くの治療結果が生まれると感じていますし、多くのドクターの参加を期待しています。

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Cancer Immunotherapy

慢性関節リウマチに対する抗炎症治療剤としての水素治療

当院でも、水素治療(内服、点滴、関節注射)が関節疾患に有効であった症例が増加しています。
また、肩こりや腰痛といった炎症に対しても、有効性が認められてきています。
過去の論文にもありますが、炎症反応と活性酸素は連動して反応し、それぞれが増幅し合うことが問題であることが解っています。治療においては「ステロイド関節注射」のような即効性を求める方がいらっしゃいますが、そうではありません。
継続的な治療によって治療によって、徐々に炎症が治まり、痛みが引いてゆくイメージです。どのような病気でも「治療より予防が簡単」であるには違いはありません。「痛くなってから始める」より「痛くなる前に始める」が最良だと思っています。

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Molecular hydrogen: new antioxidant and anti-… [Curr Pharm Des. 2013] – PubMed – NCBI

継続的な水素水投与は動脈硬化を改善し、血圧を下げる

加齢に伴う動脈硬化とそれによる血圧の上昇に「活性酸素」が関係してることは周知の事実となりつつあります。
加えて、血管の機能だけでなく『機能性ガス』と呼ばれるものが、生体に大きな影響を与えていることが解ってきました。『NO:一酸化窒素』は血管内皮細胞が分泌する血管拡張物質であり、その作用は重要で、NOを作り出す『ニトログリセリン』は未だに重要な薬です。

細胞(ミトコンドリア)からどうしても出来てしまう「スーパーオキシド」は、SODなどの抗酸化酵素の機能不全によって
*ヒドロキシラジカル:鉄や銅との反応による
*ペルオキシナノライト:NOとの反応による
という「悪玉活性酸素」を作り出し、血管内皮を酸化劣化させる。

また、活性酸素によって増加する炎症性サイトカインによって促進する炎症劣化も問題となります。

これらから身を守るには
1:SOD産生能を活性化する
2:悪玉活性酸素を除去する
3:炎症性サイトカインを抑制する
4:抗炎症性サイトカインを増やす
が必要となってきますが、水素は1〜4をすべてに機能することが解っています。

水素治療(投与)にとって重要なことは『継続的投与』です。
水素は悪玉活性酸素と高い反応性を持つ反面、その反応時間があまりにも早いために「体内に維持できない」という部分はデメリットと呼んでも良いのかもしれません。

よって水素の治療は
*大量パルス投与による効果
*少量継続投与による効果
を分けて考える必要があることが多くの論文から読み取れます。

高飽和水素水点滴や水素吸入といった「高容量の投与」と、日常における水素水摂取/水素発生サプリメント摂取を個別に考えておく必要があるのかもしれません。

少なくとも、水素の効果は『継続的な投与があってこそ』であり、継続的な投与に「パルス投与」が加わって、高い作用が生まれるものと考えておくべきなのでしょう。

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Chronic hydrogen-rich saline treatment att… [Biochem Pharmacol. 2012] – PubMed – NCBI
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腸内最近が発生する水素ガスについての考察

世界中に存在する水素に関する論文を読んでいると、腸内細菌が発生する、いわゆる『生理的水素』を考えねばなりません。

我々の消化管に共生する腸内細菌のうちのいくつかは、嫌気性発酵の過程で大量の水素を産生している。
その量は論文によって(または個人差によって)大きく変わるが、150ml〜12ℓにおよぶとされている。

水素の作用の極初期の論文で興味深いのは、薬剤性肝炎を誘導したマウスを作成し、抗菌薬で腸内細菌を死滅させると、肝炎は急激に悪化した。逆に、死滅させなかった側は肝炎の改善をみた。

また、腸内に発生するガスは腸管蠕動運動に関与しており、メタンガス発生菌が多い人の蠕動運動は遅く、水素ガス発生菌が多い人の蠕動運動は早いことがわかっている。

『水素水』への注目が高まる中、多くの方から「最新の治療ですか?」「副作用は?」といった質問を受けますが、
1:正常人の消化管では、食後に大量の水素ガスが発生し、吸収され、呼気中から水素ガスが確認されること。
2:乳児に母乳を与えた直後より、呼気中水素ガス濃度が急激に上昇すること。
といった現象をみとめることから、生体は腸内細菌から発生する水素ガスを『生理的水素』として多いに利用し、その恩恵に与っていたということです。

水素の作用に関しても、初期の論文にある『抗酸化作用』では解決できない作用も数多く発見されており、
・生体抗酸化酵素のSODが増加する
・強力な抗酸化酵素である『ヘムオキシゲナーゼ』が増加する
・抗アポトーシス分子が誘導される
・IgEによるⅠ型アレルギー反応のシグナルを抑制する
といった『抗炎症作用』『抗アレルギー作用』に関する分子レベルでの機構も明らかになりつつあります。

今後の課題として重要なことは、水素は腸内細菌が大量に産生している生理的物質であり、水素水として摂取する量をはるかにしのぐ量を作り出していることから、水素が「濃度依存性に効果を上げる」とするのは非常に困難であり、治療利用としての水素の効果とは一致しない結果となっている。

最新の研究では、分子状水素の『状態』『形態』『投与方法』『容存方法』などが、その作用に大きく影響を与えるようだとしています。

医学の世界では、当たり前のように利用されていたものの作用機序が解っていないということは少なくありません。
狭心症に昔から利用される『ニトログリセリン』の分子作用機序が発見されたのは極最近です。(発生するNOによる血管拡張と解ったのが1980年代であり、その後のノーベル賞へとつながった)

水素についても、まだまだ新しい発見が続くものと考えており、アメリカ、ヨーロッパ、アジアの主要研究機関から発表される水素関連論文の数は、2010年頃から爆発的に増加しています。
継続的にアンテナをはり、研究を続ける必要があると考えています。

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