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腫瘍細胞内においてNFκBが恒常的に活性化を受けている

NFκB(エヌエフカッパビー)は細胞内転写因子タンパクとして
*炎症反応のトリガー
*腫瘍増殖
*アポトーシスの制御
などに重要であることが近年になって解ってきている。

NFκBは
*各種ストレス
*活性酸素
*紫外線/放射線
*各種サイトカイン
などによって活性を受け、炎症や細胞増殖に関与する。

最近、腫瘍細胞内においてNFκBが恒常的に活性化を受けていることが解ってきた。

NFκBの活性によって、抗アポトーシスタンパクの転写が起こり、腫瘍のアポトーシス機能が失われることによって腫瘍増殖が促進する。

それを受けて、NFκBの阻害が腫瘍増殖を抑制したり、腫瘍の抗がん剤感受性を上昇させたりすることが判明してきた。

ガン治療戦略には「ガン自体をたたく」ということは当然重要であるが、
*がん細胞の自滅を即す
*新たながん細胞を増やさない
*正常細胞のガン化を抑制する
ということも重要であろう。

NFκBを制御する「消炎鎮痛剤:NSAIDS」の継続的投与がガンの増殖を抑制することが解ったきたが、その作用機序は「NSAIDSによるNFκBの抑制」であるようだ。

*ストレスがなぜいけないのか?
*抗がん作用を示すとされる天然物質の多くが抗酸化酵素
*紫外線/放射線による発ガン
など、今まで不明な点が多かった部分の解明に、このNFκBが関与することは間違いないようである。

また、水素治療によって「抗がん剤の作用増強/副作用軽減」が起こる理由は、水素の投与によってNFκBが大きく低下することと大きく関係するかもしれない。

The transcription factor nuclear … [Clin Oncol (R Coll Radiol). 2007] – PubMed – NCBI
www.ncbi.nlm.nih.gov
PubMed comprises more than 22 million citations for biomedical literature from MEDLINE, life science journals, and online books. Citations may include links to…

生体にとってヒドロキシラジカルはDNAや組織を酸化劣化させる最大/最強の活性酸素です。

活性酸素/フリーラジカルと聞くと「身体に悪いもの」「身体を錆びさせるもの」という悪いイメージが先行します。

しかし、活性酸素/フリーラジカルはすべて悪いものではなく、生体にとって重要な働きをしています。

図にあるように、
*一酸化窒素(NO):血管拡張作用
*過酸化水素(H2O2):殺菌、生理活性作用など
といった、生体には欠かせない作用があるのも事実です。

我々が単純に「抗酸化」と言わない理由は、治療は
*悪い作用を起こす活性酸素を除去する
*良い作用を起こす活性酸素は除去しない
という両面を達成する必要があるからです。

ガンや感染症治療、抗加齢治療の中に
*高濃度ビタミンC点滴療法
*オゾン点滴療法(血液クレンジング療法)
*過酸化水素点滴療法
というものがありますが、これは【酸化療法】と呼ばれるものです。

「酸化療法」と聞くと、一瞬「?」と思うかもしれませんが、これらの治療は、活性酸素のうち「過酸化水素」というものを体内に発生させ
*過酸化水素による直接的な抗がん作用、抗ウィルス作用
*自身の抗酸化酵素(SOD,カタラーゼ)の産生能活性化
をもたらす治療です。

水素による治療はその逆【抗酸化治療】と言えますが、これらと区別するためにあえて【抗ヒドロキシラジカル治療】と呼びます。

生体にとってヒドロキシラジカルはDNAや組織を酸化劣化させる最大/最強の活性酸素です。

この物質は、生体内で発生した「生理活性物質としての活性酸素:NO,スーパーオキシド,過酸化水素」から作られる悪玉の活性酸素です。

生理活性物質が過剰となると、生体内の化学反応(フェントン反応など)によってヒドロキシラジカルが作られ、これが生体にとって悪い作用をもたらすわけです。

重要なことは「生理活性に必要な過酸化水素は除去せず、悪玉のヒドロキシラジカルを除去する」ということです。

水素は過酸化水素には反応しないことが解っており、ヒドロキシラジカルは強力に除去するのです。

当院でもガンや感染症(インフルエンザなど)に対し「酸化療法:高濃度ビタミンC点滴」を行いますが、同時(時間差)に「抗酸化療法:過飽和水素水点滴」を行います。

高濃度のビタミンCは細胞内で大量の過酸化水素を発生させます。
がん細胞は過酸化水素を除去する「カタラーゼ」を持っていないため自滅しますが、正常な細胞(ミトコンドリア)はそれに対応するカタラーゼを大量に作り出し、除去できるため障害されません。

とはいえ、正常な細胞が過剰な過酸化水素による酸化ストレスと、それから発生するヒドロキシラジカルに犯されることは間違いありません。

その副作用(と呼べるほどの作用ではありませんが)を除去する目的で過飽和水素点滴による『ヒドロキシラジカルの除去治療』を行います。

生体における各種活性酸素/フリーラジカルの機能/作用が解明されるに従い、それらを利用した多くの治療が生まれてきたといってよいでしょう。

【酸化療法:過酸化水素療法】と「抗酸化療法:抗ヒドロキシラジカル療法】の作用機序の違いをご理解いただけたでしょうか。

医療法人社団医献会 辻クリニック (四谷/麹町)

生理学的には

写真: 活性酸素/フリーラジカルと聞くと「身体に悪いもの」「身体を錆びさせるもの」という悪いイメージが先行します。

しかし、活性酸素/フリーラジカルはすべて悪いものではなく、生体にとって重要な働きをしています。

図にあるように、
*一酸化窒素(NO):血管拡張作用
*過酸化水素(H2O2):殺菌、生理活性作用など
といった、生体には欠かせない作用があるのも事実です。

我々が単純に「抗酸化」と言わない理由は、治療は
*悪い作用を起こす活性酸素を除去する
*良い作用を起こす活性酸素は除去しない
という両面を達成する必要があるからです。

ガンや感染症治療、抗加齢治療の中に
*高濃度ビタミンC点滴療法
*オゾン点滴療法(血液クレンジング療法)
*過酸化水素点滴療法
というものがありますが、これは【酸化療法】と呼ばれるものです。

「酸化療法」と聞くと、一瞬「?」と思うかもしれませんが、これらの治療は、活性酸素のうち「過酸化水素」というものを体内に発生させ
*過酸化水素による直接的な抗がん作用、抗ウィルス作用
*自身の抗酸化酵素(SOD,カタラーゼ)の産生能活性化
をもたらす治療です。

水素による治療はその逆【抗酸化治療】と言えますが、これらと区別するためにあえて【抗ヒドロキシラジカル治療】と呼びます。

生体にとってヒドロキシラジカルはDNAや組織を酸化劣化させる最大/最強の活性酸素です。

この物質は、生体内で発生した「生理活性物質としての活性酸素:NO,スーパーオキシド,過酸化水素」から作られる悪玉の活性酸素です。

生理活性物質が過剰となると、生体内の化学反応(フェントン反応など)によってヒドロキシラジカルが作られ、これが生体にとって悪い作用をもたらすわけです。

重要なことは「生理活性に必要な過酸化水素は除去せず、悪玉のヒドロキシラジカルを除去する」ということです。

水素は過酸化水素には反応しないことが解っており、ヒドロキシラジカルは強力に除去するのです。

当院でもガンや感染症(インフルエンザなど)に対し「酸化療法:高濃度ビタミンC点滴」を行いますが、同時(時間差)に「抗酸化療法:過飽和水素水点滴」を行います。

高濃度のビタミンCは細胞内で大量の過酸化水素を発生させます。
がん細胞は過酸化水素を除去する「カタラーゼ」を持っていないため自滅しますが、正常な細胞(ミトコンドリア)はそれに対応するカタラーゼを大量に作り出し、除去できるため障害されません。

とはいえ、正常な細胞が過剰な過酸化水素による酸化ストレスと、それから発生するヒドロキシラジカルに犯されることは間違いありません。

その副作用(と呼べるほどの作用ではありませんが)を除去する目的で過飽和水素点滴による『ヒドロキシラジカルの除去治療』を行います。

生体における各種活性酸素/フリーラジカルの機能/作用が解明されるに従い、それらを利用した多くの治療が生まれてきたといってよいでしょう。

【酸化療法:過酸化水素療法】と「抗酸化療法:抗ヒドロキシラジカル療法】の作用機序の違いをご理解いただけたでしょうか。

医療法人社団医献会 辻クリニック (四谷/麹町)

生理学的には

一定量を越えたビタミンCは活性酸素発生物質となる

「ガンに対する『高濃度ビタミンC点滴+水素点滴併用療法』の効果について」

当院では以前より癌治療として
*高濃度ビタミンC点滴療法
を行ってきましたが、それに『飽和水素点滴療法』を併用することを始めています。

これらの治療はそれぞれ作用機序が違います。
【高濃度ビタミンC点滴療法】
これは「一定量を越えたビタミンCは活性酸素発生物質となる」という作用を利用した治療です。
高濃度に投与されたビタミンCは、細胞に取込まれると大量の「スーパーオキシド」「過酸化水素」を発生します。
正常細胞ではミトコンドリアが正常であるために、これら活性酸素を「SOD」「カタラーゼ」によって除去できますが、がん細胞はミトコンドリア機能不全のために抗酸化酵素を産生できず、ビタミンCによって発生した活性酸素によって死滅します。
よって、高濃度ビタミンCは「活性酸素を利用した抗がん剤」と考えてもよいでしょう。

正常細胞がこれら活性酸素を除去できるとはいえ、この細胞の抗酸化能力に依存していることは間違いなく、正常細胞の抗酸化能力が低下した状態であれば、正常細胞とはいえ「活性酸素による弊害:酸化劣化」は避けられません。

【高濃度水素水点滴療法】
これは「水素の高い抗酸化力」を利用した治療法です。
がんに対する水素の作用は「正常細胞(リンパ球など)の酸化劣化を抑制」することによって、免疫力を高めることを目的としています。
その他、水素による「がん細胞アポトーシス誘導作用」などが考えられています。
また、がん細胞の周囲に存在する正常細胞がガン化する仕組みとして「酸欠」「酸化劣化」がありますが、これを水素が除去することによって「正常細胞のガン化(がん細胞への変異)」を抑制します。

この2つの治療を併用することによって
*ビタミンCの「活性酸素発生による抗がん作用」
*水素の「抗酸化による正常細胞活性化作用」
を目的としています。

投与方法は
*1:水素点滴→2:高濃度ビタミンC点滴
*1:高濃度ビタミンC点滴→2:水素点滴
の二通りありますが、治療を受ける患者さんの感覚が大きく違うようです。

1:の場合、ビタミンC点滴後に『がん組織周囲の痛み』を感じるようです。
2:の場合、ビタミンC点滴後の痛みが、水素投与後に軽減するという方がほとんどです。

ビタミンCにより、がん細胞が死滅していることを考えれば、「1」のほうが有効である可能性がありますが、
*ビタミンC点滴中にがん細胞が死滅している
*点滴後の水素によって正常細胞内に発生する活性酸素が除去できる
という利点を考えれば、「先にビタミンC、後で水素」という投与方法も有効なのではと考えています。

また、この併用療法では『ビタミンC点滴療法の効果増幅作用』があるように思います。
この作用については各種論文にあるように多くの学説があります。
*正常リンパ球の活性化作用
*がん細胞の増殖(ガン細胞化)抑制作用
などが中心のように考えています。

写真: 「ガンに対する『高濃度ビタミンC点滴+水素点滴併用療法』の効果について」

当院では以前より癌治療として
*高濃度ビタミンC点滴療法
を行ってきましたが、それに『飽和水素点滴療法』を併用することを始めています。

これらの治療はそれぞれ作用機序が違います。
【高濃度ビタミンC点滴療法】
これは「一定量を越えたビタミンCは活性酸素発生物質となる」という作用を利用した治療です。
高濃度に投与されたビタミンCは、細胞に取込まれると大量の「スーパーオキシド」「過酸化水素」を発生します。
正常細胞ではミトコンドリアが正常であるために、これら活性酸素を「SOD」「カタラーゼ」によって除去できますが、がん細胞はミトコンドリア機能不全のために抗酸化酵素を産生できず、ビタミンCによって発生した活性酸素によって死滅します。
よって、高濃度ビタミンCは「活性酸素を利用した抗がん剤」と考えてもよいでしょう。

正常細胞がこれら活性酸素を除去できるとはいえ、この細胞の抗酸化能力に依存していることは間違いなく、正常細胞の抗酸化能力が低下した状態であれば、正常細胞とはいえ「活性酸素による弊害:酸化劣化」は避けられません。

【高濃度水素水点滴療法】
これは「水素の高い抗酸化力」を利用した治療法です。
がんに対する水素の作用は「正常細胞(リンパ球など)の酸化劣化を抑制」することによって、免疫力を高めることを目的としています。
その他、水素による「がん細胞アポトーシス誘導作用」などが考えられています。
また、がん細胞の周囲に存在する正常細胞がガン化する仕組みとして「酸欠」「酸化劣化」がありますが、これを水素が除去することによって「正常細胞のガン化(がん細胞への変異)」を抑制します。

この2つの治療を併用することによって
*ビタミンCの「活性酸素発生による抗がん作用」
*水素の「抗酸化による正常細胞活性化作用」
を目的としています。

投与方法は
*1:水素点滴→2:高濃度ビタミンC点滴
*1:高濃度ビタミンC点滴→2:水素点滴
の二通りありますが、治療を受ける患者さんの感覚が大きく違うようです。

1:の場合、ビタミンC点滴後に『がん組織周囲の痛み』を感じるようです。
2:の場合、ビタミンC点滴後の痛みが、水素投与後に軽減するという方がほとんどです。

ビタミンCにより、がん細胞が死滅していることを考えれば、「1」のほうが有効である可能性がありますが、
*ビタミンC点滴中にがん細胞が死滅している
*点滴後の水素によって正常細胞内に発生する活性酸素が除去できる
という利点を考えれば、「先にビタミンC、後で水素」という投与方法も有効なのではと考えています。

また、この併用療法では『ビタミンC点滴療法の効果増幅作用』があるように思います。
この作用については各種論文にあるように多くの学説があります。
*正常リンパ球の活性化作用
*がん細胞の増殖(ガン細胞化)抑制作用
などが中心のように考えています。

水素が酸化劣化スピードを低下させた

ここ数年、日本の大学でも『水素の抗酸化作用を利用した治療研究』が急速にすすんでいる。名古屋大学から発表された論文では、パーキンソン病の原因である黒質線条体の変性によるドーパミン分泌低下は、ドーパミン分泌細胞がヒドロキシラジカルによって酸化劣化することによる損失が大きいとしたうえで、水素がその劣化スピードを低下させたとしている。

脳神経細胞や心筋細胞は絶えず動き続ける細胞であり、そのため細胞内に存在するエネルギー産生器官『ミトコンドリア』からのエネルギー産生も膨大である。

ミトコンドリアのエネルギー産生が大きいということは、それに十なう活性酸素の産生も大きいということ。

これらの細胞が、発生する活性酸素から身を守るには「ミトコンドリアが産生する抗酸化酵素(SOD、カタラーゼなど)の産生」も重要である。

加齢に伴ってミトコンドリアDNAが劣化することによって、抗酸化酵素の設計図が劣化すれば、当然その抗酸化能力は低下する。

その低下した抗酸化能力を補うことによって、疾患の発生を予防/治療することができるはずだ。

加齢に伴う神経変性疾患は「細胞が作り出す抗酸化酵素産生能を復活させる」か「外部から有効な抗酸化物質を補充する」という方法によって予防/治療することが最良であろう。

そのひとつとして『水素』が研究されることは、大変喜ばしいことである。

Molecular hydrogen is protective against 6-hyd… [Neurosci Lett. 2009] – PubMed – NCBI
www.ncbi.nlm.nih.gov
PubMed comprises more than 22 million citations for biomedical literature from MEDLINE, life science journals, and online books. Citations may include links to…

気体(水素ガス)を使った治療はデリケート

細胞やDNA、ミトコンドリアの酸化劣化が老化や疾患の増加に深く関係することが世界中の研究機関が発表するようになってきました。

「活性酸素と抗酸化力(抗酸化物質)」の関係は予防医学の世界では以前より治療利用されていますが、その効果がハッキリしにくかったことが『抗酸化物質の効果』を懐疑的にしていた部分も大きいでしょう。

医学の世界では抗酸化力を極端に高めた物質(ラジカットなど)が高い治療効果を示し、医薬品として利用されていることを考えれば、その作用は十分に治療利用できるものであることは間違いありません。

抗酸化力が治療レベルに効果を発揮するには『発生した活性酸素や酸化劣化を除去できるレベル』でなければなりません。

抗酸化力は
*抗酸化物質の力価:その物質自体の抗酸化力
*投与する抗酸化物質量
によって変わってきます。

どんなに優れた抗酸化物質であっても、その物質量が少なければ望む抗酸化力は得られませんし、抗酸化力の低い物質を大量に与えても無駄でしょう。

さらに抗酸化物質は『活性酸素を除去する』というよりは『自身が身代わりとなって(酸化することによって)細胞や組織を還元する』というものがほとんどです。(水素だけは『活性酸素と反応して水になる』という特殊な反応です)

よって、大量になった場合に「過剰投与による毒性」も問題となる場合があります。

抗酸化治療戦略はこれらのバランスがとても大切です。

水素治療のご質問で『水素水を飲んでいるが、効果をまったく感じない』というものがとても多いのですが、前にも話しましたが『水素は気体』です。

水素水とは『水に水素が入り込んだもの:炭酸水のようなもの』です。
よって一言で『水素水』といっても『その水に水素がどれだけ入っているか?』によってその作用は全く違います。

*水素:高力価の物質
*用量:含まれる「水素ガス」の量
という考え方で言えば、水素自体はどれも同じですので、含まれる量によって全く違うということです。

世界中で発表される『水素の効果論文』や当院で行う「高飽和度水素注射」の水素飽和量(水に溶存する水素の量)は大変高いもので、その効果は疾患治療を発揮できます。

当然、その投与方法によっても効果は大きく変わってきます。
それだけ「気体(水素ガス)を使った治療はデリケート」ということです。

写真: 細胞やDNA、ミトコンドリアの酸化劣化が老化や疾患の増加に深く関係することが世界中の研究機関が発表するようになってきました。

「活性酸素と抗酸化力(抗酸化物質)」の関係は予防医学の世界では以前より治療利用されていますが、その効果がハッキリしにくかったことが『抗酸化物質の効果』を懐疑的にしていた部分も大きいでしょう。

医学の世界では抗酸化力を極端に高めた物質(ラジカットなど)が高い治療効果を示し、医薬品として利用されていることを考えれば、その作用は十分に治療利用できるものであることは間違いありません。

抗酸化力が治療レベルに効果を発揮するには『発生した活性酸素や酸化劣化を除去できるレベル』でなければなりません。

抗酸化力は
*抗酸化物質の力価:その物質自体の抗酸化力
*投与する抗酸化物質量
によって変わってきます。

どんなに優れた抗酸化物質であっても、その物質量が少なければ望む抗酸化力は得られませんし、抗酸化力の低い物質を大量に与えても無駄でしょう。

さらに抗酸化物質は『活性酸素を除去する』というよりは『自身が身代わりとなって(酸化することによって)細胞や組織を還元する』というものがほとんどです。(水素だけは『活性酸素と反応して水になる』という特殊な反応です)

よって、大量になった場合に「過剰投与による毒性」も問題となる場合があります。

抗酸化治療戦略はこれらのバランスがとても大切です。

水素治療のご質問で『水素水を飲んでいるが、効果をまったく感じない』というものがとても多いのですが、前にも話しましたが『水素は気体』です。

水素水とは『水に水素が入り込んだもの:炭酸水のようなもの』です。
よって一言で『水素水』といっても『その水に水素がどれだけ入っているか?』によってその作用は全く違います。

*水素:高力価の物質
*用量:含まれる「水素ガス」の量
という考え方で言えば、水素自体はどれも同じですので、含まれる量によって全く違うということです。

世界中で発表される『水素の効果論文』や当院で行う「高飽和度水素注射」の水素飽和量(水に溶存する水素の量)は大変高いもので、その効果は疾患治療を発揮できます。

当然、その投与方法によっても効果は大きく変わってきます。
それだけ「気体(水素ガス)を使った治療はデリケート」ということです。

水素を含めた『抗酸化戦略』が老化/疾患の制御に最も重要な治療戦略である

老化研究のアプローチとして『筋肉の老化』は重要なテーマである。

加齢と減少する筋肉量は、単に『運動不足』とは言いきれない要因が多い。
このひとつに『筋肉細胞内のミトコンドリア機能の低下』がある。

繊維芽細胞を使った実験では、加齢と共にミトコンドリアのATP(エネルギー)産生機能が低下してくる。
それを示すデータとして
*チトクロムC酸化酵素(COX)の活性低下
*チトクロムC酸化酵素の漏れだしによるアポトーシス
がある。

チトクロムCは、ミトコンドリアがエネルギーを産生する再集団かである『電子伝達系』の補酵素Ⅳであり、この活性低下はミトコンドリアがエネルギーを作り出せなくなるということ。

この酵素活性の低下は加齢とともに低下し、50歳を超えた辺りから急激にその活性を低下させることが解っている。

その酵素活性が『ミトコンドリアDNAの損傷によるものか?』『核DNAの損傷によるものか?』は未だ議論の的であるが、少なくとも「加齢によるチトクロムC酸化酵素の活性低下=ミトコンドリアのエネルギー産生能の低下』が確実に存在することに変わりはない。

この論文においては老化した筋肉で発生する
*エネルギー産生能の低下
*アポトーシス(細胞死)の増加
に焦点を当てている。

ミトコンドリアは好気性エネルギー産生(酸素を利用したエネルギー産生)を行う場所であり、その酸素利用に比例してどうしても活性酸素が発生する。
ミトコンドリアは発生した活性酸素を除去するシステムを持っており、『SOD、カタラーゼ』という抗酸化酵素を作り出すことによって活性酸素を水に変換して対応している。

ミトコンドリアに何らかの原因によって
*活性酸素の発生量増加
*抗酸化酵素の産生能低下
が発生すると、処理しきれなくなった活性酸素によってミトコンドリアDNAや、核DNAが損傷し
*抗酸化酵素の産生能低下=酸化劣化促進
*チトクロムCなどのエネルギー産生酵素の活性低下
が発生し
*エネルギー産生能低下
*細胞死
となるとされている。

老化原因には諸説あるが、そのうちの『活性酸素説』『ミトコンドリア説』はともに「処理しきれなくなった活性酸素による損傷」と考えるべきであろう。

であれば、水素を含めた『抗酸化戦略』が老化/疾患の制御に最も重要な治療戦略であると考える。

Mitochondrial DNA mutations, energy metabolis… [Ageing Res Rev. 2006] – PubMed – NCBI
www.ncbi.nlm.nih.gov
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分子レベルで変性(酸化劣化、糖化劣化、炎症劣化)した『異常な組織』

慢性関節リウマチやSLE、強皮症などのいわゆる『膠原病』は自己免疫疾患と言わせる。

「自己免疫疾患」とは「異物に対して反応する免疫器官が、正常な自己の組織に対して過剰に反応し、攻撃を加えてしまう疾患の総称」とされる。

当院では慢性関節リウマチの患者に対し『水素療法』を施し、成果を上げつつあるが、治療当初は『水素の抗炎症作用による炎症反応の抑制』という考えてあった。

この論文で考えさせられたことは『正常な自己細胞/組織とは何か?』ということである。

生体分子は「グリコシル化」「リン酸化」「メチル化」といった化学反応を繰り返し、摂取した栄養素から組織を作り出している。

その「正常な」化学反応で作り上げられた「正常な」組織に対しては「正常な」免疫反応は反応するのだろうか?

組織はマクロのレベル(顕微鏡レベル)では正常に見えても成分分析レベルでは「正常でない組織」ということは多々ある。

軟骨組織や膠原組織(コラーゲンやエラスチンなど)が一見正常に見えたとしても、そのタンパクが『酸化劣化』『糖化劣化(AGEs化)』していたとすると、自己の免疫細胞は『正常な自己』と認識しない可能性はあるだろう。

今までの膠原病/自己免疫疾患の治療は『組織/細胞は正常であるが、免疫がおかしくなって自分自身を攻撃する病気』とされていた。

しかし、分子レベルで考えるならば、その『正常と思われていた組織』は実は正常ではなく、分子レベルで変性(酸化劣化、糖化劣化、炎症劣化)した『異常な組織』という考え方もできる。

水素による慢性関節リウマチに対する治療では、関節の炎症が治まるだけでなく、『滑膜増殖の抑制』『軟骨細胞/組織の再生』などを認める論文が多数発表されているし、当院でもその論文に合致する臨床例を多く認める。

このような症例は、単なる『水素の抗炎症作用』として片付けることはできず、組織の酸化劣化抑制/修復により、正常な免疫反応が単に治まったと考えても良いのかもしれない。

であれば、現在の自己免疫疾患の概念「正常な細胞/組織への『狂った免疫』による病気」は間違いであり、通常通りの「『分子レベルの異常な細胞/組織』に対する正常な免疫反応による病気」で良いことになだろう。

Is the generation of neo-antigenic determinant… [Autoimmun Rev. 2008] – PubMed – NCBI
www.ncbi.nlm.nih.gov
PubMed comprises more than 22 million citations for biomedical literature from MEDLINE, life science journals, and online books. Citations may include links to…

水素水とは正確には『水の中に水素ガスを溶存(溶け込ませた)もの』

「水素注射/水素点滴」についてご質問があったので、こちらにも記載しておきます。

最近になって『水素水』という名前を聞くようになってきましたが、つい「水素は気体である」ということを忘れてしまいがちです。

水素治療は「気体である水素の『抗酸化力』『抗炎症力』を利用する治療」であり、水素水の「水」は「単なるキャリア:水素を運ぶトラック」です。

水素水とは正確には『水の中に水素ガスを溶存(溶け込ませた)もの』のことです。

よって水素水の効果は「その水の中に『どれだけの水素ガス』が含まれているか?」が大変重要になります。

「水の中に溶存している水素ガスの量」は「溶存水素量」として表すことが出来、『◯ppm:1ppm=0.0001%』と表示されます。

1気圧下での溶存水素濃度限界は「1.6ppm程度」と言われますから、最も優秀な水素水で『0.00016%の水素が溶けた水』ということになります。

水以外に水素を取込む物質を『水素吸蔵物』と言い、多くは『水素吸蔵合金』という金属(ミネラル)です。

水素吸蔵合金の多くが『1%〜13%(多いものだとそれ以上)の水素を吸蔵する物質』です。

よって水は『それ程多くの水素を抱き込む物質ではない』という結論になります。

ただし、水素水(水素を抱き込んだ水)のメリットは『その用途』です。
飲料だけでなく「注射/点滴」として利用できますし、キャリアが「単なる水」なので「キャリアの作用」を考える必要がありません

水素を利用した治療について
「水素水を飲んでいるが効果を実感しないのですが」
「どのくらいで効果が出るのでしょうか」
「自宅での水素水でも同じ効果でしょうか」
といったご質問をいただきます。

これらのご質問に対する回答として
*水素は気体である
*水素の作用(効果)はそこに含まれる気体の量による
*「時間あたり水素量」と「総水素量」で効果が違う
ということになります。

治療としての水素利用に関しては
*治療目的
*治療部位
*疾患の種類(特に急性/慢性)
*患者の抗酸化能力
などを考慮に入れた上で
*水素水点滴
*水素水注射(関節内、筋肉内、皮下など)
*水素ガス吸入
*水素吸蔵物カプセル(内服)
*水素吸蔵物含有軟膏(外用)
を組み合わせて治療します。

当然「治療目的」ですので、健康増進目的の水素水などに比べて『大量の水素ガスを含む水、物質、または水素ガス』を利用しますので、作用は大変強く、効果も想像以上に即効性のあるものです。

以上、ご質問に対するご回答とさせていただきます。

医療法人社団 医献会 辻クリニック (四谷 麹町)

ガンの最大の問題点は『遠隔転位』

こちらの『ガン幹細胞』に関する論文も大変まとまりがよく面白い。他の「ガン幹細胞」の論文を読んだうえでの考察とすれば、ガンの特徴と定義される
*高い増殖力
*不死化
*転位/浸潤能
のうち『転位/浸潤能』を持ち合わせるのは『ガン幹細胞のみ』であるということだ。

ガン細胞が『高い増殖力』『不死化』を持っていたとしても、『転位/浸潤能』を持たなければ、それほど問題とはならない(あるいみ良性腫瘍とあまり変わらない)

ということはガンの最大の問題点は『遠隔転位』である。

我々は今まで『がん細胞をいかに縮小するか』を治療の根本的考えとして来たが、そのガン組織に含まれるガン細胞のほとんどは『分化がん細胞』であり、転位/浸潤能を持たない。

たとえ、何らかの治療によって『99.9%のがん細胞を除去できた』としても、0.1%の残存したがん細胞が『分化がん細胞か?それともガン幹細胞か?』によってその後の成績が大きく変わるのだ。

目に見えないレベルである『ガン幹細胞をすべて除去できたかどうか?』がその後の治療成績に関わることを考えれば、今までのガン治療の方向性を変えていかねばならないことは明白である。

Cancer stem cells and their potential implicati… [J Surg Oncol. 2012] – PubMed – NCBI
www.ncbi.nlm.nih.gov
PubMed comprises more than 22 million citations for biomedical literature from MEDLINE, life science journals, and online books. Citations may include links to…

『ガン幹細胞』に対して効力を発揮するのは『自身の免疫細胞』以外にない。

「ガン治療」が新たな展開を見せるかもしれません。

ここ最近『ガン幹細胞』という考え方が頻繁に出てくるようになってきた。

「幹細胞」というのは、山中先生の研究で一躍有名になったiPS細胞にもあるように、あらゆる臓器、組織の元となる細胞のことで、体内のあらゆるところに存在する。

これと同様に、がん細胞にも『ガン幹細胞』が存在し、それが元となってガンが増殖するというものだ。

我々が『ガン』と称するものは、ごく少数の「ガン幹細胞」を元に分化/増殖したもので、その細胞が「高い増殖力」「細胞の不死化」「周囲への浸潤/転位能」を持ったものだ。

この考え方では、がん細胞には
*ガン幹細胞
*ガン幹細胞が分化した分化ガン細胞
が存在し、ガンの一番の問題である『浸潤/転位』を起こすのは『ガン幹細胞』のほうだとしている。

そして、ガンとして確認された組織のほとんどが『分化ガン細胞』であり、それらは「浸潤/転位能」を持たないガン細胞だ。

今までのガン治療は、ガン組織そのものの縮小が治療の目的としているが、実際のところ、治療後に「ガン幹細胞」が残存しているかどうかが最大のポイントとなる。

もし、目に見える範囲のガンを除去できたとしても、細胞レベルで『ガン幹細胞』が残っていたならば、そこを元としてガンが再増殖し『再発』というシナリオである。

そしてそのガン幹細胞が再増殖の際に『薬剤耐性』を持ち合わせたとするならば、新しいガン組織は、今までの抗がん剤などが効かないことになる。

今後、この『ガン幹細胞』をターゲットとする治療法が確立されてくれば、癌治療はまったく新しいステージへと進むであろう。

今のところ、この『ガン幹細胞』に対して効力を発揮するのは『自身の免疫細胞』以外にない。

「ガン幹細胞をターゲットとする治療薬」と「自身の免疫細胞強化によるガン幹細胞除去」のどちらの研究が早いか。

個人的には『自己免疫強化によるガン幹細胞治療」のほうが理論的にも、研究スピードからみても早いように思う。

予防医学的にみれば、自己の免疫細胞も『ひとつの細胞』にすぎず、この細胞の機能低下/劣化要因も
*体温の低下(細胞が機能する体内の環境)
*酸化劣化
*糖化劣化
*それによる微細炎症
に行き着く。

やはり
*カラダを暖める
*抗酸化
*抗糖化
*抗炎症
ということになるであろう。

The clinical and therapeutic impl… [Expert Rev Anticancer Ther. 2011] – PubMed – NCBI
www.ncbi.nlm.nih.gov
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