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閉経後骨粗鬆症/慢性関節リウマチにおける水素の作用

最近になって、多くの疾患と「活性酸素/サイトカイン」との関係が明らかになってきました。
表題にある「慢性関節リウマチ」「骨粗鬆症」だけでなく「糖尿病」「動脈硬化」「アルツハイマー」「パーキンソン病」など、数々の疾患発生およびその進行に『微細炎症/血管内炎症」が大きく関わっているようです。

これら「炎症のドミノ現象」の中心となるのが『TNFα』というサイトカインの一種。
TNFαの作用は
*IL6,8など炎症性サイトカインの増加
*INFγの増加
*血管内皮細胞のセクレチン発現
*好中球からのエラスターゼ産生増加
*ミトコンドリアの呼吸阻害(ミトコンドリア破壊)
などを引き起こす物質で、障害細胞の細胞死も司っている物質です。
細胞の営みにとって重要な物質ですが、これらの暴走(免疫/炎症の暴走)は自己破壊を引き起こし、これが老化による慢性疾患の発病/進行、老化の大きな原因ではないかと言われています。

論文では、骨粗鬆症の根本原因として研究されはじめた『骨芽細胞のTNFα誘導性細胞障害』に対する水素の作用を研究しており、水素がこによる炎症および細胞障害を軽減していることを示しています。

水素の抗炎症/抗アレルギー作用は、そのもの自体を抑制してしまうのではなく、『活性酸素-TNFα-IL』のアンバランスを是正することによって発揮している可能性があります。
ようするに、多くの疾患は「免疫自体が悪いのではなく、免疫のアンバランス(弱体化と過剰発現)」であり、必要なのは『免疫強化剤や免疫抑制剤ではなく調節剤』という考え方です。
水素はこの「調節作用」が最も優れているのではないかと考えることができます。

水素が、本来発生してはならない『悪玉活性酸素のみを除去する』という作用を持ち、生理活性上必要な活性酸素を除去しないという特徴がこの調節作用の中心であろうと考えられます。

どちらにしても、水素の恩恵を得るためには、短期投与ではなく『長期の継続的な投与が重要』と言わざるを得ません。
当院においても、継続的な投与(内服、点滴、注射など)によって、思いもよらない効果を引き出していることを考えれば、『最低でも6ヶ月』の投与期間が重要であろうと考えています。

<水素治療に関するお問い合わせ>
医療法人社団医献会 辻クリニック
東京都千代田区麹町6-6-1長尾ビル8F(四ッ谷)
03-3221-2551
info@tsuji-c.jp

Treatment with hydrogen molecule alleviates… [Mol Cell Biochem. 2013] – PubMed – NCBI
0-www.ncbi.nlm.nih.gov.elis.tmu.edu.tw
PubMed comprises more than 23 million citations for biomedical literature from MEDLINE, life science journals, and online books. Citations may include links to…

水素がアルツハイマー病の記憶機能を改善

以前にも、水素がアルツハイマーを予防/治療できる可能性についての論文をUPしました。
アルツハイマー病は、未だその原因が明らかではありませんが、その原因として「アミロイドβ」という難分解性タンパク質が脳内に沈着することによる可能性が示唆されています。
加えて、最近の研究では「アミロイドの沈着ではなく、アミロイドタンパク自体が脳内の受容体に結合することによる」というものが発表されており、「CT/MRIで沈着を認めないのに、アルツハイマーが発症する症例」の理由としています。

では「なぜアミロイドβが細胞受容体に結合すると、アルツハイマー病が発症するのか?」という疑問が残ります。
このひとつの過程として「酸化ストレスと炎症」が浮かび上がっています。

アミロイドβを脳内に注入すると
*活性酸素の増加
*TNFα(炎症性サイトカイン)の増加
*インターロイキン6(炎症性サイトカイン)の増加
*マロンジアルデヒドの増加
を認めます。
脳組織の大部分を「脂質」が占めますが、その脂質が酸化劣化を起こし、炎症反応が拡大することによって神経細胞が死滅します。

このモデルに対し、アミロイドβと共に水素を投与すると、全ての炎症/酸化指標の増加を抑制しました。

また、記憶障害モデルとして利用される「モリス水迷路試験」においても、水素添加側は良好な結果を示し、水素が酸化/炎症とともに、記憶障害についても抑制したことを示しています。

他の抗酸化物質が、脳への移行を妨げられる中(BBバリアーによる)、水素は抵抗なく脳内へ移行し、脳組織の活性酸素を除去することによって、脳神経劣化の代表とも言えるアルツハイマー病モデルを改善したのではないかと考えています。

「慢性/加齢性疾患(障害)の90%程度が酸化劣化に何らかの関係がある」と言われます。
そういう意味で「悪玉への選択的効果」「早い移行性」なども相まって、水素の治療効果は徐々に解明されるものと考えます。

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Hydrogen-rich saline improves memory function in a… [Brain Res. 2010] – PubMed – NCBI
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経口水素水の新しい作用機序

多くの研究によって、水素の効果は
*抗酸化作用
*抗炎症/抗アレルギー作用
*遺伝子発現作用
*成長ホルモン分泌刺激作用(アンチエイジング作用)
まで広がってきました。
今後、さらに多くの作用が発見されることに期待しています。
【経口水素水の新しい作用機序】
今年の水素医学シンポジウムでも話題となっていた内容を、今一度取り上げてみます。
この論文は「水素水を飲む事によって神経保護物質であるグレリンが分泌される」というものです。
この論文の重要性は、水素のもうひとつの作用に迫っているからです。http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/?term=Oral+‘hydrogen+water’+induces+neuroprotective+ghrelin+secretion+in+mice.

水素がパーキンソン病やアルツハイマー病といった疾患の症状を改善したり、神経細胞の保護作用があることが解っています。
しかし、どういうわけか、パーキンソン病の原因部位である黒質線条体の水素濃度は上昇していないのです。
このことから「水素の作用は間接的なのでは?」という仮説が生まれました。

そのターゲットは『グレリン』というホルモン物質。
グレリンは、胃粘膜に大量に存在していながら、つい最近までその存在意義が解っていなかった『X/A-like cell』から分泌されることが解りました。
本来グレリンは『空腹刺激』によってX/A-like cellから分泌されるのですが(やはり空腹は身体によいということですね)、水素内服によって、このグレリン分泌が起こる事がわかりました。

胃から分泌されたグレリンは、色々な作用を持つ事が解っていますが、今回注目したのが『成長ホルモン分泌促進作用』です。
成長ホルモンは下垂体から分泌されるホルモンで、代謝や細胞/組織成長に重要なホルモンであるため、最近では『アンチエイジングの主役』として注目されています。
アンチエイジング医療では『成長ホルモン補充療法」として、健康産業では『加圧トレーニングによる成長ホルモン増強』として多くの方が知ることでしょう。

水素は、これらとは違うアプローチ『グレリン増強によって成長ホルモンの分泌を促進する』という方法をとります。
1:水素内服
2:グレリン上昇
3:GH(成長ホルモン)増加
4:IGF-1増加

成長ホルモンは神経細胞の保護/リペア作用が強力であり、これがこのホルモンの「アンチエイジング効果」の主役と言ってよいでしょう。
とはいえ、このホルモンは大変高価であり、簡単には投与できません。また、加圧トレーニングによって、筋肉からIGF-1の形で分泌刺激することができますが、高齢者となれば、トレーニング自体が困難です。
のこるは『空腹刺激』と『水素内服』によって胃からのグレリン分泌を刺激するという方法です。

当院においても、水素投与によって血中成長ホルモン/IGF-1が増加することが解っており、今後どのように変化するのかを追跡調査する予定です。

水素投与によって「肌が若々しくなった」「筋肉が疲れ難くなった」」「頭がすっきりした」という声をよく聞きますが、この効果が単に『抗酸化作用』『抗炎症作用』というわけではなく『成長ホルモン分泌促進作用』が主であるかもしれません。

今後は
*水素投与量と成長ホルモン分泌量の関係
*水素投与のタイミングとホルモン分泌
などの検討が必要であると考えています。

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写真: 【経口水素水の新しい作用機序】<br />
今年の水素医学シンポジウムでも話題となっていた内容を、今一度取り上げてみます。<br />
この論文は「水素水を飲む事によって神経保護物質であるグレリンが分泌される」というものです。<br />
この論文の重要性は、水素のもうひとつの作用に迫っているからです。</p>
<p>http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/?term=Oral+%E2%80%98hydrogen+water%E2%80%99+induces+neuroprotective+ghrelin+secretion+in+mice.</p>
<p>水素がパーキンソン病やアルツハイマー病といった疾患の症状を改善したり、神経細胞の保護作用があることが解っています。<br />
しかし、どういうわけか、パーキンソン病の原因部位である黒質線条体の水素濃度は上昇していないのです。<br />
このことから「水素の作用は間接的なのでは?」という仮説が生まれました。</p>
<p>そのターゲットは『グレリン』というホルモン物質。<br />
グレリンは、胃粘膜に大量に存在していながら、つい最近までその存在意義が解っていなかった『X/A-like cell』から分泌されることが解りました。<br />
本来グレリンは『空腹刺激』によってX/A-like cellから分泌されるのですが(やはり空腹は身体によいということですね)、水素内服によって、このグレリン分泌が起こる事がわかりました。</p>
<p>胃から分泌されたグレリンは、色々な作用を持つ事が解っていますが、今回注目したのが『成長ホルモン分泌促進作用』です。<br />
成長ホルモンは下垂体から分泌されるホルモンで、代謝や細胞/組織成長に重要なホルモンであるため、最近では『アンチエイジングの主役』として注目されています。<br />
アンチエイジング医療では『成長ホルモン補充療法」として、健康産業では『加圧トレーニングによる成長ホルモン増強』として多くの方が知ることでしょう。</p>
<p>水素は、これらとは違うアプローチ『グレリン増強によって成長ホルモンの分泌を促進する』という方法をとります。<br />
1:水素内服<br />
2:グレリン上昇<br />
3:GH(成長ホルモン)増加<br />
4:IGF-1増加</p>
<p>成長ホルモンは神経細胞の保護/リペア作用が強力であり、これがこのホルモンの「アンチエイジング効果」の主役と言ってよいでしょう。<br />
とはいえ、このホルモンは大変高価であり、簡単には投与できません。また、加圧トレーニングによって、筋肉からIGF-1の形で分泌刺激することができますが、高齢者となれば、トレーニング自体が困難です。<br />
のこるは『空腹刺激』と『水素内服』によって胃からのグレリン分泌を刺激するという方法です。</p>
<p>当院においても、水素投与によって血中成長ホルモン/IGF-1が増加することが解っており、今後どのように変化するのかを追跡調査する予定です。</p>
<p>水素投与によって「肌が若々しくなった」「筋肉が疲れ難くなった」」「頭がすっきりした」という声をよく聞きますが、この効果が単に『抗酸化作用』『抗炎症作用』というわけではなく『成長ホルモン分泌促進作用』が主であるかもしれません。</p>
<p>今後は<br />
*水素投与量と成長ホルモン分泌量の関係<br />
*水素投与のタイミングとホルモン分泌<br />
などの検討が必要であると考えています。</p>
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水素のアルツハイマー病に対する効果は、脳内炎症の抑制

アルツハイマー病やパーキンソン病は、その根本的な原因は未だはっきりしていませんが、有力なのは「細胞レベルの微細炎症」ではないでしょうか。
前回の論文にもありましたが、アミロイドβタンパクが何らかの化学反応を引き起こすことは解ってきています。
今回の論文では、アミロイドβ(Aβ)の投与による炎症関連物質の変化と、水素投与による変化に興味深い変化がありました。

SD雄ラットを「対象群」「Aβ静脈注射群」「Aβ+水素入り生理食塩水静脈注射群」の3群に分け、炎症反応に関連する『JNK』『NFκB』『インターロイキン1β』とDNA酸化指標である『8-OHdG』の4つを比べています。
【Aβ注射群】
Aβ1心室注射した後、脳組織においてIL-1β値、8-OH-dG値、JNKとNF-kB活性が増加していましたが、
【水素水注射群】
そこに10日間にわたって水素入り生理食塩水(5ml/kg静脈注射)を毎日投与しましたところ、入り生理食塩水を静脈注射するとそれらの値が減少しました。

8-OHdGの低下は、水素の抗酸化作用による作用で理解しやすいが、今回は脳内において炎症発動物質である『JNK』『NFκB』が低下することを見いだしています。

これはアルツハイマー病だけでなく、各種炎症性疾患(糖尿病、膠原病、リウマチなど)に対する水素の効果にも通ずる結果であり、水素が炎症発動の根本に作用している可能性を示唆しています。

効果が発揮されるスピードはさておき、水素が細胞レベルで昨日し、分子レベルの炎症反応を抑制する結果は、多くの疾患予防/治療だけでなく、老化予防の意味でも大変期待できる結果ではないでしょうか。

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Hydrogen-rich saline reduces oxidative stress and inflammation by inhibit of JNK and NF-κB…

βアミロイド誘発性アルツハイマー病における神経炎症と酸化ストレスを水素が抑制

アルツハイマー症(AD)と活性酸素/慢性炎症の関係に関する研究が急速に進んでいます。
これは
・βアミロイドが沈着していても痴呆を発症しない場合がある
・脳の炎症反応を担う活性化ミクログリアの集積
・サイトカイン等の炎症惹起物質の発現増加
・Aβが、マクロファージからの炎症惹起物質産生を促進させる
・脂質の多い脳は酸化ストレスに弱い
・DHAが脳内に多い女性にAD患者が多い
・非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)を長期服用しているリウマチ 等の患者で、AD 発病のリスクが低いという疫学調査
・カテキンなどの抗酸化物質摂取がAD発症を抑制する疫学調査
といった多くの研究から導かれています。
そしてこの論文ではさらに深く掘り下げ、アミロイドβによってなぜ活性酸素や炎症が増加するかを示し、水素がこれらを抑制することによって、アルツハイマー病を抑制する仕組みについて書いています。
最近の水素論文にあるように、ここでも水素の作用は「JNK,NFκB」といった炎症性酵素の制御によるものだとしています。
これらによって活性酸素と炎症が関連づけられ、本来、防御システムとして働くはずの免疫-炎症システムを逸脱させ、連動して細胞や組織を損傷してゆく方向に変化させます。
そのきっかけとなるのが『継続的に放出される活性酸素』であり、その発生源として蓄積したアミロイドであるということなのかもしれません。
加齢によって蓄積するアミロイドに対し「その合成抑制と分解促進」という治療法の模索もありますが、これらは他の重要なタンパク質への影響もあり、困難を極めます。
しかし、そこから発生する活性酸素の抑制によって
*炎症の抑制
*神経変性の抑制
*その結果によるアルツハイマー症の抑制
を模索するほうが、近道であるように思います。
副作用のない水素がアルツハイマー病に対する「究極の対症療法」となる可能性も高いのではないかと考えています。医療法人社団医献会 辻クリニック
理事長 辻直樹
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Hydrogen-rich saline reduces oxidative stress … [Neurosci Lett. 2011] – PubMed – NCBI
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リウマチ/膠原病など:感染以外の炎症が発生するメカニズムと水素の抗炎症作用

炎症は免疫反応の先に発生する自己防衛システムです。
本来、自身を守るはずの炎症反応ですが、老化/病気の発症原因となっているのは『原因不明の炎症発動/慢性炎症』です。なぜこのような炎症がはじまってしまうのか?について、多くの研究が行われてきました。
この論文はこれについて興味深い研究結果と言えます。細胞内の結晶やペプチドの凝集体が、さまざまな炎症性疾患につながります。
この凝集体形成のもとになる前駆体が、受容体CD36を介して自然免疫細胞を活性化して、炎症性メディエーターをつくらせることがわかったようです。
この結果は、CD36が自己炎症性疾患の治療標的になる可能性があることを示している。

リウマチなどの膠原病やアテローム性動脈硬化症、アルツハイマー病、2型糖尿病などの炎症性疾患は、細胞内での結晶やペプチド原繊維の形成が引き金となると考えられています。
Kathryn Mooreたちは、低密度リポタンパク質(LDL)の酸化に応じて、細胞表面受容体の1つであるCD36が、2通りの情報伝達系を活性化することを明らかにしました。
CD36を発現する自然免疫細胞は、LDLとその積み荷であるコレステロールをとらえて内部に運び込みます。
そしてコレステロールが蓄積すると、結晶の形成と細胞内小胞の破壊が起こり、これがインフラマソームの活性化の引き金となるようです。
CD36は、他の受容体ともシグナル複合体を形成して、炎症遺伝子の発現を開始させます。
CD36を発現しないマウスは、高脂肪の餌を摂取しても、アテローム性動脈硬化症にはならないこともわかってきました。

ここで面白いのが『水素のCD36に対する作用』です。
他の論文になりますが(後でご紹介します)、水素はCD36をダウンレギュレートすることが解っています。
研究当初より、水素には『抗酸化作用』『抗炎症作用』『抗アレルギー作用』があることが示されていますが、水素が抗炎症作用を発揮するひとつの要因として、このCD36のダウンレギュレート作用があるのではないかと推測します。

http://www.nature.com/ni/journal/v14/n8/full/ni.2639.html
www.nature.com

アルツハイマー病モデルラットに対する水素の記憶改善効果

アルツハイマー病は、現在世界中で患者数が増加し、社会問題化している。
アルツハイマーの発症原因には諸説あり、色々な方向から研究が行われていますが、『βアミロイド』もそのひとつです。βアミロイドはヒトのアルツハイマー病の主要原因因子として知られ、このβ-アミロイド(Aβ1-42)をS-D系ラットの脳血管弁内への投与により神経炎症、学習力・記憶能低下等を伴うアルツハイマー病モデルを作成し、それに対する水素の効果を調べています。

Aβ1-42投与後、14日間水素生理食塩水を5mg/kgを腹腔内に連投してその効果を検討しています。
生化学検査により酸化ストレスの産物であるマロンジアルデヒド(MDA)、IL-6およびTNF-αをそれぞれ測定ました。
さらに、Morris水迷路試験により記憶並びに運動機能を、LTPにより電気生理学的機能を、HNEとGFAPを免疫組織化学的に測定して酸化ストレスとグリア細胞活性をそれぞれ評価しています。

Aβ1-42投与後、脳組織中のMDA、IL-6、TNF-αは上昇しましたが、水素生理食塩水投与によりその濃度は抑制されました。
さらに、水素生理食塩水投与によりMorris水迷路試験による記憶能・運動機能は改善され、海馬中のLTPは促進され、あわせてHNEとGFAPは免疫組織化学的測定した結果それぞれ低下しました。

これは他の治療法と比べて画期的な結果であると考えられます。
ここで行った『水素生理食塩水の腹腔内投与』は、人間で言えば「静脈内注射」に相当するものですが、水素の特性から考えて、水素水の内服や水素発生サプリメントの内服であっても、十分な効果の可能性があると考えられます。

アルツハイマー症の原因がすべて「βアミロイド」とは言えませんが、少なくとも「アルツハイマーモデル」と考えられているラットで効果があったことは、アルツハイマー病予防/治療に向けた研究に、水素が加わったといことだと考えます。

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これらの結果から、水素豊富生理食塩水投与によりAβ1-42で誘導された神経炎症と酸化ストレスは抑制されて記憶機能低下を改善する事が明らかになった。

http://image.sciencenet.cn/olddata/kexue.com.cn/upload/blog/file/2010/3/201036165523480534.pdf
image.sciencenet.cn

順天堂病院でパーキンソン病に対する水素の治験が始まります

脳神経変性疾患(パーキンソン病、アルツハイマー病など)は、治療することも進行を遅らせることも困難な疾患群です。
世界では「神経変性疾患に対する水素の作用」は注目されており
*パーキンソン病に対する水素の作用
*アルツハイマー病に対する水素の作用
の論文を数多くご紹介してきました。ここにきて、日本の大学病院、特にパーキンソン病治療においては有名な順天堂大学での『水素の治験』が始まることは、大変喜ばしいことです。
パーキンソン病の原因はまだハッキリわかりませんが、最近の研究結果からは
*ドーパミン分泌細胞のミトコンドリアに障害
*ミトコンドリア障害の原因は活性酸素による酸化劣化
ということがわかってきました。

以前より、強力な抗酸化物質である『グルタチオン』を点滴で大量投与すると、パーキンソン病の症状が改善するという論文が発表されており、世界ではそれなりの効果を上げていました。
この作用機序も『抗酸化』ということです。

当院においても「高濃度グルタチオン点滴」をパーキンソン病やアルツハイマー病の治療/予防に使用してきましたが、昨年より『高飽和度水素水+グルタチオン点滴』に切り替えて治療しており、徐々に効果を示す症例が増加してきました。

今回は「飲用」ではありますが、日本の大学病院が水素に注目し、その可能性を認め、臨床試験に入ることは、今後の治療や
*治療間隔
*水素の濃度(水素としての投与量)
*効果発現までの期間
といったプロトコールの作成スピードが格段に上がるものだと考えています。

当然のことながら『正しい水素』であることが条件であり
*水素水(飲用、注射、点滴)
*水素サプリメント(水素吸蔵体)
*水素吸入
といった「投与方法」によってもその効果は大きく変わってくると考えています。

当院においても引き続きパーキンソン病/アルツハイマー病を含め、多くの疾患の治療や予防に積極的に進めて行きたいと考えています。

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順天堂大学医学部附属 順天堂越谷病院 / パーキンソン病の治験のおしらせ

【もうひとつの糖化促進物質:おこげ】について

人体の「5大劣化減少:酸化、糖化、炎症、毒、栄養障害」のうち、糖化は糖とアルコールによる
*タンパク変性:異常タンパク質による硬化、褐色化
*AGE受容体結合による障害(炎症、活性酸素など)
というお話をしてきましたが、もうひとつ忘れてはならない物質があります。「カラッと揚がったカツ」「甘いカラメル」「フライドポテト」「おこげ」
残念ながら、これらには大量のAGEsが含まれています。

AGEsは、糖とタンパク質(アミノ酸)が非酵素的に(多くは熱を使って)結合した物質です。

フライの衣やフライドポテト、砂糖を焦がしたカラメルなどは、小麦やグラニュー糖に含まれるアミノ酸とグルコースは加熱によって結合し、大量のAGEsが形成されます。

以前「AGEsを摂取しても、吸収されずに排泄される」と考えられてきましたが、最近の研究で『摂取したAGEsの10%が吸収される』ということが解ってきました。

食として体内に入ってくるAGEsも、体内で作られたAGEsと同じように
*組織合成に使われ、劣化タンパク質を作る
*RAGEと結合し、酸化劣化、炎症劣化を引き起こす
ということに変わりはありません。

*高GI値の糖質(の過剰摂取)
*アルデヒド解毒能を越えたアルコール摂取
*加熱調理で作られたAGEsの摂取
これらの合計が体内のAGEs量となります。

そして、このAGEsが体内に蓄積し、残存し、身体を劣化させるかどうかは『AGEs分解/排泄能』も関係してきます。

当院では『AGEリーダー』で多くの方の検査を行っていますが、
*AGEs量が増加するはずなのに検査値が低い人
*低AGEs生活のはずなのに検査値が高い人
がいらっしゃいます。

これはその人の『AGEs分解処理能力』によるものです。

AGEsによる糖化劣化は
*糖尿病および合併症(神経症、網膜症、腎症、壊疽など)
*動脈硬化
*認知症(アルツハイマー病など)
*ガン
*皮膚老化(くすみ、しみ、しわ、たるみなど)
*関節炎
などとの関係が明らかになりつつあります。

AGEsの体内沈着が多い人は、これらの疾患リスクが高いと言えますので、すぐに『高AGEs習慣』を見直し『AGEs分解補助治療』を行うことをお薦めします。

【低AGEs習慣】
*精製糖質(白米、精製小麦、加工芋、トウモロコシ)を控える
*砂糖/人工甘味料を控える
*アルコールを控える
*アルコールの弱い人は禁酒する
*酸化ストレスを減らす(カルボニル化ストレスを減らす)
ここに
*揚げ物を控える
*焼き物の焦げを控える
をぜひ付け加えてください。

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アルツハイマー病研究:活性酸素発生源としてのアミロイド

*アルツハイマー病/パーキンソン病
*活性酸素/酸化ストレス
*小胞体ストレス
といったキーワードは、最近のアルツハイマー病の原因追及において重要な位置を占めていると思われる。

我々を含め「水素の研究:水素の抗酸化力の研究」は、実のところ日本が先端をいっていると考えても良いのではないかと思う。

この論文は東京大学から発表されているものであるが、東大以外にも多くの日本の大学が「神経変性疾患(アルツハイマー/パーキンソン病/舞踏病など)と活性酸素の関係」「治療/予防としての抗酸化療法戦略」を模索しています。

先の論文考察にもあるように、神経変性疾患の脳神経にアミロイドタンパク(βアミロイド)が蓄積していることはわかっていますが、「アミロイドタンパクが蓄積すると、なぜ神経機能が阻害されるのか?」は未だ研究段階にある。

そのひとつが「アミロイド⇔鉄⇔活性酸素」という関係図であろう。

ここで発生する活性酸素が、様々な生理機能を発揮(阻害)し、徐々にその機能を奪ってゆく。

治療においても予防においても、「抗酸化治療戦略」が大きなテーマであることは間違いないのではないかと考えています。

加齢性疾患というものは「治る(治す)」というよりも「治し続ける」しかないことは明確である。(人は必ず歳を取る)

そして、予防治療/加齢性疾患には「副作用のない、長期に継続可能な物質」が必要不可欠な条件ではないかと考えます。

そういう意味でも「水素」は最も理想的な物質であることは間違いないでしょう。

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Amyloid beta induces neuronal cell death t… [Cell Death Differ. 2005] – PubMed – NCBI
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