抗がん剤副作用:神経障害対策と水素

昨年末から今年にかけて、抗がん剤の副作用でよく問題となる「神経障害:癌化学療法性末梢神経障害と活性酸素」についての論文が提出されています。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24385965
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23891899詳細はこれら3つの論文を読んでいただきたいが、大まかに言えばこういうことになります。
神経組織は大量の脂質に覆われた細胞です。酸化ストレスのうち「脂質過酸化」は神経細胞のミエリンなど脂質で構成された部分を酸化させます。
多くの抗がん剤は、ミトコンドリアの抗酸化システムに作用し、SODによるスーパーオキシドのH2O2への変換システムを阻害し、NO+スーパーオキシドから『ONOO-:ペルオキシナイトライト』を大量発生させるようです。
ONOO-は不飽和脂肪酸をドミノ式に酸化させ、最終的に大量の過酸化脂質を作り出します。論文でも、化学療法による末しょう神経障害に対し、『抗ペルオキシナイトライト』を標的に上げていますが、その作用が最も強く、選択制が強いのが『水素』です。
水素分子は『ペルオキシナイトライト』『ヒドロキシラジカル』といった悪性度の高い活性酸素を選択的に除去します。

当院にも、他院で抗がん剤治療中の方が水素治療を目的に来院されますが、ほとんどの方で『副作用の消失/軽減』を認めます。

また、抗がん剤を使用せず『高濃度ビタミンC点滴』との組合せも行っていますが、成績は良いように感じます。

どのような治療であっても、副作用が強すぎれば、治療の継続が難しくなりますが、水素が副作用を軽減するだけでなく、疾患治療に対しても、効果を示す論文が多数発表されてきています。

今後も水素の作用に対する論文には目が離せません。

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Oxidative stress and nerve damage: Role in chemot… [Redox Biol. 2014] – PubMed – NCBI

イギリスBBCでの『高濃度ビタミンC点滴がガンを抑える』というニュースをうけて

イギリスBBCニュースでの放映は、衝撃的なものでした。
これを受けて、高濃度ビタミンC点滴の効果に対する「作用機序とエビデンス」について。この治療法は以外にも歴史が長く1970年代です。
ライナスポーリング博士によって発表された論文が発端ではありますが、その後長きにわたり「効くはずがない」「まやかしだ」という非難の的となってきました。
その間、この『副作用がほとんんどなく、薬剤を使わない治療法』の作用機序の解明とエビデンスの構築に心血を注いできた研究者は沢山います。(我々のボスである柳澤先生もその一人)ビタミンCの作用を『?』としていた最大の原因は「血中濃度によって作用が違う」という部分です。
ビタミンCは「低濃度では抗酸化物質」「高濃度では酸化物質(活性酸素の発生源)」となります。

加えて、ビタミンCは口から大量に摂取しても『酸化物質の濃度まで血中に入らない:大量摂取は排泄される』ということも問題を大きくしました。(経口ビタミンCで同様の結果にならなかったことが、ビタミンC無効の論文となった)
ようするに『点滴大量投与による、血中濃度の上昇が重要』ということでした。
(ビタミンCの作用というよりも『高濃度の生体内ビタミンCの作用』ということです)

点滴によって大量に投与されたビタミンCは、細胞内に取込まれると、ミトコンドリアなどに大量に存在する『鉄』と反応し『過酸化水素(H2O2):オキシドールとして知られる』を発生します。

過酸化水素は、免疫細胞が細菌などを取込んで殺菌する際にも利用する酸化物質で、これをガン細胞内で大量に産生させることによってがん細胞を『酸化』させ死滅させます。

同様の反応は正常細胞においても発揮されますが、正常細胞には『カタラーゼ』という抗酸化酵素が過酸化水素を水に変換するために、酸化障害を起こしません。
これが「高濃度ビタミンCが、がん細胞に作用し、正常細胞に障害を与えない理由」です。

当院で、高濃度ビタミンCをはじめて6年になります。
治療開始当初から考えれば、このような報道がなされることは、大いなる進歩であると言えるでしょう。
高濃度ビタミンC点滴投与の作用が、試験管内、細胞実験、生体実験などによって証明され、エビデンスが整ってくれば、ガンに対する『古くて新しい治療法』として多くの臨床医に認知されることとなるはずです。

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写真: 【イギリスBBCでの『高濃度ビタミンC点滴がガンを抑える』というニュースをうけて】http://www.bbc.co.uk/news/health-26038460</p><br />
<p>イギリスBBCニュースでの放映は、衝撃的なものでした。<br /><br />
これを受けて、高濃度ビタミンC点滴の効果に対する「作用機序とエビデンス」について。</p><br />
<p>この治療法は以外にも歴史が長く1970年代です。<br /><br />
ライナスポーリング博士によって発表された論文が発端ではありますが、その後長きにわたり「効くはずがない」「まやかしだ」という非難の的となってきました。<br /><br />
その間、この『副作用がほとんんどなく、薬剤を使わない治療法』の作用機序の解明とエビデンスの構築に心血を注いできた研究者は沢山います。(我々のボスである柳澤先生もその一人)</p><br />
<p>ビタミンCの作用を『?』としていた最大の原因は「血中濃度によって作用が違う」という部分です。<br /><br />
ビタミンCは「低濃度では抗酸化物質」「高濃度では酸化物質(活性酸素の発生源)」となります。</p><br />
<p>加えて、ビタミンCは口から大量に摂取しても『酸化物質の濃度まで血中に入らない:大量摂取は排泄される』ということも問題を大きくしました。(経口ビタミンCで同様の結果にならなかったことが、ビタミンC無効の論文となった)<br /><br />
ようするに『点滴大量投与による、血中濃度の上昇が重要』ということでした。<br /><br />
(ビタミンCの作用というよりも『高濃度の生体内ビタミンCの作用』ということです)</p><br />
<p>点滴によって大量に投与されたビタミンCは、細胞内に取込まれると、ミトコンドリアなどに大量に存在する『鉄』と反応し『過酸化水素(H2O2):オキシドールとして知られる』を発生します。</p><br />
<p>過酸化水素は、免疫細胞が細菌などを取込んで殺菌する際にも利用する酸化物質で、これをガン細胞内で大量に産生させることによってがん細胞を『酸化』させ死滅させます。</p><br />
<p>同様の反応は正常細胞においても発揮されますが、正常細胞には『カタラーゼ』という抗酸化酵素が過酸化水素を水に変換するために、酸化障害を起こしません。<br /><br />
これが「高濃度ビタミンCが、がん細胞に作用し、正常細胞に障害を与えない理由」です。</p><br />
<p>当院で、高濃度ビタミンCをはじめて6年になります。<br /><br />
治療開始当初から考えれば、このような報道がなされることは、大いなる進歩であると言えるでしょう。<br /><br />
高濃度ビタミンC点滴投与の作用が、試験管内、細胞実験、生体実験などによって証明され、エビデンスが整ってくれば、ガンに対する『古くて新しい治療法』として多くの臨床医に認知されることとなるはずです。</p><br />
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透析液を水素水化すると血中アルブミンの酸化が抑制

日本における透析患者数は増加の一途をたどり、とうとう30万人を越えてしまい、さらに年間5000人のペースで増え続けています。
その原因として「糖尿病」が圧倒的に多く、その他膠原病、糸球体腎炎など様々です。(原因不明もあります)人工透析は、機能を失った腎臓のかわりに、人工的な濾過膜を濾過液を使って血中の老廃物を除去することを目的としています。
しかし、その機能は残念ながら「本物の腎臓」にかなうものではなく、透析患者の酸化ストレス増大は、重大な心血管障害をもたらしたり、早死にを引き起こしたりします。

この論文では透析に使用する透析液を「50ppb」の水素水に替え、それによる血中酸化ストレス度として『血漿中グルタチオン値、ヒドロペルオキシド値、アルブミン酸化還元状態』を計測したところ、酸化アルブミンが優位に低下したとしています。

これは血中の活性酸素が減少し、酸化劣化が抑制されたことを意味します。

当院でも点滴液に水素を添加し、それを投与すると、酸化ストレスの指標である『8-OHdG』が優位に低下することを認めています。

今後、その他の酸化ストレス指標や動脈硬化指数など、抗酸化によってもたらされるであろう検査結果を継続調査してゆく必要も多いにあるでしょう。

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Effect of a hydrogen (H2 )-enriched solution on… [Hemodial Int. 2013] – PubMed – NCBI
www.ncbi.nlm.nih.gov
PubMed comprises more than 23 million citations for biomedical literature from MEDLINE, life science journals, and online books. Citations may include links to…

水素のアルツハイマー病に対する効果は、脳内炎症の抑制

アルツハイマー病やパーキンソン病は、その根本的な原因は未だはっきりしていませんが、有力なのは「細胞レベルの微細炎症」ではないでしょうか。
前回の論文にもありましたが、アミロイドβタンパクが何らかの化学反応を引き起こすことは解ってきています。
今回の論文では、アミロイドβ(Aβ)の投与による炎症関連物質の変化と、水素投与による変化に興味深い変化がありました。

SD雄ラットを「対象群」「Aβ静脈注射群」「Aβ+水素入り生理食塩水静脈注射群」の3群に分け、炎症反応に関連する『JNK』『NFκB』『インターロイキン1β』とDNA酸化指標である『8-OHdG』の4つを比べています。
【Aβ注射群】
Aβ1心室注射した後、脳組織においてIL-1β値、8-OH-dG値、JNKとNF-kB活性が増加していましたが、
【水素水注射群】
そこに10日間にわたって水素入り生理食塩水(5ml/kg静脈注射)を毎日投与しましたところ、入り生理食塩水を静脈注射するとそれらの値が減少しました。

8-OHdGの低下は、水素の抗酸化作用による作用で理解しやすいが、今回は脳内において炎症発動物質である『JNK』『NFκB』が低下することを見いだしています。

これはアルツハイマー病だけでなく、各種炎症性疾患(糖尿病、膠原病、リウマチなど)に対する水素の効果にも通ずる結果であり、水素が炎症発動の根本に作用している可能性を示唆しています。

効果が発揮されるスピードはさておき、水素が細胞レベルで昨日し、分子レベルの炎症反応を抑制する結果は、多くの疾患予防/治療だけでなく、老化予防の意味でも大変期待できる結果ではないでしょうか。

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Hydrogen-rich saline reduces oxidative stress and inflammation by inhibit of JNK and NF-κB…

人間の腸から発生する水素ガスについて

以前、このお話についてはアップしたのですが、ご要望があったので、ちょっと付け加えて。

この論文は水素治療を進めるにあたり、その方向性に影響を与えたもののひとつだと考えています。

論文概要は、腸内に注入したガスの濃度を測定する技術(トリプルルーメンチューブ)を利用し、ヒトの腸内で産生される水素ガス量の研究を実施しています。

10人の健常被検者を対象として腸内の水素ガス産生を調べた結果0.06~29mlのばらつきがあった。
空腹状態では水素ガス産生は平均0.24ml/分でしたが、腸に乳糖を注入すると平均ピーク速度は1.6ml/分に急増しました。また、食事の摂取によっても7~30倍に増加した。

正常な腸では水素ガスは99%以上が結腸で産生されているようですが、小腸に過剰の腸内細菌を持った患者では小腸での産生が増加していたということです。

ヒトにおける水素ガス産生量は摂取した食物が、結腸に豊富に存在する腸内細菌まで届くか否かに依存している模様。

総産生水素量の平均14%が肺から排泄され、呼気中に排泄される水素量は腸内での水素ガス産生量のよい指標となることがわかったそうです。

ここで重要なのは「消化管内で発生する水素ガス量は想像以上に多い」ということです。
このことは、
・水素(水素水、吸蔵体)内服は容量依存性なのか?
・なぜ少量の水素内服が効果を示すのか?
・腸内発生と外来の水素に違いはあるのか?
・水素が利用されるための形が存在するのか?
など、解明しなければならないことが沢山あります。

また、もしかすると「腸内細菌が大量に水素を作り出している年代/体質の人は健康/長生き」という可能性もあります。

加えて、経口投与、吸入、点滴/注射、外用による水素の投与と腸内細菌から発生する水素とのの違いを明らかにすることも、今後の課題のひとつであると考えています。

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Production and Excretion of Hydrogen Gas in Man — NEJM
www.nejm.org
Original Article from The New England Journal of Medicine — Production and Excretion of Hydrogen Gas in Man

水素水が肝臓の遺伝子発現に与える影響について

少し前の論文なのですが、東京大学から出されたこの論文は「水素は単なる抗酸化物質としてではなく、その他多くの作用と可能性がある」と考えされされた論文です。論文では、水素飽和水投与をラットに4週間投与し、肝臓の遺伝子変化をDNAマイクロアレイ包により調べた結果、
*548の遺伝子発現が上昇
*695の遺伝子発現が低下
という結果を得、
肝細胞による遺伝子発現は「脂質代謝」「炭水化物代謝」「アミノ酸代謝」「酸化」「酵素」「ステロール」など多種に及んでいたということです。

詳細は論文に譲りますが、水素や活性酸素、酸化還元システムが細胞機能(遺伝子発現)にこれほどまで影響を与えていることは衝撃的であると言わざるを得ません。

このことは、酸化や活性酸素を発生させるもの(タバコ、ストレス、大気汚染、放射性物質など)が、遺伝子レベルでも影響を与えていることの証明であり、その治療(抗酸化治療)がそれらを改善しうることを示しています。

臨床的にも、水素摂取によって「二日酔いがなくなった」「中性脂肪が下がった」「コレステロールが下がった」「血糖値が安定した」という声を聞きますが、このような単なる抗酸化作用では説明できないことが、この論文を基に目が向けられるようになったように思います。

この作用が「水素特有のものなのか」または「他の抗酸化物質に共通のものなのか」は興味深いですが、この「水素の遺伝子発現への影響」に関する論文は、今後も注意深く見てゆきたいと思います。

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https://www.jstage.jst.go.jp/article/bbb/75/4/75_100819/_pdf
www.jstage.jst.go.jp

水素水によって皮膚コラーゲンの再構築が促進

この論文は「褥瘡(とこずれ)」と「UV損傷」を対象として行われた研究ですが、その効果が大変興味深い。
寝たきりの入院患者22人に対し、0.8-1.3ppm濃度の水素水を経チューブで2ヶ月間投与してその効果を検討しています。
その結果、対象(水素を含まない水)に比較し、
1:損傷皮膚面積の縮小
2:入院期間の短縮等
が認められたとしています。
さらに、ヒトの皮膚繊維芽細胞及びケラチン生成細胞の培養細胞にUV照射を行い傷害させ、それに対する予防効果を通常水と比較検討しています。
その結果水素水によって
1:繊維芽細胞の1型コラーゲンの再構築
2:ケラチン細胞のミトコンドリアの還元力の促進
3:酸化産物(ROS)蓄積の抑制
が確認されたとしています。

とこずれは皮膚損傷(圧迫による損傷)に対し回復力が追いつかず壊死/潰瘍となります。
積極的な治療には「皮膚回復力の促進」ですが、水素水の内服によって、患部のコラーゲン構築が回復したのは大変興味深い結果と言えます。

真皮の再構築は、加齢によって発生する「しわ/たるみ」の改善にとっても重要です。
水素水や水素サプリメントの内服においても、2~3ヶ月程度で自覚できるレベルの回復を認める場合が多いようです。
(当然、外用を加えれば、その効果はさらに高い)

皮膚は自覚的にも客観的にも「老化を判断しやすい場所」と言えます。その回復のためには外からのアプローチだけでなく、中からのアプローチ(細胞レベルでの回復)が重要であることは間違いありません。

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水素外用によるニキビ治療の効果について

いくつかのメディアで「水素でニキビが治った」と言われるため、こちらに問い合わせが多くなりました。
いくつかの質問をまとめて回答させていただきます。

ニキビは単一の原因で起こるものではなく、いくつかの要因が合わさることによる複合原因で発症します。
多くの場合、ホルモンのアンバランスによってはじまるようです。
思春期、生理、ストレス、不摂生、ピルなどによってホルモンのアンバランスが起こると、角質の分裂や皮脂の分泌が過剰になります。

皮膚常在菌であるアクネ菌は、皮脂を栄養として増殖します。
アクネ菌は「リパーゼ」という脂肪分解酵素を分泌し、皮脂を「遊離脂肪酸」に分解します。これが蓄積してコメドとなります。

遊離脂肪酸は大変酸化しやすいため、酸素やUVの作用によって容易に酸化され、『過酸化脂質』へと変化し
*変色して黒くなる:黒ニキビ
*炎症性物質である:赤ニキビ
を引き起こします。
炎症性ニキビは「アクネ菌の感染による炎症」というよりは「過酸化脂質による非感染性炎症」と考えるべきです。

強く、継続した炎症は「組織破壊」を引き起こすので、周囲の組織が破壊され「クレーター化」「色素沈着」となります。

水素の作用部位は『活性酸素と炎症』です。
ニキビの初期原因である「ホルモンアンバランスによる角質増加と皮脂増加」に作用するのではなく、増加しコメドとなった遊離脂肪酸の酸化を抑え、炎症を抑制する(抗酸化と抗炎症作用)によってニキビの悪化を防いでいると考えるべきでしょう。

「治った」と言われる方々に詳しく訪ねてみると『黒ニキビの色が消失した』『赤ニキビの炎症が治った』といった内容であることが解ります。それは、将来的な「炎症持続による瘢痕、色素沈着の予防」となるはずです。

水素治療に関するお問い合わせ
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写真: 【水素外用によるニキビ治療の効果について】
いくつかのメディアで「水素でニキビが治った」と言われるため、こちらに問い合わせが多くなりました。
いくつかの質問をまとめて回答させていただきます。

ニキビは単一の原因で起こるものではなく、いくつかの要因が合わさることによる複合原因で発症します。
多くの場合、ホルモンのアンバランスによってはじまるようです。
思春期、生理、ストレス、不摂生、ピルなどによってホルモンのアンバランスが起こると、角質の分裂や皮脂の分泌が過剰になります。

皮膚常在菌であるアクネ菌は、皮脂を栄養として増殖します。
アクネ菌は「リパーゼ」という脂肪分解酵素を分泌し、皮脂を「遊離脂肪酸」に分解します。これが蓄積してコメドとなります。

遊離脂肪酸は大変酸化しやすいため、酸素やUVの作用によって容易に酸化され、『過酸化脂質』へと変化し
*変色して黒くなる:黒ニキビ
*炎症性物質である:赤ニキビ
を引き起こします。
炎症性ニキビは「アクネ菌の感染による炎症」というよりは「過酸化脂質による非感染性炎症」と考えるべきです。

強く、継続した炎症は「組織破壊」を引き起こすので、周囲の組織が破壊され「クレーター化」「色素沈着」となります。

水素の作用部位は『活性酸素と炎症』です。
ニキビの初期原因である「ホルモンアンバランスによる角質増加と皮脂増加」に作用するのではなく、増加しコメドとなった遊離脂肪酸の酸化を抑え、炎症を抑制する(抗酸化と抗炎症作用)によってニキビの悪化を防いでいると考えるべきでしょう。

「治った」と言われる方々に詳しく訪ねてみると『黒ニキビの色が消失した』『赤ニキビの炎症が治った』といった内容であることが解ります。それは、将来的な「炎症持続による瘢痕、色素沈着の予防」となるはずです。

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ミトコンドリアについて

昨日、ミトコンドリアの記事をアップした後、ミトコンドリアについての質問を数多くいただいたので、回答にあたる内容をまとめてみます。ミトコンドリアは『生命エネルギーであるATP』を作り出す発電所です。『糖/脂肪』から水素を取り出し、それを『プロトン(H+)と電子』に分け、呼吸による酸素を結合することによってATPを作っています。よって
*ミトコンドリア:発電所
*水素:取り出すエネルギー源
*酸素
というキーワードは、生命のエネルギー産生の中心ということです。(ここでも水素が出てきます)

ミトコンドリア(mitochondria)は、ギリシャ語の「mitos:糸」と「chondrion:粒」との造語です。
動画にあるように、実際のミトコンドリアは顆粒状・桿状・糸状のいずれの形から、いつでも別の形になり、いかなる形態のミトコンドリアも、他のミトコンドリアと融合して一本になったり、分裂して数個のミトコンドリアになりうる『ミトコンドリアダイナミクス』という状態で存在しています。
そしてそれらは『核』を取り囲むようにして無数に存在していることが解ると思います。

細胞内には幾つもの小器官が存在しますが、その中でもミトコンドリアの占める割合は相当量であることが見て取れると思います。
それだけ『ミトコンドリアからのエネルギー供給』は細胞にとって重要だということです。

このミトコンドリアの遺伝子は、体遺伝子とは分けられ『ミトコンドリア遺伝子』と呼ばれますが、実際には『ミトコンドリア内』と『核内』に分離して保存されています。

我々がエネルギー供給をミトコンドリアに依存し、ミトコンドリアは内部で発生する活性酸素から遺伝子を守るために、遺伝子の一部を核に預けるという「共依存の関係」にあるところも面白いです。

水素を使った治療が、我々の想像するもの以上に効果を示すのは、初期に考えていた『抗酸化物質』というレベルを越えたものなのだと考えられるようになったのは、先に述べた生命エネルギーの基本は、ミトコンドリア内部で『酸素と水素の結合によって作られる』という部分に回帰するのかもしれません。
まるで『灯台下暗し』であり『壁にぶつかったときは基本に立ち返れ』という教えを思い出します。

エネルギーの基本である『酸素と水素』。そしてそれを使った治療は単純なように思えて奥が深いものです。

なるべく素人でも解るように書いたため、専門の方からは『ちょっと違うかも?』とお叱りを受けるかもしれませんが、ご勘弁下さい。

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Human Fibroblast: Nucleus Activity. From “A Miniature Universe, Matter, Motion & Mind”, by B. Chikly
ChiklyInstitute.comHuman Fibroblast: Nucleus Activity. Small extract from “A Miniature Universe, Matter, Motion & Mind”, by B. Chikly, MD, DO. This astonishi…

ガン免疫療法の発展:サイエンス誌が選ぶBreakthrough of the yearより

昨年は学術の世界で「ガン治療の方向性」に大きな動きのあった年と言えるでしょう。それが「ガン免疫療法」という考え方です。
ガン治療といえば「どのようにしてガンを殺し、正常細胞への影響を極力少なくした薬の開発」が中心でした。
1980年頃に生まれた「ガン免疫療法」は「ガン細胞を殺す免疫細胞を活性化させ、それによってガン細胞を殺す」という方法。
ようするに『ガンを殺す治療』vs『ガンを殺す免疫細胞にムチを入れる治療』というイメージです。当初は「最終的な結果すらも分からない手法を過剰に促進してしまうことはないだろうか」「ほんの一部の患者にしか触れず、さらにその一部にしか効果を発揮していない手法を、革新的な研究として称えることに無責任さはないだろうか」という議論もありましたが、2013年に入ってから、様々な臨床試験によって懐疑的な意見が一掃され、その可能性が固まりつつあるからです。

一連の臨床試験では、さまざまな患者の寿命を延ばすことに成功しています。例えば、メラノーマから転移し肺に拳大の腫瘍を持つ女性は13年経った今でも健康に生活しており、6歳で白血病によって死のふちにいた子供は10歳になり回復しつつあります。
また、転移性の腎臓癌を患った男性は、治療を止めたのにも関わらず癌細胞は減少し続けているという臨床結果も出てきています。

ガン免疫療法には
*免疫細胞を増やす(移植)
*免疫細胞を賦活する
という大きな流れがあります。
移植は「NK細胞」「幹細胞」「iPS細胞」などが中心となり研究が進んでいます。
賦活は、免疫細胞のブレーキである「CTLA-4」をブロックすることによって免疫力を高める方法などが模索されています。

話を当院の治療に向けますと、『水素治療』は免疫細胞の活性化が確認されており、これによるガン治療は『賦活型』と言ってよいでしょう。
当院では、「水素治療のみ」「水素治療+高濃度ビタミンC点滴」「水素治療+NK細胞/幹細胞療法」「水素治療+放射線治療」「水素治療+抗がん剤」という患者さんがいらっしゃいますが、どの選択であっても
*免疫力の改善
*症状(副作用)の軽減
*体力の増加
などを認めております。

『Breakthrough:革新的』には古い技術/科学や定説、常識というものが大きく立ちはだかります。それを突破することはとても大変なことです。
その中で、多くの研究者達が『革新を定説に』を目標に日夜努力しています。

今年は昨年にもまして、多くの治療結果が生まれると感じていますし、多くのドクターの参加を期待しています。

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Cancer Immunotherapy