水素のがん細胞に対する作用

人体に対する水素の作用概要が見えはじめ、その作用は「抗酸化作用」を軸とし、それに伴う『抗炎症/抗アレルギー』であろうとなってきました。
この「抗炎症/抗アレルギー作用」は『サイトカイン』をコントロールするところによります。

サイトカインとはひとことで言えば「細胞同士の連絡システム」といってよいでしょう。
中枢からはホルモンや神経伝達によって細胞に指令が出されますが、末梢の細胞同士は、サイトカインという分泌タンパク質を使って連絡を取り合っています。
サイトカインは大きく
*インターロイキン
*インターフェロン
*TNF
*CSF
*成長因子(GF)
などがありますが、これらは中枢からの命令以外に、「末梢での免疫/炎症反応」によっても各細胞から分泌されます。
その免疫/炎症反応に活性酸素が大きく関与するため、水素がこれらサイトカイン分泌に影響を与えるようです。

話を本題に戻すと、水素ががん細胞に与える影響については、このサイトカイン制御作用が大きく関わるようです。
この論文では『VEGF:血管内皮増殖因子』というサイトカイン(成長因子)が関与するようです。
腫瘍細胞は、正常細胞と比較して「早い成長スピード+大量の栄養(糖)消費」が特徴です。
その大量の栄養を腫瘍細胞に送り続けるためには、通常組織以上の血管網が必要となります。
腫瘍組織からはVEGFが分泌され、腫瘍周囲には無数の毛細血管が構築されているのはそのためです。
この論文では、水素が「腫瘍細胞からのVEGFをコントロールし、毛細血管の増殖を抑制することによって腫瘍増殖を抑制している」としています。
他の論文では、この作用は腫瘍細胞に限られ、正常細胞には作用しないとしており、その理由として考えられるのは「異常な分泌を抑制するのであって、正常分泌を抑制するものでない」という考えが正解ではないかと思います。
http://0-www.ncbi.nlm.nih.gov.elis.tmu.edu.tw/pubmed/19192719
http://0-www.ncbi.nlm.nih.gov.elis.tmu.edu.tw/pubmed/21448340

その後、多くの論文が提出されてきていますが、これまでの論文を読み解く限り、水素のガンに対する作用は『がん細胞(腫瘍)の増殖抑制』と考えて良いと思います。

また、「水素が放射線治療や抗がん剤治療の副作用を抑制し、その効果の妨げにはならない」という論文も発表されており、他の治療との併用に関しても興味深いところではあります。

ガン治療には「ガンを完全に叩く(身体から消し去る)」という考えと「ガンと共存する(増殖を抑制し、暴走を抑える)」という考え方があります。

個人的には、多くの疾患がそうであるように、「病気とうまく付き合ってゆく」という考えもよいのではないかと考えます。

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0-www.ncbi.nlm.nih.gov.elis.tmu.edu.tw
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