水素による治療は、「人が本来持っていた抗酸化システムのひとつ」

水素による抗酸化治療戦略は新しい物質による治療のように思えるがそうではない。
他の論文にもあるように、本来水素は「腸内細菌」によって腸管内で作られ、体内を循環し、活性酸素の除去に役立っている。
よって水素による治療は、他の化学物質による治療と違い「人が本来持っていた抗酸化システムのひとつ」と言っても過言ではないであろう。

ミトコンドリアは細胞の中に存在するエネルギー工場であり、糖/脂肪と酸素からATPというエネルギーを作り出す。
その際に3%程度の「スーパーオキシド」という活性酸素が出来てしまう。
人体はそのスーパーオキシド(SO)を
1:SO+SOD(スーパーオキシドジムスターゼ)→H2O2(過酸化水素)
2:H2O2+カタラーゼ/GST→H2O(水)
という2段階で除去しているが、
*SODやカタラーゼ、GSTの除去能力が低下
*強いストレスによるSO産生の増加
にがあると、反応によって「ヒドロキシラジカル」「ペルオキシナノライト」という悪性の活性酸素が出来てしまう。

この悪性活性酸素を除去していたのが
*腸内細菌によって作られる水素
*食事で摂取される抗酸化物質
であったのであろう。

食品の変化(防腐剤や添加物の増加)、抗生物質の乱用などによって腸内細菌の死滅が現代人の問題のひとつになっている。
また、加齢によるSOD、カタラーゼ、GST産生能の低下により、大量に発生する「ヒドロキシラジカル」「ペルオキシナノライト」の除去能を失うことは、組織や遺伝子の酸化劣化スピードを格段に上昇させるであろう。

*ヒドロキシラジカル/ペルオキシナノライト産生の増加
*腸内細菌の死滅(=腸内発生水素量の低下)
を補うための「水素療法」は重要な位置づけとなると考える。

*水素内服
*飽和水素水点滴
*外用水素クリーム
など、その用途は今後「抗酸化治療戦略」の柱になるであろうと考えている。

Molecular hydrogen is a novel antioxida… [Biochim Biophys Acta. 2012] – PubMed – NCBI
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