水素によるリウマチ/関節炎の治療

北海道大学整形外科から発表されている論文です。
「水素の抗炎症作用」について、最近になって数多くの論文が提出されています。
炎症は異物や細胞の破壊に対する免疫反応の下流反応です。
この炎症が過剰になっている場合、我々はその反応(発熱、発赤、疼痛、腫脹)に苦しむこととなります。
とはいえ、炎症を完全に抑え込んでしまうことは、治癒行程を妨げる行為に等しいため、炎症に対する治療は「バランスを取る/適度な炎症にとどめる」ということが重要であろうと考えます。

ステロイドや免疫抑制剤が『諸刃の件』と呼ばれるのは、炎症の自覚症状を抑える(解熱、鎮痛、腫脹軽減など)作用は喜ばれるため、安易に使用しがちですが、その反面「免疫と治癒反応を抑制してしまう」という部分が副作用となって現れるからです。

人によって「なぜ免疫が適度で済む人」と「免疫が過剰となる人」「免疫が低すぎる人」が存在するのかは、いまだに謎です。

この論文では、その一因として『活性酸素』を重要なファクターとしてあげ、水素がそれを除去することによって炎症反応の過剰化を抑制している可能性を示唆しています。

これは、他の多くの論文にもありますが、現在免疫反応のドミノには多くの物質が機能していることが解っています。
論文中の図にあるように特に
・TNFα
・NFκB
・インターロイキン(1、6)
・Nox
から続く
・アラキドン酸カスケード(炎症物質の産生)
・MMP3(コラーゲン/軟骨を破壊する酵素)
への橋渡しを『活性酸素:特にヒドロキシラジカル』が担っていることが解ってきています。

ステロイドや免疫抑制剤が、免疫の中枢部位を抑制してしまうことを考えれば、水素の抑制部位は『橋渡し部位』であり、免疫自体を抑制してしまうことにないことは、副作用のない治療である理由のひとつかもしれません。
論文では、自己免疫疾患などで炎症反応が過剰となってしまうシステムを『ROSループ』と表しています。

当院の治療においても、水素の治療はステロイドなどとは違い『直後に炎症反応を完全に止めてしまう』『薬理作用が消えると自覚症状が戻ってくる』というものではなく
*症状は徐々に軽くなる
*治療の継続によって症状が出難くなる
というイメージです。

なぜこのような治癒過程をたどるのかはまだ不明ですが、今後新しい見解が続々と見つかるものと考えています。

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Molecular hydrogen: new antioxidant and anti-… [Curr Pharm Des. 2013] – PubMed – NCBI