ダイエット中の脂肪分解を促進するファクター

ダイエットの目的は「体脂肪/内蔵脂肪」を減少させることです。
そのためには「脂肪を作る原因(糖、脂肪)の摂取を減らすこと」が重要ですが、それだけでは脂肪は減少しません。

脂肪が貯蔵されているのは「脂肪細胞」であり、摂取エネルギーの減少に応じて、脂肪細胞内に蓄積する「中性脂肪」を「脂肪酸」に分解し、血中に放出せねばなりません。

脂肪細胞からの脂肪酸放出がなされなければ、身体は
*エネルギー不足(倦怠感と空腹感)
*タンパク分解(アミノ酸からの糖新生)
となるでしょう。

ようするに、食事のエネルギー制限は『脂肪を分解し、利用できる状態であるからこそ意味がある』といってもよいでしょう。

では、脂肪細胞が脂肪酸を放出する『脂肪分解作用』はどのようにコントロールされているのでしょうか。

京都大学から発表されたこの論文では『FGF21:繊維芽細胞増殖因子21』という成長因子がひとつの要因であることを発見しています。

FGFファミリーのひとつであるFGF21は、他のFGFと違い内分泌的な作用を発揮するようです。

FGF21は絶食などによって分泌され、脂肪細胞に対し「分解促進作用」を引き起こします。
また「ケトジェニック食:高タンパク、低炭水化物食」においてもFGF21が増加することがわかっており、これがケトジェニックダイエットの効果のひとつかもしれません。

逆にFGF21をノックアウトすると、絶食やケトジェニックにおいても脂肪分解の促進がありません。
これもFGF21の作用を裏付けるものです。

もうひとつの論文では、FGF21の作用は「肝臓、膵臓、脂肪細胞」としており、FGF21を発現させると、糖尿病、脂質異常症、肥満の改善効果があったとしている。

そしてもうひとつの論文『水素は肝臓からのFGF21を誘導し、肥満や糖尿病を改善する』では、水素の投与によって、FGF21が誘導され、誘導していないラットと比べて「脂肪細胞からの脂肪酸誘導」「エネルギー消費」が増加し「体脂肪、中性脂肪、血糖値の低下」を認めたとしている。

水素には「抗酸化作用」「抗炎症作用」「抗アレルギー作用」が存在しますが、ここに「エネルギー代謝改善作用」もくわわることになります。(これはもしかすると抗酸化作用による二次的なものかもしれませんが)

当院の「ダイエット治療:除脂肪治療」においては水素投与は必須の項目であり、脂質代謝に一定の効果を上げています。

この作用を引き起こすために「どの程度の水素分子を摂取(投与)する必要があるか?」ですが、これについてはまた次回にお話したいと思います。

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Fibroblast growth factor 21 regulates lipolysi… [Endocrinology. 2009] – PubMed – NCBI
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