イギリスBBCでの『高濃度ビタミンC点滴がガンを抑える』というニュースをうけて

イギリスBBCニュースでの放映は、衝撃的なものでした。
これを受けて、高濃度ビタミンC点滴の効果に対する「作用機序とエビデンス」について。この治療法は以外にも歴史が長く1970年代です。
ライナスポーリング博士によって発表された論文が発端ではありますが、その後長きにわたり「効くはずがない」「まやかしだ」という非難の的となってきました。
その間、この『副作用がほとんんどなく、薬剤を使わない治療法』の作用機序の解明とエビデンスの構築に心血を注いできた研究者は沢山います。(我々のボスである柳澤先生もその一人)ビタミンCの作用を『?』としていた最大の原因は「血中濃度によって作用が違う」という部分です。
ビタミンCは「低濃度では抗酸化物質」「高濃度では酸化物質(活性酸素の発生源)」となります。

加えて、ビタミンCは口から大量に摂取しても『酸化物質の濃度まで血中に入らない:大量摂取は排泄される』ということも問題を大きくしました。(経口ビタミンCで同様の結果にならなかったことが、ビタミンC無効の論文となった)
ようするに『点滴大量投与による、血中濃度の上昇が重要』ということでした。
(ビタミンCの作用というよりも『高濃度の生体内ビタミンCの作用』ということです)

点滴によって大量に投与されたビタミンCは、細胞内に取込まれると、ミトコンドリアなどに大量に存在する『鉄』と反応し『過酸化水素(H2O2):オキシドールとして知られる』を発生します。

過酸化水素は、免疫細胞が細菌などを取込んで殺菌する際にも利用する酸化物質で、これをガン細胞内で大量に産生させることによってがん細胞を『酸化』させ死滅させます。

同様の反応は正常細胞においても発揮されますが、正常細胞には『カタラーゼ』という抗酸化酵素が過酸化水素を水に変換するために、酸化障害を起こしません。
これが「高濃度ビタミンCが、がん細胞に作用し、正常細胞に障害を与えない理由」です。

当院で、高濃度ビタミンCをはじめて6年になります。
治療開始当初から考えれば、このような報道がなされることは、大いなる進歩であると言えるでしょう。
高濃度ビタミンC点滴投与の作用が、試験管内、細胞実験、生体実験などによって証明され、エビデンスが整ってくれば、ガンに対する『古くて新しい治療法』として多くの臨床医に認知されることとなるはずです。

医療法人社団医献会 辻クリニック
東京都千代田区麹町6-6-1長尾ビル8F
03-3221-2551
info@tsuji-c.jp

写真: 【イギリスBBCでの『高濃度ビタミンC点滴がガンを抑える』というニュースをうけて】http://www.bbc.co.uk/news/health-26038460</p><br />
<p>イギリスBBCニュースでの放映は、衝撃的なものでした。<br /><br />
これを受けて、高濃度ビタミンC点滴の効果に対する「作用機序とエビデンス」について。</p><br />
<p>この治療法は以外にも歴史が長く1970年代です。<br /><br />
ライナスポーリング博士によって発表された論文が発端ではありますが、その後長きにわたり「効くはずがない」「まやかしだ」という非難の的となってきました。<br /><br />
その間、この『副作用がほとんんどなく、薬剤を使わない治療法』の作用機序の解明とエビデンスの構築に心血を注いできた研究者は沢山います。(我々のボスである柳澤先生もその一人)</p><br />
<p>ビタミンCの作用を『?』としていた最大の原因は「血中濃度によって作用が違う」という部分です。<br /><br />
ビタミンCは「低濃度では抗酸化物質」「高濃度では酸化物質(活性酸素の発生源)」となります。</p><br />
<p>加えて、ビタミンCは口から大量に摂取しても『酸化物質の濃度まで血中に入らない:大量摂取は排泄される』ということも問題を大きくしました。(経口ビタミンCで同様の結果にならなかったことが、ビタミンC無効の論文となった)<br /><br />
ようするに『点滴大量投与による、血中濃度の上昇が重要』ということでした。<br /><br />
(ビタミンCの作用というよりも『高濃度の生体内ビタミンCの作用』ということです)</p><br />
<p>点滴によって大量に投与されたビタミンCは、細胞内に取込まれると、ミトコンドリアなどに大量に存在する『鉄』と反応し『過酸化水素(H2O2):オキシドールとして知られる』を発生します。</p><br />
<p>過酸化水素は、免疫細胞が細菌などを取込んで殺菌する際にも利用する酸化物質で、これをガン細胞内で大量に産生させることによってがん細胞を『酸化』させ死滅させます。</p><br />
<p>同様の反応は正常細胞においても発揮されますが、正常細胞には『カタラーゼ』という抗酸化酵素が過酸化水素を水に変換するために、酸化障害を起こしません。<br /><br />
これが「高濃度ビタミンCが、がん細胞に作用し、正常細胞に障害を与えない理由」です。</p><br />
<p>当院で、高濃度ビタミンCをはじめて6年になります。<br /><br />
治療開始当初から考えれば、このような報道がなされることは、大いなる進歩であると言えるでしょう。<br /><br />
高濃度ビタミンC点滴投与の作用が、試験管内、細胞実験、生体実験などによって証明され、エビデンスが整ってくれば、ガンに対する『古くて新しい治療法』として多くの臨床医に認知されることとなるはずです。</p><br />
<p>医療法人社団医献会 辻クリニック<br /><br />
東京都千代田区麹町6-6-1長尾ビル8F<br /><br />
03-3221-2551<br /><br />
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