非アルコール性脂肪肝炎(NASH)に対する水素の効果

NASHは今後、日本における死亡原因として注目されており、その対策が叫ばれています。俗にいう『脂肪肝』は肝臓に過剰な脂肪滴が溜まった状態です。
この状態だけではこれといった問題ではありませんが、最近になって脂肪肝に「何らかの刺激」が加わることにより、
1:炎症が発動して肝炎
2:炎症後の繊維化によって肝硬変へと移行
という病態をNASHとし警戒している。

以前は「アルコール性肝炎」「ウィルス性肝炎」が『肝炎→肝硬変』への基礎疾患とされてきましたが、ここに『NASH』が加わり、世界的に見て「今後NASHによる肝硬変が急激に増加するであろう」と言われています。

脂肪肝→NASH→肝硬変への移行において、『NASHとなる原因』はまだハッキリしていませんが、この論文ではNASH移行の原因のひとつとして『活性酸素』をターゲットとしており、「脂肪肝からNASHへの重要な移行物質」と位置づけています。

そして、移行を促進する活性酸素(細胞障害性活性酸素種)を除去する優れた作用物質として分子状水素をあげ、今後の長期臨床介入試験へ進むとしています。

世界中の水素に関する論文が、水素の作用を
1:抗酸化
2:抗炎症
3:抗アレルギー
と評していますが、抗炎症と抗アレルギー作用のベースには抗酸化作用が存在することが証明されつつあります。

人の「免疫-炎症システム」は「活性酸素」「サイトカイン」「NFκBなどの核内因子」などが複雑に絡み合い、そのバランスによって作用しています。
『自己(自己細胞)破壊をさせないレベルで免疫-炎症システムを維持する』というバランス論が重要であることが、これらの論文から読み取れます。

本題に戻るが、NASHの予防/治療には『過剰なエネルギー摂取を抑え、脂肪肝を改善する』であることを忘れてはならない。
生活習慣の改善なくして、病気の治療はあり得ないという典型であろう。

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