糖化最終産物(AGEs)が繊維芽細胞を死滅させる仕組み

糖とアルコールによって体内に発生する『AGEs』は
*直接作用:AGEsそのものの沈着による作用
*関節作用:RAGEなどに結合することによる作用
に分けられる。間接作用は、AGEsがRAGEに結合することによる「炎症性サイトカインの発動:炎症」や「活性酸素の発生:酸化」などによって、間接的に細胞/組織を破壊することである。

この論文は直接作用(AGEsが細胞/組織に沈着することによる作用)について述べている。

AGEはアミノ酸と糖(アルデヒド)が結合した変性物質であり、その影響は身体を構成するタンパク質に出現する。

AGEs化したコラーゲンは、変性したタンパク質の代表であり、弾力や柔軟性を失っている『機能しないコラーゲン』と考えてよい。
この『AGEs化コラーゲン』はそれ自体の機能だけでなく、周囲に存在する『繊維芽細胞』に対しても影響を与えるという。

繊維芽脂肪にAGEs化コラーゲンを添加すると、カスパーゼが発動することによって細胞が『アポトーシス:細胞死』を起こすという。

繊維芽細胞は、皮膚/骨/血管/筋肉/臓器組織に無数に存在し、
*形(人体や臓器)の形成
*柔軟性の維持
*弾力性の維持
のためのコラーゲン/エラスチンなどの合成を行う細胞である。
この細胞がAGEs化コラーゲンによって死滅するという事実は、糖尿病合併症や『糖による早期老化現象』を裏付ける研究結果であろう。

AGEsの増加は、ある程度『糖とアルコールの摂取量に比例する』といえるが、実際は『その代謝能力』による。

糖やアルコールを素早く代謝できる人は、その弊害からある程度守られるが、そうでない人は急激に糖化劣化が進む。

実際『AGEsリーダー:皮下AGEs量検査」において
*高値を検出する人
*年齢平均より高値の人
はそれが低い人にくらべ
*肌弾力性/柔軟性の低下
*くすみ/しみ/しわ/たるみの増加
*骨粗鬆症の進行
*血管柔軟性の低下(動脈硬化の進行)
*関節柔軟性の低下
を認めている。

AGEsは、自身の体質(糖代謝能とAGEs処理能力)を知り、自分に会った『糖とアルコールとの付き合い方』を学ぶ事によって、その弊害を大きく減少されることができる。

長い目でみれば『最もお金のかからないアンチエイジング法』といえるのではないでしょうか。

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