炎症の発動/増幅と活性酸素の関係に関する論文

炎症は「感染」「外傷」など『何らかのきっかけ」を元に免疫が発動し、その結果起こる化学反応です。
そしてその炎症反応には『増幅させる反応』と『抑える反応』が存在します。炎症自体は、自らを守る反応であり、これを完全に抑えてしまうことは良いことではないが、その後に起こる『炎症を過剰に増幅する回路』を抑えることは、自覚症状の軽減や、過度の組織破壊を抑制することができるため有用であろう。

この論文で興味深いところは、炎症の発動からその増幅過程において『活性酸素』が大きな役割を果たしていることを示しているからです。
何らかの原因で免疫が発動し、炎症反応が進むと、その行程でNFκBという転写因子タンパクが増加します。
これによって『COX:多くはCOX2』が発動し、アラキドン酸カスケードの結果炎症が増幅されてゆく。

ここで重要なのは『NFκBとNOXと活性酸素の関係』です。
NFκBは、NOXやNOX活性化関連因子の転写を高め、ROS産生を誘導する一方、産生された過酸化水素濃度がμMレベルに達すると、様々な細胞でNF-κB活性を上昇させることが知られています。

よるすに「NFκB→NOX→活性酸素→NFκB→・・」という具合に、自動的な炎症の増幅が起こるというわけです。

この炎症サイクルの増幅を抑制するひとつの方法として『抗酸化』があり、その強力な方法として『水素』があります。

水素は「細胞外」「細胞膜」「細胞内」「ミトコンドリア内」「核内」を問わず入り込み、活性酸素を除去します。
また、活性酸素除去によって「自身が酸化物となって残存する」ということがなく「水」となって除去される優れた物質です。

当院では「水素による抗炎症治療」として
*肩こり、腰痛などの治療
*リウマチなどの関節痛
*アトピーなどの皮膚炎
に対し治療を行い、それなりに効果を上げています。
とはいえ、その効果は『ステロイド』や『消炎鎮痛剤』のような『即効性』を求めるものではありません。

水素の抗炎症作用の最も優れたところは『副作用がない』という部分でしょう。
よって当院では『水素を使用することによって、徐々にステロイドや鎮痛剤の使用量を減少させる』という位置づけで良いのではないかと考えています。

副作用を考えれば、薬品の使用は極力避けたいが、強い自覚症状は堪え難い。
であれば、自覚症状の強いうちは、一般の対症療法を併用しつつ水素治療を行い、徐々に水素のみに持ち込めればと考えるわけです。

このような治療の根本には、論文にあるような『免疫-炎症サイクルの増幅システム』を理解したうえで、その増幅システムを徐々に軽減してゆくという考えが重要となってきます。

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