太るか痩せるかは腸内細菌しだい:痩せた人の腸内細菌がダイエットに有効

9月頃話題となった話ですが、他の論文も加えて検証していました。この論文は今年9月に『サイエンス』に出されたものです。

「痩せた人と太った人では腸内細菌が違う」という考え方は以前からありました。しかし、その検証が出来なかったというのが本音です。
今回の論文は「双子で一方が肥満、一方が痩せ」という人を探し出し(遺伝的要因を省くため)、双方の便(腸内細菌)を採取。
その後、無菌状態で育てたマウスにそれを移植して体重増加量を肥満のヒト由来とヤセ由来の菌で比べるというもの。
その結果、肥満のヒトからきた菌は、マウスを太りやすくして、ヤセ由来は太りにくくした。

さらに、痩せた人の腸内細菌を移植されたマウスと肥満者の腸内細菌を移植されたマウスを一緒に飼うと、糞を食べあうことで腸内細菌の交換が行われ、肥満者由来のマウスが、だんだん痩せた人由来のマウスの代謝に近づいてきたという。
しかし、脂質が多く、食物繊維の少ない食事を与え続けると、痩せた人の菌は生育しなくなった。

以上のことから重要なことは
・痩せる腸内細菌叢を整える
・それらの菌が生育する環境(食事内容)を整える
ということ。

これと似たようなことは当院でもやっており、幾つもの腸内細菌サプリメントと食物繊維を摂取してもらい、食物変換を行うと、カロリーに関わらず体脂肪が減少してくる方がいます。しかし、その成功率は40%程度。
理由は『痩せている人の菌種とそのバランス』が解らなかったからだと考えています。
今後、「健康的な人の腸内最近:菌種とバランス」が予防医学の中心的役割となってくる可能性は多いにあります。

この分野に関しては注意深く研究論文をチェックしてゆきます。

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