パーキンソン病の治療における抗酸化アプローチ

パーキンソン病は、進行性の神経変性疾患のひとつであり、ドーパミンを分泌する神経細胞が何らかの原因によって変性し、ドーパミンを分泌できなくなる病態です。
原因不明の疾患であると同時に、痴呆とともに、大なり小なり加齢変化として必ずと言ってよい程発症する疾患でもあるため、アンチエイジング医療として重要な疾患でもあります。その原因はいまだハッキリせず、治療は
*ドーパミン分泌刺激
*ドーパミンの投与
*ドーパミンの分解抑制
*ドーパミン様物質の投与
*拮抗物質のアセチルコリン(ムスカリン)抑制
といった、いわゆる『対症療法』に限られています。

その中で、最近の多くの論文に「ドーパミン分泌神経細胞内のミトコンドリアの酸化劣化変性」が話題となっている。
ミトコンドリアは、全身の細胞に存在する細胞内小器官であり、その機能は「細胞のエネルギー(ATP)産生」が主です。

パーキンソン病は、どういう訳かドーパミン分泌神経細胞内に限って内部のミトコンドリアが酸化劣化変性し、エネルギー不足に陥ってドーパミンを分泌出来なくなる。

そのため、多くの研究機関が『どうやってドーパミン分泌神経細胞内のミトコンドリア内の活性酸素を除去するか?』という研究を進めているわけです。

発生する活性酸素を除去する物質、いわゆる抗酸化物質は多数存在するが、問題は
1:その抗酸化物質が目的の部位に到達するか?
2:抗酸化力は十分か?
3:活性酸素を除去すれば、ミトコンドリアは再生/神経細胞は再生するか?
でしょう。

神経細胞には細胞膜が存在し、ミトコンドリアにも膜が存在します。
経口摂取/注射投与さらた抗酸化物質は、【血管→細胞間質(水)→細胞膜(脂)→細胞内(水)→ミトコンドリア膜(脂)→ミトコンドリア内(水)】のように突破しなくてはなりません。
ようするに抗酸化物質には
*水にも脂にも作用する
*水溶性/脂溶性に関係なく移行する
*十分な抗酸化力がある
といった特徴が必要とされます。

そして「なぜドーパミン分泌細胞のミトコンドリアに限定して、活性酸素が除去できなくなるのか?」についても
*除去する特別な物質があるのか?
*元々強力な抗酸化力を必要とする部位なのか?
*ドーパミン自体の抗酸化力
*ドーパミン神経細胞内の鉄の問題
など、解明すべき部分も沢山あります。

日本国内に留まらず、世界中で「パーキンソン病に対する抗酸化物質治療」の研究が行われ、そのひとつとして『水素』も注目される物質のひとつ。

水素は
*悪玉抗酸化物質を強力に還元する
*水溶性/脂溶性に関係なく移行し、還元できる
*作用後、酸化物質として残存しない
といった特徴があることが注目される大きな要因です。

その治療効果が「進行抑制」に留まるのか?それもと「神経再生」にまで作用するのか?
そして、その効果のための『量』『質』『投与間隔』『期間』など、今後も多くの研究と経験を必要とするでしょう。

とはいえ、副作用がなく、人間の消化管で絶えず発生する自然な物質である水素。
治療的投与は積極的に試す価値は高いと考えています。

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医療法人社団医献会 辻クリニック
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Mitochondria-targeted antioxidants for … [Biochim Biophys Acta. 2013] – PubMed – NCBI
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